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第七話②
しおりを挟む「耕平、大丈夫?怪我してない?」
キレたスドーは怖かった。守られていた耕平からは見えなかったが、その背中からも十分に怒りが伝わってきた。いつもは可愛らしいお菓子やジュースの名前をもじった呪文で攻撃していたのに、何故か無言で炎だの雷だのをめちゃくちゃに出しまくった。それ、呪文無くても出せるんだ、と思ったけど口には出さずに見守ることにした。
ボロボロになった男は逃げていった。襲われていた女性も結界(と男が言っていたのでおそらくここはそうなのだろう)の外へ放り出され、後にはスドーと耕平だけが残された。
「あ、ありがとう……でも、俺よりさっきの人の方が」
幸い変なところを触られたりなどはしていなかったようだが、怖い思いをしただろうし、服も少し乱れていた。腹を殴られたとはいえ耕平は丈夫な方だし、正義の味方としてはあの女性の方をフォローしてやるべきではないのか。
そう思うのに、どうしてか、スドーが心配してくれるのが嬉しかった 。
「耕平はあの女の方が心配?」
「いや、だって怖かっただろうし……」
「俺は耕平が無事ならそれでいい」
いや、それって正義の味方としてダメなんじゃ……。
そう思うのに、妙にドキドキしてしまってスドーの顔を見ることが出来ない。
「守れなくてごめん」
「いや、スドーはちゃんと助けてくれたって」
「でも……」
殴られたでしょ、と腹を撫でられる。触れられるとズキズキと痛むが、それぐらいだ。
「見せて」
「え」
シャツの裾を捲られ、腹を見られる。日に焼けていない白い部分が少し赤くなってはいたが、痣などにはなっていないようだ。
それなのに優しく撫でられ、擽ったくて逃げようとするが、腰に手を回されて逃げられない。
「す、スドー、大丈夫だから……っ」
「赤くなってるよ」
「もう痛くない、大丈夫……んっ」
「やっぱり痛いんじゃない?」
ただ腹を撫でられているだけなのに、擽ったいだけなはずなのに、ペニスが僅かに反応してしまう。
スドーは耕平を心配してくれているだけなのに。あさましい自分の体が恥ずかしくて、とにかくスドーに気づかれないようにやんわりと引き離そうとすれば怪我を疑われてしまう。
「あんま、触んなって……っ♡」
「あれ」
とうとうしっかりと勃起してしまい、スドーに気づかれてしまった。
「耕平、気持ちよくなっちゃったの?」
「ちが……」
「お腹撫でてるだけなのに勃起しちゃったね」
「んぁっ♡」
それまでの優しさとは違い、いやらしさを持って臍の辺りを擽られる。そのまま服の上からペニスを握られるともう言い訳できなかった。
「服、汚れちゃうから脱ごうね」
ズボンと下着を一纏めに下ろされ、下半身には靴と靴下だけという間抜けな格好にされ、地面に押し倒される。勃起したペニスをスドーの前に晒すことが今更ながらはずかしい。
「んんっ♡♡」
ぬるぬるしたものをペニスに塗り付けられ、扱かれる。ローションのようだったがいつの間に用意したのか、それさえも魔法だったのかはわからない。
ペニスを扱かれながら、足を広げられ、尻穴を覗き込まれる。その表面にもローションを塗られた。
「ひっ♡♡」
「今日もお尻慣らそうか」
スドーの指が中に入ってくる。痛みがないのはローションのせいだろうか。体の内側を慣らされていくのはゾワゾワして落ち着かない。
「やだっ、気持ち悪いから……」
「嘘。ここ硬いままだよ」
萎えていないペニスを指摘され、更に扱かれる。その一方で内壁をぐりぐりと弄られる。
痛みはないが異物感はある。単純にペニスを刺激されれば気持ちいいのだが、アナルを弄られるのは慣れない。
「――んあっ♡♡」
指がある一点を掠めるとビクビクと腰が震えた。
「なに、やっ♡へんっ♡♡」
「ここが耕平の弱いとこなんだね。扱きながら弄ってあげる」
「ああっ♡♡やだ、スドー……んっ♡♡」
宣言通り、ペニスを扱きながらその箇所だけを執拗に弄られる。ペニスを扱かれると気持ちよくて、アナルを弄られると沼に引きずり込まれていきそうな怖さがある。指を増やされ、中が苦しいと思うのにそこに触れられると電流が走ったみたいでおかしくなりそうだった。
「耕平、気持ちいい?ペニスが涎垂らしてるよ」
「やっ♡よくな……ひぁっ♡♡」
スドーに指摘された通り、今にも達してしまいそうだった。段々とそれがペニスを扱かれているせいなのかアナルを弄られているからなのかわからなくなってきた。
「お尻気持ちいいんだね」
暗示のように囁かれる言葉が脳に響く。これは急所を握られているせいで、アナルだけで気持ちよくなるはずがない。そう言いたいのに、もし試してみようと言われたらと思うと恐ろしくて口に出せない。
もしもアナルだけ弄られても萎えなかったら……?
「お尻弄られながらイこうね」
「やっ、おしり、やだ……んぁっ♡♡あっ♡」
ぐりぐりと遠慮なしに内壁を抉られ、ペニスを扱く動きが早くなって、高められていく。
耳元に息と共に吹きかけられた言葉がゆっくりと耕平の体中を巡る。
「イッて」
「あぁああっ♡♡♡」
耕平が吐き出した精液が地面を汚すが、ここは結界の中だ。きっと元の世界に戻れば何事も無かったように日常に戻れる。
……でも、本当に日常に戻れるだろうか。
イッた後も尻穴が疼くような気がして、それが不安ではある。
「俺は耕平みたいに優しくないよ。正義の味方をしてるつもりもない」
結界から元の世界に戻る直前にスドーの呟いた言葉の意味を理解しようとして、できなかった。
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