18 / 39
第十六話「謎の怪物」
しおりを挟む
ある日、仕事を終えたシンジが戦士組合に戻ると、事務所の中は騒然としていた。
「何かあったのかい?」
シンジは落着かない表情の、いつもの受付嬢に声を掛けた。
「仕事に失敗したのよ、覚えている? 以前張り出してあった森の奥にある昔の屋敷の調査、地下室があって何かが封印されていたのよ、剣士たちが全滅したの……」
受付嬢は頭を抱えた。
「今、戦士と剣士、補助を動員して西地区の森と街との間に、阻止線を作っている最中なの」
「西地区? レイチェルの居る出張所の管轄じゃないか?」
「ええ、今、診療所で救出された聖女に付き添ってくれているわ、組合の担当者が聞き取りをしている最中で……」
「様子を見てくる!」
「ちょっと待って!」
シンジは制止を振り切り、組合事務所の裏手にある診療所に向かった。中に入ると廊下で話をしているレイチェルと、組合の担当者らしき男が目に入った。
男はその場を離れ、一人になったレイチェルにシンジは駆け寄る。
「シンジ!」
「レイチェル、何があったんだ?」
「それが……」
病室に入ると一人の女性がベッドに横になっていた。彼女が救出された聖女のようだ。
「屋敷の中に封印された地下室が有って、剣士が扉を開けてしまったのです。この聖女様が結界を最大まで上げたのですが、剣士様たちは全員倒されてしまったようです」
「この聖女は限界を超えて力を使ったんだな、それぐらいなら大丈夫、明日になれば元気になるよ……」
交代の女性スタッフがやって来て、シンジたちに事務所に来るようにと伝えた。
「困った事になりました……」
事務所の打合せ室で、先ほど診療所で会った担当者の男が切りだした。
今回の案件は数百年間放置されていた森の奥の屋敷の調査で、最近、近くでたびたび魔人らしき姿が目撃されたので実施されたとの事だった。
チームのメンバーは戦士が一名、剣士二名に、聖女が一名だった。戦士一名、聖女は経験も豊富で魔人数体なら安全に退治できるはずだったのだ。事実、聖女の結界で魔人は普通サイズ、三体が確認され、それは戦士と剣士が問題無く処理した。
問題は地下室が有り、それは封印されていて、聖女は結界で事前に見つける事が出来なかった事、剣士の一人が深い考えも無く扉を開けてしまった事、その地下に封印されていた何かが、聖女が限界まで結界を張ったにも関わらず、戦士と剣士たちを倒してしまった事。
「人出不足で阻止線は張れませんでした。せいぜい警戒線を作るぐらいです……」
担当者の声は悲痛だった。街の近くで数百年間沈黙していたパンドラの箱を、わざわざ開けてしまったのだ。
「もちろん俺が行ってもいいけど、敵の正体が不明なのが引っかかるな、正直な話、普通の魔人なら百体相手だって負ける気がしないけど、数百年前のとんでもない怪物が出てきたらちょっと分からないな……、ところで封印って初めて聞いたけど、何なのですか?」
「それは……」
担当者の説明によれば、かつて強力な剣が無い場合、完全に退治出来なかった小さな魔雑魚を地下や洞窟の奥に閉じ込め、聖女の結界の力で封じ込めていた事があったそうだ。
シンジとレイチェルそれぞれは馬を駆り、西地区の仮設の対策本部が設置された現場に急いだ。
近くの農家の納屋で、関係者らしき人間が机を囲み、深刻な表情で話し合っていた。
「ちよっと、ここで待っていてね」
レイチェルが顔見知りのスタッフの元へ駆けて行く、少しの間話をすると一人の金髪碧眼の少年を伴い戻って来た。今回の件で呼ばれた剣士と紹介する。まだシンジより三、四歳は若い少年剣士だ。
「アランと言います。剣士でランクAです」
「シンジだ、俺は剣士ランクCだよ」
誰でも最初はランクCから始めるそうだが、この若さで剣士ランクAとはずいぶん真面目で仕事熱心だな、とシンジは思った。
「この近くに私たちの宿舎が用意してあって、そこに聖女様が待っているそうです。こっちよ、シンジ」
三人は歩きながら話をした。
「聖女の手当てがついたなら安心だな、レイチェルの出番は無しだよ」
シンジは最悪、レイチェルの助けも必要かと思っていたのでほっとした。
「それがそうでもないのよ、正確には元聖女様で、年齢は八十歳だとか……」
「えーーっ、いくらなのでも高齢すぎやしないかい?」
「私をサポートしてくれるそうです……、ここね」
レイチェルが一軒家の前で立ち止まり、扉をノックして三人は中に入る。中で待っていたのは意外にも若い、三十歳前後に見える女性だった。
「あの、聖女様は……?」
「私が聖女です」
「???」
「ああ、せっかく容姿も創造できるのだしね、ちょっと若造りしているのよ」
シンジとレイチェルは顔を見合わせた。
「それじゃあお嬢ちゃん、ベッドに横になって」
レイチェルは頷いてケープと靴を脱ぎ、ベッドに横になった。
「アラン、少し外に出ていてくれないか、終わったら呼ぶから」
「はい……」
アランが外に出ると自称老婆の聖女は、レイチェルのベルトを外して、ワンピースを胸まで捲りあげる。下半身の小さな下着が丸見えになり、胸の大きな塊がこぼれ落ちて揺れた。
「あっ、あの……」
聖女がレイチェルの腹に両手を当てる。
「この少年に見られるのは嫌? ……あら、二人の間柄なら問題は無いでしょうに……」
「レイチェル、俺と抱き合っている時と同じようなイメージだよ、体の力を抜いてこの聖女様の光を探り同調するんだ」
「はい……」
「うん、そうそう、解ってきたね、これから結界を張るから、何か見えるかい?」
「森が見えます。あっ、先に進んでいる……、これが結界? 屋敷が見えてきました」
「そう、中に入るから、どう?」
「はい、大きな部屋の中に入りました。床に光が三つ見えますが……」
「そこが、剣士たちが倒れていた場所よ、この三人は明日の朝、戻って来るかも、地下への扉はあそこね、近づくから……」
「んっ、んんっ、扉が少し開いています。先へ行くのですか?」
レイチェルは眉を寄せた。
「いいえ、この扉の先には何かを感じる?」
「はい、怖いです。何かが居ます」
「今夜はここまでにしようかね、はい、終わりよ」
聖女は両手を離し、レイチェルは顔を赤くして、胸の半分まで捲りあげられていた服を下ろす。シンジは外に出てアランを呼んだ。
「さて、状況は変わらずで、何かはまだ地下室に留まっている……か、聖女様、レイチェルと二人で力は発揮できるのかな?」
「大丈夫、この娘は戦士との同調に慣れているようね」
レイチェルが顔を赤く染めて下を向く。
「ただ私は、見た目は若いけど八十歳だから、防御の方はあまり期待しないでね、この娘さんもそこまではまだ無理よ」
聖女はシンジとアランの方を見て言った。
「まあ、即席のチームだし、しょうがないよ、状況さえ分かれば後は俺たちでなんとかするさ」
「防御が期待出来ないのに、ランクAとランクCで得体のしれない怪物と戦うのですか……」
アランが難しい顔で呟くとレイチェルが説明した。
「組合は状況が難しければ撤退やむなしとしています。それから明日の戦闘予定は昼で、それまでに応援を呼ぶ予定です」
レイチェルはアランに宿舎を案内する為、二人で外に出て行った。
「あの娘の中に、あなたの光が少し残っていたわね、魔王と戦った事があるの?」
「分かるんですか? もしかしてあなたも戦った事が……」
「まさか、若いころ魔王と戦って名前を売ろうって戦士が何人か居てね、全員帰って来なかったのよ」
「そうですか……」
「いえ、私が組んでいた戦士が昔戦ったって言ってたわ、その人の感じと同じだったのよ」
「その戦士は無事だったんですか?」
「ええ、一撃を加えた後、すぐに逃げたんだってさ、いい? 戦いは逃げるが勝ちよ」
八十歳の超ベテラン聖女はそう言って笑った。
「何かあったのかい?」
シンジは落着かない表情の、いつもの受付嬢に声を掛けた。
「仕事に失敗したのよ、覚えている? 以前張り出してあった森の奥にある昔の屋敷の調査、地下室があって何かが封印されていたのよ、剣士たちが全滅したの……」
受付嬢は頭を抱えた。
「今、戦士と剣士、補助を動員して西地区の森と街との間に、阻止線を作っている最中なの」
「西地区? レイチェルの居る出張所の管轄じゃないか?」
「ええ、今、診療所で救出された聖女に付き添ってくれているわ、組合の担当者が聞き取りをしている最中で……」
「様子を見てくる!」
「ちょっと待って!」
シンジは制止を振り切り、組合事務所の裏手にある診療所に向かった。中に入ると廊下で話をしているレイチェルと、組合の担当者らしき男が目に入った。
男はその場を離れ、一人になったレイチェルにシンジは駆け寄る。
「シンジ!」
「レイチェル、何があったんだ?」
「それが……」
病室に入ると一人の女性がベッドに横になっていた。彼女が救出された聖女のようだ。
「屋敷の中に封印された地下室が有って、剣士が扉を開けてしまったのです。この聖女様が結界を最大まで上げたのですが、剣士様たちは全員倒されてしまったようです」
「この聖女は限界を超えて力を使ったんだな、それぐらいなら大丈夫、明日になれば元気になるよ……」
交代の女性スタッフがやって来て、シンジたちに事務所に来るようにと伝えた。
「困った事になりました……」
事務所の打合せ室で、先ほど診療所で会った担当者の男が切りだした。
今回の案件は数百年間放置されていた森の奥の屋敷の調査で、最近、近くでたびたび魔人らしき姿が目撃されたので実施されたとの事だった。
チームのメンバーは戦士が一名、剣士二名に、聖女が一名だった。戦士一名、聖女は経験も豊富で魔人数体なら安全に退治できるはずだったのだ。事実、聖女の結界で魔人は普通サイズ、三体が確認され、それは戦士と剣士が問題無く処理した。
問題は地下室が有り、それは封印されていて、聖女は結界で事前に見つける事が出来なかった事、剣士の一人が深い考えも無く扉を開けてしまった事、その地下に封印されていた何かが、聖女が限界まで結界を張ったにも関わらず、戦士と剣士たちを倒してしまった事。
「人出不足で阻止線は張れませんでした。せいぜい警戒線を作るぐらいです……」
担当者の声は悲痛だった。街の近くで数百年間沈黙していたパンドラの箱を、わざわざ開けてしまったのだ。
「もちろん俺が行ってもいいけど、敵の正体が不明なのが引っかかるな、正直な話、普通の魔人なら百体相手だって負ける気がしないけど、数百年前のとんでもない怪物が出てきたらちょっと分からないな……、ところで封印って初めて聞いたけど、何なのですか?」
「それは……」
担当者の説明によれば、かつて強力な剣が無い場合、完全に退治出来なかった小さな魔雑魚を地下や洞窟の奥に閉じ込め、聖女の結界の力で封じ込めていた事があったそうだ。
シンジとレイチェルそれぞれは馬を駆り、西地区の仮設の対策本部が設置された現場に急いだ。
近くの農家の納屋で、関係者らしき人間が机を囲み、深刻な表情で話し合っていた。
「ちよっと、ここで待っていてね」
レイチェルが顔見知りのスタッフの元へ駆けて行く、少しの間話をすると一人の金髪碧眼の少年を伴い戻って来た。今回の件で呼ばれた剣士と紹介する。まだシンジより三、四歳は若い少年剣士だ。
「アランと言います。剣士でランクAです」
「シンジだ、俺は剣士ランクCだよ」
誰でも最初はランクCから始めるそうだが、この若さで剣士ランクAとはずいぶん真面目で仕事熱心だな、とシンジは思った。
「この近くに私たちの宿舎が用意してあって、そこに聖女様が待っているそうです。こっちよ、シンジ」
三人は歩きながら話をした。
「聖女の手当てがついたなら安心だな、レイチェルの出番は無しだよ」
シンジは最悪、レイチェルの助けも必要かと思っていたのでほっとした。
「それがそうでもないのよ、正確には元聖女様で、年齢は八十歳だとか……」
「えーーっ、いくらなのでも高齢すぎやしないかい?」
「私をサポートしてくれるそうです……、ここね」
レイチェルが一軒家の前で立ち止まり、扉をノックして三人は中に入る。中で待っていたのは意外にも若い、三十歳前後に見える女性だった。
「あの、聖女様は……?」
「私が聖女です」
「???」
「ああ、せっかく容姿も創造できるのだしね、ちょっと若造りしているのよ」
シンジとレイチェルは顔を見合わせた。
「それじゃあお嬢ちゃん、ベッドに横になって」
レイチェルは頷いてケープと靴を脱ぎ、ベッドに横になった。
「アラン、少し外に出ていてくれないか、終わったら呼ぶから」
「はい……」
アランが外に出ると自称老婆の聖女は、レイチェルのベルトを外して、ワンピースを胸まで捲りあげる。下半身の小さな下着が丸見えになり、胸の大きな塊がこぼれ落ちて揺れた。
「あっ、あの……」
聖女がレイチェルの腹に両手を当てる。
「この少年に見られるのは嫌? ……あら、二人の間柄なら問題は無いでしょうに……」
「レイチェル、俺と抱き合っている時と同じようなイメージだよ、体の力を抜いてこの聖女様の光を探り同調するんだ」
「はい……」
「うん、そうそう、解ってきたね、これから結界を張るから、何か見えるかい?」
「森が見えます。あっ、先に進んでいる……、これが結界? 屋敷が見えてきました」
「そう、中に入るから、どう?」
「はい、大きな部屋の中に入りました。床に光が三つ見えますが……」
「そこが、剣士たちが倒れていた場所よ、この三人は明日の朝、戻って来るかも、地下への扉はあそこね、近づくから……」
「んっ、んんっ、扉が少し開いています。先へ行くのですか?」
レイチェルは眉を寄せた。
「いいえ、この扉の先には何かを感じる?」
「はい、怖いです。何かが居ます」
「今夜はここまでにしようかね、はい、終わりよ」
聖女は両手を離し、レイチェルは顔を赤くして、胸の半分まで捲りあげられていた服を下ろす。シンジは外に出てアランを呼んだ。
「さて、状況は変わらずで、何かはまだ地下室に留まっている……か、聖女様、レイチェルと二人で力は発揮できるのかな?」
「大丈夫、この娘は戦士との同調に慣れているようね」
レイチェルが顔を赤く染めて下を向く。
「ただ私は、見た目は若いけど八十歳だから、防御の方はあまり期待しないでね、この娘さんもそこまではまだ無理よ」
聖女はシンジとアランの方を見て言った。
「まあ、即席のチームだし、しょうがないよ、状況さえ分かれば後は俺たちでなんとかするさ」
「防御が期待出来ないのに、ランクAとランクCで得体のしれない怪物と戦うのですか……」
アランが難しい顔で呟くとレイチェルが説明した。
「組合は状況が難しければ撤退やむなしとしています。それから明日の戦闘予定は昼で、それまでに応援を呼ぶ予定です」
レイチェルはアランに宿舎を案内する為、二人で外に出て行った。
「あの娘の中に、あなたの光が少し残っていたわね、魔王と戦った事があるの?」
「分かるんですか? もしかしてあなたも戦った事が……」
「まさか、若いころ魔王と戦って名前を売ろうって戦士が何人か居てね、全員帰って来なかったのよ」
「そうですか……」
「いえ、私が組んでいた戦士が昔戦ったって言ってたわ、その人の感じと同じだったのよ」
「その戦士は無事だったんですか?」
「ええ、一撃を加えた後、すぐに逃げたんだってさ、いい? 戦いは逃げるが勝ちよ」
八十歳の超ベテラン聖女はそう言って笑った。
0
あなたにおすすめの小説
『下着の禁書庫(ランジェリー・アーカイブ)』 〜1日1枚だけ地球のコレクションを召喚したら、異世界の女たちが僕なしでは生きられない体になった
遊鷹太
ファンタジー
「パンツを愛でるだけの無能など、我が国には不要だ!」
勇者として異世界に召喚された佐藤零助(サトウレイスケ)に与えられたのは、前世で愛用していた下着コレクションを脳内で鑑賞できるだけのスキル『下着の禁書庫』だった。
王から「変態」の烙印を押され、魔物が蔓延る『死の森』へと追放されたレイスケ。しかし、そのスキルには王国の鑑定士すら見抜けなかった、神の領域の「循環強化(サイクル)」が隠されていた。
■システム1:現物取り寄せ(コレクション・コール)
1日1回1枚、地球の自室にある1000枚以上のコレクションから現物を召喚。現代の最先端素材と技術を異世界に持ち込む。
■システム2:真髄抽出(エキス・エキストラクト)
取り寄せた下着から「概念」を抽出。
「加圧式スポーツブラ」からは物理耐性スキル『剛体』を。
「シルクのネグリジェ」からは精神沈静スキル『明鏡止水』を。
下着が持つ特性をそのまま、レイスケ自身の強力なスキルとして永続獲得する。
■システム3:魔導再構築(リビルド・テーラー)
エキスを抜いた下着を分解し、レイスケの魔力で再構成。着用者に特定のスキルを付与する『魔導下着』へと造り変える。
死の淵にいた獣人の少女や、魔力暴走に苦しむ聖女にこれを与えると、彼女たちは一騎当千の力を得て覚醒する。ただし――その力は「着用している間」しか発揮されず、脱いだ瞬間に激しい喪失感が彼女たちを襲う。
■システム4:深淵還元(フィードバック・エキス)
これがこのスキルの最も恐ろしい真価。
一定期間着用された下着を回収し、そこに染み付いた「着用者の魔力・汗・感情」から高純度エキスを抽出。
それをレイスケが取り込むことで、彼のステータスは指数関数的に跳ね上がっていく。
「君を一番美しく、そして最強にできるのは僕だけだ」
レイスケが至高の一枚を仕立てるたびに、最強の女性たちが彼の腕の中で陶酔し、さらなる「エキス」を捧げるために戦場へと赴く。
追放した者たちが後悔してももう遅い。下着を通じて魂まで繋がった「下着軍団(ランジェリーズ)」を引き連れ、レイスケは異世界の理を書き換えていく。
【本作の見どころ】
毎日更新の累積型チート: 1日1回の下着取り寄せが、確実にレイスケを最強へと近づけます。
独自の強化ロジック: 「ただのバフ」ではなく、着用者の頑張りがレイスケに還元される共生システム。
深まる共依存: 下着を脱げないヒロインたちの葛藤と、レイスケへの異常な執着が描く背徳的ハーレム。
「パンツを制する者は、世界を制す――」
変態と蔑まれた男による、至高の異世界再編ファンタジー、ここに開幕!
私、魅了魔法なんて使ってません! なのに冷徹魔道士様の視線が熱すぎるんですけど
紗幸
恋愛
社畜女子だったユイは、気づけば異世界に召喚されていた。
慣れない魔法の世界と貴族社会の中で右往左往しながらも、なんとか穏やかに暮らし始めたある日。
なぜか王立魔道士団の団長カイルが、やたらと家に顔を出すようになる。
氷のように冷静で、美しく、周囲の誰もが一目置く男。
そんな彼が、ある日突然ユイの前で言い放った。
「……俺にかけた魅了魔法を解け」
私、そんな魔法かけてないんですけど!?
穏やかなはずの日々に彼の存在が、ユイの心を少しずつ波立たせていく。
まったりとした日常の中に、時折起こる小さな事件。
人との絆、魔法の力、そして胸の奥に芽生え始めた“想い”
異世界で、ユイは少しずつ——この世界で生きる力と、誰かを想う心を知っていく。
※タイトルのシーンは7話辺りからになります。
ゆったりと話が進みますが、よろしければお付き合いください。
※カクヨム様にも投稿しています。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
社畜のおじさん過労で死に、異世界でダンジョンマスターと なり自由に行動し、それを脅かす人間には容赦しません。
本条蒼依
ファンタジー
山本優(やまもとまさる)45歳はブラック企業に勤め、
残業、休日出勤は当たり前で、連続出勤30日目にして
遂に過労死をしてしまい、女神に異世界転移をはたす。
そして、あまりな強大な力を得て、貴族達にその身柄を
拘束させられ、地球のように束縛をされそうになり、
町から逃げ出すところから始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる