27 / 39
第二十五話「チーム シンジ」
しおりを挟む
三日後、仕事を終えて戦士組合に戻ると、受付のクレアから東の領地の件は受理と聞かされた。
「とりあえずは予定通りだな、竜騎兵の件は?」
「それはこれからの交渉よ、たまに借りるくらいながら問題無いと思うわ、これが資料ね」
シンジは一枚の資料を受け取り、読み始めた。
「ふーん、東地区最大の領主か、八代続けてこの世界にやってきている。高い想像力で荒れ地を開拓、現在の地位を手に入れた。か……」
「三人とも連れて行って、あちらにはお抱えの聖女が居るのだけれどね」
「その聖女が竜騎兵を操っている訳だ」
「いつ行ける? 近日中との事だけど早い方が助かるわ、馬は二頭出すから」
「皆の予定を確認してみるけどね、明日か明後日か……、朝出て午後にでも着けば良いだろう」
「それで大丈夫よ」
シンジは資料を畳みローブの内ポケットに突っ込む、これから三人の職場をまわって連絡をつけねばならなかった。
まずは西地区にある、組合の出張所で働いているレイチェルの元へ向かった。事前に話をしていたので明日か明後日から四日ほど休む事に問題は無かった。
それからリリィの洋服屋へ行く、女主人に話すと快諾したくれた。エミリーが働く組合が運営している託児所兼幼稚園に顔を出すと、こちらも了解してくれた。
この街の人々にとって、魔人退治は何にも増しての最優先事項だったから、当然と言えば当然だ。
皆が部屋に帰って来たので、戦士組合でもらった資料と、明日の手順を一通り説明した。
「それほど難しい仕事じゃないよ、魔人は三体だし、あちらには聖女が一人居るから」
「私たちもだいぶ結界を覚えたし、シンジの力になれると思う、ねえ、リリィ」
「うん、魔人を見るは初めてね」
エミリーとリリィはまるで遠足気分のようだが、レイチェルは真剣な表情だった。
翌日、三人は購入した聖女用の衣装を着て、シンジも上着とマントを羽織った。
組合で馬を二頭借り、シンジはエミリーを乗せレイチェルはリリィを乗せ、東へ向けて走り出す。
街を抜けて二時間ほど走ると、畑や牧草地の先に大きな門が見えた。手前で止まり門番に要件を告げ中に通される。馬の手綱を出迎えた使用人風の男に渡し、教えられた石畳の広い道を進んだ。
先頭を歩くシンジは、いつもの服に今回用として黒と青の上着を羽織って、背中には白いマントを取り付けた。
右に並ぶレイチェルは胸元の空いた白と薄い檸檬色のドレスに、白く染めた革のコルセットを髪の毛と同じ金色の紐で締め上げて、豊かな胸元が強調されていた。
首には幅広でゆったりとした金の首輪、その上に小さめの白いスカーフが巻かれ、廃山荘で見つけた翡翠のペンダントが揺れていた。
上着は斜めにカットされた半袖で、腕は肘まであるピッタリとした白くて長い手の甲を覆うロンググローブに覆われ、背中には白く短めのマントがなびく。
スカートは正面が大胆にカットされていて、生足が少し見え隠れし、白いロングブーツが膝までを覆っていた。
左のエミリーは髪の色と同じ銀糸で草花が刺繍された白と緑のドレスを着ている。
薄い緑色の小さな短いマントがボタンで取付けられている正装の上着には、木の枝、森のようなデザインが緑色で描かれていた。
その隣のリリィが着る薄茶色のドレスの胸元は、赤い紐で編上げられている。ウエストは革のベルトで強調されていて、ベージュのスカートが腰のなだらかな曲線を見せていた。
中割れしたマントは、昆虫の羽を思わせるような一部半透明のレースで、足元の茶と黒のショートブーツには赤いリボンがあしらわれていた。
四人の視界に、中世ヨーロッパからそのまま飛び出して来たかのような、大きな屋敷が現れた。三階建の、これ程の規模ならば城館と呼んでも良さそうな屋敷だった。
通路の両脇には見事な薔薇園が広がり、小さな噴水が立てる水音に重なって四人の靴音が響く。
シンジを先頭に石畳の道を、マントを風になびかせながら歩いて行くと、正面玄関の扉の前で派手な服装の女性がシンジたちを出迎える。結界でこちらの来訪を見ていたユーカだった。
「あら、驚かないのね」
シンジは笑って答える。
「竜騎兵を扱う聖女なんてそうは居ないだろ」
「まあ、そうね、四人共素晴らしいわ、まるで王宮の近衛か、親衛隊じゃない!」
ユーカはお世辞ではなく本気で四人を持ち上げる。シンジたちも満更でもない笑みを浮かべて互いに顔を見合わせた。
「我ながらハッタリが効いていると思うよ」
「ここの領主に引き合せるから、彼、こんな演出が大好きだから喜ぶわよ、さあ入って」
玄関ホールは広間になっていて大きな暖炉があり、その前にはソファーとテーブルが何脚か置かれていた。
階段は三階まで続く吹き抜けになっていて、高い天井から伸びる長い鎖の先にシャンデリアが光っている。
シンジたちはユーカの後に続いて、天井が高くて広い廊下を進む。
ここの領主は代替わりしたばかりでまだ若いが、先代と同じなかなかの人物で竜騎兵を借りる件も了承してくれた、とユーカは説明してくれた。
「悪いね、口を利いてくれたんだろ」
「現実でも知り合いだと言ったら驚いてたわ、もちろん騎士クラスの実力者とも説明したけどね」
ユーカが長い廊下の突き当たりの扉をノックすると、部屋の中から返事があった。
大きなテーブルの前に年配の執事とシンジとたいして歳が違わない若い領主が座り、地図を広げて何やら話し合っている。
「やあ、よく来てくれました、クリストフと申します」
その若い領主は気さくで闊達な感じでシンジたちに歩み寄り手を差し出す。二人は握手をした。
「シンジです。それとこの三人はレイチェルとエミリー、リリィです」
クリストフは三人の前に跪き、一人一人の手をとって甲にキスをする。
レイチェルは平静を装い微笑を湛、エミリーは顔を赤らめ緊張し、リリィは少し放心したような表情になった。
「いやあ、若い戦士様と可愛らしい聖女様たちで驚きました。子供の頃から怖そうな戦士や聖女ばかり見ていましたから」
そう言って笑うと、ユーカが、私は可愛くはないですから、と言いクリストフはまた笑い肩をすくめて見せた。
「さて、早速ですが状況を説明させて下さい、どうぞ座って」
「では私が……」
ユーカが話を引き取り、結界を張って確認した状況を説明する。
魔人は三体だったが一体増え今は四体、一番強力な魔人は、三メートルはあり、ここからの距離は、最初は二百キロ以上離れていたが、今は百キロ程度まで接近しているらしい。
山岳地帯へ百キロ弱ほど離れた領地の端に、別荘として使う山荘があり、そこを拠点してと使用するとの事だ。
その後はユーカが屋敷の周辺を案内してくれた。裏手には立派な馬小屋があり、シンジたちが乗って来た馬と、この屋敷の馬、数頭が繋がれていた。
薔薇園の中を歩くユーカと娘たちを、シンジがベンチに座って眺めていると、短い黒髪で小柄なメイドが部屋の要望を聞いてきた。
シンジが大きなベッドが一つあれば充分と伝えると、日本人を思わせるそのメイドは少し驚いて念を押すが、シンジはかまわないと答えた。
シンジたちに用意された部屋は居間兼寝室のような作りで広く、勿論バストイレ付、豪華な装飾が施された化粧台の大きな引き出しを開けると、幾つものアクセサリーが輝いていて三人は悲鳴を上げる。自由に身に着けてくれとの心遣いのようだった。
ホテルならシングルのスーパースイートで、トリプルとでも呼べそうな大きなベッドには天蓋まで付いている。
マントを外してクローゼットを開けると、薄い絹のような白いガウンが四着掛かっていた。
三人は上着を脱いでノースリーブのドレスとなり、髪をアップにして化粧台の前で互いに批評し合いながら、あれだこれだと奮闘した。
「シンジの中でいつも感じる色と同じですね」
レイチェルは胸の谷間でブルーダイヤを輝かせながらはにかんだ。エミリーは小さなダイヤが贅沢に散りばめられたプラチナ、リリィは深紅のルビーを選び胸元を飾った。
そして、皆それぞれの髪色に合った飾りを頭にあしらう。
夕刻になると、メイドが夕食の支度が整った旨を伝えに来た。
広いダイニングルームに入ると、執事がそれぞれの席に案内してくれた。レイチェルの椅子を引きながら、こんなにも屋敷が華やいだのは久しぶりです。と呟いたのが聞こえた。
豪華な食事が振る舞われ、クリストフは領地経営の苦労話や領地に対する思い、この周辺の歴史などを面白おかしく語った。
三人は運ばれてくるコース料理にいちいち感激しながら、執事に質問し、素直にテーブルマナーの教えを請い、次々に料理をたいらげた。
執事と給仕、メイドたちはこの食いしん坊の三人娘を暖かい目で見守った。
「とりあえずは予定通りだな、竜騎兵の件は?」
「それはこれからの交渉よ、たまに借りるくらいながら問題無いと思うわ、これが資料ね」
シンジは一枚の資料を受け取り、読み始めた。
「ふーん、東地区最大の領主か、八代続けてこの世界にやってきている。高い想像力で荒れ地を開拓、現在の地位を手に入れた。か……」
「三人とも連れて行って、あちらにはお抱えの聖女が居るのだけれどね」
「その聖女が竜騎兵を操っている訳だ」
「いつ行ける? 近日中との事だけど早い方が助かるわ、馬は二頭出すから」
「皆の予定を確認してみるけどね、明日か明後日か……、朝出て午後にでも着けば良いだろう」
「それで大丈夫よ」
シンジは資料を畳みローブの内ポケットに突っ込む、これから三人の職場をまわって連絡をつけねばならなかった。
まずは西地区にある、組合の出張所で働いているレイチェルの元へ向かった。事前に話をしていたので明日か明後日から四日ほど休む事に問題は無かった。
それからリリィの洋服屋へ行く、女主人に話すと快諾したくれた。エミリーが働く組合が運営している託児所兼幼稚園に顔を出すと、こちらも了解してくれた。
この街の人々にとって、魔人退治は何にも増しての最優先事項だったから、当然と言えば当然だ。
皆が部屋に帰って来たので、戦士組合でもらった資料と、明日の手順を一通り説明した。
「それほど難しい仕事じゃないよ、魔人は三体だし、あちらには聖女が一人居るから」
「私たちもだいぶ結界を覚えたし、シンジの力になれると思う、ねえ、リリィ」
「うん、魔人を見るは初めてね」
エミリーとリリィはまるで遠足気分のようだが、レイチェルは真剣な表情だった。
翌日、三人は購入した聖女用の衣装を着て、シンジも上着とマントを羽織った。
組合で馬を二頭借り、シンジはエミリーを乗せレイチェルはリリィを乗せ、東へ向けて走り出す。
街を抜けて二時間ほど走ると、畑や牧草地の先に大きな門が見えた。手前で止まり門番に要件を告げ中に通される。馬の手綱を出迎えた使用人風の男に渡し、教えられた石畳の広い道を進んだ。
先頭を歩くシンジは、いつもの服に今回用として黒と青の上着を羽織って、背中には白いマントを取り付けた。
右に並ぶレイチェルは胸元の空いた白と薄い檸檬色のドレスに、白く染めた革のコルセットを髪の毛と同じ金色の紐で締め上げて、豊かな胸元が強調されていた。
首には幅広でゆったりとした金の首輪、その上に小さめの白いスカーフが巻かれ、廃山荘で見つけた翡翠のペンダントが揺れていた。
上着は斜めにカットされた半袖で、腕は肘まであるピッタリとした白くて長い手の甲を覆うロンググローブに覆われ、背中には白く短めのマントがなびく。
スカートは正面が大胆にカットされていて、生足が少し見え隠れし、白いロングブーツが膝までを覆っていた。
左のエミリーは髪の色と同じ銀糸で草花が刺繍された白と緑のドレスを着ている。
薄い緑色の小さな短いマントがボタンで取付けられている正装の上着には、木の枝、森のようなデザインが緑色で描かれていた。
その隣のリリィが着る薄茶色のドレスの胸元は、赤い紐で編上げられている。ウエストは革のベルトで強調されていて、ベージュのスカートが腰のなだらかな曲線を見せていた。
中割れしたマントは、昆虫の羽を思わせるような一部半透明のレースで、足元の茶と黒のショートブーツには赤いリボンがあしらわれていた。
四人の視界に、中世ヨーロッパからそのまま飛び出して来たかのような、大きな屋敷が現れた。三階建の、これ程の規模ならば城館と呼んでも良さそうな屋敷だった。
通路の両脇には見事な薔薇園が広がり、小さな噴水が立てる水音に重なって四人の靴音が響く。
シンジを先頭に石畳の道を、マントを風になびかせながら歩いて行くと、正面玄関の扉の前で派手な服装の女性がシンジたちを出迎える。結界でこちらの来訪を見ていたユーカだった。
「あら、驚かないのね」
シンジは笑って答える。
「竜騎兵を扱う聖女なんてそうは居ないだろ」
「まあ、そうね、四人共素晴らしいわ、まるで王宮の近衛か、親衛隊じゃない!」
ユーカはお世辞ではなく本気で四人を持ち上げる。シンジたちも満更でもない笑みを浮かべて互いに顔を見合わせた。
「我ながらハッタリが効いていると思うよ」
「ここの領主に引き合せるから、彼、こんな演出が大好きだから喜ぶわよ、さあ入って」
玄関ホールは広間になっていて大きな暖炉があり、その前にはソファーとテーブルが何脚か置かれていた。
階段は三階まで続く吹き抜けになっていて、高い天井から伸びる長い鎖の先にシャンデリアが光っている。
シンジたちはユーカの後に続いて、天井が高くて広い廊下を進む。
ここの領主は代替わりしたばかりでまだ若いが、先代と同じなかなかの人物で竜騎兵を借りる件も了承してくれた、とユーカは説明してくれた。
「悪いね、口を利いてくれたんだろ」
「現実でも知り合いだと言ったら驚いてたわ、もちろん騎士クラスの実力者とも説明したけどね」
ユーカが長い廊下の突き当たりの扉をノックすると、部屋の中から返事があった。
大きなテーブルの前に年配の執事とシンジとたいして歳が違わない若い領主が座り、地図を広げて何やら話し合っている。
「やあ、よく来てくれました、クリストフと申します」
その若い領主は気さくで闊達な感じでシンジたちに歩み寄り手を差し出す。二人は握手をした。
「シンジです。それとこの三人はレイチェルとエミリー、リリィです」
クリストフは三人の前に跪き、一人一人の手をとって甲にキスをする。
レイチェルは平静を装い微笑を湛、エミリーは顔を赤らめ緊張し、リリィは少し放心したような表情になった。
「いやあ、若い戦士様と可愛らしい聖女様たちで驚きました。子供の頃から怖そうな戦士や聖女ばかり見ていましたから」
そう言って笑うと、ユーカが、私は可愛くはないですから、と言いクリストフはまた笑い肩をすくめて見せた。
「さて、早速ですが状況を説明させて下さい、どうぞ座って」
「では私が……」
ユーカが話を引き取り、結界を張って確認した状況を説明する。
魔人は三体だったが一体増え今は四体、一番強力な魔人は、三メートルはあり、ここからの距離は、最初は二百キロ以上離れていたが、今は百キロ程度まで接近しているらしい。
山岳地帯へ百キロ弱ほど離れた領地の端に、別荘として使う山荘があり、そこを拠点してと使用するとの事だ。
その後はユーカが屋敷の周辺を案内してくれた。裏手には立派な馬小屋があり、シンジたちが乗って来た馬と、この屋敷の馬、数頭が繋がれていた。
薔薇園の中を歩くユーカと娘たちを、シンジがベンチに座って眺めていると、短い黒髪で小柄なメイドが部屋の要望を聞いてきた。
シンジが大きなベッドが一つあれば充分と伝えると、日本人を思わせるそのメイドは少し驚いて念を押すが、シンジはかまわないと答えた。
シンジたちに用意された部屋は居間兼寝室のような作りで広く、勿論バストイレ付、豪華な装飾が施された化粧台の大きな引き出しを開けると、幾つものアクセサリーが輝いていて三人は悲鳴を上げる。自由に身に着けてくれとの心遣いのようだった。
ホテルならシングルのスーパースイートで、トリプルとでも呼べそうな大きなベッドには天蓋まで付いている。
マントを外してクローゼットを開けると、薄い絹のような白いガウンが四着掛かっていた。
三人は上着を脱いでノースリーブのドレスとなり、髪をアップにして化粧台の前で互いに批評し合いながら、あれだこれだと奮闘した。
「シンジの中でいつも感じる色と同じですね」
レイチェルは胸の谷間でブルーダイヤを輝かせながらはにかんだ。エミリーは小さなダイヤが贅沢に散りばめられたプラチナ、リリィは深紅のルビーを選び胸元を飾った。
そして、皆それぞれの髪色に合った飾りを頭にあしらう。
夕刻になると、メイドが夕食の支度が整った旨を伝えに来た。
広いダイニングルームに入ると、執事がそれぞれの席に案内してくれた。レイチェルの椅子を引きながら、こんなにも屋敷が華やいだのは久しぶりです。と呟いたのが聞こえた。
豪華な食事が振る舞われ、クリストフは領地経営の苦労話や領地に対する思い、この周辺の歴史などを面白おかしく語った。
三人は運ばれてくるコース料理にいちいち感激しながら、執事に質問し、素直にテーブルマナーの教えを請い、次々に料理をたいらげた。
執事と給仕、メイドたちはこの食いしん坊の三人娘を暖かい目で見守った。
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
召しませ、私の旦那さまっ!〜美醜逆転の世界でイケメン男性を召喚します〜
紗幸
恋愛
「醜い怪物」こそ、私の理想の旦那さま!
聖女ミリアは、魔王を倒す力を持つ「勇者」を召喚する大役を担う。だけど、ミリアの願いはただ一つ。日本基準の超絶イケメンを召喚し、魔王討伐の旅を通して結婚することだった。召喚されたゼインは、この国の美醜の基準では「醜悪な怪物」扱い。しかしミリアの目には、彼は完璧な最強イケメンに映っていた。ミリアは魔王討伐の旅を「イケメン旦那さまゲットのためのアピールタイム」と称し、ゼインの心を掴もうと画策する。しかし、ゼインは冷酷な仮面を崩さないまま、旅が終わる。
イケメン勇者と美少女聖女が織りなす、勘違いと愛が暴走する異世界ラブコメディ。果たして、二人の「愛の旅」は、最高の結末を迎えるのか?
※短編用に書いたのですが、少し長くなったので連載にしています
※この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる