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第二十六話「爆炎の女」
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食事が終わり、四人はメイドに案内されて部屋に戻った。
「あ~~あ、夢みたいだったね……」
リリィが名残惜しそうにアクセサリー類を外して引き出しの中に納める。エミリーも同様だった。
レイチェルが髪飾りを外し、髪を下ろす。
「シンジ、御免なさい、ちょっと背中を」
「一人で着たり、脱いだり出来ないんだからなあ、これは失敗だよ……」
シンジはレイチェルの背中のファスナーを下した。
「普通よお、シンジこっちもね」
「私も」
エミリーとリリィが背中を向けた。
「俺の仕事か……」
交代でシャワーを浴びて、ガウンに着替える。男性用は膝まで丈があるが、女性用は膝上だ。胸も含めて三人には少し小さいようだった。
ソファーに座ってくつろいでいると扉がノックされ、シンジが扉を開けるとユーカとワゴンを押すメイドが立っていた。
「ワイン飲まない? 紅茶も入れてもらったわ」
「いいよ、入って」
お馴染みになった黒髪のメイドは頭を下げて引き取った。
「あら、もっと広い部屋がいっぱいあるのに、こんな部屋なの」
「充分に広いよ」
「ベッドが一つじゃない」
「俺たちは訳あって、でかいベッドが一つで充分なの」
「ふーん、深くは追求しないわ」
ユーカも部屋に備え付けの、白い薄でのガウン姿で、レイチェル、エミリー、リリィも同じだがユーカの場合は少し背が高いのでより裾が短かった。
胸はそれほど窮屈そうではない、絹らしき布時は極限まで薄く軽く作られていて、重さをまるで感じないくらいだ。
皆でソファーに移動して、ユーカはグラスにワインを注いだ。
「お嬢ちゃんたちは?」
「私たちは紅茶をいただきます」
レイチェルが銀のポットから陶器のカップに紅茶を注ぐ。
「紅茶、美味しいです」
「香りが全然違う……」
エミリーとリリィが口々に言う。
「うん、ワインも上等のようだ、銀のティーセットに高級茶葉、領主ってそんなに儲かるの?」
「儲けじゃないの、この地に長く居る歴史と伝統と人徳がそうさせているのよ、没落した領主も大勢いるんだから」
ユーカは露わになっている太腿を組み替えながら言った。
「このガウンもここで糸から作っているのよ、凄いわよね、現実に持って行ったら売れるわ」
ユーカはグラスに半分ほどのワインを飲みほし、シンジが気を使ってボトルを差し出す。
「ありがとう……、明日は私とシンジと、お嬢さんたち三人共で現地に移動ね、翌日は結界を張って魔人を索敵、そして処理ね」
「それにしても全員で行くのか……、魔人四体ぽっちにチーム依頼してるってのが引っかかるな、何か裏が有るんじゃないの?」
「それは無いわ、チームは万全を期する為よ、ここの領主は見た目通り真面目で誠実な若者よ」
「そうか、ユーカが言うなら信じるよ」
ユーカがこれ程信頼しているなら、信じても良いだろうとシンジは思った。
「ただ彼、最悪の場合ここを皇都にするとか考えているようなの、他の中小の領主にも話をしているみたい、戦士組合も含めてね」
シンジは内心で感心した。最悪を想定して次善の策を考えている
「なるほど、良いんじゃないのか? 万が一、皇都が魔人たちに抜かれれば必然的にそうなるだろうし、ここは第二都と呼ばれているほどの街だ」
「そう、そうなのよ、だから近くの魔人を一掃したいと考えているのよね」
「若い領主の考えそうな事だ、俺だってそう考えるよ」
ユーカは少し感心したような表情を見せた。シンジも現実では何代目かの若い領主みたいなものだったからだ。
「クリストフには婚約者がいるのよね」
「婚約者? 政略結婚とかそんなの? 親が勝手に決めたとか……」
「そう、西の領地に名家が有ってね、そこのお嬢さんが、先代当主同士が決めた許婚 いいなずけ なのよ」
シンジはピンときた。
「それって、エレーナの事なんじゃないの?」
「あら、知っているの?」
ユーカが驚いたような表情を見せる。
「偶然さ、アーディーに来る途中でね」
シンジはアーディーに来る前に、エレーナの屋敷に立ち寄って仕事をした事を説明した。
「そうだったの、別に政略結婚とかじゃないんだけどね」
「うん、さっき言ってた、いざとなったらアーディーを皇都にって話につながるのかなあ……」
御似合いの二人だ、とシンジが考えているとレイチェルも同様に言う。
「クリストフさんとエレーナさんなら、とてもお似合いですね」
「そうそう」
「だね」
エミリーとリリィも同じ考えのようだ。
「まあなあ……、それにしても跪いて手にキスかあ、今度俺もやってみよう」
「レイチェルは今すぐにやって欲しいんだって」
リリィがニヤニヤしながらレイチェルの方を見る。
「やっ、止めなさい、リリィ」
「ところで、お嬢さんたちの力を見せてもらえるかしら? 明日の作戦を考えたいの」
「ああ、もちろん、当然だよ」
「三人共ベッドに横になってもらえる?」
レイチェルたちが顔を見合わせソファーから立ち上がり、キングサイズのベッドに三人並んで横になる。ユーカはベッドの傍らに立ち、レイチェルのガウンをはだけさせると、白いなだらかな起伏と二つの大きな塊が露わになり、それは少しだけ揺れた。
「あっ、あの……」
「ちょっと、失礼、同調するから皆、手をつないで、集中してね、」
ユーカはベッドの傍らにしゃがみ込み、レイチェルの腹部に顔を伏せた。頬を当て、両掌を左右に添える。
「う~~ん、やっぱり三人は才能が有るわねえ……」
ユーカは立ちあがると、肩からするりとガウンを下ろし裸になった。
「おっ、おいっ、いきなり脱ぐなよ」
「いいじゃないの、あなたはカミヤ ・・・ なのだし……」
ユーカは裸のままレイチェルの上に乗り彼女の顔を胸に抱く。
「いつもシンジと同調しているような感じで試してみて……」
あまりの光景にシンジは後ろを向く。暫らくすると、終わったわ、とユーカから声が掛かった。
「どうだい?」
「お嬢さんたち、三人とも力を上げたわねえ、もう立派な聖女じゃない?」
「実際に魔人と対峙した事も無いんだよ、まだヒヨッコさ、思い違いされては困るんだ。大切な三人なんだから……」
ユーカのリップサービスにシンジは話を引きしめた。
「まあまあ、お熱い事で……」
シンジは自分一人での戦いとは違い、三人の為、慎重な戦いを心がけるつもりだった。
「さて、私は帰って寝るわ、明日は朝六時にお茶を届けさせるから、七時にダイニングで朝食よ」
ユーカはそう言って自室に帰って行った。
「なあ、ユーカの中には何が見えた?」
三人は伏し目がちに顔を合わせる。
「炎が見えた……」
「爆発していたよ……」
「あれは緋色……、濃くて深くて、明るい赤、あれが本物の聖女の光なのですね」
レイチェルは肩を落として呟いた。本物の聖女が何かを理解して、三人はショックを受けたようだ。
「ユーカは一級だろう、今の皆と比べるのは無理があるよ……」
悪気はないのだが、ユーカは自分の力を見せつけて、彼女たちを聖女と持ち上げてみせたのだ。
「あの……」
レイチェルが思い出したように顔を上げた。
「カミヤって何なのですか……?」
「俺の名字だよ、カミヤとサエキ……ユーカの名字なんだけど、二つの家は何百年も前から何か関係があるらしいんだ」
「あ~~あ、夢みたいだったね……」
リリィが名残惜しそうにアクセサリー類を外して引き出しの中に納める。エミリーも同様だった。
レイチェルが髪飾りを外し、髪を下ろす。
「シンジ、御免なさい、ちょっと背中を」
「一人で着たり、脱いだり出来ないんだからなあ、これは失敗だよ……」
シンジはレイチェルの背中のファスナーを下した。
「普通よお、シンジこっちもね」
「私も」
エミリーとリリィが背中を向けた。
「俺の仕事か……」
交代でシャワーを浴びて、ガウンに着替える。男性用は膝まで丈があるが、女性用は膝上だ。胸も含めて三人には少し小さいようだった。
ソファーに座ってくつろいでいると扉がノックされ、シンジが扉を開けるとユーカとワゴンを押すメイドが立っていた。
「ワイン飲まない? 紅茶も入れてもらったわ」
「いいよ、入って」
お馴染みになった黒髪のメイドは頭を下げて引き取った。
「あら、もっと広い部屋がいっぱいあるのに、こんな部屋なの」
「充分に広いよ」
「ベッドが一つじゃない」
「俺たちは訳あって、でかいベッドが一つで充分なの」
「ふーん、深くは追求しないわ」
ユーカも部屋に備え付けの、白い薄でのガウン姿で、レイチェル、エミリー、リリィも同じだがユーカの場合は少し背が高いのでより裾が短かった。
胸はそれほど窮屈そうではない、絹らしき布時は極限まで薄く軽く作られていて、重さをまるで感じないくらいだ。
皆でソファーに移動して、ユーカはグラスにワインを注いだ。
「お嬢ちゃんたちは?」
「私たちは紅茶をいただきます」
レイチェルが銀のポットから陶器のカップに紅茶を注ぐ。
「紅茶、美味しいです」
「香りが全然違う……」
エミリーとリリィが口々に言う。
「うん、ワインも上等のようだ、銀のティーセットに高級茶葉、領主ってそんなに儲かるの?」
「儲けじゃないの、この地に長く居る歴史と伝統と人徳がそうさせているのよ、没落した領主も大勢いるんだから」
ユーカは露わになっている太腿を組み替えながら言った。
「このガウンもここで糸から作っているのよ、凄いわよね、現実に持って行ったら売れるわ」
ユーカはグラスに半分ほどのワインを飲みほし、シンジが気を使ってボトルを差し出す。
「ありがとう……、明日は私とシンジと、お嬢さんたち三人共で現地に移動ね、翌日は結界を張って魔人を索敵、そして処理ね」
「それにしても全員で行くのか……、魔人四体ぽっちにチーム依頼してるってのが引っかかるな、何か裏が有るんじゃないの?」
「それは無いわ、チームは万全を期する為よ、ここの領主は見た目通り真面目で誠実な若者よ」
「そうか、ユーカが言うなら信じるよ」
ユーカがこれ程信頼しているなら、信じても良いだろうとシンジは思った。
「ただ彼、最悪の場合ここを皇都にするとか考えているようなの、他の中小の領主にも話をしているみたい、戦士組合も含めてね」
シンジは内心で感心した。最悪を想定して次善の策を考えている
「なるほど、良いんじゃないのか? 万が一、皇都が魔人たちに抜かれれば必然的にそうなるだろうし、ここは第二都と呼ばれているほどの街だ」
「そう、そうなのよ、だから近くの魔人を一掃したいと考えているのよね」
「若い領主の考えそうな事だ、俺だってそう考えるよ」
ユーカは少し感心したような表情を見せた。シンジも現実では何代目かの若い領主みたいなものだったからだ。
「クリストフには婚約者がいるのよね」
「婚約者? 政略結婚とかそんなの? 親が勝手に決めたとか……」
「そう、西の領地に名家が有ってね、そこのお嬢さんが、先代当主同士が決めた許婚 いいなずけ なのよ」
シンジはピンときた。
「それって、エレーナの事なんじゃないの?」
「あら、知っているの?」
ユーカが驚いたような表情を見せる。
「偶然さ、アーディーに来る途中でね」
シンジはアーディーに来る前に、エレーナの屋敷に立ち寄って仕事をした事を説明した。
「そうだったの、別に政略結婚とかじゃないんだけどね」
「うん、さっき言ってた、いざとなったらアーディーを皇都にって話につながるのかなあ……」
御似合いの二人だ、とシンジが考えているとレイチェルも同様に言う。
「クリストフさんとエレーナさんなら、とてもお似合いですね」
「そうそう」
「だね」
エミリーとリリィも同じ考えのようだ。
「まあなあ……、それにしても跪いて手にキスかあ、今度俺もやってみよう」
「レイチェルは今すぐにやって欲しいんだって」
リリィがニヤニヤしながらレイチェルの方を見る。
「やっ、止めなさい、リリィ」
「ところで、お嬢さんたちの力を見せてもらえるかしら? 明日の作戦を考えたいの」
「ああ、もちろん、当然だよ」
「三人共ベッドに横になってもらえる?」
レイチェルたちが顔を見合わせソファーから立ち上がり、キングサイズのベッドに三人並んで横になる。ユーカはベッドの傍らに立ち、レイチェルのガウンをはだけさせると、白いなだらかな起伏と二つの大きな塊が露わになり、それは少しだけ揺れた。
「あっ、あの……」
「ちょっと、失礼、同調するから皆、手をつないで、集中してね、」
ユーカはベッドの傍らにしゃがみ込み、レイチェルの腹部に顔を伏せた。頬を当て、両掌を左右に添える。
「う~~ん、やっぱり三人は才能が有るわねえ……」
ユーカは立ちあがると、肩からするりとガウンを下ろし裸になった。
「おっ、おいっ、いきなり脱ぐなよ」
「いいじゃないの、あなたはカミヤ ・・・ なのだし……」
ユーカは裸のままレイチェルの上に乗り彼女の顔を胸に抱く。
「いつもシンジと同調しているような感じで試してみて……」
あまりの光景にシンジは後ろを向く。暫らくすると、終わったわ、とユーカから声が掛かった。
「どうだい?」
「お嬢さんたち、三人とも力を上げたわねえ、もう立派な聖女じゃない?」
「実際に魔人と対峙した事も無いんだよ、まだヒヨッコさ、思い違いされては困るんだ。大切な三人なんだから……」
ユーカのリップサービスにシンジは話を引きしめた。
「まあまあ、お熱い事で……」
シンジは自分一人での戦いとは違い、三人の為、慎重な戦いを心がけるつもりだった。
「さて、私は帰って寝るわ、明日は朝六時にお茶を届けさせるから、七時にダイニングで朝食よ」
ユーカはそう言って自室に帰って行った。
「なあ、ユーカの中には何が見えた?」
三人は伏し目がちに顔を合わせる。
「炎が見えた……」
「爆発していたよ……」
「あれは緋色……、濃くて深くて、明るい赤、あれが本物の聖女の光なのですね」
レイチェルは肩を落として呟いた。本物の聖女が何かを理解して、三人はショックを受けたようだ。
「ユーカは一級だろう、今の皆と比べるのは無理があるよ……」
悪気はないのだが、ユーカは自分の力を見せつけて、彼女たちを聖女と持ち上げてみせたのだ。
「あの……」
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