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第1章

第12話 金色ウサギとホーンの秘密

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 ……まず、状況を整理しようか。ホーンがどっかいって途中でルィンヘンさんにあって、
 で洞窟入って………謎の水晶みたいな虹色宝石が所狭しと生えていて…ホーンがいて、
 光輝く金色ウサギがいて、ルィンヘンさんが弓を構えてると…………よく分からん!
 まあでもまずは、
「ルィンヘンさん…弓、しまってもらえます?」
「いやじゃ、危険かもしれんからの」
 ……だめか、で、ホーンは何故ここに?
 (それはな、ワシに用があってきたのだ。)
 誰!?どこから!?
 (ワシじゃ、ワシ、ワシじゃよ)
 オレオレ詐欺ならぬワシワシ詐欺かな?
 (違うわ!)
 冗談はおいといて、…………誰?
 (わからんのかい!……目の前の金のホーンラビットじゃよ 頭の中に直接語りかけとるんじゃ)
 ツッコミ上手ですな~。
 (いっとるばあいか!……まあこうして語りかけとってもらちがあかん。ホーンにはなしかけてやれ!)
 はいはい…。
「ホーン?元気?だいじょぶか?」
【あっ……………はい、ご主人、元気です。】
「ホーンが……」「ホーンラビットが……」
「しゃべった~~~~!?」
「しゃべりおった~~~!?」
 驚いたルィンヘンさんが矢を放ってしまい、避けたからよかったものの、危うくホーンに刺さるところでありました。
「なんでっ!なんでだよ!なんでホーンもしゃべれるようになってんの?」
【実はですね……はい…かくかくしかじかでして】
 落ち着くようになだめられながら話を聞くと、

 あの日俺がホーンを助け名前をつけたことにより、二人 (いや、一人と一匹か?)の間に従魔契約が発生し、双方同意したため、正式にホーンは従魔として、認められていた……らしい。そして俺にお礼が言いたくて、この金色ウサギ、ホーンによると、ジンダイ爺さん…に、夜な夜な言葉を教わっていた………らしい、今日は、例の巨大オオカミに遭遇したせいで帰れず、困っていた………らしい、
「まあ、よう分からんが、なんとなく理解した」
 ルィンヘンもとなりで聞いていたようである。
 ルィンヘンさんの意見に同意!
「で、一番の質問なんですが、ジンダイさん、何者?」
【ワシか?ワシはのう、ホーンラビット希少種、伝説のゴールデンラビットじゃ!】
 ドヤ顔?で、自慢されても、私、知りません。
 このウサギ爺さん一体全体何者ですか?
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