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西野清貴 サイド
最後の日 ①
しおりを挟む今日が最後の日
夜まで続いた身体の準備はなんとか3本まで入るようになった。
けれど、朝になったら元に戻ってしまうんじゃないかと怖くなり、苦しかったけどアナルに瓶を咥えたまま睡眠をとった。
肌荒れは美容に悪いから、眠れなくても無理やり寝ることにした。
篠崎に綺麗な俺と過ごしてもらいたいから、最後のスキンケアは念入りにする。
会うのは夜、地球が消滅するギリギリの1時間前にすることにした。
1時間なら、俺の粗も見つからないだろう。女と一緒にいたという幸せな思い出のまま消滅出来る。
本当はもっと篠崎の傍にいたいけれど欲張って前みたいな失敗したくないから、これ以上は望まない。
瓶は今も入ったままだけど寝ているうちに広がったのか痛くなくなった。
黒のタートルネックで喉仏を隠して、その上に青いワンピースを着る。
ギリギリの所までファスナーをあげて、開いている背中の部分は見苦しいけれどガムテープで留めた。
この上にコートを羽織って背中を隠すしかない。
どんなに暖房がついててもコートは絶対に脱がないぞ。
メイクも研究の成果か、姉よりも美しく女性らしく仕上がり、ウィッグも上手く装着出来た。
後は………身体の準備だけだ。
両足をM字開脚して、ぎっちりハマっている瓶をゆっくりと引き出す。
内壁をこすられる感覚が気持ち悪くて、取り出せた時は安堵した。
「はぁっ………次はローションを…」
身体の中にローションをアナルに注入してからアパートに行こうと思って、ローションのチューブを後ろに充てがうつもりが、ずぷんとチューブ本体がアナルの中に挿入ってしまった。
「えっ!!」
慌てて引き抜いて指でアナルを確認するとぱっくりと大きく口を開けている。
「やり過ぎたのか?! どうしよう、これじゃローションが全部外に出ちゃうだろ。」
アナルに力を入れて閉めようとするが、麻痺したようにヒクヒクと僅かに縮まっただけだ。
「こんなに頑張ったのに、これじゃ篠崎に会えない。どうしょう、どうすればいい?」
はじめに使った一番小さいサイズの瓶が目に入る。
これでこぼれ出ないように蓋をする事はできないか?
試しにアナルにローションを注入してゴムに入れた小さい瓶で蓋をすると溢れてこなかった。
「ふううっ………良かった………。」
もう一度外してローションの中身全部を腹の中に入れて瓶で蓋をする。
「うぅっ…流石に腹が冷える。」
時計を見ると家を出なくちゃいけないと決めていた時間をとうに過ぎていた。
「時間かかりすぎた、早くしないと間に合わなくなる。」
瓶を落とさないように慎重に歩いて愛車に乗り込んで向かった。
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