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第一章「わが家にアヤメちゃんがやってきた!」
第四話「しっかりと充電しましょう」
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数仁達が居間に入ると、男性二人が深々とお辞儀した。
「滉月様、お邪魔致しております」
「やあ、小林さん!えーと、確か君は…黒川君だったね!」
「はい。先日はご馳走になり、ありがとうございました」
「なあに。それより、人形はどこだい?」
「はい、あちらに」
黒川が人形の居る方へ手を向ける。
「おお、立派な人形じゃないか!」
人形を見つけると、数仁は「スタスタ」と近寄っていく。
「今のところ、問題なく起動しております」
「いやあ、間に合って良かった!どうしても、クリスマスにプレゼントしたかったものでねえ」
「お父様!このお人形さん、すごいのよ!目から灯りも出せるし、お話しも出来るの!」
「ああ、どうだい?二人共、驚いたろう?」
「ええ、あなた。こんなお人形をお造りになるなんて、倪門さんは発想が豊かなだけでなく、優れた技術をお持ちの研究者でいらっしゃいますのねぇ」
「滉月様。先ほど奥様とお嬢様にご協力頂いて、お顔とお名前の記録を済ませたところです。滉月様もよろしいでしょうか?」
「うむ」
小林に指示された人形は再び目を見開いて、数仁の顔と名前を記録し始めた。
記録を完了すると人形は、櫻子と濱子に挨拶した同じ言葉を数仁にも伝えた。
「はい。これで人形は、滉月様ご一家を正式に『ご主人様』として認識致しました。移動中の誤作動を防ぐため、お届けする前に人形の電気は空にしております。ですから只今、行なっている充電は通常よりも、電気が満タンになるまでに時間がかかるでしょう。できれば電源を切った状態のままで、今夜一晩は動かさないようにお願い致します」
「おじさま。お人形さんの電気が満タンになったら、どうなるの?」
「次に電源を入れた時、人形は自分の力で立ち上がります。これからは充電が切れる前に、自ら充電箱に座るようになるので、皆様にご面倒をおかけすることはございません」
「まあ、頭が良いのね!早く満タンにならないかしら!」
「おやおや。せっかちだなあ、櫻子」
「だってぇ。お人形さんが自分で立って動くところ、今すぐにでも見てみたいんですもの」
「ハハハ。明朝になれば、人形も元気に動き回りますよ。お嬢様。もう一度、舌を押して電源を切って頂けますか?」
「…ええ。お人形さん、お口を開けて下さる?」
「ハイ」
櫻子に言われて、人形が「パカッ」と口を開ける。
「あはっ、ちゃんと私の言うこと聞いてくれたわ」
「良かったわね、櫻子」
濱子が、櫻子に優しく微笑む。
「お人形さん。また明日、お話しましょうね」
櫻子が人形の口の中に人差し指を入れ、舌のボタンを押す。
櫻子の指が舌から離れると、人形は口を開いたまま、目蓋を閉じて動きを停止した。
人形の頭を優しく撫でた後、櫻子は顎を押して口を閉じてあげた。
「旦那様。お荷物は、どちらにお運び致しましょう?」
居間の入り口で、運転手が数仁に確認する。
「そうだな、トランクは僕の書斎に。包装してある箱は全て、あのツリーの周りに置いてくれたまえ」
「畏まりました」
運転手が入り口から消え、暫くして半纏姿の年配男性と共に、沢山の箱が載ったカートを二台引いて、再び居間に現れた。
箱は大小様々で、カラフルな包装紙やリボンでラッピングされている。
「わぁ。お父様は外国からお帰りになると、必ずプレゼントを下さるけど、今回はいつもより箱がいっぱいね!」
「ああ、今日はクリスマス・イヴだからね。身内だけのパーティーだが、盛大に楽しまなくては!」
クリスマスツリーの周りには、どんどんプレゼントの箱が置かれてゆく。
「おっ、ちゃんとツリーも飾り付けしてあるじゃないか!」
「そうなの、お父様!これ全部、お母様が飾って下さったのよ!とっても素敵でしょ?」
「うんうん、素晴らしい出来栄えじゃないか!やっぱり君はセンスが良いねえ」
「あら、これはまだ未完成ですのよ」
濱子がツリーのそばに行き、オーナメントが入った箱から一つの飾りを取り出した。
「櫻子。あなたが飾る分も、ちゃんと残してありますからね」
櫻子もツリーまで走り寄ると、濱子から飾りを手渡される。
「あっ、これって…お星様ね!」
「そう。このお星様を、ツリーの天辺に飾るのよ」
「はい、お母様」
お星様の飾りを持って、櫻子がツリーの天辺に向かって両手を伸ばす。
天井まで届きそうなほどの高さがある大きなクリスマスツリー。
背伸びをしてみるが櫻子の身長では到底、届く高さではない。
「う~ん…」
「どれ、櫻子。僕が手伝ってあげよう」
数仁が櫻子のもとに行き、「ヒョイ」と後ろから体を持ち上げる。
ツリーの天辺に櫻子の手が届いて、お星様が飾られる。
「できたわ!」
櫻子が手ぶらになって万歳のようなポーズで嬉しそうに言い、数仁が櫻子を下ろした。
居間にいる全員が上を向き、クリスマスツリーに注目する。
黄金色の大きなお星様が、居間の天井にぶら下がったシャンデリアの灯りに反射して、「キラキラ」と光り輝いている。
「うむ、完璧だ!」
数仁が満面の笑みを浮かべる。
「これが本物のクリスマスツリーですか…。名前は聞いたことがありましたが、実物を見たのは初めてです。色んな物が光って、何だか目がチカチカしますねぇ」
黒川が目をこする。
「こらっ、黒川!いやあ、私もこんなに立派な物を間近で拝見できるとは…感無量です」
「綺麗ねぇ、お母様」
「ええ、櫻子」
櫻子と濱子が寄り添って「うっとり」と、クリスマスツリーを眺めている。
「しかし…久方ぶりに抱き上げたが、ずいぶんと重くなったじゃないか。成長したなあ、櫻子!」
「まあっ!嫌だわ、お父様ったら!」
櫻子の顔が真っ赤になる。
「ん?どうしたんだい、櫻子?」
「あなた。櫻子も、もうお年頃なんですから。体重の話は禁句ですわ」
「おお、そうか。これはこれはレディに対して、とんだ失礼を。どうか許しておくれ」
「もおうっ!」
櫻子が「プウ」と頬を膨らませながら、「プイッ」とそっぽを向いて濱子の後ろに隠れる。
「ハッハッハッ、レディがすっかりお冠だ。これは機嫌を直してもらわないといけないぞ。さあて、アレはどの箱だったか…?」
数仁が、ツリーの周りに置かれた幾つもの箱を物色する。
その中から赤い包装紙に緑のリボンで飾られた、一つの箱を手に取った。
「うん、コレだ!」
数仁が「スタスタ」と櫻子に近づく。
「さあ、レディ。コレを開けてごらん」
「…なあに?」
櫻子が濱子の後ろから、「ヒョコッ」と顔を出す。
「魔法のガラス玉さ」
「また、お父様ったら冗談ばっかり!」
櫻子は再び、そっぽを向く。
「あら、櫻子。要らないなら、私が貰ってしまいますよ」
「…要らないなんて言ってないわ。お母様の意地悪っ」
櫻子は慌てて数仁から箱を受け取り、テーブルの方へ走った。
「ハッハッハッ」
「ふふふ」
数仁と濱子が、その様子を見て笑う。
周りの男性達もアルミケースを片付けたり、箱を運んだり作業しながら、三人家族のやり取りを和やかに見ている。
櫻子は箱をテーブルに置いて、リボンを解く。そして丁寧に包装紙を外すと、白い厚紙の箱が現れた。
その箱の蓋を開けるが、上部は小さなクッションのような物で厳重に包まれている。それを全て取り外すと、透明な丸いガラスの玉が顔を出した。櫻子は慎重に中身を引き出してゆく。
「わぁ…」
櫻子が小さく感嘆の声を上げ、笑顔で振り向いた。
「見て、お母様。ガラス玉の中で雪が降っているわ!」
櫻子の両手の中には、オーナメントのような飾りが「ゴテゴテ」と貼り付けられた土台があり、その上にガラスの球体が載っている。
濱子に見せようと、櫻子が土台を両手に包み持って歩み寄る。
「まぁ…、なんて美しいんでしょう」
そう言って濱子も、ガラス玉を見つめる。
透明な球体の中には、居間に飾り付けされたクリスマスツリーをそのまま、縮小したようなミニチュアのモミの木が立ち、その前には豪華な衣装を身に纏った王様と王女とお姫様らしき三体の人形が、雪だるまを囲んでいた。
「コレはね、『スノーグローブ』というんだ。見てごらん。中の人形達が、まるで僕達みたいだろう?」
「本当ね…」
「貸してごらん、櫻子」
櫻子からスノーグローブを受け取り、数仁は片方の手で土台の下を掴む。もう片方の手では球体の頭を掴んで、捻り始めた。薇が、「ギリギリ」と回るような音が聞こえる。何周か、球体を捻ってから櫻子の手に戻した。
球体が逆方向に回り出す。と、同時にスノーグローブから、オルゴールの音が奏でてきた。
「…綺麗な音色」
ゆっくり回転している間、櫻子はオルゴールの音楽に聴き入り、「フワフワ」と球体の中で舞い踊りながら瞬く雪に、目を離せずにいた。
暫くして球体の回転が止まり、オルゴールの音も停止した。
「素敵な曲ねぇ、櫻子」
「ええ、お母様」
「櫻子、気に入ってくれたかい?」
「ええ、とっても!ありがとう、お父様!」
櫻子は、溢れんばかりの笑顔を浮かべた。
(続)
「滉月様、お邪魔致しております」
「やあ、小林さん!えーと、確か君は…黒川君だったね!」
「はい。先日はご馳走になり、ありがとうございました」
「なあに。それより、人形はどこだい?」
「はい、あちらに」
黒川が人形の居る方へ手を向ける。
「おお、立派な人形じゃないか!」
人形を見つけると、数仁は「スタスタ」と近寄っていく。
「今のところ、問題なく起動しております」
「いやあ、間に合って良かった!どうしても、クリスマスにプレゼントしたかったものでねえ」
「お父様!このお人形さん、すごいのよ!目から灯りも出せるし、お話しも出来るの!」
「ああ、どうだい?二人共、驚いたろう?」
「ええ、あなた。こんなお人形をお造りになるなんて、倪門さんは発想が豊かなだけでなく、優れた技術をお持ちの研究者でいらっしゃいますのねぇ」
「滉月様。先ほど奥様とお嬢様にご協力頂いて、お顔とお名前の記録を済ませたところです。滉月様もよろしいでしょうか?」
「うむ」
小林に指示された人形は再び目を見開いて、数仁の顔と名前を記録し始めた。
記録を完了すると人形は、櫻子と濱子に挨拶した同じ言葉を数仁にも伝えた。
「はい。これで人形は、滉月様ご一家を正式に『ご主人様』として認識致しました。移動中の誤作動を防ぐため、お届けする前に人形の電気は空にしております。ですから只今、行なっている充電は通常よりも、電気が満タンになるまでに時間がかかるでしょう。できれば電源を切った状態のままで、今夜一晩は動かさないようにお願い致します」
「おじさま。お人形さんの電気が満タンになったら、どうなるの?」
「次に電源を入れた時、人形は自分の力で立ち上がります。これからは充電が切れる前に、自ら充電箱に座るようになるので、皆様にご面倒をおかけすることはございません」
「まあ、頭が良いのね!早く満タンにならないかしら!」
「おやおや。せっかちだなあ、櫻子」
「だってぇ。お人形さんが自分で立って動くところ、今すぐにでも見てみたいんですもの」
「ハハハ。明朝になれば、人形も元気に動き回りますよ。お嬢様。もう一度、舌を押して電源を切って頂けますか?」
「…ええ。お人形さん、お口を開けて下さる?」
「ハイ」
櫻子に言われて、人形が「パカッ」と口を開ける。
「あはっ、ちゃんと私の言うこと聞いてくれたわ」
「良かったわね、櫻子」
濱子が、櫻子に優しく微笑む。
「お人形さん。また明日、お話しましょうね」
櫻子が人形の口の中に人差し指を入れ、舌のボタンを押す。
櫻子の指が舌から離れると、人形は口を開いたまま、目蓋を閉じて動きを停止した。
人形の頭を優しく撫でた後、櫻子は顎を押して口を閉じてあげた。
「旦那様。お荷物は、どちらにお運び致しましょう?」
居間の入り口で、運転手が数仁に確認する。
「そうだな、トランクは僕の書斎に。包装してある箱は全て、あのツリーの周りに置いてくれたまえ」
「畏まりました」
運転手が入り口から消え、暫くして半纏姿の年配男性と共に、沢山の箱が載ったカートを二台引いて、再び居間に現れた。
箱は大小様々で、カラフルな包装紙やリボンでラッピングされている。
「わぁ。お父様は外国からお帰りになると、必ずプレゼントを下さるけど、今回はいつもより箱がいっぱいね!」
「ああ、今日はクリスマス・イヴだからね。身内だけのパーティーだが、盛大に楽しまなくては!」
クリスマスツリーの周りには、どんどんプレゼントの箱が置かれてゆく。
「おっ、ちゃんとツリーも飾り付けしてあるじゃないか!」
「そうなの、お父様!これ全部、お母様が飾って下さったのよ!とっても素敵でしょ?」
「うんうん、素晴らしい出来栄えじゃないか!やっぱり君はセンスが良いねえ」
「あら、これはまだ未完成ですのよ」
濱子がツリーのそばに行き、オーナメントが入った箱から一つの飾りを取り出した。
「櫻子。あなたが飾る分も、ちゃんと残してありますからね」
櫻子もツリーまで走り寄ると、濱子から飾りを手渡される。
「あっ、これって…お星様ね!」
「そう。このお星様を、ツリーの天辺に飾るのよ」
「はい、お母様」
お星様の飾りを持って、櫻子がツリーの天辺に向かって両手を伸ばす。
天井まで届きそうなほどの高さがある大きなクリスマスツリー。
背伸びをしてみるが櫻子の身長では到底、届く高さではない。
「う~ん…」
「どれ、櫻子。僕が手伝ってあげよう」
数仁が櫻子のもとに行き、「ヒョイ」と後ろから体を持ち上げる。
ツリーの天辺に櫻子の手が届いて、お星様が飾られる。
「できたわ!」
櫻子が手ぶらになって万歳のようなポーズで嬉しそうに言い、数仁が櫻子を下ろした。
居間にいる全員が上を向き、クリスマスツリーに注目する。
黄金色の大きなお星様が、居間の天井にぶら下がったシャンデリアの灯りに反射して、「キラキラ」と光り輝いている。
「うむ、完璧だ!」
数仁が満面の笑みを浮かべる。
「これが本物のクリスマスツリーですか…。名前は聞いたことがありましたが、実物を見たのは初めてです。色んな物が光って、何だか目がチカチカしますねぇ」
黒川が目をこする。
「こらっ、黒川!いやあ、私もこんなに立派な物を間近で拝見できるとは…感無量です」
「綺麗ねぇ、お母様」
「ええ、櫻子」
櫻子と濱子が寄り添って「うっとり」と、クリスマスツリーを眺めている。
「しかし…久方ぶりに抱き上げたが、ずいぶんと重くなったじゃないか。成長したなあ、櫻子!」
「まあっ!嫌だわ、お父様ったら!」
櫻子の顔が真っ赤になる。
「ん?どうしたんだい、櫻子?」
「あなた。櫻子も、もうお年頃なんですから。体重の話は禁句ですわ」
「おお、そうか。これはこれはレディに対して、とんだ失礼を。どうか許しておくれ」
「もおうっ!」
櫻子が「プウ」と頬を膨らませながら、「プイッ」とそっぽを向いて濱子の後ろに隠れる。
「ハッハッハッ、レディがすっかりお冠だ。これは機嫌を直してもらわないといけないぞ。さあて、アレはどの箱だったか…?」
数仁が、ツリーの周りに置かれた幾つもの箱を物色する。
その中から赤い包装紙に緑のリボンで飾られた、一つの箱を手に取った。
「うん、コレだ!」
数仁が「スタスタ」と櫻子に近づく。
「さあ、レディ。コレを開けてごらん」
「…なあに?」
櫻子が濱子の後ろから、「ヒョコッ」と顔を出す。
「魔法のガラス玉さ」
「また、お父様ったら冗談ばっかり!」
櫻子は再び、そっぽを向く。
「あら、櫻子。要らないなら、私が貰ってしまいますよ」
「…要らないなんて言ってないわ。お母様の意地悪っ」
櫻子は慌てて数仁から箱を受け取り、テーブルの方へ走った。
「ハッハッハッ」
「ふふふ」
数仁と濱子が、その様子を見て笑う。
周りの男性達もアルミケースを片付けたり、箱を運んだり作業しながら、三人家族のやり取りを和やかに見ている。
櫻子は箱をテーブルに置いて、リボンを解く。そして丁寧に包装紙を外すと、白い厚紙の箱が現れた。
その箱の蓋を開けるが、上部は小さなクッションのような物で厳重に包まれている。それを全て取り外すと、透明な丸いガラスの玉が顔を出した。櫻子は慎重に中身を引き出してゆく。
「わぁ…」
櫻子が小さく感嘆の声を上げ、笑顔で振り向いた。
「見て、お母様。ガラス玉の中で雪が降っているわ!」
櫻子の両手の中には、オーナメントのような飾りが「ゴテゴテ」と貼り付けられた土台があり、その上にガラスの球体が載っている。
濱子に見せようと、櫻子が土台を両手に包み持って歩み寄る。
「まぁ…、なんて美しいんでしょう」
そう言って濱子も、ガラス玉を見つめる。
透明な球体の中には、居間に飾り付けされたクリスマスツリーをそのまま、縮小したようなミニチュアのモミの木が立ち、その前には豪華な衣装を身に纏った王様と王女とお姫様らしき三体の人形が、雪だるまを囲んでいた。
「コレはね、『スノーグローブ』というんだ。見てごらん。中の人形達が、まるで僕達みたいだろう?」
「本当ね…」
「貸してごらん、櫻子」
櫻子からスノーグローブを受け取り、数仁は片方の手で土台の下を掴む。もう片方の手では球体の頭を掴んで、捻り始めた。薇が、「ギリギリ」と回るような音が聞こえる。何周か、球体を捻ってから櫻子の手に戻した。
球体が逆方向に回り出す。と、同時にスノーグローブから、オルゴールの音が奏でてきた。
「…綺麗な音色」
ゆっくり回転している間、櫻子はオルゴールの音楽に聴き入り、「フワフワ」と球体の中で舞い踊りながら瞬く雪に、目を離せずにいた。
暫くして球体の回転が止まり、オルゴールの音も停止した。
「素敵な曲ねぇ、櫻子」
「ええ、お母様」
「櫻子、気に入ってくれたかい?」
「ええ、とっても!ありがとう、お父様!」
櫻子は、溢れんばかりの笑顔を浮かべた。
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