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第一章「わが家にアヤメちゃんがやってきた!」
第七話「名前をつけましょう」
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「おお…」
「まあ…」
大きなテーブルには、昼食のために蕗が作った和食の品の数々が並んでいる。
その中に大きな絵皿が一枚、上に載るのは直方体の卵焼き。
「…これは櫻子が焼いたのかい?」
「ええ、私が焼いたのよ」
櫻子が自慢気に答える。
「…いつの間に、こんな焼き方を覚えたの?」
「お父様、お母様。早く食べてみてちょうだい」
濱子が大皿の上に切り揃えた卵焼きから一切れ、箸で摘まんで口に運んだ。
表面には薄茶の焼き色が付き、中はたっぷり厚みのある明るい黄色。
「…あなた、フワフワですわ」
「…うん。フワフワだねえ」
数仁も卵焼きを一口に頬張り、「モグモグ」と口を動かしながら言う。
「んふっ。フワッフワッでしょう?」
「蕗さん、本当に櫻子が焼いたのかい?」
数仁が、蕗に確認する。
「ええ、旦那様。正真正銘、櫻子お嬢様がお焼きになりました」
「もう!お父様ったら、疑うなんて酷いわっ」
櫻子が「プウ」と頬を膨らませる。
「いやいや。疑ってるわけじゃないが、しかし…ここまで、ふっくらさせるには、かなりの労力が必要な筈だ。櫻子の細腕じゃあ、さぞ難儀だったろう?」
「うふふ」
櫻子と蕗が、顔を見合わせて笑う。
「おいおい。何だい、二人共。何か仕掛けでもあるのかい?」
「実はね…」
櫻子が人形の隣に並んで、腕を組む。
「これは、お人形さんと私の合作なの!ねっ、お人形さん!」
「ハイ。卵ノ掻キ混ゼヲ、御手伝イシマシタ」
「お人形さんったら、すごいの。まるで独楽が回るみたいに、とっても速く卵を掻き混ぜられるのよ!」
「ほお。だから、こんなにフワフワなんだね」
「ええ。その後で、私が卵を焼いたの。だから嘘はついてないでしょう?」
「ハッハッハッ、なるほど。確かにそうだ」
「とっても美味しいわ」
「本当、お母様?」
「ええ。上手に焼けたわね、櫻子」
「うんうん、上出来だ」
「良かったあ。お人形さん、大成功よっ!」
櫻子が人形に抱きつく。
「大成功、大成功」
櫻子に抱きつかれたまま、「パクパク」と人形が口を動かす。
「あはっ、お人形さんも喜んでるわ」
人形を見ながら、そこに居る皆が楽しそうに笑った。
* * *
昼食を終えて、数仁と濱子が居間のソファに寄り添って座り、本を読んでいる。
数仁は小説を読み、濱子はA四サイズの分厚い書物をソファの座面に載せて、頁を捲っている。
そこに櫻子と人形が、お盆を持って入ってきた。
「お父様、お母様。紅茶を淹れてきたわ」
櫻子のお盆には空のティーカップが三客に、ティーポットとミルクポット、人形のお盆の上には菓子皿が三枚と、角砂糖の入った小鉢が載っている。
「やあ、櫻子。気が利くじゃないか」
「今日は沢山、お手伝いしているのねぇ」
「うふふ」
櫻子が運んでいるお盆をローテーブルに置いた後、人形のお盆も受け取って隣に並べた。
「今、紅茶を注ぐわね。お人形さん、お父様とお母様に菓子皿を差し上げてちょうだい」
「ハイ、櫻子様」
櫻子がポットの紅茶を、ティーカップに注ぐ。その間に人形が、数仁と濱子に菓子皿を配る。
「ドウゾ」
「ありがとう。ちゃんと、お人形と連携し合っているのねぇ」
「そうよ、お母様。お父様は、お砂糖もミルクも無しでしょ?」
「ああ」
「お母様はお砂糖無しで、ミルクだけね?」
「ええ」
「ミルクも、ちゃあんと温めたんだから」
濱子のティーカップに、温かいミルクを注ぐ。
「はい、お父様。お母様」
櫻子が、ティーカップを二人に配った。
「ありがとう、櫻子」
「う~ん、良い香りだ」
数仁と濱子は左手でソーサーごと持ち上げ、右手にティーカップを持って、紅茶を飲んだ。
櫻子は自分用のティーカップにも紅茶を注ぐ。が、カップに紅茶は半分ほどで、代わりにミルクをたっぷり注いで、角砂糖を二つ入れた。
「おやおや。成長したと思ったら、そこは相変わらずお子様だなあ」
「だってぇ、お砂糖もミルクもいっぱい入れた方が美味しいんだもの」
櫻子が一人掛けのソファに、「ちょこん」と浅く腰掛けて紅茶を飲む。
「はあぁ~っ、やっぱり美味しい!」
「ハッハッハッ、しかし櫻子。昨日、やって来たばかりだというのに、あっという間に人形と仲良くなってしまったじゃないか」
人形は、櫻子の座るソファの横に直立している。
「ええ。だって、一緒にいて楽しいもの」
ティーカップの載ったソーサーをローテーブルに置いた後、櫻子は片手を伸ばして人形の手を握り、「プラプラ」と揺らし始めた。
「すっかり、お気に入りだなあ」
「それなら折角、我が家に来てくれたのだから、名前をつけてあげなくてはね」
「そうね!お母様」
櫻子は身を乗り出す。
「あ~、名前かあ」
「ええ。呼び名が『お人形』のままでは、何だか素っ気ないですものね。この説明書にも記載されているわ。お人形の名前は、主人が自由に決めて構わないんですって」
濱子が読んでいたのは、人形の取扱説明書だった。
「じゃあ、名前をつけるなら、うんと素敵なのにしなくっちゃ。う~ん、何が良いかしら?」
櫻子は腕を組んで考える。
「あ、そうだわ!『菖蒲』って名前は、どうかしら?」
「あら、『菖蒲』…?」
「ええ、お母様の好きなお花でしょう?」
「ああ、そうだ。濱子は昔から色んな花が好きだが、桜と菖蒲が特にお気に入りでねえ。子供を授かったら女の子の名前は『櫻子』か『菖蒲』にしたいと、ずっと口にしていたもんさ」
「そして、お母様の好きな桜が満開の季節に、ちょうど私が産まれたから『櫻子』と名付けてくれたのよね?」
「ええ、そうよ。だから、もし櫻子に妹ができたら『菖蒲』と名付けたいと思っていたのだけれど…。それは、きっともう…難しそうね…」
濱子は微苦笑を浮かべる。
「良いわ、お人形の名前は『菖蒲』ちゃんにしましょうか。あなた、どうかしら?」
「ああ。濱子と櫻子がそうしたいなら、僕はレディ達に従うさ」
数仁が両手を広げ肩を竦めて、おどけた表情を見せる。
「もう、お父様ったら。あ、それなら名前を書いて、教えてあげなきゃ」
櫻子は、ダイニングテーブルに置いたままにしていたノートと鉛筆を取ってきた。
ローテーブルにあるティーカップと菓子皿をずらすと、そこにノートと鉛筆を置いて、絨毯に「ペタン」と正座した。
「えっと…『菖蒲』っていう漢字は…」
櫻子がノートを開いて、鉛筆で書き込む。
「こうだったかしら?」
書いた漢字を、濱子に見せる。
「いいえ。ここの線が一本、多いわ。それに竹冠ではなくて、草冠よ」
「あ、そっか。いざ書いてみると難しいわ」
「わざわざ漢字にしなくても良いんじゃないか?これは、最先端のからくり人形なんだ。カタカナで『アヤメ』なんて、どうだい?ハイカラじゃないか」
「ア・ヤ・メ…」
数仁に言われて、カタカナで書いてみる。
「どうかしら?」
櫻子が開いたノートの左頁には漢字の『菖蒲』、右頁にはカタカナの『アヤメ』が記されている。
「…そうですわね。こちらのお人形には、カタカナの方が親しみがある感じがしますわ」
「アヤメちゃん…。うん、可愛いわ。じゃあ、『アヤメ』ちゃんに決定ね!」
「どうだい?レディ達が君に名前を決めてくれたよ」
「私ノ、名前デスカ?」
人形が「パチッパチッ」と、瞬きする。
「そうよ。今から、あなたのお名前は『アヤメ』よ」
櫻子はノートの背を逆側に折って、カタカナで書いた方の頁だけを、人形に見せた。
「私ノ、名前ハ、『アヤメ』。記録シマス」
人形は両目を見開いて、自分の名前を記録した。
「記録、完了シマシタ」
「ど~お?気に入ってくれたかしら?」
櫻子が人形に尋ねる。
「ハイ、気ニ入リマシタ。素敵ナ、名前ヲ、与エテ頂キ、大変、嬉シュウ御座イマス。誠ニ、誠ニ、有難ウ御座イマス」
人形が櫻子達に、深々とお辞儀した。
「んふっ。私はこれから、『アヤメちゃん』って呼ぶことにするわ!」
櫻子は「ニッコリ」と、人形に笑いかけた。
(続)
「まあ…」
大きなテーブルには、昼食のために蕗が作った和食の品の数々が並んでいる。
その中に大きな絵皿が一枚、上に載るのは直方体の卵焼き。
「…これは櫻子が焼いたのかい?」
「ええ、私が焼いたのよ」
櫻子が自慢気に答える。
「…いつの間に、こんな焼き方を覚えたの?」
「お父様、お母様。早く食べてみてちょうだい」
濱子が大皿の上に切り揃えた卵焼きから一切れ、箸で摘まんで口に運んだ。
表面には薄茶の焼き色が付き、中はたっぷり厚みのある明るい黄色。
「…あなた、フワフワですわ」
「…うん。フワフワだねえ」
数仁も卵焼きを一口に頬張り、「モグモグ」と口を動かしながら言う。
「んふっ。フワッフワッでしょう?」
「蕗さん、本当に櫻子が焼いたのかい?」
数仁が、蕗に確認する。
「ええ、旦那様。正真正銘、櫻子お嬢様がお焼きになりました」
「もう!お父様ったら、疑うなんて酷いわっ」
櫻子が「プウ」と頬を膨らませる。
「いやいや。疑ってるわけじゃないが、しかし…ここまで、ふっくらさせるには、かなりの労力が必要な筈だ。櫻子の細腕じゃあ、さぞ難儀だったろう?」
「うふふ」
櫻子と蕗が、顔を見合わせて笑う。
「おいおい。何だい、二人共。何か仕掛けでもあるのかい?」
「実はね…」
櫻子が人形の隣に並んで、腕を組む。
「これは、お人形さんと私の合作なの!ねっ、お人形さん!」
「ハイ。卵ノ掻キ混ゼヲ、御手伝イシマシタ」
「お人形さんったら、すごいの。まるで独楽が回るみたいに、とっても速く卵を掻き混ぜられるのよ!」
「ほお。だから、こんなにフワフワなんだね」
「ええ。その後で、私が卵を焼いたの。だから嘘はついてないでしょう?」
「ハッハッハッ、なるほど。確かにそうだ」
「とっても美味しいわ」
「本当、お母様?」
「ええ。上手に焼けたわね、櫻子」
「うんうん、上出来だ」
「良かったあ。お人形さん、大成功よっ!」
櫻子が人形に抱きつく。
「大成功、大成功」
櫻子に抱きつかれたまま、「パクパク」と人形が口を動かす。
「あはっ、お人形さんも喜んでるわ」
人形を見ながら、そこに居る皆が楽しそうに笑った。
* * *
昼食を終えて、数仁と濱子が居間のソファに寄り添って座り、本を読んでいる。
数仁は小説を読み、濱子はA四サイズの分厚い書物をソファの座面に載せて、頁を捲っている。
そこに櫻子と人形が、お盆を持って入ってきた。
「お父様、お母様。紅茶を淹れてきたわ」
櫻子のお盆には空のティーカップが三客に、ティーポットとミルクポット、人形のお盆の上には菓子皿が三枚と、角砂糖の入った小鉢が載っている。
「やあ、櫻子。気が利くじゃないか」
「今日は沢山、お手伝いしているのねぇ」
「うふふ」
櫻子が運んでいるお盆をローテーブルに置いた後、人形のお盆も受け取って隣に並べた。
「今、紅茶を注ぐわね。お人形さん、お父様とお母様に菓子皿を差し上げてちょうだい」
「ハイ、櫻子様」
櫻子がポットの紅茶を、ティーカップに注ぐ。その間に人形が、数仁と濱子に菓子皿を配る。
「ドウゾ」
「ありがとう。ちゃんと、お人形と連携し合っているのねぇ」
「そうよ、お母様。お父様は、お砂糖もミルクも無しでしょ?」
「ああ」
「お母様はお砂糖無しで、ミルクだけね?」
「ええ」
「ミルクも、ちゃあんと温めたんだから」
濱子のティーカップに、温かいミルクを注ぐ。
「はい、お父様。お母様」
櫻子が、ティーカップを二人に配った。
「ありがとう、櫻子」
「う~ん、良い香りだ」
数仁と濱子は左手でソーサーごと持ち上げ、右手にティーカップを持って、紅茶を飲んだ。
櫻子は自分用のティーカップにも紅茶を注ぐ。が、カップに紅茶は半分ほどで、代わりにミルクをたっぷり注いで、角砂糖を二つ入れた。
「おやおや。成長したと思ったら、そこは相変わらずお子様だなあ」
「だってぇ、お砂糖もミルクもいっぱい入れた方が美味しいんだもの」
櫻子が一人掛けのソファに、「ちょこん」と浅く腰掛けて紅茶を飲む。
「はあぁ~っ、やっぱり美味しい!」
「ハッハッハッ、しかし櫻子。昨日、やって来たばかりだというのに、あっという間に人形と仲良くなってしまったじゃないか」
人形は、櫻子の座るソファの横に直立している。
「ええ。だって、一緒にいて楽しいもの」
ティーカップの載ったソーサーをローテーブルに置いた後、櫻子は片手を伸ばして人形の手を握り、「プラプラ」と揺らし始めた。
「すっかり、お気に入りだなあ」
「それなら折角、我が家に来てくれたのだから、名前をつけてあげなくてはね」
「そうね!お母様」
櫻子は身を乗り出す。
「あ~、名前かあ」
「ええ。呼び名が『お人形』のままでは、何だか素っ気ないですものね。この説明書にも記載されているわ。お人形の名前は、主人が自由に決めて構わないんですって」
濱子が読んでいたのは、人形の取扱説明書だった。
「じゃあ、名前をつけるなら、うんと素敵なのにしなくっちゃ。う~ん、何が良いかしら?」
櫻子は腕を組んで考える。
「あ、そうだわ!『菖蒲』って名前は、どうかしら?」
「あら、『菖蒲』…?」
「ええ、お母様の好きなお花でしょう?」
「ああ、そうだ。濱子は昔から色んな花が好きだが、桜と菖蒲が特にお気に入りでねえ。子供を授かったら女の子の名前は『櫻子』か『菖蒲』にしたいと、ずっと口にしていたもんさ」
「そして、お母様の好きな桜が満開の季節に、ちょうど私が産まれたから『櫻子』と名付けてくれたのよね?」
「ええ、そうよ。だから、もし櫻子に妹ができたら『菖蒲』と名付けたいと思っていたのだけれど…。それは、きっともう…難しそうね…」
濱子は微苦笑を浮かべる。
「良いわ、お人形の名前は『菖蒲』ちゃんにしましょうか。あなた、どうかしら?」
「ああ。濱子と櫻子がそうしたいなら、僕はレディ達に従うさ」
数仁が両手を広げ肩を竦めて、おどけた表情を見せる。
「もう、お父様ったら。あ、それなら名前を書いて、教えてあげなきゃ」
櫻子は、ダイニングテーブルに置いたままにしていたノートと鉛筆を取ってきた。
ローテーブルにあるティーカップと菓子皿をずらすと、そこにノートと鉛筆を置いて、絨毯に「ペタン」と正座した。
「えっと…『菖蒲』っていう漢字は…」
櫻子がノートを開いて、鉛筆で書き込む。
「こうだったかしら?」
書いた漢字を、濱子に見せる。
「いいえ。ここの線が一本、多いわ。それに竹冠ではなくて、草冠よ」
「あ、そっか。いざ書いてみると難しいわ」
「わざわざ漢字にしなくても良いんじゃないか?これは、最先端のからくり人形なんだ。カタカナで『アヤメ』なんて、どうだい?ハイカラじゃないか」
「ア・ヤ・メ…」
数仁に言われて、カタカナで書いてみる。
「どうかしら?」
櫻子が開いたノートの左頁には漢字の『菖蒲』、右頁にはカタカナの『アヤメ』が記されている。
「…そうですわね。こちらのお人形には、カタカナの方が親しみがある感じがしますわ」
「アヤメちゃん…。うん、可愛いわ。じゃあ、『アヤメ』ちゃんに決定ね!」
「どうだい?レディ達が君に名前を決めてくれたよ」
「私ノ、名前デスカ?」
人形が「パチッパチッ」と、瞬きする。
「そうよ。今から、あなたのお名前は『アヤメ』よ」
櫻子はノートの背を逆側に折って、カタカナで書いた方の頁だけを、人形に見せた。
「私ノ、名前ハ、『アヤメ』。記録シマス」
人形は両目を見開いて、自分の名前を記録した。
「記録、完了シマシタ」
「ど~お?気に入ってくれたかしら?」
櫻子が人形に尋ねる。
「ハイ、気ニ入リマシタ。素敵ナ、名前ヲ、与エテ頂キ、大変、嬉シュウ御座イマス。誠ニ、誠ニ、有難ウ御座イマス」
人形が櫻子達に、深々とお辞儀した。
「んふっ。私はこれから、『アヤメちゃん』って呼ぶことにするわ!」
櫻子は「ニッコリ」と、人形に笑いかけた。
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