14 / 39
第一章「わが家にアヤメちゃんがやってきた!」
第十四話「理由を聞いてみましょう」
しおりを挟む
充電プラグを差してもらい、電源を入れられたアヤメは、ある程度の電気が溜まると自力で立ち上がり、充電箱に座った。
アヤメの充電が満タンになるまでの間、櫻子達は朝御飯を食べることにした。
櫻子と濱子、普段は土間続きの囲炉裏部屋で朝食を摂っている鉉造と蕗も一緒に居間の大きなテーブルに座って、食卓を囲んだ。
数仁だけは昨夜、就寝が遅かったようで「グッスリ」と、まだ寝室で眠っているようだった。
* * *
「アヤメちゃん。一体、どうしたっていうの?」
朝御飯を食べ終えて、鉉造は庭へ出て行き、蕗は台所へ行った。
櫻子と濱子の二人はダイニングチェアから、ソファへと移った。
アヤメは充電が満タンになったので、充電箱を居間の隅まで自分で戻した。
今は一人掛けのソファに座る櫻子のそばで、姿勢良く立っている。
「今までは動けなくなる前に、ちゃんと自分で充電箱に座っていたのに…」
「朝方カラ、御主人様方ノ、御手ヲ、煩ワセテシマイマシタ。申シ訳アリマセヌ」
アヤメが頭を下げる。
「あっ、ううん。責めているわけじゃないの。ただ、アヤメちゃんが充電を忘れてしまうなんて、初めてのことだから…。ねぇ、何かあったの?」
櫻子が心配そうに、アヤメに尋ねる。
「ハイ。御答エ、致シマス」
アヤメは頭を上げ、目蓋を閉じる。
「アヤメハ、『言葉』、ヲ、練習シテイタノデス」
「言葉?」
櫻子が聞き返す。
「『オハアサマ』、ヲ、正シク、発音スル為ノ、練習デス」
「…『お母様』って、言えるように?」
「ハイ」
アヤメは頷いて、目蓋を開いた。
「倪門研究所ノ、冬休ミ、終了迄ニ、如何シテモ正シク、発音出来ル様ニ、成リタカッタノデス」
「アヤメちゃん…」
「アヤメハ、夜間、屋敷内ヲ見回リ中、『オハアサマ、オハアサマ』、ト、毎晩、練習シテイマシタ」
「私…、ちっとも知らなかったわ」
「其レハ、皆様ノ睡眠ヲ、妨ゲヌ様、御主人様方ヤ、蕗様ノ、御部屋ニハ、届カヌ場所ト、音量デ、練習シテイタカラナノデス」
「そうだったの…」
アヤメは再び目蓋を閉じて、俯いた。
「然レド一向ニ、正シイ発音ガ、出来マセヌ。アヤメハ、千回、二千回、五千回ト、練習回数ヲ、重ネテイキマシタ」
「まあ…」
「毎晩、毎晩、言葉ヲ繰リ返シテモ、アヤメハ、正シク、発音スル事ガ、出来マセナンダ…」
俯いたまま、アヤメは左右に首を振る。
「翌日、一月三日ハ、倪門研究所ノ、冬休ミ最終日。『今夜コソ、必ズ、成シ遂ゲナクテハ』」
アヤメが右手を上げて、握り拳を作る。
「…ト、アヤメハ昨夜モ、屋敷内ヲ見回リ中、『オハアサマ、オハアサマ』、ト、只一向ニ、発音シ続ケマシタ」
「その練習で、アヤメちゃんは充電箱に座るのを忘れてしまったのね?」
「ハイ。櫻、子姉様ノ、仰ル通リナノデス…。アヤメハ、昨夜、一万回以上、発音シマシタ…。結果、一度モ正シク、発音出来ズ、剰エ、練習ニ没頭スルアマリ、己ノ電気ガ、『空』寸前ナ事サエモ、気付カズニ、イタノデス…」
「ガクン」と絨毯に両膝を突いて、アヤメは正座する。
「…アヤメちゃん?」
「幸イ昨夜ハ、屋敷ヲ狙ウ、侵入者ハ、有リマセンデシタ。併シ乍ラ、『侵入者ガ、有ッタ』、ト、仮定シタ場合、電気ガ、『空ッポ』デ動ケヌ、アヤメハ、侵入者ニ、金品ヲ奪ワレ、御主人様方ヲ、御守リスル事モ出来ズ、見ス見ス危険ニ、晒シテシマウ、トコロデシタ…」
アヤメが上半身を徐々に下げながら、「ツ、ツ、ツ…」と両手を膝から絨毯へと進める。
「衷心ヨリ、御詫ビ申シ上ゲマス」
そう述べて、アヤメは土下座した。
「嫌だ、アヤメちゃん!止してちょうだい!」
櫻子が、ソファから立ち上がる。
「一度、充電箱に座るのを忘れただけじゃないの!誰でも一度や二度、失敗するものよ。私だって、女学校に持っていく物を、うっかり忘れてしまう時があるわ」
「イイエ」
アヤメは頭を下げたまま、首を左右に振る。
「其ノ、タッタ一度ガ、防犯ノ場合、命取リトナル事モ、御座イマス。恐レ乍ラ、『櫻、子姉様』ト、『アヤメ』トデハ、立場ガ違ウノデス。アヤメノ本来、全ウスベキ仕事ハ、御主人様方ヲ、侵入者カラ御守リシ、屋敷内ノ盗難ヲ、防グ事。アヤメハ、其ノ為ニ造ラレタ、一介ノ人形。大切ナ仕事ヲ、怠ッテシマッタ、アヤメハ、『女中失格』、ナノデス」
「アヤメちゃん…」
「御手数デスガ、明日、製造責任者ノ、小林様ヲ、御呼ビ下サイマセ。アヤメハ、滉月家カラ、御暇、致シマス」
「えっ!?」
櫻子が驚きの声を上げる。
「遠慮ハ、要リマセヌ。ドウゾ、『女中〈童顔〉型』、ノ、『弐号サン』、ト、交換ナサッテ、下サイマセ」
「アヤメちゃん!自分で何を言っているか解っているの?もし、研究所に戻ったら、どうなるか…」
アヤメは両手の平を絨毯につけたまま、少し顔を上げた。
「ハイ。アヤメハ重々、承知シテイルノデス。倪門研究所ニ、返品、トナレバ、アヤメノ身体ハ、隅々マデ調査、サレルデショウ。其ノ結果、『欠陥品』、トノ、判断ガ下サレタナラバ、アヤメハ、廃棄物トシテ、処理サレルノデス」
「そんなの駄目よ!」
アヤメに走り寄って、櫻子も絨毯に膝を突く。
「櫻、子姉様。御気遣イ、御無用ナノデス。例エ、廃棄トナッテモ、其レハ全テ、アヤメノ、能力不足ニ、因ルモノ。御主人様方ノ、御役ニ立テヌノナラバ、アヤメノ、存在理由ナド、皆無。只ノ、無用ノ、長物ナノデス」
「嫌々っ!私は例え、アヤメちゃんが動けなくなったとしても、邪魔だなんて思ったりしないわ!」
アヤメの背中に、櫻子が抱きついた。
「私が『お母様って呼んでちょうだい』って、言ってしまったものだから、アヤメちゃんが悩んで失敗してしまったのね。ごめんなさい!」
櫻子の目には、涙が溢れている。
「『お母様』って言葉が言えないのなら、もう言わなくて良いわ。だからこれ以上、自分を責めないで!」
アヤメは、首を左右に振り続ける。
「違ウノデス、違ウノデス。櫻、子姉様ニ、謝ッテ頂ク事デハ、無イノデス。例エ、ドノ様ナ状況ニ、有ッタトシテモ、アヤメハ、万一ニ備エテ、充電ダケハ、決シテ忘レテハ、イケナカッタノデス。アヤメハ、只、自分ガ情ケナクテ、堪ラナイノデス…。グスン、グスン…」
アヤメは俯き、目蓋を閉じた。
「アヤメちゃん…」
櫻子の頬に涙が伝う。
「グスン、グスン。櫻、子姉様…」
(続)
アヤメの充電が満タンになるまでの間、櫻子達は朝御飯を食べることにした。
櫻子と濱子、普段は土間続きの囲炉裏部屋で朝食を摂っている鉉造と蕗も一緒に居間の大きなテーブルに座って、食卓を囲んだ。
数仁だけは昨夜、就寝が遅かったようで「グッスリ」と、まだ寝室で眠っているようだった。
* * *
「アヤメちゃん。一体、どうしたっていうの?」
朝御飯を食べ終えて、鉉造は庭へ出て行き、蕗は台所へ行った。
櫻子と濱子の二人はダイニングチェアから、ソファへと移った。
アヤメは充電が満タンになったので、充電箱を居間の隅まで自分で戻した。
今は一人掛けのソファに座る櫻子のそばで、姿勢良く立っている。
「今までは動けなくなる前に、ちゃんと自分で充電箱に座っていたのに…」
「朝方カラ、御主人様方ノ、御手ヲ、煩ワセテシマイマシタ。申シ訳アリマセヌ」
アヤメが頭を下げる。
「あっ、ううん。責めているわけじゃないの。ただ、アヤメちゃんが充電を忘れてしまうなんて、初めてのことだから…。ねぇ、何かあったの?」
櫻子が心配そうに、アヤメに尋ねる。
「ハイ。御答エ、致シマス」
アヤメは頭を上げ、目蓋を閉じる。
「アヤメハ、『言葉』、ヲ、練習シテイタノデス」
「言葉?」
櫻子が聞き返す。
「『オハアサマ』、ヲ、正シク、発音スル為ノ、練習デス」
「…『お母様』って、言えるように?」
「ハイ」
アヤメは頷いて、目蓋を開いた。
「倪門研究所ノ、冬休ミ、終了迄ニ、如何シテモ正シク、発音出来ル様ニ、成リタカッタノデス」
「アヤメちゃん…」
「アヤメハ、夜間、屋敷内ヲ見回リ中、『オハアサマ、オハアサマ』、ト、毎晩、練習シテイマシタ」
「私…、ちっとも知らなかったわ」
「其レハ、皆様ノ睡眠ヲ、妨ゲヌ様、御主人様方ヤ、蕗様ノ、御部屋ニハ、届カヌ場所ト、音量デ、練習シテイタカラナノデス」
「そうだったの…」
アヤメは再び目蓋を閉じて、俯いた。
「然レド一向ニ、正シイ発音ガ、出来マセヌ。アヤメハ、千回、二千回、五千回ト、練習回数ヲ、重ネテイキマシタ」
「まあ…」
「毎晩、毎晩、言葉ヲ繰リ返シテモ、アヤメハ、正シク、発音スル事ガ、出来マセナンダ…」
俯いたまま、アヤメは左右に首を振る。
「翌日、一月三日ハ、倪門研究所ノ、冬休ミ最終日。『今夜コソ、必ズ、成シ遂ゲナクテハ』」
アヤメが右手を上げて、握り拳を作る。
「…ト、アヤメハ昨夜モ、屋敷内ヲ見回リ中、『オハアサマ、オハアサマ』、ト、只一向ニ、発音シ続ケマシタ」
「その練習で、アヤメちゃんは充電箱に座るのを忘れてしまったのね?」
「ハイ。櫻、子姉様ノ、仰ル通リナノデス…。アヤメハ、昨夜、一万回以上、発音シマシタ…。結果、一度モ正シク、発音出来ズ、剰エ、練習ニ没頭スルアマリ、己ノ電気ガ、『空』寸前ナ事サエモ、気付カズニ、イタノデス…」
「ガクン」と絨毯に両膝を突いて、アヤメは正座する。
「…アヤメちゃん?」
「幸イ昨夜ハ、屋敷ヲ狙ウ、侵入者ハ、有リマセンデシタ。併シ乍ラ、『侵入者ガ、有ッタ』、ト、仮定シタ場合、電気ガ、『空ッポ』デ動ケヌ、アヤメハ、侵入者ニ、金品ヲ奪ワレ、御主人様方ヲ、御守リスル事モ出来ズ、見ス見ス危険ニ、晒シテシマウ、トコロデシタ…」
アヤメが上半身を徐々に下げながら、「ツ、ツ、ツ…」と両手を膝から絨毯へと進める。
「衷心ヨリ、御詫ビ申シ上ゲマス」
そう述べて、アヤメは土下座した。
「嫌だ、アヤメちゃん!止してちょうだい!」
櫻子が、ソファから立ち上がる。
「一度、充電箱に座るのを忘れただけじゃないの!誰でも一度や二度、失敗するものよ。私だって、女学校に持っていく物を、うっかり忘れてしまう時があるわ」
「イイエ」
アヤメは頭を下げたまま、首を左右に振る。
「其ノ、タッタ一度ガ、防犯ノ場合、命取リトナル事モ、御座イマス。恐レ乍ラ、『櫻、子姉様』ト、『アヤメ』トデハ、立場ガ違ウノデス。アヤメノ本来、全ウスベキ仕事ハ、御主人様方ヲ、侵入者カラ御守リシ、屋敷内ノ盗難ヲ、防グ事。アヤメハ、其ノ為ニ造ラレタ、一介ノ人形。大切ナ仕事ヲ、怠ッテシマッタ、アヤメハ、『女中失格』、ナノデス」
「アヤメちゃん…」
「御手数デスガ、明日、製造責任者ノ、小林様ヲ、御呼ビ下サイマセ。アヤメハ、滉月家カラ、御暇、致シマス」
「えっ!?」
櫻子が驚きの声を上げる。
「遠慮ハ、要リマセヌ。ドウゾ、『女中〈童顔〉型』、ノ、『弐号サン』、ト、交換ナサッテ、下サイマセ」
「アヤメちゃん!自分で何を言っているか解っているの?もし、研究所に戻ったら、どうなるか…」
アヤメは両手の平を絨毯につけたまま、少し顔を上げた。
「ハイ。アヤメハ重々、承知シテイルノデス。倪門研究所ニ、返品、トナレバ、アヤメノ身体ハ、隅々マデ調査、サレルデショウ。其ノ結果、『欠陥品』、トノ、判断ガ下サレタナラバ、アヤメハ、廃棄物トシテ、処理サレルノデス」
「そんなの駄目よ!」
アヤメに走り寄って、櫻子も絨毯に膝を突く。
「櫻、子姉様。御気遣イ、御無用ナノデス。例エ、廃棄トナッテモ、其レハ全テ、アヤメノ、能力不足ニ、因ルモノ。御主人様方ノ、御役ニ立テヌノナラバ、アヤメノ、存在理由ナド、皆無。只ノ、無用ノ、長物ナノデス」
「嫌々っ!私は例え、アヤメちゃんが動けなくなったとしても、邪魔だなんて思ったりしないわ!」
アヤメの背中に、櫻子が抱きついた。
「私が『お母様って呼んでちょうだい』って、言ってしまったものだから、アヤメちゃんが悩んで失敗してしまったのね。ごめんなさい!」
櫻子の目には、涙が溢れている。
「『お母様』って言葉が言えないのなら、もう言わなくて良いわ。だからこれ以上、自分を責めないで!」
アヤメは、首を左右に振り続ける。
「違ウノデス、違ウノデス。櫻、子姉様ニ、謝ッテ頂ク事デハ、無イノデス。例エ、ドノ様ナ状況ニ、有ッタトシテモ、アヤメハ、万一ニ備エテ、充電ダケハ、決シテ忘レテハ、イケナカッタノデス。アヤメハ、只、自分ガ情ケナクテ、堪ラナイノデス…。グスン、グスン…」
アヤメは俯き、目蓋を閉じた。
「アヤメちゃん…」
櫻子の頬に涙が伝う。
「グスン、グスン。櫻、子姉様…」
(続)
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
婚約者の幼馴染?それが何か?
仏白目
恋愛
タバサは学園で婚約者のリカルドと食堂で昼食をとっていた
「あ〜、リカルドここにいたの?もう、待っててっていったのにぃ〜」
目の前にいる私の事はガン無視である
「マリサ・・・これからはタバサと昼食は一緒にとるから、君は遠慮してくれないか?」
リカルドにそう言われたマリサは
「酷いわ!リカルド!私達あんなに愛し合っていたのに、私を捨てるの?」
ん?愛し合っていた?今聞き捨てならない言葉が・・・
「マリサ!誤解を招くような言い方はやめてくれ!僕たちは幼馴染ってだけだろう?」
「そんな!リカルド酷い!」
マリサはテーブルに突っ伏してワアワア泣き出した、およそ貴族令嬢とは思えない姿を晒している
この騒ぎ自体 とんだ恥晒しだわ
タバサは席を立ち 冷めた目でリカルドを見ると、「この事は父に相談します、お先に失礼しますわ」
「まってくれタバサ!誤解なんだ」
リカルドを置いて、タバサは席を立った
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる