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第一章「わが家にアヤメちゃんがやってきた!」
第二十四話「言い方を真似してみましょう」
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翌日の朝一、数仁は自家用車で自社へ出勤する前に、倪門研究所へと向かって行った。
アヤメをこのまま滉月家で働かせる旨を小林室長に伝え、充電箱についても確認したところ、「弐号」と「参号」専用に用意された物とは別に、一台はすでに予備で完成しているとの話だった。
「一体の人形に複数の充電箱を充てがう」という濱子の提案は、小林室長の賛同も得られた。
外装の材料や構成部品はある程度の数量を生産しており、外部の工場に特注した部品なども納品を済ませているので早速、もう一台も小林室長自らが本日中に組み立て、「明日中には完成させた二台の充電箱を届ける」と申し出てくれた。
昨夜、あれだけ泣いて不安も解消された櫻子は、ベッドに入ると「グッスリ」と熟睡し、昼前に起床した。
休暇を終えた使用人達が滉月家に揃ってしまえば、櫻子が食事の準備を手伝う必要も無い。
二階の自室で寝巻きから着物に着替えた櫻子は、長い髪だけをそのままにして階段を降りた。
櫻子はまず、階段に近い場所にある台所へ歩いて行く。
「おはようございまぁす」
囲炉裏部屋に入って、その一段下の土間で作業している蕗に、明るい声で遅い朝の挨拶をする。
「おはようございます、櫻子お嬢様。昨夜は、よくお休みになれましたか?」
割烹着姿の蕗が手を止め、挨拶を返す。
「ええ!」
櫻子は「ニッコリ」と笑う。
「まぁまぁ、それは良うございました。奥様は、あちらのお部屋にいらっしゃいますよ」
蕗は居間の方に、手の平を向ける。
「今朝もお元気そうで、朝食も残さずお召し上がりになりました」
「そう!良かったあ。アヤメちゃんは何処かしら?」
辺りを見渡しながら、櫻子が尋ねる。
「アヤメちゃんは鉉さんのお手伝いで、お庭を掃除していますよ」
「まぁ、そうなの」
「櫻子お嬢様。只今、お食事をご用意致しますから、お待ち下さいまし」
「はぁい」
囲炉裏部屋を出ると、櫻子はスキップをしながら、意気揚々と廊下を移動して行った。
* * *
起床して一階に降りた時、櫻子は必ず、濱子が何処に居るかを確認する。
それは濱子が毎朝、櫻子の髪を梳かして結うことが、母娘の日課となっているからだ。
勿論、お下げ髪や三つ編み程度なら櫻子も自分で出来る。
だが金銭的な余裕はあったとしても、我が娘と一緒に買い物に出掛けたり、連休中に家族で旅行することも叶わない。
健康な時には使用人が居ても毎日、濱子は台所に立って自分の手料理も娘に食べさせていたが、現在ではそれも出来ない日が多くなってきている。
そのことに櫻子が不満を漏らしたことは、一度も無い。
濱子も以前に何度か、数仁と櫻子の父娘旅行を勧めてみたのだが、「家族皆と、お家で過ごす方が楽しいわ」と、櫻子は答える。
だから濱子は具合の良くない朝でも母親として、せめて娘の髪を梳かして結ってあげることだけはしたかった。
濱子が櫻子の髪を梳かせない日は相当、具合が悪い時だ。そんな場合には、櫻子は自分で髪を梳かして結う。
外出して歩き回るのは難しいが、濱子も年が明けてからこの数日間、それほど体調に負担も感じず、屋敷で過ごせている。
それは櫻子にとっても、嬉しいことなのである。
* * *
居間の両扉に差し掛かったが櫻子はスキップしながら通り過ぎ、次の扉の前で止まった。
その扉の中央には、長方形のステンドグラスが嵌められている。
水面から、高さを変えて「スラリ」と生えた数本の菖蒲。
花弁は紫を中心とした濃淡で彩られ、その周りを細長い緑の葉が重なり合いながら伸びている絵柄だ。そこには櫻子の部屋のステンドグラスと同様に、一頭の蝶が舞っている。
それは、濱子の部屋の扉である。
居間側の引き分け戸とは別に、濱子の部屋には廊下から直接出入り出来る、もう一つの扉があるのだ。
櫻子が扉をノックする。
「どうぞ」
濱子の返事が聞こえると、櫻子はドアノブに手を掛け、開けた。
「おはようございまぁす、お母様」
櫻子が中に入って、挨拶する。
ベッドに姿は無く、その向こうのドレッサーに濱子は座っていた。
「おはよう、櫻子。ふふふ」
濱子は横を向いて、櫻子に笑いかける。しかし、それは普段の穏やかな笑みとも、少し違っていた。
「あら、お母様。なあに?何だか、お顔が楽しそう」
「ええ、櫻子。私、とっても面白いことに気がついたのよ」
そう言って、濱子が手招きする。
「なあに?なあに?」
櫻子は心を弾ませながら、小走りでベッドを回り込む。濱子はその間も、「ニコニコ」と笑っている。
櫻子が、窓際のドレッサーまで辿り着く。
「アヤメちゃんがね、どうしても『お母様』を『おはあさま』としか言えないでしょう?」
「ええ、そうね」
「どうすれば、『お母様』と言えるのかしら?そう思って…、私も鏡の前で色々と試してみたのよ。そうしたらね…、ちょっと見ていてごらんなさい」
濱子が鏡に向かって、指を差す。
「ん?」
櫻子が、その指を追う。ドレッサーの三面鏡が開いている。
そこには、スツール椅子に腰掛けた濱子と、その横に立つ櫻子が映っている。
「おかあさま」
「おさあさま」
「おたあさま」
濱子が「お母様」の二番目の文字を「あかさたな」順に変えながら、ゆっくりとハッキリと言葉を発してゆく。
櫻子は濱子の顔を不思議半分、楽しみ半分で鏡越しに見つめている。
「おなあさま」
「おはあさま」
すると「おはあさま」という言葉を発した濱子の表情が、それまで発していた言葉よりも口角が上がって自然と笑い顔になる。
「んんっ!?」
櫻子が、鏡に映った濱子の表情に釘付けになる。
「おまあさま」
濱子は続けてゆく。次の言葉からは普通の表情に戻っている。
「おやあさま」
「おらあさま」
「おわあさま」
「おはあさま」
「おはあさま」と発したところで、また濱子の表情が笑い顔になった。
「ね?他の言い方だとそうならないのに、『おはあさま』って言うと何故だか、お顔が勝手に笑ってしまうのよ」
濱子が鏡に映る櫻子に目を合わせて、楽しそうに話しかける。
「私もやってみるわっ」
櫻子も鏡に向かって、「お母様」の二番目の文字を「あかさたな」順に変えて発してゆく。
そうすると「おはあさま」を言ったところで、濱子と同じように口角が上がって自然と笑い顔になる。
「本当だわっ。他の言い方よりも、お顔が笑っちゃう!」
「ね?面白いでしょう?」
「ええ、大発見ねっ!お母様っ」
「ふふふ」
笑いながら、濱子が立ち上がる。
「さぁ、櫻子。髪を梳かしましょうね。座ってちょうだい」
「はぁい」
そうして濱子が櫻子の髪を梳かして結っている間、櫻子は鏡に向かって「お母様」の二番目の文字を不規則に変えて言葉を繰り返し、その合間に「おはあさま」を発してみるが何度試しても、やっぱり他の言葉よりも笑い顔になる。
今度は「おかあさま」や「おまあさま」など他の言葉を、笑い顔で発してみる。その後、続けて「おはあさま」と発すると、更に大きな笑い顔になった。
「すごいわ!他の言葉を笑って言った後に『おはあさま』って言うと、もっともっとお顔が笑っちゃう。不思議ねっ、お母様!」
「そうね、櫻子」
「あっ、そうだわ!私、なるべく笑わないように言ってみるわ。見ていてね、お母様」
上を向いて濱子に声を掛けてから、櫻子は正面に向き直って鏡を見る。
「おはあ…さま、おはあ…さま」
櫻子は顔が笑いそうなのを怺えてみる。でも今度は目尻が下がり過ぎたり、鼻の穴が膨らんでしまい可笑しな表情になってしまう。
「まぁ、櫻子ったら。ふふふ」
「駄目だわぁ。笑わないように言おうとすると、へ~んな顔になっちゃうっ。やだぁ」
「ふふふふふ」
「うふふふふ」
濱子も櫻子も愉しくなって、鏡に映る互いを見つめながら声を出して笑い合う。
その時、引き分け戸をノックしてくる音が聞こえた。
「どうぞ」
濱子が振り向き、返事をする。
「失礼致シマス」
片側だけ戸を引いて、アヤメが入って来た。
(続)
アヤメをこのまま滉月家で働かせる旨を小林室長に伝え、充電箱についても確認したところ、「弐号」と「参号」専用に用意された物とは別に、一台はすでに予備で完成しているとの話だった。
「一体の人形に複数の充電箱を充てがう」という濱子の提案は、小林室長の賛同も得られた。
外装の材料や構成部品はある程度の数量を生産しており、外部の工場に特注した部品なども納品を済ませているので早速、もう一台も小林室長自らが本日中に組み立て、「明日中には完成させた二台の充電箱を届ける」と申し出てくれた。
昨夜、あれだけ泣いて不安も解消された櫻子は、ベッドに入ると「グッスリ」と熟睡し、昼前に起床した。
休暇を終えた使用人達が滉月家に揃ってしまえば、櫻子が食事の準備を手伝う必要も無い。
二階の自室で寝巻きから着物に着替えた櫻子は、長い髪だけをそのままにして階段を降りた。
櫻子はまず、階段に近い場所にある台所へ歩いて行く。
「おはようございまぁす」
囲炉裏部屋に入って、その一段下の土間で作業している蕗に、明るい声で遅い朝の挨拶をする。
「おはようございます、櫻子お嬢様。昨夜は、よくお休みになれましたか?」
割烹着姿の蕗が手を止め、挨拶を返す。
「ええ!」
櫻子は「ニッコリ」と笑う。
「まぁまぁ、それは良うございました。奥様は、あちらのお部屋にいらっしゃいますよ」
蕗は居間の方に、手の平を向ける。
「今朝もお元気そうで、朝食も残さずお召し上がりになりました」
「そう!良かったあ。アヤメちゃんは何処かしら?」
辺りを見渡しながら、櫻子が尋ねる。
「アヤメちゃんは鉉さんのお手伝いで、お庭を掃除していますよ」
「まぁ、そうなの」
「櫻子お嬢様。只今、お食事をご用意致しますから、お待ち下さいまし」
「はぁい」
囲炉裏部屋を出ると、櫻子はスキップをしながら、意気揚々と廊下を移動して行った。
* * *
起床して一階に降りた時、櫻子は必ず、濱子が何処に居るかを確認する。
それは濱子が毎朝、櫻子の髪を梳かして結うことが、母娘の日課となっているからだ。
勿論、お下げ髪や三つ編み程度なら櫻子も自分で出来る。
だが金銭的な余裕はあったとしても、我が娘と一緒に買い物に出掛けたり、連休中に家族で旅行することも叶わない。
健康な時には使用人が居ても毎日、濱子は台所に立って自分の手料理も娘に食べさせていたが、現在ではそれも出来ない日が多くなってきている。
そのことに櫻子が不満を漏らしたことは、一度も無い。
濱子も以前に何度か、数仁と櫻子の父娘旅行を勧めてみたのだが、「家族皆と、お家で過ごす方が楽しいわ」と、櫻子は答える。
だから濱子は具合の良くない朝でも母親として、せめて娘の髪を梳かして結ってあげることだけはしたかった。
濱子が櫻子の髪を梳かせない日は相当、具合が悪い時だ。そんな場合には、櫻子は自分で髪を梳かして結う。
外出して歩き回るのは難しいが、濱子も年が明けてからこの数日間、それほど体調に負担も感じず、屋敷で過ごせている。
それは櫻子にとっても、嬉しいことなのである。
* * *
居間の両扉に差し掛かったが櫻子はスキップしながら通り過ぎ、次の扉の前で止まった。
その扉の中央には、長方形のステンドグラスが嵌められている。
水面から、高さを変えて「スラリ」と生えた数本の菖蒲。
花弁は紫を中心とした濃淡で彩られ、その周りを細長い緑の葉が重なり合いながら伸びている絵柄だ。そこには櫻子の部屋のステンドグラスと同様に、一頭の蝶が舞っている。
それは、濱子の部屋の扉である。
居間側の引き分け戸とは別に、濱子の部屋には廊下から直接出入り出来る、もう一つの扉があるのだ。
櫻子が扉をノックする。
「どうぞ」
濱子の返事が聞こえると、櫻子はドアノブに手を掛け、開けた。
「おはようございまぁす、お母様」
櫻子が中に入って、挨拶する。
ベッドに姿は無く、その向こうのドレッサーに濱子は座っていた。
「おはよう、櫻子。ふふふ」
濱子は横を向いて、櫻子に笑いかける。しかし、それは普段の穏やかな笑みとも、少し違っていた。
「あら、お母様。なあに?何だか、お顔が楽しそう」
「ええ、櫻子。私、とっても面白いことに気がついたのよ」
そう言って、濱子が手招きする。
「なあに?なあに?」
櫻子は心を弾ませながら、小走りでベッドを回り込む。濱子はその間も、「ニコニコ」と笑っている。
櫻子が、窓際のドレッサーまで辿り着く。
「アヤメちゃんがね、どうしても『お母様』を『おはあさま』としか言えないでしょう?」
「ええ、そうね」
「どうすれば、『お母様』と言えるのかしら?そう思って…、私も鏡の前で色々と試してみたのよ。そうしたらね…、ちょっと見ていてごらんなさい」
濱子が鏡に向かって、指を差す。
「ん?」
櫻子が、その指を追う。ドレッサーの三面鏡が開いている。
そこには、スツール椅子に腰掛けた濱子と、その横に立つ櫻子が映っている。
「おかあさま」
「おさあさま」
「おたあさま」
濱子が「お母様」の二番目の文字を「あかさたな」順に変えながら、ゆっくりとハッキリと言葉を発してゆく。
櫻子は濱子の顔を不思議半分、楽しみ半分で鏡越しに見つめている。
「おなあさま」
「おはあさま」
すると「おはあさま」という言葉を発した濱子の表情が、それまで発していた言葉よりも口角が上がって自然と笑い顔になる。
「んんっ!?」
櫻子が、鏡に映った濱子の表情に釘付けになる。
「おまあさま」
濱子は続けてゆく。次の言葉からは普通の表情に戻っている。
「おやあさま」
「おらあさま」
「おわあさま」
「おはあさま」
「おはあさま」と発したところで、また濱子の表情が笑い顔になった。
「ね?他の言い方だとそうならないのに、『おはあさま』って言うと何故だか、お顔が勝手に笑ってしまうのよ」
濱子が鏡に映る櫻子に目を合わせて、楽しそうに話しかける。
「私もやってみるわっ」
櫻子も鏡に向かって、「お母様」の二番目の文字を「あかさたな」順に変えて発してゆく。
そうすると「おはあさま」を言ったところで、濱子と同じように口角が上がって自然と笑い顔になる。
「本当だわっ。他の言い方よりも、お顔が笑っちゃう!」
「ね?面白いでしょう?」
「ええ、大発見ねっ!お母様っ」
「ふふふ」
笑いながら、濱子が立ち上がる。
「さぁ、櫻子。髪を梳かしましょうね。座ってちょうだい」
「はぁい」
そうして濱子が櫻子の髪を梳かして結っている間、櫻子は鏡に向かって「お母様」の二番目の文字を不規則に変えて言葉を繰り返し、その合間に「おはあさま」を発してみるが何度試しても、やっぱり他の言葉よりも笑い顔になる。
今度は「おかあさま」や「おまあさま」など他の言葉を、笑い顔で発してみる。その後、続けて「おはあさま」と発すると、更に大きな笑い顔になった。
「すごいわ!他の言葉を笑って言った後に『おはあさま』って言うと、もっともっとお顔が笑っちゃう。不思議ねっ、お母様!」
「そうね、櫻子」
「あっ、そうだわ!私、なるべく笑わないように言ってみるわ。見ていてね、お母様」
上を向いて濱子に声を掛けてから、櫻子は正面に向き直って鏡を見る。
「おはあ…さま、おはあ…さま」
櫻子は顔が笑いそうなのを怺えてみる。でも今度は目尻が下がり過ぎたり、鼻の穴が膨らんでしまい可笑しな表情になってしまう。
「まぁ、櫻子ったら。ふふふ」
「駄目だわぁ。笑わないように言おうとすると、へ~んな顔になっちゃうっ。やだぁ」
「ふふふふふ」
「うふふふふ」
濱子も櫻子も愉しくなって、鏡に映る互いを見つめながら声を出して笑い合う。
その時、引き分け戸をノックしてくる音が聞こえた。
「どうぞ」
濱子が振り向き、返事をする。
「失礼致シマス」
片側だけ戸を引いて、アヤメが入って来た。
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