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通報って何のためにあるの?
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不正を知るに至ったきっかけは、商業作家であるT先生の(SNS上における)リポストを目にしたことだった。
そのリポストには歴史・時代小説大賞に参加している某作者氏からの訴えが記されていた。
その内容をかいつまんで言うと、同大賞にはランキングを決める読者投票という制度があり、その投票に対して見返りを示唆している人物が存在するということだった。
しかも、その人物はランキングのトップを独走中で、その現実に対して某作者氏はやるせない思いを抱いているのだという。
それと、某作者氏はこの件についてはすでに運営に「通報」したとも記していた。
話の真偽はともかくとして、歴史・時代小説大賞の参加者が他の参加者を「通報」すると言うのだから、穏やかではない。
よほどのことだ。
私自身も同大賞に参加している身なので、すごく気になった。
ただ、某作者氏が指摘するような真似をする人間は、少なくとも歴史・時代小説大賞の参加者の中にはいないはずだと私は考えていた。
なにより、そのようなことをすれば今の御時世、それこそあっという間にバレてしまう。
実際、私のような情報感度が低い者でさえ、すぐにこのことを知ったくらいだから、その考え方自体は間違っていないと思う。
とりあえず言えることは、投票行為というものは厳格なものであり、不正がバレてしまったが最期、重大なペナルティを課されるということだ。
実際、アルファポリスのサイトには「不正投票とアルファポリスが判断したものについてはポイントを失効、あるいはポイント数を調整いたします」という記載があり、さらに「原則的に疑わしきはポイントを認めないという方針ですので、ご注意ください」と、厳しい態度で臨んでいることが明記されている。
バレてペナルティを被るリスクが大きい割に、しかしリターンのほうは最高の結果をもってしてもせいぜいが読者賞の受賞程度でしかないのだから、まったくもって割の合わない話だ。
リスク計算あるいは損得勘定ができる人間であれば、まず間違いなくやらないだろう。
少しでも良識があれば、これに手を染めるようなことは決してあり得ない。
そのようなことをつらつらと考えつつ、某作者氏が指摘していた人物のSNSを見にいった。
SNSの情報は玉石混交、虚々実々。
やはり、本人の目による確認は必須だ。
そうしたところ、驚いたことに某作者氏の言った通りのことがそこには記されていた(念のため証拠保全を実施)。
さすがにこれは看過できるものではなかった。
参加者が別の参加者を「通報」するのも頷ける。
なにしろ、投票の正当性、その根幹が揺らぐ行為だ。
だから、私もまた運営に(上記行為の見解について)問い合わせをした。
しかし、残念なことに運営からの回答は、いつまで待っても来ることはなかった。
その後も折を見て件の人物のSNSを見にいった。
どうにも大賞ポイントの動きに不自然さを感じたからだ(説明すると長くなるので、これについては端折らせてもらう)。
見にいったのはわずかな期間だった。
それでも不穏当なポストをいくつか目にした。
中でもひどかったのは、投票期間中であるのにもかかわらず、その謝礼について言及していたことだ(こちらもまた証拠保全を実施)。
自身への投票に対して相手への便宜あるいは金品等を絡ませるといった、政治家を選ぶ選挙であれば一発でアウトとされる行為。
もし、このような行為が何のペナルティも無くまかり通るのであれば、投票における公平・公正さを維持・確保することなど到底できるものではない。
それを衆人監視ともいえるSNS上で堂々とやらかしているのだから、それこそ開いた口が塞がらなかった。
それもあって、二度目は「問い合わせ」ではなく、「通報」という強い形で件の人物の行為を運営に知らせた。
問題とするものが何月何日にポストされていたかといった具体的な情報も併せて通知しているので、運営がこれを確認することは容易だったはずだ。
しかしながら、前回と同様にその後はなんの音沙汰もなかった。
こちらもまたスルーされてしまったのだろう。
おそらく、某作者氏をはじめとした私以外の通報者についても、状況は似たようなものではないか。
なんにせよ、ここまであからさまな不正があって、しかも複数の「通報」があってなお運営に動きがみられない理由が分からなかった。
投票に対して厳格な態度で臨んでいるはずのアルファポリスであるからこそ、なおのことだった。
本来、歴史・時代小説大賞における投票(とそれに伴うランキング)については、これに参加する作者たちの理性や良識によって、小説の中身で競い合うという至極当然の、あるいは性善説に立脚した運用が成されてきたはずだった。
しかし、残念なことに今回についてはその常識が働かなかった。
そして、そのことによって某作者氏をはじめとした何の落ち度もない大賞参加者たちが忸怩たる思いを抱くことになってしまった。
いずれにせよ、今回の件を何もせずに放置していれば、それこそ今後のランキング(と読者賞の選考レース)が手段を選ばない者有利の投票合戦に堕してしまう。
今回の一件から、その可能性は極めて大きいと判断せざるを得ない。
そして、私自身も参加者の一人としてこのことを危惧せずにはいられない。
ところで、告発成分多めのこの作品についてだが、この中には運営に対する批判ともとれる個所が含まれている。
このことで当作品の削除はもちろんのこと、場合によっては私の垢バン(強制退会)も起こりうるかもしれない。
しかし、たとえそうなったとしても、上記のような行為を黙って見過ごすことはできない。
ルールを遵守し、真面目に歴史・時代小説大賞に取り組んでいる作者らがバカを見るようなことなど、決してあってはならないからだ。
その結果として私がアルファポリスから追放されたとしても、それはそれで仕方がないとあきらめるしかない。
そして、不正に対して不作為の態度をもってこれに当たろうとしているようにしか見えない運営の姿勢からして、その可能性は決して小さくはないように思える。
ただ、強制退会という最悪の結末を迎えたとしても、しかし小説投稿サイトは他にも有るので、書く道は残されている。
それでも、このような形で長年親しんだアルファポリスを去るというのはやはり悲しいことだ。
なにより、読者の方々に対して申し訳無いと思う。
長くなったが、最後にもし今後も歴史・時代小説大賞の開催が継続されるのであれば、そのときは作者同士が互いに尊重し合い、高め合えるといった従来の環境に戻っていることを心から願ってやまない。
昨年までの歴史・時代小説大賞の舞台は、善意に満ち溢れた世界とまでは言わないものの、それでも不正の無いきれいな場所であったはずなのだから。
そのリポストには歴史・時代小説大賞に参加している某作者氏からの訴えが記されていた。
その内容をかいつまんで言うと、同大賞にはランキングを決める読者投票という制度があり、その投票に対して見返りを示唆している人物が存在するということだった。
しかも、その人物はランキングのトップを独走中で、その現実に対して某作者氏はやるせない思いを抱いているのだという。
それと、某作者氏はこの件についてはすでに運営に「通報」したとも記していた。
話の真偽はともかくとして、歴史・時代小説大賞の参加者が他の参加者を「通報」すると言うのだから、穏やかではない。
よほどのことだ。
私自身も同大賞に参加している身なので、すごく気になった。
ただ、某作者氏が指摘するような真似をする人間は、少なくとも歴史・時代小説大賞の参加者の中にはいないはずだと私は考えていた。
なにより、そのようなことをすれば今の御時世、それこそあっという間にバレてしまう。
実際、私のような情報感度が低い者でさえ、すぐにこのことを知ったくらいだから、その考え方自体は間違っていないと思う。
とりあえず言えることは、投票行為というものは厳格なものであり、不正がバレてしまったが最期、重大なペナルティを課されるということだ。
実際、アルファポリスのサイトには「不正投票とアルファポリスが判断したものについてはポイントを失効、あるいはポイント数を調整いたします」という記載があり、さらに「原則的に疑わしきはポイントを認めないという方針ですので、ご注意ください」と、厳しい態度で臨んでいることが明記されている。
バレてペナルティを被るリスクが大きい割に、しかしリターンのほうは最高の結果をもってしてもせいぜいが読者賞の受賞程度でしかないのだから、まったくもって割の合わない話だ。
リスク計算あるいは損得勘定ができる人間であれば、まず間違いなくやらないだろう。
少しでも良識があれば、これに手を染めるようなことは決してあり得ない。
そのようなことをつらつらと考えつつ、某作者氏が指摘していた人物のSNSを見にいった。
SNSの情報は玉石混交、虚々実々。
やはり、本人の目による確認は必須だ。
そうしたところ、驚いたことに某作者氏の言った通りのことがそこには記されていた(念のため証拠保全を実施)。
さすがにこれは看過できるものではなかった。
参加者が別の参加者を「通報」するのも頷ける。
なにしろ、投票の正当性、その根幹が揺らぐ行為だ。
だから、私もまた運営に(上記行為の見解について)問い合わせをした。
しかし、残念なことに運営からの回答は、いつまで待っても来ることはなかった。
その後も折を見て件の人物のSNSを見にいった。
どうにも大賞ポイントの動きに不自然さを感じたからだ(説明すると長くなるので、これについては端折らせてもらう)。
見にいったのはわずかな期間だった。
それでも不穏当なポストをいくつか目にした。
中でもひどかったのは、投票期間中であるのにもかかわらず、その謝礼について言及していたことだ(こちらもまた証拠保全を実施)。
自身への投票に対して相手への便宜あるいは金品等を絡ませるといった、政治家を選ぶ選挙であれば一発でアウトとされる行為。
もし、このような行為が何のペナルティも無くまかり通るのであれば、投票における公平・公正さを維持・確保することなど到底できるものではない。
それを衆人監視ともいえるSNS上で堂々とやらかしているのだから、それこそ開いた口が塞がらなかった。
それもあって、二度目は「問い合わせ」ではなく、「通報」という強い形で件の人物の行為を運営に知らせた。
問題とするものが何月何日にポストされていたかといった具体的な情報も併せて通知しているので、運営がこれを確認することは容易だったはずだ。
しかしながら、前回と同様にその後はなんの音沙汰もなかった。
こちらもまたスルーされてしまったのだろう。
おそらく、某作者氏をはじめとした私以外の通報者についても、状況は似たようなものではないか。
なんにせよ、ここまであからさまな不正があって、しかも複数の「通報」があってなお運営に動きがみられない理由が分からなかった。
投票に対して厳格な態度で臨んでいるはずのアルファポリスであるからこそ、なおのことだった。
本来、歴史・時代小説大賞における投票(とそれに伴うランキング)については、これに参加する作者たちの理性や良識によって、小説の中身で競い合うという至極当然の、あるいは性善説に立脚した運用が成されてきたはずだった。
しかし、残念なことに今回についてはその常識が働かなかった。
そして、そのことによって某作者氏をはじめとした何の落ち度もない大賞参加者たちが忸怩たる思いを抱くことになってしまった。
いずれにせよ、今回の件を何もせずに放置していれば、それこそ今後のランキング(と読者賞の選考レース)が手段を選ばない者有利の投票合戦に堕してしまう。
今回の一件から、その可能性は極めて大きいと判断せざるを得ない。
そして、私自身も参加者の一人としてこのことを危惧せずにはいられない。
ところで、告発成分多めのこの作品についてだが、この中には運営に対する批判ともとれる個所が含まれている。
このことで当作品の削除はもちろんのこと、場合によっては私の垢バン(強制退会)も起こりうるかもしれない。
しかし、たとえそうなったとしても、上記のような行為を黙って見過ごすことはできない。
ルールを遵守し、真面目に歴史・時代小説大賞に取り組んでいる作者らがバカを見るようなことなど、決してあってはならないからだ。
その結果として私がアルファポリスから追放されたとしても、それはそれで仕方がないとあきらめるしかない。
そして、不正に対して不作為の態度をもってこれに当たろうとしているようにしか見えない運営の姿勢からして、その可能性は決して小さくはないように思える。
ただ、強制退会という最悪の結末を迎えたとしても、しかし小説投稿サイトは他にも有るので、書く道は残されている。
それでも、このような形で長年親しんだアルファポリスを去るというのはやはり悲しいことだ。
なにより、読者の方々に対して申し訳無いと思う。
長くなったが、最後にもし今後も歴史・時代小説大賞の開催が継続されるのであれば、そのときは作者同士が互いに尊重し合い、高め合えるといった従来の環境に戻っていることを心から願ってやまない。
昨年までの歴史・時代小説大賞の舞台は、善意に満ち溢れた世界とまでは言わないものの、それでも不正の無いきれいな場所であったはずなのだから。
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