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エピローグ
第108話 征空決戦艦隊
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「陸軍がソ連に戦を仕掛けるというのは本当なのですか。確か、彼の国は我が国と中立条約を結んでいたと記憶しているのですが」
日ソ中立条約は昭和一六年四月に締結された。
その条約の期間は五年だから、まだ効力を発揮しているはずだ。
「その通りだ。しかし、我々はドイツとソ連から国家間における約束事がいかに脆いものであるのかを学習したはずだ」
昭和一四年八月、ドイツとソ連は不可侵条約を締結した。
犬猿の仲のヒトラー総統とスターリン書記長が手を握ったことで、この一件は世界中を驚かせた。
しかし、昭和一六年六月にドイツがソ連に侵攻したことによって同条約は破棄されるに至った。
「そして、ソ連は次に日本に裏切られるということですか」
そう話す志津頼先任参謀の表情には、少しばかり嫌悪の色が見られる。
自身の立ち位置が、騙す側の国家であることに忸怩たる思いがあるのだろう。
「そうなる可能性が高い。実際、ドイツは開戦以降から日本に対してソ連を叩くよう、それこそ執拗にこの話を持ちかけてきた。ただ、これまでは米国と中国を同時に相手にしていたことから、そのような余裕は無かった。しかし、ここにきて状況はずいぶんと様変わりしている」
一昨年のインド洋作戦によって、中国軍は援蒋ルートを断ち切られた。
その影響は大きく、同軍は弱体化の一途を辿っていた。
中国軍の窮状を突くようにして、大陸の日本軍は破竹の進撃をみせる。
そして、今では中国軍を崖っぷちにまで追い込んでいた。
その大陸の日本軍は、中国軍を撃滅した後にはその矛先をソ連に向けようとしている。
きっかけとなったのは、間違いなくマリアナ沖海戦だろう。
同海戦の大敗によって、米国は最低でも二年はマリアナに侵攻することが出来なくなった。
陸軍としては、その間にドイツとともにソ連を始末する考えなのだろう。
そして、復活なった太平洋艦隊に対しては、帝国陸軍それに帝国海軍の航空戦力を糾合してこれを迎え撃つ。
生沢長官の言葉を受けて構築した自身の未来予測に、志津頼先任参謀はゲンナリとする。
「もう戦争が始まって二年半あまり経っていますよ。何とかならんもんですかねえ」
心底うんざりといった態度で、志津頼先任参謀が心情を吐露する。
「ソ連との戦は不可避だが、しかし米国との戦争はこれを終わらせるプランが有る」
志津頼先任参謀の態度に、しかし生沢長官のほうはさほど気にした様子も見せずに話を続ける。
「現在、米国ではマリアナ沖海戦の大敗を巡ってルーズベルト大統領が窮地に追い込まれている。共和党はもちろんだが、それだけにとどまらず西海岸に地盤を持つ民主党議員からも突き上げを食らっているのだそうだ」
ここまで良いかとばかりに、生沢長官が一呼吸置く。
志津頼先任参謀は小さく首肯する。
「そして、ここに燃料を投下する。避戦派を落胆させ、それ以外の者を激怒させたハル・ノートだが、こいつを利用する」
生沢長官によれば、ハル・ノートは意外に使い勝手の良い代物とのことだった。
そのハル・ノートは、日米が戦争状態に入ることを欲していたルーズベルト大統領が日本を挑発するために作られたもの。
さらに、ハル・ノートの作成には米政府中枢で暗躍している共産分子がこれに関与しているといったソ連陰謀説まででっち上げることが可能だという。
「よくそんなことを思いつきましたね。もし、こちらが意図した通りの効果を上げれば、それこそルーズベルト大統領はさらなる窮地に立たされるでしょう。でも、この話は海軍から出たものではないのですよね」
謀略好きの陸軍とは違い、海軍のほうはこの手の話には非常に淡白だ。
あるいは、日本をソ連戦に引き込むべく、ドイツあたりが入れ知恵している可能性もあった。
「その通りだ。ハル・ノートの活用については、陸軍とドイツの合作とのことだ。連中はどんな手段を使ってでも米国を戦争から引きずり降ろし、そして対ソ戦に自分たちの持てる力のすべてを傾注したいのだろう」
あっさりとネタばらしをする生沢長官に、しかし志津頼先任参謀が気になっていることを指摘する。
「マリアナ沖海戦の結果とそれにハル・ノートの合わせ技でもかなりの威力を発揮しそうですが、しかし米国を確実に戦争から追い出すには、さらなる決定打が欲しいですね。それも今回の海戦のほとぼりが冷めないうちに」
志津頼先任参謀の分析に、生沢長官が満足気に笑う。
「さすがだな、先任参謀。実のところ、帝国海軍でも貴官の言う決定打を巡って話が進められている。まあ、陸軍とドイツの悪巧みに乗せられるのは業腹だが、しかし米国との戦をやめることが出来るのであれば是非もない」
一呼吸置き、生沢長官が現時点における帝国海軍の最高機密をバラす。
「この一〇月をもって、第一機動艦隊はハワイに遠征、同地を叩く」
志津頼先任参謀もまた、このことを予想していたのだろう。
特に驚いた様子はなかった。
ただ、気になっていることを尋ねただけだ。
「同時期に太平洋艦隊が使える戦力、それにオアフ島の作戦機の数についてはこれが分かっていますか」
俺は情報参謀じゃないぞと笑いつつ、生沢長官は具体的な数字を挙げる。
「一〇月時点だと、太平洋艦隊には二隻乃至三隻の『エセックス』級空母が配備されているはずだ。しかし、慣熟訓練が完了して実戦に出せるのは、せいぜい一隻か多くても二隻までだろう。
それと、オアフ島には少なくとも七〇〇機から、場合によっては九〇〇機近い作戦機が配備されているものとみられている。そして、これらのうちの五割から六割は戦闘機で固められているはずだ」
生沢長官の話から「エセックス」級空母については、これを考慮に入れなくても良いようだった。
いくら「エセックス」級空母の戦力が大きいとはいっても、しかしたった二隻で一機艦に立ち向かうのはそれこそ自殺行為だ。
また、戦闘機についても、最大で五四〇機程度であれば特に恐れることはない。
(やはり戦いは数、それも戦闘機の数だな)
志津頼先任参謀は、つくづくそう思う。
実際、マリアナ沖海戦の際、当時の一機艦は常用機ベースで一三七七機を擁していた。
これに対し、米第五艦隊のほうは一二五一機だった。
両者の差は一割程度といったところだ。
それほど大きな差とはいえない。
しかし、戦闘機についてはこれが隔絶していた。
一機艦が一〇八〇機だったのに対し、米第五艦隊のそれは夜間戦闘機を含めても七九二機にしか過ぎなかった。
空母一隻あたりに換算した場合だと、日本の空母に搭載された戦闘機の数は米軍のそれよりも一六機も多い。
零戦五三型とF6Fにそれほど大きな性能差は無かったから、結局はこの数の差が日米主力艦隊の明暗を分けたと考えてよかった。
そして、オアフ島の戦闘機戦力は米第五艦隊のそれに遠く及ばない。
ただ、一方で気になることもあった。
だから、志津頼先任参謀はそのことについて尋ねる。
「護衛空母についてはどうなんですかね。五〇隻もあれば、その戦力は一機艦のそれに匹敵しますよ」
米海軍の護衛空母の搭載機数は三〇機程度と見込まれている。
一隻あたりの戦力は小さくとも、しかし数が揃えば脅威だ。
「それについても問題は無い。現在、米海軍の護衛空母は西海岸と東海岸でそれぞれ対潜戦闘にあたっているが、どうやら彼らのほうでは護衛空母を艦隊決戦に使うつもりは無いようだ。実際、防御力が皆無の護衛空母を艦隊戦に投入したらどうなるかは、米海軍のほうでもこれをよく承知しているのだろう。
それに、護衛空母は現時点における対潜戦闘の切り札だからな。自国の海上交通線を危険にさらしてまで艦隊決戦に固執するどこかの海軍とは違い、米海軍のほうはそこらあたりはよく弁えているようだ」
生沢長官の嫌味混じりの説明に苦笑しつつ、志津頼先任参謀は早速とばかりにオアフ島攻撃に必要な資料を集めるべく動きだす。
その彼の背中に向けて、生沢長官は明るい声を掛ける。
「オアフ島攻撃が終わり、日本に戻った頃には貴官も大佐だ。そのときは私の下で参謀長をやってもらうから、そのつもりでいてくれ」
唐突とも言える生沢長官の言葉。
しかし、一方の志津頼先任参謀のほうは盛大にその顔を顰めるのだった。
(終)
最後までお読みいただきありがとうございました。
日ソ中立条約は昭和一六年四月に締結された。
その条約の期間は五年だから、まだ効力を発揮しているはずだ。
「その通りだ。しかし、我々はドイツとソ連から国家間における約束事がいかに脆いものであるのかを学習したはずだ」
昭和一四年八月、ドイツとソ連は不可侵条約を締結した。
犬猿の仲のヒトラー総統とスターリン書記長が手を握ったことで、この一件は世界中を驚かせた。
しかし、昭和一六年六月にドイツがソ連に侵攻したことによって同条約は破棄されるに至った。
「そして、ソ連は次に日本に裏切られるということですか」
そう話す志津頼先任参謀の表情には、少しばかり嫌悪の色が見られる。
自身の立ち位置が、騙す側の国家であることに忸怩たる思いがあるのだろう。
「そうなる可能性が高い。実際、ドイツは開戦以降から日本に対してソ連を叩くよう、それこそ執拗にこの話を持ちかけてきた。ただ、これまでは米国と中国を同時に相手にしていたことから、そのような余裕は無かった。しかし、ここにきて状況はずいぶんと様変わりしている」
一昨年のインド洋作戦によって、中国軍は援蒋ルートを断ち切られた。
その影響は大きく、同軍は弱体化の一途を辿っていた。
中国軍の窮状を突くようにして、大陸の日本軍は破竹の進撃をみせる。
そして、今では中国軍を崖っぷちにまで追い込んでいた。
その大陸の日本軍は、中国軍を撃滅した後にはその矛先をソ連に向けようとしている。
きっかけとなったのは、間違いなくマリアナ沖海戦だろう。
同海戦の大敗によって、米国は最低でも二年はマリアナに侵攻することが出来なくなった。
陸軍としては、その間にドイツとともにソ連を始末する考えなのだろう。
そして、復活なった太平洋艦隊に対しては、帝国陸軍それに帝国海軍の航空戦力を糾合してこれを迎え撃つ。
生沢長官の言葉を受けて構築した自身の未来予測に、志津頼先任参謀はゲンナリとする。
「もう戦争が始まって二年半あまり経っていますよ。何とかならんもんですかねえ」
心底うんざりといった態度で、志津頼先任参謀が心情を吐露する。
「ソ連との戦は不可避だが、しかし米国との戦争はこれを終わらせるプランが有る」
志津頼先任参謀の態度に、しかし生沢長官のほうはさほど気にした様子も見せずに話を続ける。
「現在、米国ではマリアナ沖海戦の大敗を巡ってルーズベルト大統領が窮地に追い込まれている。共和党はもちろんだが、それだけにとどまらず西海岸に地盤を持つ民主党議員からも突き上げを食らっているのだそうだ」
ここまで良いかとばかりに、生沢長官が一呼吸置く。
志津頼先任参謀は小さく首肯する。
「そして、ここに燃料を投下する。避戦派を落胆させ、それ以外の者を激怒させたハル・ノートだが、こいつを利用する」
生沢長官によれば、ハル・ノートは意外に使い勝手の良い代物とのことだった。
そのハル・ノートは、日米が戦争状態に入ることを欲していたルーズベルト大統領が日本を挑発するために作られたもの。
さらに、ハル・ノートの作成には米政府中枢で暗躍している共産分子がこれに関与しているといったソ連陰謀説まででっち上げることが可能だという。
「よくそんなことを思いつきましたね。もし、こちらが意図した通りの効果を上げれば、それこそルーズベルト大統領はさらなる窮地に立たされるでしょう。でも、この話は海軍から出たものではないのですよね」
謀略好きの陸軍とは違い、海軍のほうはこの手の話には非常に淡白だ。
あるいは、日本をソ連戦に引き込むべく、ドイツあたりが入れ知恵している可能性もあった。
「その通りだ。ハル・ノートの活用については、陸軍とドイツの合作とのことだ。連中はどんな手段を使ってでも米国を戦争から引きずり降ろし、そして対ソ戦に自分たちの持てる力のすべてを傾注したいのだろう」
あっさりとネタばらしをする生沢長官に、しかし志津頼先任参謀が気になっていることを指摘する。
「マリアナ沖海戦の結果とそれにハル・ノートの合わせ技でもかなりの威力を発揮しそうですが、しかし米国を確実に戦争から追い出すには、さらなる決定打が欲しいですね。それも今回の海戦のほとぼりが冷めないうちに」
志津頼先任参謀の分析に、生沢長官が満足気に笑う。
「さすがだな、先任参謀。実のところ、帝国海軍でも貴官の言う決定打を巡って話が進められている。まあ、陸軍とドイツの悪巧みに乗せられるのは業腹だが、しかし米国との戦をやめることが出来るのであれば是非もない」
一呼吸置き、生沢長官が現時点における帝国海軍の最高機密をバラす。
「この一〇月をもって、第一機動艦隊はハワイに遠征、同地を叩く」
志津頼先任参謀もまた、このことを予想していたのだろう。
特に驚いた様子はなかった。
ただ、気になっていることを尋ねただけだ。
「同時期に太平洋艦隊が使える戦力、それにオアフ島の作戦機の数についてはこれが分かっていますか」
俺は情報参謀じゃないぞと笑いつつ、生沢長官は具体的な数字を挙げる。
「一〇月時点だと、太平洋艦隊には二隻乃至三隻の『エセックス』級空母が配備されているはずだ。しかし、慣熟訓練が完了して実戦に出せるのは、せいぜい一隻か多くても二隻までだろう。
それと、オアフ島には少なくとも七〇〇機から、場合によっては九〇〇機近い作戦機が配備されているものとみられている。そして、これらのうちの五割から六割は戦闘機で固められているはずだ」
生沢長官の話から「エセックス」級空母については、これを考慮に入れなくても良いようだった。
いくら「エセックス」級空母の戦力が大きいとはいっても、しかしたった二隻で一機艦に立ち向かうのはそれこそ自殺行為だ。
また、戦闘機についても、最大で五四〇機程度であれば特に恐れることはない。
(やはり戦いは数、それも戦闘機の数だな)
志津頼先任参謀は、つくづくそう思う。
実際、マリアナ沖海戦の際、当時の一機艦は常用機ベースで一三七七機を擁していた。
これに対し、米第五艦隊のほうは一二五一機だった。
両者の差は一割程度といったところだ。
それほど大きな差とはいえない。
しかし、戦闘機についてはこれが隔絶していた。
一機艦が一〇八〇機だったのに対し、米第五艦隊のそれは夜間戦闘機を含めても七九二機にしか過ぎなかった。
空母一隻あたりに換算した場合だと、日本の空母に搭載された戦闘機の数は米軍のそれよりも一六機も多い。
零戦五三型とF6Fにそれほど大きな性能差は無かったから、結局はこの数の差が日米主力艦隊の明暗を分けたと考えてよかった。
そして、オアフ島の戦闘機戦力は米第五艦隊のそれに遠く及ばない。
ただ、一方で気になることもあった。
だから、志津頼先任参謀はそのことについて尋ねる。
「護衛空母についてはどうなんですかね。五〇隻もあれば、その戦力は一機艦のそれに匹敵しますよ」
米海軍の護衛空母の搭載機数は三〇機程度と見込まれている。
一隻あたりの戦力は小さくとも、しかし数が揃えば脅威だ。
「それについても問題は無い。現在、米海軍の護衛空母は西海岸と東海岸でそれぞれ対潜戦闘にあたっているが、どうやら彼らのほうでは護衛空母を艦隊決戦に使うつもりは無いようだ。実際、防御力が皆無の護衛空母を艦隊戦に投入したらどうなるかは、米海軍のほうでもこれをよく承知しているのだろう。
それに、護衛空母は現時点における対潜戦闘の切り札だからな。自国の海上交通線を危険にさらしてまで艦隊決戦に固執するどこかの海軍とは違い、米海軍のほうはそこらあたりはよく弁えているようだ」
生沢長官の嫌味混じりの説明に苦笑しつつ、志津頼先任参謀は早速とばかりにオアフ島攻撃に必要な資料を集めるべく動きだす。
その彼の背中に向けて、生沢長官は明るい声を掛ける。
「オアフ島攻撃が終わり、日本に戻った頃には貴官も大佐だ。そのときは私の下で参謀長をやってもらうから、そのつもりでいてくれ」
唐突とも言える生沢長官の言葉。
しかし、一方の志津頼先任参謀のほうは盛大にその顔を顰めるのだった。
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