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2章
【金の薔薇】の休日
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ベヒーモス討伐の次の日
俺たちはサンプトランドの商業区へ足を運んでいた。
サンプトランドは王城を中心に円形に広がるような形で各区域が並んでいる。
そしてサンプトランドは三大国の一つでもあり希少性の高い物や変わった物が商店に多く並ぶ為
見ているだけでも結構面白かったりする。
「う~ん!!これは美味しいな!!」
リリーベルが大量の串焼きを両手に持ち食べながらこちらに話しかけてきた。
「ほんとよく食べるよなリリーベルは。エルフ族はみんな細いから最初は小食なのかと思ってたよ」
「ああ、結構誤解されがちだけどエルフは狩りもするから男女関係なしにかなり食べるよ。ただ体質的に太りづらいってだけ」
「ええ!?リリ姉ずるすぎじゃない!?私なんて食べれば食べるだけお腹に溜まるから我慢するの大変だよ....」
「リノは年齢的に成長期なんだから平気だろう?あんまり我慢しすぎは体によくないぞ?」
え~でもなあ~なんて言う割にリノも周りから見れば羨ましがられるスタイルの持ち主だと思う。
流石はカルメさんの娘という他無いな。
暫く食べ歩きをしならがぶらぶらと散策していたが俺たちはある場所へと訪れていた。
《掘り出し物バザール》
サンプトランドには珍しいものが多く集まってくるが時々
各地の迷宮や遺跡から出土したドロップアイテムが出回ることがある。
そういったものが並ぶのがこの《掘り出しものバザール》だ
俺は今ある1つのドロップアイテムを眺めていた。
「おっ、お兄さんそれに興味があるのかい?それはこないだオスピロ火山にあるオスピロ迷宮
で見つかった物だよ。
ただどうにも使い方が分からなくてね。これが入ってた箱にはホラ《回転式拳銃》って書かれてるからこれは《回転式拳銃》ってアイテムだと思うんだけど。読めなくってねえ....」
「少し持ってみても?」
「ああ、構わないよ。といっても何度か試してみたけど何も起こらないんだ。変わった形状だよねえ...2つレバーが付いてるから何かが出来るアイテムだとは思うんだけどさっぱりだよ。」
........なるほど。確かにレバーみたいなのが2つあるな。この2つは連動しているみたいだ。それに真ん中にあるまわる筒みたいな部分には穴が6個開いていて細長くなったところには穴が1つ。確かに変わった構造だ。」
「どうかな?もし買ってくれるなら。1万マニーにまけるよ」
「1万マニー!?おじさんちょっと高すぎじゃない!?」
「そんな事無いよ!もともと10万マニ―で売ってたんだから。オスピロダンジョンはAランク以上のパーティーじゃないとそもそも入場が出来ない場所だよ!?1万で売ったってこっちは大赤字だよ....」
「そんな事言って結局ガラクタ掴まされただけなんじゃないの?そんなに凄い物だったら売らないで自分で使うわよ
ってことでいこ?アノ兄」
「いや、これ買うよ」「アノ兄!?」
そういって商人に1万マニ―を手渡すと商人がよほど嬉しかったのか首が千切れる勢いで頭を何度も下げてきた。
--「もう、アノ兄なんでそんなもの買っちゃったの?リリ姉も黙ってて何にも言わなかったし」
「うん?私はアノクは何かじっと見ている様子だったから何か考えがあるのかなと思って。アノク違ったかな?」
「いや、合ってる。実は【解析】で中の構造が分かったりしないかなって思って見てたんだ。これ凄いよ。多分俺の考えが正しければ元値の10万マニーだったとしても買ってる」
「え!?そんなに凄いものだったの....?気になるかも!ねえねえそれってどう凄いの!?」
俺が買ったものが値打ちのある物だと分かると途端に食いつきがよくなるリノ
ただしこれ単体では何の効果も無いため次回のクエストでのお披露目となりそうだ。
「それは次のクエストでのお楽しみだな。てことでリリーベル後で手伝って欲しい事が出来たんだけどいいかな?」
「もちろん!私も気になるしね」
そんな他愛もない会話をしながら《羽休め亭》への帰路
俺たちの正面に1人の人物が立っていた。じっと俺を眺めている。どうやら俺を待っていたようだ。
「アルビダ.....」
忘れもしない。俺が追放された《蒼の聖剣》の元パーティーの【魔導師】
俺が追放された事情を知っているリリーベルとリノの2人にも一気に緊張が走る
「アノ兄をパーティーから追放したあなたが今更何の用?」
リノは俺を追放したパーティーメンバーであるアルビダに敵意をむき出しにそう問いかけるが
対するアルビダはどこか思いつめた表情で......
「どうしたんだ?あなたはアノクに何か用があったんじゃないのか?」
アルビダは答えない。
だがやがて意を決したのか弱弱しく震える声で一言だけつぶやいた。
「アノク........助けて....!!」
俺たちはサンプトランドの商業区へ足を運んでいた。
サンプトランドは王城を中心に円形に広がるような形で各区域が並んでいる。
そしてサンプトランドは三大国の一つでもあり希少性の高い物や変わった物が商店に多く並ぶ為
見ているだけでも結構面白かったりする。
「う~ん!!これは美味しいな!!」
リリーベルが大量の串焼きを両手に持ち食べながらこちらに話しかけてきた。
「ほんとよく食べるよなリリーベルは。エルフ族はみんな細いから最初は小食なのかと思ってたよ」
「ああ、結構誤解されがちだけどエルフは狩りもするから男女関係なしにかなり食べるよ。ただ体質的に太りづらいってだけ」
「ええ!?リリ姉ずるすぎじゃない!?私なんて食べれば食べるだけお腹に溜まるから我慢するの大変だよ....」
「リノは年齢的に成長期なんだから平気だろう?あんまり我慢しすぎは体によくないぞ?」
え~でもなあ~なんて言う割にリノも周りから見れば羨ましがられるスタイルの持ち主だと思う。
流石はカルメさんの娘という他無いな。
暫く食べ歩きをしならがぶらぶらと散策していたが俺たちはある場所へと訪れていた。
《掘り出し物バザール》
サンプトランドには珍しいものが多く集まってくるが時々
各地の迷宮や遺跡から出土したドロップアイテムが出回ることがある。
そういったものが並ぶのがこの《掘り出しものバザール》だ
俺は今ある1つのドロップアイテムを眺めていた。
「おっ、お兄さんそれに興味があるのかい?それはこないだオスピロ火山にあるオスピロ迷宮
で見つかった物だよ。
ただどうにも使い方が分からなくてね。これが入ってた箱にはホラ《回転式拳銃》って書かれてるからこれは《回転式拳銃》ってアイテムだと思うんだけど。読めなくってねえ....」
「少し持ってみても?」
「ああ、構わないよ。といっても何度か試してみたけど何も起こらないんだ。変わった形状だよねえ...2つレバーが付いてるから何かが出来るアイテムだとは思うんだけどさっぱりだよ。」
........なるほど。確かにレバーみたいなのが2つあるな。この2つは連動しているみたいだ。それに真ん中にあるまわる筒みたいな部分には穴が6個開いていて細長くなったところには穴が1つ。確かに変わった構造だ。」
「どうかな?もし買ってくれるなら。1万マニーにまけるよ」
「1万マニー!?おじさんちょっと高すぎじゃない!?」
「そんな事無いよ!もともと10万マニ―で売ってたんだから。オスピロダンジョンはAランク以上のパーティーじゃないとそもそも入場が出来ない場所だよ!?1万で売ったってこっちは大赤字だよ....」
「そんな事言って結局ガラクタ掴まされただけなんじゃないの?そんなに凄い物だったら売らないで自分で使うわよ
ってことでいこ?アノ兄」
「いや、これ買うよ」「アノ兄!?」
そういって商人に1万マニ―を手渡すと商人がよほど嬉しかったのか首が千切れる勢いで頭を何度も下げてきた。
--「もう、アノ兄なんでそんなもの買っちゃったの?リリ姉も黙ってて何にも言わなかったし」
「うん?私はアノクは何かじっと見ている様子だったから何か考えがあるのかなと思って。アノク違ったかな?」
「いや、合ってる。実は【解析】で中の構造が分かったりしないかなって思って見てたんだ。これ凄いよ。多分俺の考えが正しければ元値の10万マニーだったとしても買ってる」
「え!?そんなに凄いものだったの....?気になるかも!ねえねえそれってどう凄いの!?」
俺が買ったものが値打ちのある物だと分かると途端に食いつきがよくなるリノ
ただしこれ単体では何の効果も無いため次回のクエストでのお披露目となりそうだ。
「それは次のクエストでのお楽しみだな。てことでリリーベル後で手伝って欲しい事が出来たんだけどいいかな?」
「もちろん!私も気になるしね」
そんな他愛もない会話をしながら《羽休め亭》への帰路
俺たちの正面に1人の人物が立っていた。じっと俺を眺めている。どうやら俺を待っていたようだ。
「アルビダ.....」
忘れもしない。俺が追放された《蒼の聖剣》の元パーティーの【魔導師】
俺が追放された事情を知っているリリーベルとリノの2人にも一気に緊張が走る
「アノ兄をパーティーから追放したあなたが今更何の用?」
リノは俺を追放したパーティーメンバーであるアルビダに敵意をむき出しにそう問いかけるが
対するアルビダはどこか思いつめた表情で......
「どうしたんだ?あなたはアノクに何か用があったんじゃないのか?」
アルビダは答えない。
だがやがて意を決したのか弱弱しく震える声で一言だけつぶやいた。
「アノク........助けて....!!」
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