役立たずと言われ追放された支援職の[罠師]だけど最強を目指します!

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2章

蒼の聖剣の消滅

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-あの後、アルビダが、蒼の聖剣がどうなったのか

まずアルビダの方だ
無事パーティーを脱退出来た事を知らせるとリリーベルとリノは良かったと喜んでいた。
アルビダは俺たちに感謝を告げ泣いていた

少し落ち着いた後、これからについて話あったのだがアルビダは最初に助けを求めてきた時二度と俺には合わないと言っていたため出来るだけ早くサンプトランドから出ていくつもりだと考えを述べた。

この恩は必ずいつか返すからと言われたので
なら、俺のパーティーに入って今度は俺を助けてくれないか?と伝えたら再度号泣。
パーティー加入は俺の独断で決めてしまった事なので他の2人はどうだろうかと少し不安だったが2人としても異論はないようで正式にアルビダはパーティー【金の薔薇】のメンバーとなった。




そして蒼の聖剣はというと
まず【回復師】のロロナだ
彼女はその後のギルドの調査でもドン・ヴァ・ルジャンやその他裏組織との関与は見つからず正式に無実が認められた。
ただしこの一件で彼女は心を病んでしまったようで冒険者を辞め実家に戻ることにしたようだ。その最終日に俺の元へ訪れパーティー追放時の事を謝罪された。俺としては彼女も騙されていた側なので責め立てるつもりなど毛頭なかったので謝罪は受け入れたが結局冒険者を続ける気力が無くなってしまったようで落ち込み切った様子でサンプトランド王国を後にした


問題はバートンとグラハムの2人だ。
グラハムの方は裏組織との直接の関与はしていないようだったがそれでも禁止薬物ブラック・インモラルの所持・使用の罪、共犯の罪で犯罪者収容施設での刑期20年に加え、財産の没収、冒険者資格のはく奪の判決が下りた。

バートンはというと禁止薬物の所持・使用、殺人、窃盗、恐喝、共犯、複数の犯罪組織及び犯罪者への関与、など上げればきりがないという程証拠が見つかった。
これにより死刑が宣告されたが20年間の危険地帯での強制労働を満了後にこれは執行される運びとなった

グラハムは俺は無実だと最初騒ぎ立てていたが判決が読み上げられると最後には力なく項垂れこれから始まる刑期に絶望しているようだった
反対にバートンは終始言葉を発する事無く時折出される指示にも素直に従っていたが
それは危険地帯への輸送作業中に起こった。


バートンが自分の周りを囲んでいた作業員4名を殺害。その場から逃亡し行方をくらませたのだ
これを知った王国はすぐさまバートン・キングスハムを国際指名手配。
しかも生死を問わずバートンの亡骸を持ってきた者に1000万マニーを与えるという異例の報酬付き。



新進気鋭の若手冒険者パーティー【蒼の聖剣】のこの大スキャンダルは瞬く間にサンプトランド王国内を駆け巡り
国民からはグラハムとバートンへ批判の声が上がり、高額の報酬に我こそはという冒険者達がバートンの捜索に当たっているらしい。
当然国のタダでチャンスを与えたわけでは無くウィーラさんの様に優秀な【暗殺者】を何人か選定して同じようにバートンの捜索に当たらせているようだ。

ウィーラさんは引退してからの方が仕事を振られるのはなんでなんだと愚痴ってきたが本人もAクラスの【勇者】愛ででは自分が出るしかないとあきらめたようで暫くはサンプトランド王国を離れると言っていた。
カルさんにかすり傷一つでも見つかったら戻ってきてお前をコロスと脅しの言葉を残して....



この日をもって正式に【蒼の聖剣】は消滅し、冒険者達の間で次第にあの日のアノク・ゴールドバーン。のパーティー追放は実は不当なものだったのではと推測が流れ出し、アノクが実績を積んでいくたびに今度はアノクを支持する者まで現れるのだが、それはまだ少し先の話である。


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