【神回】最高神 暇になったので降臨してみた #1

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神 動く

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「-え、ダメだったのか?」

「それも知らなかったのか....」
保護した少女の治療を終えた後、ノエリアにちょっと話があると言われて今に至るのだが
ノエリアが言うには非道な行いではあるが法律で奴隷は所有者の”物”という扱いになるので、自分の所有物をどんな扱いをしようが罪には問われないというわけだ。
それとは逆に今回俺がやったことは人の所有物を奪い去ったことになるので立派な窃盗罪に当たるらしい
しかも今回はこの国の領主相手に行ったことで最悪の場合死罪もあり得るとの事だ

なぜ正当な行いをした者が罪に問われなければならないのか。人は時に理解が出来ないと思いながらも
説明された事で今回の行動が最善で無かったことは視界が出来た。




「ただしあの子の事を考えたらアスの行動もあまり非難出来ないのが本音だけどな....」

「治癒魔法をかけたが容体は?」

「ああ、おかげでけがの方はもう大丈夫だ。ただ極度の栄養失調ですぐにでも何か取らせないといけない」
事態は思ったより深刻らしい。神と違って人間は脆い。面倒事を引き起こしてしまったようだしこの少女の事はノエリアに任せた方が良いかも知れない。

ノエリアもそう思っていたようで任せてくれと言ってくれた。
「それよりもアスの方だ。今回の事で間違いなくドン・ジェルビンに目を付けられたぞ.....どうするんだ」


「ん?別に何の問題も無いだろう?もし敵対してくるなら退ければいい話ではないか」

「な...何の問題もないって相手にはあのエドモンド・シール・バウハスターがいるんだぞ!?いくら君が強いといっても今回ばかりは不味いだろう」


「だから何の問題も無いんじゃないか。あれで元SS級だというならいくらでも対処のしようはある」
そうノエリアに伝えた俺は少し自分の非常識さを反省してくるよと一人外へ出ると高度1万メートル上空へと上がる。

-「人間の決めた掟とはなぜこんなにも理解に苦しむものなのか。なぜ悪が野放しにされ日々を懸命に生きる者が辛酸を舐めねばならんのか....
もちろん時には苦難に巻き込まれることも必要だ。だがそれはあくまで生きとし生ける全てのものに平等に訪れなければならない。


{メフェル、いるか?}


{-!?その御声はアヌ様ですか!?ちょと!今どこにいるんですか?神世界中探しても見つからないですし着信も出てくれないし!!!}

俺の補佐を務める女神のメフェルがぷんぷん怒っている。神世界に帰る前に何か詫びの品でも用意しておこう....

{わるかった。ちょっと暇だったから旅行でもって思って《SF-1》に降臨してるんだ}

{えぇ~!?何で言ってくれないんですか-!!一人だけ旅行なんてずるいです!!}

{いやな、俺も最初はそのつもりだったんだ。けど今事情が変わっててお前に頼みたいことがあるんだよ}
何となく事情を察してくれたのか怒るのをやめてくれたので俺が下りてきてから感じた事や問題をメフェルの共有するとメフェルも俺と同じ意見だった。

{-とういうわけで俺はしばらくこの世界にいるからメフェルの方で《SF-1》について調べておいて欲しいんだ}
{分かりました!ではまたなにか分かったら連絡しますね!あ、あとアヌ様も適度に連絡して下さいよ?勝手にウロチョロされると年一の総会で説明めんどくさいんですから!}

....メフェルのやつであったばっかりのころは俺が何しても必ず優しくフォローしてくれたのに最近扱いが雑なんだよな、俺が悪いんだけど....
態度はどうあれメフェルは仕事に対してはまじめだし優秀な神だ。きっと何かしら有用な報告をくれる事だろう

俺は引き続きこの世界が今どういうう状況かを見てまわろう。
悪い事ばかりでは無くて人間の良いところとかも見れるといいんだがな

さて、まずはあの少女の事だ。領主のドン・ジェルビンとか言ってたな。
どうせいずれやってくるのなら、こっちから向かってやろう


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