婚約破棄された公爵令嬢は、禁断の魔導書で華麗に復讐する ~王太子の後悔と新たな恋の始まり~

ふわふわ

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第17話 森の激闘と、共鳴する魔力

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第17話 森の激闘と、共鳴する魔力

討伐隊が北部古森に到着したのは、出発から二日目の朝だった。

キャンプを張り、偵察を繰り返す中、ついに――本格的な魔物群との遭遇。

森の奥、封印陣の跡近く。

ルクシオの指揮で、隊列を組む。

「前方にオーガ五体、ゴブリン二十体以上。  
さらに、異常な魔力反応……上位種の可能性あり」

ルクシオの声が、冷静に響く。

アリーナは馬を降り、魔力を集中した。

銀色の髪が風に揺れ、青い瞳に強い光。

「全員、結界を張れ。  
上級生は前衛、新入生は後衛支援」

リアが、少し震えながら風魔法を準備。

ライルが土の壁を構える。

アリーナは、ルクシオの隣に立つ。

「教授、私が先鋒を」

ルクシオが、首を振る。

「一緒にいく」

二人の視線が、交差する。

信頼と、何か熱いもの。

魔物群が、咆哮を上げて襲いかかってきた。

巨大なオーガが、木々をなぎ倒しながら突進。

ゴブリンが、四方から囲む。

戦闘開始。

上級生の火と雷が、ゴブリンを焼き払う。

リアの風が、矢のように飛ぶ。

アリーナは、まず広範囲を制圧。

「アクア・ドミニオン!」

水の領域が広がり、ゴブリンの動きを鈍らせる。

水が足元を奪い、魔物を滑らせる。

ライルが、土の槍で追撃。

オーガの一体が、アリーナに向かって棍棒を振り下ろす。

ルクシオが、雷で迎撃。

「ライトニング・スピア」

雷の槍が、オーガの肩を貫く。

だが、オーガは耐え、咆哮。

アリーナが、反撃。

「ハイドロ・サイクロン!」

巨大な水竜巻が、オーガを飲み込む。

熱を奪い、動きを封じる。

オーガが、苦しげに暴れる。

ルクシオが、追撃の雷。

二人の魔法が、完璧に連携。

観戦する隊員たちが、息を呑む。

「首席と教授……息ぴったりすぎる」  
「まるで、一つの魔法みたい」

戦いは激化した。

ゴブリンは次々と倒れるが、オーガは頑強。

さらに、森の奥から新たな咆哮。

上位種――フォレスト・トロール。

樹木のような皮膚を持ち、再生能力が高い中級魔物。

トロールが、ゆっくりと現れる。

身長五メートル、棍棒代わりの大木を振るう。

ルクシオの表情が、引き締まる。

「私が引きつける。  
アリーナ、弱点を狙え」

アリーナが、頷く。

「わかりました」

トロールが、ルクシオに向かって突進。

ルクシオの雷が、トロールの体を焦がす。

だが、すぐに再生。

アリーナは、魔導書の知識を呼び起こす。

トロールの弱点は、心核。

水で内部を凍らせる。

「アクア・インフィルトレーション!」

水の魔力が、トロールの体に浸透。

内部から凍結を開始。

トロールが、苦痛の咆哮。

ルクシオが、雷を集中。

「サンダー・コア」

雷が、心核を狙う。

アリーナの水と、ルクシオの雷が、共鳴。

完璧な連携攻撃。

トロールの体が、爆発的に凍結・破壊。

大木が倒れるような音で、トロールが崩れ落ちる。

残りのオーガも、隊員たちの連携で倒す。

戦闘終了。

隊員たちが、歓声を上げる。

「勝った!」  
「首席と教授、最強すぎる!」

アリーナは、息を切らしながらルクシオに近づく。

「教授、大丈夫ですか?」

ルクシオが、汗を拭いながら頷く。

「君こそ」

二人は、自然と手を握っていた。

魔力が、まだ共鳴している。

リアが、駆け寄る。

「アリーナ! かっこよかったよ!」

ライルも、感嘆。

「二人の連携、芸術だった」

だが、喜びも束の間。

倒したトロールの体から、黒い魔力が漏れ出す。

ルクシオが、厳しい顔で調べる。

「……これは、古代の呪い。  
誰かが、意図的に封印を解いた」

アリーナの目が、見開かれる。

「ということは……自然発生じゃない?」

「そうだ。  
裏に、何者かがいる」

隊は、証拠を採取し、キャンプに戻る。

夜、焚き火を囲んで報告。

ルクシオが、結論を出す。

「王宮に、詳細報告。  
これは、単なる魔物増加じゃない。  
陰謀の可能性が高い」

アリーナは、隣で頷く。

「隣国……?」

ルクシオが、小声で。

「ミランの背後にも、似た気配があった」

アリーナの胸に、怒りが湧く。

ミランが、関わっている?

王宮で、何が起きているのか。

レコルトは、知っているのか。

焚き火の後、アリーナとルクシオは、森の端で二人きり。

星空の下。

「教授……ありがとうございました。  
今日、教授がいなかったら、私……」

ルクシオが、アリーナの肩を抱く。

「君の力が、あったからだ」

アリーナが、ルクシオの胸に寄りかかる。

温かい。

「教授、私……教授のことが」

言葉を、言いかけたとき。

ルクシオが、アリーナの唇に指を当てた。

「今は、言うな。  
戦いが終わってから」

アリーナの目が、潤む。

「……約束です」

ルクシオが、頷く。

「約束だ」

二人は、静かに抱き合った。

魔力が、美しく共鳴する。

ペンダント、髪飾り、指輪が、光る。

この戦いは、まだ始まったばかり。

陰謀の黒幕。

魔物の大群。

そして、王宮の混乱。

アリーナの力で、すべてを切り開く。

ルクシオと、一緒に。

恋は、戦いの糧になる。

キャンプの夜は、更けていく。

討伐隊の戦いは、続き。

アリーナの華麗な活躍が、王国中に知れ渡る日も、近い。

レコルトの後悔は、もっと深くなる。

見てて。

私たちは、強くなった。

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