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一計を講じてトマス様との仲をお認めいただきまして、早数カ月が過ぎました。
トマス様は伯爵家の世子として子爵領をお預かりになりましたわ。
彼の儀礼称号から子爵夫人と呼ばれることとなったわたくしも、ともにその領地へと移りましたの。
新婚生活、というよりも、子爵夫人としての生活にもようやく慣れようとしていた頃。
わたくしは風邪を引いてしまい、ベッドに臥せていたのですわ。
「こほ……っ」
一人で過ごす寝室は、開放感がありあまってかえって落ち着きませんの。
ずきずきと痛む頭が、眠りに入ることを妨げますわ。
寝付こうとして寝付けず、高い天井に心細さを感じておりますと、廊下よりあわただしい足音が聞こえてきましてよ。
「トマス様、なりません、これ以上は」
「僕の言うことが聞けないというのかい? 誰に雇われていると思っている?」
わたくしに対するものとは違う、冷たい声色でしたわ。
危険な色気にぞくりとしてしまったのは、きっと風邪のせいではありませんでしたの。
「やっ、だめ……っ。若奥様に申し訳が立ちません」
「いいから……!」
「きゃあっ!」
勢いよく扉が開くと、トマス様は尻餅をつきそうになったメイドを支えて、そして押しのけましたの。
彼にうつしてしまわないようにと存じ、静かに眠りたいからとメイドに人払いを命じておりましたのに。
「うるさくってよ……。何ですの?」
「すみませんすみませんすみませんすみません」
「ああ、すまない。気に入ってもらえるか分からないが……お見舞いにと思い、君にこれを」
トマス様が渡したのは、土色の大きなモフッとしたぬいぐるみでしたの。
うさぎちゃんが、わたくしに寄りかかったのですわ。
そして、腕にあたり毛並みの良さを感じましたの。
アストリッドは、ハートをいぬかれた!
「トマス様は気に入るかどうか分からないものをお選びになって?」
目の前で愛くるしいうさぎちゃんが手を振っていますの!
でも……でも、だって、似合いませんもの。
わたくしはぬいぐるみが似合うようなゆるふわではありませんもの。
「ああいや、本当は抱きしめてやりたいのだが……ついていてはやれないから、代わりにと思って選んだ。君によく合うと思う」
トマス様の、代わり。
言われてみますと、猫ちゃんなどよりうさぎちゃんのほうがトマス様らしいかもしれませんわ。
くすりと笑みがこぼれてしまいましたの。
「わ、わたくしは失礼いたします」
あわてふためいていたメイドが、足早に部屋を出て行きましたの。
「寂しくていらして? トマス様ではなく、わたくしがうさぎちゃんと過ごしていいのかしら」
うさぎちゃんのぬいぐるみを抱きしめて、トマス様を挑発してみたのですわ。
「僕はもうそんな年ではないよ。しかし……気に入らないな」
「あら、うさぎちゃんに嫉妬なさいますの? それともわたくしかしら」
ぎゅっとうさぎちゃんを抱きしめてしまいましたわ。
ざらざらした触り心地がとても暖かいんですの。
トマス様は少し難しそうにしていましたけれど、やがて優しくほほえみかけて。
「ぬいぐるみを抱きしめるアスタは、可愛らしいな……」
わたくしは目を丸くして、トマス様と目が合ったまま固まってしまったんですの。
それに気がつくと、ぱっと背中を向けて布団に顔を埋めてしまいましたわ。
だって病にやつれた顔なんてトマス様にお見せしたくありませんの。
うさぎちゃんは、抱いたままですの。
「ぬいぐるみはありがたく頂戴いたしますわ。トマス様にはご公務もあるでしょうし、寝かせてくださいませ」
「邪魔してすまなかった。ゆっくり休んで欲しい」
帰れと申しましたのに、トマス様は近づいてきて……頭を撫でていきましたの。
それはうさぎちゃんの抱き心地よりもずっと暖かくて、優しくて。
それだけではなくて……うなじにキスを、落としなさったの。
「……っ!」
寝入ったふりを続けますけれど、うさぎちゃんにはきっと高鳴る鼓動が聞こえていたと存じますの。
でもそれは長くは続かなくて、次第に安らかな気持ちへと変わっていったのですわ。
「アスタに神の祝福がありますよう」
彼の足音が遠ざかっていくのが聞こえなくなると、わたくしは自然と眠りに落ちたんですの。
* * *
ゆっくりと休ませていただきましたので、長引かずにすっかりよくなりましたの。
けれど入れ違いに今度は、トマス様が風邪をお引きになってしまったのですわ。
お休みの間、トマス様のお手をわずらわすことなく過ごさなければならないのでしてよ。
お嬢さまはお仕事などいたしませんと?
ばっかじゃなかろうか。
子爵夫人と呼ばれる身にあっては、ただの傍観者ではいられませんの。
暖かな子供時代はもう終わりですわ。
暗殺暗殺アンド暗殺というような世情でもありませんけれど、血涙の大河の女王くらいには成れそうでしてよ。
社交依存症、文通依存症の貴族の方々から届くお手紙は、数日寝込んだだけでうんざりするような量になりますの。
トマス様のご実家ぐらいの名家ともなりますと、お近づきになりたいとお考えの方が沢山いらっしゃいますわ。
これに加えて家事使用人の管理から、果ては療養中のトマス様の代理決裁を請われる些事まであるのですわ。
元来わたくしは社交というものが得意ではありませんの。
お母さまがわたくしより愛想のいい妹のほうに手をかけていたのも道理でしたもの。
腕が棒になるくらいに綴り続けても、一向に残りのお手紙が減った気がいたしませんわ……。
「あらアストリッド様、お筆のお進み具合がよろしくないのではありませんこと? お体の調子がお戻りでないのでしょうかしら。お疲れのようですし、久々にご実家で羽を伸ばしていらっしゃってはいかが?」
返事に詰まっているところに古参の上級メイドから一言いただき、つい眉間にしわが寄ってしまいましたわ。
畢竟するに彼女は、子爵夫人のおつとめもまっとうに果たせないなら実家に帰りなさいとおっしゃいたいんですのよ。
病み上がりでお手紙に追われるぐらいで、なぜ生涯を誓い合ったトマス様の元を離れなければなりませんの?
トマス様のお家の一部の使用人は、わたくしのことを快く思っていないのですわ。
持参金も持ち合わせずにかわいいぼっちゃまを奪い去った性悪女とお考えですの。
トマス様がわたくしにご無体をなさったと聞いても、わたくしが誑かしたに違いないと。
事実といえば事実なのですけれど……トマス様はわたくしが誑かしたからおさらいになったのではない……と存じていいですわよね?
ともあれ、トマス様がお休みになっている今、わたくしはまな板の鯉というわけですの。
「まあ、お気遣いありがたく存じますわ。けれど、ご心配には及ばなくって」
「アストリッド様は風邪が治ったばかりで、静かに手紙を書きたいとおっしゃってるんす。邪魔するんなら出て行くっすよ!」
めまいがして、くらりと頭が転げてしまいましたわ。
一瞬、心の声が漏れてしまったかと存じましたもの。
言ってやって言ってやってと申し上げたいところを、ぐっと抑えたんですの。
トマス様のお家のお局様と実家から連れてきた使用人の諍いを、わたくし自ら深めるわけにはまいりませんもの。
「ありがとうリースベットさん。けれど……悲しい。悲しいわ。貴女に、そんな風に眉を釣り上げさせて御免なさいね」
「アストリッド様は悪くないっす。だって」
「いいこと? 子爵家に仕える貴女はレディなのよ。レディは、そんな風に激情をあらわにしてはいけないわ」
「……申し訳ございませんっ!」
「『主人は思いがけない日、気がつかない時に帰って来るであろう』、だわ」
なぜ、お小言を頂戴したわたくしが仲裁に入らなければいけないのでしょうかしら……。
その場は収まったので、一息つかせていただきますわ。
「お客様の応対について相談したいから、スカンツェ夫人を呼んでもらえる?」
「かしこまりました、すぐ呼んできます」
スカンツェ姐さんなら、少しの厭味くらい軽くいななしてくださいましてよ。
エプロンドレスの後ろ姿を見送りながら、音の聞こえないようにゆっくりとため息をつきましたの。
トマス様は伯爵家の世子として子爵領をお預かりになりましたわ。
彼の儀礼称号から子爵夫人と呼ばれることとなったわたくしも、ともにその領地へと移りましたの。
新婚生活、というよりも、子爵夫人としての生活にもようやく慣れようとしていた頃。
わたくしは風邪を引いてしまい、ベッドに臥せていたのですわ。
「こほ……っ」
一人で過ごす寝室は、開放感がありあまってかえって落ち着きませんの。
ずきずきと痛む頭が、眠りに入ることを妨げますわ。
寝付こうとして寝付けず、高い天井に心細さを感じておりますと、廊下よりあわただしい足音が聞こえてきましてよ。
「トマス様、なりません、これ以上は」
「僕の言うことが聞けないというのかい? 誰に雇われていると思っている?」
わたくしに対するものとは違う、冷たい声色でしたわ。
危険な色気にぞくりとしてしまったのは、きっと風邪のせいではありませんでしたの。
「やっ、だめ……っ。若奥様に申し訳が立ちません」
「いいから……!」
「きゃあっ!」
勢いよく扉が開くと、トマス様は尻餅をつきそうになったメイドを支えて、そして押しのけましたの。
彼にうつしてしまわないようにと存じ、静かに眠りたいからとメイドに人払いを命じておりましたのに。
「うるさくってよ……。何ですの?」
「すみませんすみませんすみませんすみません」
「ああ、すまない。気に入ってもらえるか分からないが……お見舞いにと思い、君にこれを」
トマス様が渡したのは、土色の大きなモフッとしたぬいぐるみでしたの。
うさぎちゃんが、わたくしに寄りかかったのですわ。
そして、腕にあたり毛並みの良さを感じましたの。
アストリッドは、ハートをいぬかれた!
「トマス様は気に入るかどうか分からないものをお選びになって?」
目の前で愛くるしいうさぎちゃんが手を振っていますの!
でも……でも、だって、似合いませんもの。
わたくしはぬいぐるみが似合うようなゆるふわではありませんもの。
「ああいや、本当は抱きしめてやりたいのだが……ついていてはやれないから、代わりにと思って選んだ。君によく合うと思う」
トマス様の、代わり。
言われてみますと、猫ちゃんなどよりうさぎちゃんのほうがトマス様らしいかもしれませんわ。
くすりと笑みがこぼれてしまいましたの。
「わ、わたくしは失礼いたします」
あわてふためいていたメイドが、足早に部屋を出て行きましたの。
「寂しくていらして? トマス様ではなく、わたくしがうさぎちゃんと過ごしていいのかしら」
うさぎちゃんのぬいぐるみを抱きしめて、トマス様を挑発してみたのですわ。
「僕はもうそんな年ではないよ。しかし……気に入らないな」
「あら、うさぎちゃんに嫉妬なさいますの? それともわたくしかしら」
ぎゅっとうさぎちゃんを抱きしめてしまいましたわ。
ざらざらした触り心地がとても暖かいんですの。
トマス様は少し難しそうにしていましたけれど、やがて優しくほほえみかけて。
「ぬいぐるみを抱きしめるアスタは、可愛らしいな……」
わたくしは目を丸くして、トマス様と目が合ったまま固まってしまったんですの。
それに気がつくと、ぱっと背中を向けて布団に顔を埋めてしまいましたわ。
だって病にやつれた顔なんてトマス様にお見せしたくありませんの。
うさぎちゃんは、抱いたままですの。
「ぬいぐるみはありがたく頂戴いたしますわ。トマス様にはご公務もあるでしょうし、寝かせてくださいませ」
「邪魔してすまなかった。ゆっくり休んで欲しい」
帰れと申しましたのに、トマス様は近づいてきて……頭を撫でていきましたの。
それはうさぎちゃんの抱き心地よりもずっと暖かくて、優しくて。
それだけではなくて……うなじにキスを、落としなさったの。
「……っ!」
寝入ったふりを続けますけれど、うさぎちゃんにはきっと高鳴る鼓動が聞こえていたと存じますの。
でもそれは長くは続かなくて、次第に安らかな気持ちへと変わっていったのですわ。
「アスタに神の祝福がありますよう」
彼の足音が遠ざかっていくのが聞こえなくなると、わたくしは自然と眠りに落ちたんですの。
* * *
ゆっくりと休ませていただきましたので、長引かずにすっかりよくなりましたの。
けれど入れ違いに今度は、トマス様が風邪をお引きになってしまったのですわ。
お休みの間、トマス様のお手をわずらわすことなく過ごさなければならないのでしてよ。
お嬢さまはお仕事などいたしませんと?
ばっかじゃなかろうか。
子爵夫人と呼ばれる身にあっては、ただの傍観者ではいられませんの。
暖かな子供時代はもう終わりですわ。
暗殺暗殺アンド暗殺というような世情でもありませんけれど、血涙の大河の女王くらいには成れそうでしてよ。
社交依存症、文通依存症の貴族の方々から届くお手紙は、数日寝込んだだけでうんざりするような量になりますの。
トマス様のご実家ぐらいの名家ともなりますと、お近づきになりたいとお考えの方が沢山いらっしゃいますわ。
これに加えて家事使用人の管理から、果ては療養中のトマス様の代理決裁を請われる些事まであるのですわ。
元来わたくしは社交というものが得意ではありませんの。
お母さまがわたくしより愛想のいい妹のほうに手をかけていたのも道理でしたもの。
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「あらアストリッド様、お筆のお進み具合がよろしくないのではありませんこと? お体の調子がお戻りでないのでしょうかしら。お疲れのようですし、久々にご実家で羽を伸ばしていらっしゃってはいかが?」
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畢竟するに彼女は、子爵夫人のおつとめもまっとうに果たせないなら実家に帰りなさいとおっしゃいたいんですのよ。
病み上がりでお手紙に追われるぐらいで、なぜ生涯を誓い合ったトマス様の元を離れなければなりませんの?
トマス様のお家の一部の使用人は、わたくしのことを快く思っていないのですわ。
持参金も持ち合わせずにかわいいぼっちゃまを奪い去った性悪女とお考えですの。
トマス様がわたくしにご無体をなさったと聞いても、わたくしが誑かしたに違いないと。
事実といえば事実なのですけれど……トマス様はわたくしが誑かしたからおさらいになったのではない……と存じていいですわよね?
ともあれ、トマス様がお休みになっている今、わたくしはまな板の鯉というわけですの。
「まあ、お気遣いありがたく存じますわ。けれど、ご心配には及ばなくって」
「アストリッド様は風邪が治ったばかりで、静かに手紙を書きたいとおっしゃってるんす。邪魔するんなら出て行くっすよ!」
めまいがして、くらりと頭が転げてしまいましたわ。
一瞬、心の声が漏れてしまったかと存じましたもの。
言ってやって言ってやってと申し上げたいところを、ぐっと抑えたんですの。
トマス様のお家のお局様と実家から連れてきた使用人の諍いを、わたくし自ら深めるわけにはまいりませんもの。
「ありがとうリースベットさん。けれど……悲しい。悲しいわ。貴女に、そんな風に眉を釣り上げさせて御免なさいね」
「アストリッド様は悪くないっす。だって」
「いいこと? 子爵家に仕える貴女はレディなのよ。レディは、そんな風に激情をあらわにしてはいけないわ」
「……申し訳ございませんっ!」
「『主人は思いがけない日、気がつかない時に帰って来るであろう』、だわ」
なぜ、お小言を頂戴したわたくしが仲裁に入らなければいけないのでしょうかしら……。
その場は収まったので、一息つかせていただきますわ。
「お客様の応対について相談したいから、スカンツェ夫人を呼んでもらえる?」
「かしこまりました、すぐ呼んできます」
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