臆病者の交換日記

いっき

文字の大きさ
3 / 5

しおりを挟む



交換日記(二月十五日・翼)



交換日記、どんなことが書かれているのだろうとワクワクしながら家へ帰ってパソコンへ走って……僕はまるで、心臓が跳ね上がるかのようにびっくりした。

だって、バレンタインの贈り物の主……それは、少し天然で、とっても綺麗で……僕らの学年の男子の中でも大人気の女性だってことが分かったから。

でも、びっくりしたと同時に嬉しくて……とても、嬉しくて。明日の国語の授業では、顔を直視出来なさそうだ。
だって、僕の学年でのアイドルのような存在の女性が僕の小説のファンで、僕のことを気にしてくれているだなんて。僕にとってはまるで、天にも昇るかというほどの、夢のようなことなんだ。

だけれども、それはやはり、禁じられているということは僕も分かっているから。僕にできることは、国語の宿題……彼女の好きなストーリー作りの宿題を、精一杯に力を入れた力作にするのみ。

だから、僕もひたすらに邪念を捨てて、目の前のこの宿題に全力を注いでいるのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

盗み聞き

凛子
恋愛
あ、そういうこと。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

処理中です...