臆病者の交換日記

いっき

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交換日記(二月十六日・バレンタインの臆病者)



臆病者の私は、翼くんの教室に入るのも胸がバクバク、パソコンを開いて日記を読むのも口から心臓が飛び出そうで。

教室の翼くんはすぐに私から目を逸らして……私はとっても不安になった。
だけれどむしろ、私がファンでいることが嬉しいと言ってくれて。
私もとっても嬉しかった。

彼の出した宿題のストーリーは、今までの中でも渾身の出来で、私は感動して涙が出そうになった。
ストーリーに惹き込まれる……どころか、私も登場人物の一員になって。ストーリーの中の悲しみ、切なさ……その全てを共有することができたのだ。

だけれども、彼は大学文学部への入学を控えた学生で。こんなことって、彼の邪魔になっているのじゃないかって。

私はとても不安なのだ。
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