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第三章 王都への旅
78.ガールズトーク2
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Bランクに上がり一応ランクアップの特典についても説明してもらえた。
ギルドでは専用の鍵付きロッカーが貸し出されるようで貴重品から日用品までなんでも入れて良いとのことだった。
フラムとフルームは既に使っていて、アリスは一緒に入れて貰ってたのだとか。
宿に連泊して荷物を置いていたのはエイシェルだけだったようだ。
しかし、明日朝すぐに出発するためエイシェルにロッカーを利用する時間はなくランクアップの恩恵を得られない。
みんなも既にロッカーを返却し、荷物を持って移動していた。
他には武器屋など店での値引きがあるが、値引率は店のさじ加減で決められるため、あまり期待できない。
値引きがない店の方が多いくらいだ。
エイシェルとアリスがランクアップの特典で恩恵に預かれるのは乗船券の値引きが初めてになる予定である。
セラスと別れたあと4人は宿に向かっていた。
向かっているとは言ってもエイシェルは相変わらず同じ宿〈茜原亭〉に泊まっているため途中から道は別だ。
「じゃあ、みんなおれはここで。また明日朝にギルドに集まろう。集まってすぐ馬車を捕まえるからお昼とか準備しておいてくれ」
「ほほい。エイシェルじゃあねー」
「エイシェル、また明日」
フルームとフラムが手を振る。
エイシェルも手を振り返したところでアリスが声をかける。
「ねぇエイシェル?」
「ん?なんだ?」
「その……もうひとつの玉も借りちゃダメかしら?」
アリスはセラスに見せた方の竜玉を持っていた。エイシェルにはバレているが夜に実験をしようと思っていたのだ。
そして、どうせならともう一つにも魔力を込めてみようと思ったのだ。
アリスのお願いにエイシェルはあきれたような、心配するような複雑な表情で答える。
「別にいいけど、本当に危ないことはダメだからな?一気に魔力を込めるのは危ないから気をつけるように」
「分かってるって、もうこの前みたいなヘマはしないわよ」
「それならいいんだが……今回は足を生やすとかじゃないからな?」
「…………そうね!ぜんぜん一気に魔力を込める必要ないもの!大丈夫よ!」
アリスの言う前のこととは父親の抜き打ちテストのことだった。
あれこそ調子に乗った典型である。
そのため、エイシェルが足を生やすとか言い出した時一瞬 なんのこと? と言った反応になってしまった。
抜き打ちテストのことをエイシェルに話してなかったことを思い出したアリスは勢いで誤魔化すのだった。
「なんか心配だな……フラム、フルーム。アリスを頼んだ……」
「なんかニヤニヤしてたと思ったらそんな事考えてたのね。分かったわ。無茶しそうになったら止めればいいのよね?」
「無茶はしないようにちゃんと見ておくよ」
エイシェルはそう言うと残りの竜玉もアリスに渡し、みんなと別れ自分の泊まる宿へ向かうのだった。
「さて、わたしたちも宿を探しましょうか?」
アリスが言うと3人は泊まる宿を探すのだった。
少し探していると3人部屋が空いている宿を見つけた。
フラムもフルームも問題ないと判断したため夕飯を済ませてその宿に泊まることにした。
「ふぅ……流石に疲れたわね……」
「今日はずっと歩きっぱなしだったもんねー。それにしても、今日のアリス頑張ってたね?ちょっと前まですぐに息が上がってたのに」
「みんながペースを合わせてくれてるおかげよ。ありがとうね」
「その言葉、エイシェルにも言ってあげなさいよ?一番気を使ってるんだから」
今日一日歩き回ったことでさすがのフラムも疲れを隠せずにいた。
そんな中アリスもちゃんとついてこられていたのだ。
確かにペースを落として歩いていたがこんなにすぐ慣れるとは思えないほどだった。
とてつもない成長である。フルームが素直に褒めるとアリスはみんなのおかげだとお礼を言う。
疲れていたフラムだったが一番伝えるべき人にお礼を言っていないと思い口を出した。
風邪を引いた時は付きっきりで看病もしてくれるし、今日のサンドイッチだってアリスを想って作ったに違いない。
「むぅ、分かってるわよ」
「なんでむくれるのよ……あ、最近2人の時間が取れないから?」
「お、なになに?私達おじゃま虫?」
「ち、ちがうから!またフラムのわたしイジリが始まったと思って……。お礼を言わなきゃいけないのは分かってるの。ただ、タイミングがないのと、改めて言うのは恥ずかしくて……」
確かに、ここのところ4人で行動している為エイシェルとアリスだけの時間は作れていなかった。
宿に帰るときもエイシェルは別行動になるし、朝夕の食事もだいたい3人になってしまう。
夕飯にエイシェルを誘いたいが先に宿を確保するので宿を探している間は待たせてしまうし、そもそも4人で食事だと意味がない。
ここでアリスだけエイシェルとご飯に行くようにしても良いが不自然極まりない。
フラムは考えれば考えるほど本当におじゃま虫な気がしてきてならない。
このままではマズイと思い機会を作ろうと考えた。
「……よし、分かったわ。アリス、あなた船に乗ったらどこかでエイシェルと二人っきりにしてあげるからそこでやっちゃいなさい!」
船の上なら雰囲気も出るし、半ば閉鎖空間のため人も少ない。話をするなら好都合だろうとフラムは考えた。
しかしアリスはフラムの言葉を聞いた瞬間顔を真っ赤にして焦りだす。
「ややや、やっちゃいなさいって何!?何を!?」
「何をって……話の流れ的にお礼に決まってるじゃないの……あ」
フラムは言葉の選択を誤ったことに気づいた。
確かにその言葉だけ聞くとそういう風に捉えてもおかしくはない。
フラムが訂正しようとしたところでフルームが横槍を入れた。
「今ね、アリスは多分変なこと考えたんじゃないかなーって」
「ち、ちがうもん!単純になにかなーって思っただけだもん!!」
「慌てるなんてあやしいなー」
「もぅ……!先にお風呂入ってくる!」
アリスは風呂へ逃げるのだった。
ギルドでは専用の鍵付きロッカーが貸し出されるようで貴重品から日用品までなんでも入れて良いとのことだった。
フラムとフルームは既に使っていて、アリスは一緒に入れて貰ってたのだとか。
宿に連泊して荷物を置いていたのはエイシェルだけだったようだ。
しかし、明日朝すぐに出発するためエイシェルにロッカーを利用する時間はなくランクアップの恩恵を得られない。
みんなも既にロッカーを返却し、荷物を持って移動していた。
他には武器屋など店での値引きがあるが、値引率は店のさじ加減で決められるため、あまり期待できない。
値引きがない店の方が多いくらいだ。
エイシェルとアリスがランクアップの特典で恩恵に預かれるのは乗船券の値引きが初めてになる予定である。
セラスと別れたあと4人は宿に向かっていた。
向かっているとは言ってもエイシェルは相変わらず同じ宿〈茜原亭〉に泊まっているため途中から道は別だ。
「じゃあ、みんなおれはここで。また明日朝にギルドに集まろう。集まってすぐ馬車を捕まえるからお昼とか準備しておいてくれ」
「ほほい。エイシェルじゃあねー」
「エイシェル、また明日」
フルームとフラムが手を振る。
エイシェルも手を振り返したところでアリスが声をかける。
「ねぇエイシェル?」
「ん?なんだ?」
「その……もうひとつの玉も借りちゃダメかしら?」
アリスはセラスに見せた方の竜玉を持っていた。エイシェルにはバレているが夜に実験をしようと思っていたのだ。
そして、どうせならともう一つにも魔力を込めてみようと思ったのだ。
アリスのお願いにエイシェルはあきれたような、心配するような複雑な表情で答える。
「別にいいけど、本当に危ないことはダメだからな?一気に魔力を込めるのは危ないから気をつけるように」
「分かってるって、もうこの前みたいなヘマはしないわよ」
「それならいいんだが……今回は足を生やすとかじゃないからな?」
「…………そうね!ぜんぜん一気に魔力を込める必要ないもの!大丈夫よ!」
アリスの言う前のこととは父親の抜き打ちテストのことだった。
あれこそ調子に乗った典型である。
そのため、エイシェルが足を生やすとか言い出した時一瞬 なんのこと? と言った反応になってしまった。
抜き打ちテストのことをエイシェルに話してなかったことを思い出したアリスは勢いで誤魔化すのだった。
「なんか心配だな……フラム、フルーム。アリスを頼んだ……」
「なんかニヤニヤしてたと思ったらそんな事考えてたのね。分かったわ。無茶しそうになったら止めればいいのよね?」
「無茶はしないようにちゃんと見ておくよ」
エイシェルはそう言うと残りの竜玉もアリスに渡し、みんなと別れ自分の泊まる宿へ向かうのだった。
「さて、わたしたちも宿を探しましょうか?」
アリスが言うと3人は泊まる宿を探すのだった。
少し探していると3人部屋が空いている宿を見つけた。
フラムもフルームも問題ないと判断したため夕飯を済ませてその宿に泊まることにした。
「ふぅ……流石に疲れたわね……」
「今日はずっと歩きっぱなしだったもんねー。それにしても、今日のアリス頑張ってたね?ちょっと前まですぐに息が上がってたのに」
「みんながペースを合わせてくれてるおかげよ。ありがとうね」
「その言葉、エイシェルにも言ってあげなさいよ?一番気を使ってるんだから」
今日一日歩き回ったことでさすがのフラムも疲れを隠せずにいた。
そんな中アリスもちゃんとついてこられていたのだ。
確かにペースを落として歩いていたがこんなにすぐ慣れるとは思えないほどだった。
とてつもない成長である。フルームが素直に褒めるとアリスはみんなのおかげだとお礼を言う。
疲れていたフラムだったが一番伝えるべき人にお礼を言っていないと思い口を出した。
風邪を引いた時は付きっきりで看病もしてくれるし、今日のサンドイッチだってアリスを想って作ったに違いない。
「むぅ、分かってるわよ」
「なんでむくれるのよ……あ、最近2人の時間が取れないから?」
「お、なになに?私達おじゃま虫?」
「ち、ちがうから!またフラムのわたしイジリが始まったと思って……。お礼を言わなきゃいけないのは分かってるの。ただ、タイミングがないのと、改めて言うのは恥ずかしくて……」
確かに、ここのところ4人で行動している為エイシェルとアリスだけの時間は作れていなかった。
宿に帰るときもエイシェルは別行動になるし、朝夕の食事もだいたい3人になってしまう。
夕飯にエイシェルを誘いたいが先に宿を確保するので宿を探している間は待たせてしまうし、そもそも4人で食事だと意味がない。
ここでアリスだけエイシェルとご飯に行くようにしても良いが不自然極まりない。
フラムは考えれば考えるほど本当におじゃま虫な気がしてきてならない。
このままではマズイと思い機会を作ろうと考えた。
「……よし、分かったわ。アリス、あなた船に乗ったらどこかでエイシェルと二人っきりにしてあげるからそこでやっちゃいなさい!」
船の上なら雰囲気も出るし、半ば閉鎖空間のため人も少ない。話をするなら好都合だろうとフラムは考えた。
しかしアリスはフラムの言葉を聞いた瞬間顔を真っ赤にして焦りだす。
「ややや、やっちゃいなさいって何!?何を!?」
「何をって……話の流れ的にお礼に決まってるじゃないの……あ」
フラムは言葉の選択を誤ったことに気づいた。
確かにその言葉だけ聞くとそういう風に捉えてもおかしくはない。
フラムが訂正しようとしたところでフルームが横槍を入れた。
「今ね、アリスは多分変なこと考えたんじゃないかなーって」
「ち、ちがうもん!単純になにかなーって思っただけだもん!!」
「慌てるなんてあやしいなー」
「もぅ……!先にお風呂入ってくる!」
アリスは風呂へ逃げるのだった。
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