Karas

大根さん(?)

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第一章

一章 十六話

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【次の日】

今日は、普通にカフェがやる日だ。
だが、やっぱり店長は降りてこない。

嫌気が差したから、店長の部屋に行く事にした。


店長の部屋の中に入ると、店長が倒れていた。

「店長!? 大丈夫か!?」

思わず、言った。
店長は頭を抑えながらも、起き上がった。

「あぁ、まぁ大丈……ばない。」
「どっち?」

そうしたら、店長は袖をまくった。
店長の腕には、傷がついていた。

「傷を付けられたみたいだな。」
「痛くないか? それ。」

「大丈夫だ。」

店長は、袖を戻し、言った。

「思うんだが、俺についていた傷、ナイフとかで付けられた傷には見えないんだ。」

確かにそうだ。
先程の傷は、ナイフなどで切られたように、綺麗に付けられていなかった。

とても不格好だった。
まるで、爪で付けられたような傷だった。

ん……? 爪……?
僕はふと思った。

「そうだ。爪のようなんだ。爪と言えば分かるよな?」

「そうだ、カラスだ!」

カラスの武器は、爪だ。
稀に魔法や、ナイフなどを使う奴もいるが。

だとしても、人間がこの様な傷を付けることは、早々出来ない。
だから、カラスの可能性が高いのだ。

よっ! 天才!
なんちゃって。

「取り合えず、夜中もなにか見張る必要があるんだ。」
「そうだね。でも、僕らだと気づかれると思うんだ。」

「「うーん……。」」

すると、店長の飼い猫のサク猫が出て来た。

「およびかにゃー? 夜中、ニャーが見張るにゃ!」
「いいのか?」

「いいんだニャ! ニャーの飼い主のピンチニャ!」

そして、サク猫が夜中、見張る事になった。


【仕事中……。】

「なぁ、店長。」
「ん?」

「サク猫で、本当に大丈夫なのか?」
「大丈夫だ。サク猫だからな。」



【夜中……。】

サク猫だにゃー。
今の所、特に異常はないニャー。

「!」

フラグだったニャ!
誰かが入ってきたニャー。

あれは……上からすにゃ!
ニャーだけじゃ飼い主は助けれニャイから、キブを呼ぶにゃ!


【移動中】

ここがキブの部屋かニャ?
まぁいいニャ。入るニャ!


……開かないニャ!
キブ起きてるかニャ?

『カリカリカリカリ……』

キブ、気づいてないニャ!?
開かない……ニャ!

そうニャ! 他の奴らを呼ぶにゃ!

【移動中。】

フラチスの部屋にゃ!
フラチス、起きてにゃいかにゃ?

『カリカリカリカリ……。』

あいたにゃ!
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