運命には抗えない〜第一幕〜

みこと

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馬車から見える景色が長閑なものになってきた。王都の外れにある僕の家まであと少しだ。
僕は景色を楽しみたかったがレオナルド様がちゅっちゅっしてくるのでなかなか外が見られない。終いには膝の上に横抱きにされてキスしたり耳を舐めたりされた。耳を舐めるのは必要なんだっけ? 

「ルーファス。堪らない匂いだ。可愛い可愛い。」

ぎゅうぎゅう抱きしめて頸を舐め回される。最初の頃は擽ったいだけだったが最近は背中の辺りがゾクゾクする。

「あっ、レオナルド様、ダメです。」

「ん?何がダメ?」

レオナルド様は頸を舐めて甘噛みしながら外套の中に手を入れてきた。身体中を撫で回してキスをしてくる。唇を舐めて舌を捻じ込んで口の中を舐め回す。舌を絡ませながら唾液をじゅるじゅると吸い上げてきた。僕は苦しくなってレオナルド様の胸を叩いた。

「ごめん。つい夢中になってしまった。」

ハンカチで僕の口を拭ってくれる。
さっきレオナルド様とリード先生は別れ際に僕の身体について話しをしたみたいだ。発情期の来ないオメガはセックスしても良いのか聞いてみたそうだ。リード先生は全く問題ないと言ってくれたので興奮してしまったらしい。

……………。

サラリと凄い事を言われた気がする。
そう言われるとレオナルド様の顔は欲情していつもより色っぽい。

「ルーファス。大好き。愛してる。」

またちゅっちゅっと始まってしまった。僕も好きだと伝えると更にキスが激しくなった。もうすぐ家に着きそうなのに。

「屋敷に戻ったらセックスしても良い?」

ストレートだなと驚いたがそれも可愛いと思ってしまった。こんな素敵な人が僕を欲しがっているなんて不思議だ。
コクンと頷くと嬉しそうに微笑んで僕の手を取りレオナルド様のアレを触らせた。僕はびっくりしてレオナルド様とアレを二度見してしまった。
レオナルド様のアレは凄く大きくなっていた。ズボンの中で窮屈そうだ。レオナルド様はそのまま僕の手を擦り付けている。気持ち良さそうな声が聞こえて僕の方が恥ずかしくなってしまう。

「はぁ、あぁ、ルーファス。可愛い。」

レオナルド様が首筋にちゅうちゅう吸い付きながら僕の手にアレを押し付けて腰を動かしている。僕は必死にもうすぐ家に着くと伝えた。

「ごめん。ルーファスが可愛くて良い匂いで興奮する。早く帰ってセックスしたい。いっぱいするからね?」

僕の手を離して頭を撫でてくれる。ひぇー!初めてなのでお手柔らかにお願いしますと心の中で叫んだ。





家に着くと父と母と祖母が迎えてくれた。久しぶりの実家に懐かしくて涙が出た。
母と祖母はレオナルド様に興奮して男前、と連発していた。 
レオナルド様は母と祖母にフォーゼットで採掘されたダイヤモンドと金を使ったネックレス、父には金の懐中時計をお土産として渡していた。どれも高価な物でみんな喜んでいた。
既に夕方になっていたのでウチに泊まる事になった。レオナルド様のお屋敷に比べたらウサギ小屋みたいな家だか、喜んで泊まってくれるという。

母と使用人とで部屋を用意をしようとしていると、レオナルド様は僕の部屋で一緒に寝ると言い出した。母は頬を赤らめて『仲良しね』と喜んでいる。
用意した部屋はロイに譲ってハンナは使用人の部屋で寝ると言って客間は断っていた。

夕食は料理人がこの日のために腕を振るってくれた。家にいた頃には見たことない豪華な料理だ。

夜になると兄たちも帰ってきてレオナルド様が挨拶をしていた。兄たちにも金でできた万年筆をお土産に渡していた。


夕食を終えてリビングでお茶を飲みながら父と母に僕たちの結婚の話しをした。『魅了』の事は内緒にすると決めていた。今の仕事が片付いたら式を挙げるので是非出席して欲しいとお願いした。みんな嬉しそうに頷いている。

僕は発情期がまだ来ないので今日医者に診てもらった事を話した。母は心配そうな顔をしたがレオナルド様が発情期が来ても来なくても結婚する意思は変わらない、もし来たら番になると言うと少しほっとしたみたいだ。

お互いに湯浴みを終えて僕の部屋に来た。初めてキス?をした日から一緒に寝ているがレオナルド様のベッドはとても広い。僕のベッドは大人二人が寝たらぎゅうぎゅうだ。

「狭いですよ。本当に良いんですか?」

僕は申し訳ないなと思ってレオナルド様を見ると、何故か嬉しそうだ。さぁ寝ようと言って早々にベッドに入ってしまった。僕もベッドに入るとレオナルド様がぎゅっと抱きしめてくる。ちゅっちゅっといつものようにキスをするがなかなかやめてくれない。そのうち寝巻きの中に手を入れて来て撫で回してくる。馬車での事を思い出し離れようとするがなんせベッドが狭いのだ。
レオナルド様の手が僕の乳首を掠めた時『あっ!』と声が出てしまった。

「声出しちゃダメだよ。みんなに聞こえるよ。」

薄明かりで見るレオナルド様は興奮しているようだ。左腕でがっちり抱きしめながら右手で僕の乳首を捏ね回す。

「はぁ、可愛い。食べちゃいたい。」

僕を背中から抱き込むように体勢を変えて頸を舐めながら両手で乳首を弄って来た。お尻にレオナルド様の硬いものが当たっているのがわかる。僕のお尻にソレを押し付けながら寝巻きのズボンに手を入れて来た。僕のアレもすっかり硬くなっていた。

「可愛い。ルーファスのペニス食べてもいい?」

えっ?と思っているとレオナルド様が布団の中に潜り込んで僕のアレを口に咥えてしまった。舌と口唇で扱かれたり舐められたりしてあっという間にイってしまった。枕で口を抑えて何とか声を我慢する事ができた。
放心する僕をレオナルド様は正面から抱きしめて美味しかったと言って顔中にキスをする。

「あーもう可愛い可愛い。愛してる。私のルーファス。はぁ、早くルーファスとセックスしたい。」

キスしながらレオナルド様の手は僕のお尻の割れ目をなぞっている。

「ダメ、ダメです。」

僕は小声で抵抗する。隣は兄の部屋なのだ。

「分かってる。触るだけ。でも帰ったらここに私のペニスを入れて中で射精するからね?全部出し切るまで終わらないよ?」

その後、僕は二回もレオナルド様の口の中に出してしまい気を失うように寝た。

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