23 / 59
第二十三話 凶報
しおりを挟む
フェデリカは王立研究所に行った日から忙しくしていた。物理学専攻の学士や教授とのやりとり、計算式に関するカルミネからの微修正、実験器具の用意、1か月先に控えた己の誕生日パーティーの準備など、やることは目白押しだった。そのせいで、まだレナートとピクニックに行けてない。
「誕生日パーティーなんてこの世から消えてしまえばいいのに......」
恨みがましい口調で呟くと、同じ執務室で書類を捌いていたレナートが苦笑した。
「物騒なことを言うな」
「祝い事は建国祭と収穫祭と新年祭、それで十分ではありませんか」
「いいお金の循環にはなる」
「確かに」
フェデリカはいつか見た王太子の誕生祭を思い出して頷く。関係ないはずの平民でさえ、屋台を広げ歌い踊っていた。
「何か、欲しい物はあるか? できる限り叶える」
「欲しい物、ですか」
キエザに瞬間移動できる幻の機械が欲しいです、なんて言えるわけもない。
「......あ。新婚旅行に行きたいです」
レナートはペンを取り落とし、そのまま固まった。どうしたのだろうか。
「......行き先はキエザかな」
「はい」
「わかった。建国祭の後になってしまうが、調整しておこう」
「......よろしいのですか?」
フェデリカが目を丸くすると、レナートは悪戯っぽく笑った。
「視察と銘打って、合法的に滞在しよう。私も大学という施設に興味がある」
「でしたら、私がご案内します。きっと気に入ってくださると思います。あ、変な人ばかりですけれど、全員悪気はありません......多分」
「そこは断定してくれ」
一頻り笑ったところで、レナートが話題を変えた。
「建国祭に砂の皇国が使節を寄越すそうだ。老齢の貴族を中心に、未だ現王朝を快く思わない者もいる。リストアップしておいたから後で目を通しておいてくれ」
「わかりました」
砂の皇国。我が国とは異なる文化を持つ東の国。アーキルが最後に言った気を付けて、という言葉の意味は、今もまだ分からない。
「――フェデリカ?」
「申し訳ありません。少し、ぼうっとしていました。誰がお越しになるのですか?」
「第十三皇子のアーキル・ザイン・タイスィールだ。キエザに留学していそうだが、面識はあるか? 専攻は生物学だった気がするが」
「はい。大学の演奏会でお会いしました」
フェデリカは掻い摘んで演奏会のことを説明した。そういう人物なら安心だ、とレナートは言う。
穏やかにケマンチェを奏で、政も結婚もどうでもいいと笑った研究者。
——今、大学の皆はどうしているだろう。
賑やかな手紙を思い出して、フェデリカは小さく微笑んだ。
***
アーキルはその時、深く絶望していた。
皇孫女バドリーヤから手紙が届いたのは、つい先程のことだった。年が明けて以来、一通もアイシャからの手紙が来ず心配していたところ。砂の皇国からの文、と聞いて飛びついたが、アイシャを目の敵にしていたバドリーヤからのものである。まさか何かあったのかと血相を変えて封を開けると、淡い金色の髪が落ちてきた。柔らかな髪とその色には見覚えがある。アーキルの全身から血の気が引いた。
バドリーヤからの手紙には事件の顛末が記されていた。文字は震えており、末尾には小さいながらも謝罪の言葉が書かれていた。しかしアーキルの目にその言葉は映らない。
『どうして......アイシャ』
己が贈ったネックレスが妹の死を招いたということ、また死した後に妹が侮辱を受けたこと。アーキルにとってはどちらも受け入れがたい事実であった。
『どうして俺はアイシャの傍を離れたんだ......!』
アイシャの命をちらつかされてこんなところまでやってきた。だというのにアイシャは殺され、その尊厳まで奪われた。
『許さない......』
許さない。許してなるものか。
きっかけとなったバドリーヤもそもそもバドリーヤがアイシャを憎むようになったきっかけである皇太子も手を下した兵士も彼を止めなかった兵士たちも罪を隠蔽した兵士の父親も命令を下した己の父も止めなかった臣下も遺体を切り刻んだ処刑執行人も、誰一人として許してなるものか!
何より、ネックレスを贈った己も、アーキルは許すことが出来なかった。
殺そう。
泣いて泣いて泣き疲れて、アーキルはその結論に至った。
『誰を殺すべきか......』
最も憎いのは手を下した兵士だが、どうやら彼は今家に引きこもっているらしいので難しいだろう。仮に侵入できたとして、その男を探すまでに捕らえられることが目に見えている。とすると誰を殺すべきだろうか。
『......皇帝か』
あの男は母を殺し、この上妹の尊厳までも奪った。アイシャ亡き今男の言いなりになる理由はない。
『――殺してやる。絶対に、僕が、この手で』
だが、どうすれば皇帝の下に行けるか。名ばかりの皇子であるアーキルは、皇帝の部屋に易々と行くことはできない。
そこでアーキルはもう一通の手紙を思い出した。忌まわしき父からの手紙である。あの男がアーキルに私信なんぞ寄越すわけがないので、公務であるはずだ。果たして読み通りであった。一か月後に迫った建国祭、国交樹立の要となる場に赴けというのだ。そして、王妃を捕らえてこい、と。
これはちょうどいい、とアーキルは思った。どうやら父は王妃にひどく怯えているらしい。文字は乱れ、紙は歪んでいた。
であれば、臣下たちの企みを妨害し、王妃の誘拐を阻止しよう。前王朝の血筋に怯えさせたまま、報告の為と言って皇帝の部屋を訪れることができる。武芸の心得がない皇子だからと、これまでも一切警戒されてこなかった。しかし、床から動けない老人ひとりならば、殺すことも出来よう。
——待っていてくれ、母さん、アイシャ。必ず僕が、ふたりの仇を討つ。
アーキルは凄絶な笑みを浮かべた。
「誕生日パーティーなんてこの世から消えてしまえばいいのに......」
恨みがましい口調で呟くと、同じ執務室で書類を捌いていたレナートが苦笑した。
「物騒なことを言うな」
「祝い事は建国祭と収穫祭と新年祭、それで十分ではありませんか」
「いいお金の循環にはなる」
「確かに」
フェデリカはいつか見た王太子の誕生祭を思い出して頷く。関係ないはずの平民でさえ、屋台を広げ歌い踊っていた。
「何か、欲しい物はあるか? できる限り叶える」
「欲しい物、ですか」
キエザに瞬間移動できる幻の機械が欲しいです、なんて言えるわけもない。
「......あ。新婚旅行に行きたいです」
レナートはペンを取り落とし、そのまま固まった。どうしたのだろうか。
「......行き先はキエザかな」
「はい」
「わかった。建国祭の後になってしまうが、調整しておこう」
「......よろしいのですか?」
フェデリカが目を丸くすると、レナートは悪戯っぽく笑った。
「視察と銘打って、合法的に滞在しよう。私も大学という施設に興味がある」
「でしたら、私がご案内します。きっと気に入ってくださると思います。あ、変な人ばかりですけれど、全員悪気はありません......多分」
「そこは断定してくれ」
一頻り笑ったところで、レナートが話題を変えた。
「建国祭に砂の皇国が使節を寄越すそうだ。老齢の貴族を中心に、未だ現王朝を快く思わない者もいる。リストアップしておいたから後で目を通しておいてくれ」
「わかりました」
砂の皇国。我が国とは異なる文化を持つ東の国。アーキルが最後に言った気を付けて、という言葉の意味は、今もまだ分からない。
「――フェデリカ?」
「申し訳ありません。少し、ぼうっとしていました。誰がお越しになるのですか?」
「第十三皇子のアーキル・ザイン・タイスィールだ。キエザに留学していそうだが、面識はあるか? 専攻は生物学だった気がするが」
「はい。大学の演奏会でお会いしました」
フェデリカは掻い摘んで演奏会のことを説明した。そういう人物なら安心だ、とレナートは言う。
穏やかにケマンチェを奏で、政も結婚もどうでもいいと笑った研究者。
——今、大学の皆はどうしているだろう。
賑やかな手紙を思い出して、フェデリカは小さく微笑んだ。
***
アーキルはその時、深く絶望していた。
皇孫女バドリーヤから手紙が届いたのは、つい先程のことだった。年が明けて以来、一通もアイシャからの手紙が来ず心配していたところ。砂の皇国からの文、と聞いて飛びついたが、アイシャを目の敵にしていたバドリーヤからのものである。まさか何かあったのかと血相を変えて封を開けると、淡い金色の髪が落ちてきた。柔らかな髪とその色には見覚えがある。アーキルの全身から血の気が引いた。
バドリーヤからの手紙には事件の顛末が記されていた。文字は震えており、末尾には小さいながらも謝罪の言葉が書かれていた。しかしアーキルの目にその言葉は映らない。
『どうして......アイシャ』
己が贈ったネックレスが妹の死を招いたということ、また死した後に妹が侮辱を受けたこと。アーキルにとってはどちらも受け入れがたい事実であった。
『どうして俺はアイシャの傍を離れたんだ......!』
アイシャの命をちらつかされてこんなところまでやってきた。だというのにアイシャは殺され、その尊厳まで奪われた。
『許さない......』
許さない。許してなるものか。
きっかけとなったバドリーヤもそもそもバドリーヤがアイシャを憎むようになったきっかけである皇太子も手を下した兵士も彼を止めなかった兵士たちも罪を隠蔽した兵士の父親も命令を下した己の父も止めなかった臣下も遺体を切り刻んだ処刑執行人も、誰一人として許してなるものか!
何より、ネックレスを贈った己も、アーキルは許すことが出来なかった。
殺そう。
泣いて泣いて泣き疲れて、アーキルはその結論に至った。
『誰を殺すべきか......』
最も憎いのは手を下した兵士だが、どうやら彼は今家に引きこもっているらしいので難しいだろう。仮に侵入できたとして、その男を探すまでに捕らえられることが目に見えている。とすると誰を殺すべきだろうか。
『......皇帝か』
あの男は母を殺し、この上妹の尊厳までも奪った。アイシャ亡き今男の言いなりになる理由はない。
『――殺してやる。絶対に、僕が、この手で』
だが、どうすれば皇帝の下に行けるか。名ばかりの皇子であるアーキルは、皇帝の部屋に易々と行くことはできない。
そこでアーキルはもう一通の手紙を思い出した。忌まわしき父からの手紙である。あの男がアーキルに私信なんぞ寄越すわけがないので、公務であるはずだ。果たして読み通りであった。一か月後に迫った建国祭、国交樹立の要となる場に赴けというのだ。そして、王妃を捕らえてこい、と。
これはちょうどいい、とアーキルは思った。どうやら父は王妃にひどく怯えているらしい。文字は乱れ、紙は歪んでいた。
であれば、臣下たちの企みを妨害し、王妃の誘拐を阻止しよう。前王朝の血筋に怯えさせたまま、報告の為と言って皇帝の部屋を訪れることができる。武芸の心得がない皇子だからと、これまでも一切警戒されてこなかった。しかし、床から動けない老人ひとりならば、殺すことも出来よう。
——待っていてくれ、母さん、アイシャ。必ず僕が、ふたりの仇を討つ。
アーキルは凄絶な笑みを浮かべた。
1
あなたにおすすめの小説
毒姫ライラは今日も生きている
木崎優
恋愛
エイシュケル王国第二王女ライラ。
だけど私をそう呼ぶ人はいない。毒姫ライラ、それは私を示す名だ。
ひっそりと森で暮らす私はこの国において毒にも等しく、王女として扱われることはなかった。
そんな私に、十六歳にして初めて、王女としての役割が与えられた。
それは、王様が愛するお姫様の代わりに、暴君と呼ばれる皇帝に嫁ぐこと。
「これは王命だ。王女としての責務を果たせ」
暴君のもとに愛しいお姫様を嫁がせたくない王様。
「どうしてもいやだったら、代わってあげるわ」
暴君のもとに嫁ぎたいお姫様。
「お前を妃に迎える気はない」
そして私を認めない暴君。
三者三様の彼らのもとで私がするべきことは一つだけ。
「頑張って死んでまいります!」
――そのはずが、何故だか死ぬ気配がありません。
義務ですもの。
あんど もあ
ファンタジー
貴族令嬢の義務として親の決めた相手に嫁いだが、夫には愛する人がいた。夫にないがしろにされても、妻として母として嫁としての義務を果たして誠実に生きたヒロインの掴んだ、ちょっと歪んだ幸せとは。
ベルガー子爵領結婚騒動記
文月黒
恋愛
その日、王都より遠く離れたベルガー子爵領は、俄かに浮き足立っていた。
何せ、ついに領民一同が待ち望んでいたベルガー子爵の結婚相手がやって来るのだ。
ちょっとだけ(当領比)特殊な領地の強面領主に嫁いで来たのは、王都の男爵家の末娘・マリア。
だが、花嫁は領主であるベルンハルトの顔を見るなり泣き出してしまった。
最悪な顔合わせをしてしまったベルンハルトとマリア。
慌てるベルンハルトの腹心の部下ヴォルフとマリアの侍女ローザ。
果たしてベルガー子爵領で彼らは幸せを掴めるのか。
ハピエン確定のサクッと読めるギャグ寄り恋愛ものです。
【完結】婚約を解消されたら、自由と笑い声と隣国王子がついてきました
ふじの
恋愛
「君を傷つけたくはない。だから、これは“円満な婚約解消”とする。」
公爵家に居場所のないリシェルはどうにか婚約者の王太子レオナルトとの関係を築こうと心を砕いてきた。しかし義母や義妹によって、その婚約者の立場さえを奪われたリシェル。居場所をなくしたはずの彼女に手を差し伸べたのは、隣国の第二王子アレクだった。
留学先のアレクの国で自分らしさを取り戻したリシェルは、アレクへの想いを自覚し、二人の距離が縮まってきた。しかしその矢先、ユリウスやレティシアというライバルの登場や政治的思惑に振り回されてすれ違ってしまう。結ばれる未来のために、リシェルとアレクは奔走する。
※ヒロインが危機的状況に陥りますが、ハッピーエンドです。
【完結】
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
裏で国を支えていた令嬢「不純物だ」と追放されるも、強面辺境伯と共に辺境を改革する ~戻ってきてと嘆願されましたが、それに対する答えは……~、
水上
恋愛
「君のような地味な不純物は不要だ」と婚約破棄され追放されたルチア。失意の彼女を拾ったのは、皆から恐れられる辺境伯レオンハルトだった。だが彼には意外な一面があって!?
ルチアはレオンハルトと共に、自らの知識や技術で領地を改革し始める。
一方、ルチアを追放した王国は、彼女の不在によって崩壊の危機に陥る。
今更戻ってきてほしいと嘆願されましたが、それに対する答えは……。
『めでたしめでたし』の、その後で
ゆきな
恋愛
シャロン・ブーケ伯爵令嬢は社交界デビューの際、ブレント王子に見初められた。
手にキスをされ、一晩中彼とダンスを楽しんだシャロンは、すっかり有頂天だった。
まるで、おとぎ話のお姫様になったような気分だったのである。
しかし、踊り疲れた彼女がブレント王子に導かれるままにやって来たのは、彼の寝室だった。
ブレント王子はお気に入りの娘を見つけるとベッドに誘い込み、飽きたら多額の持参金をもたせて、適当な男の元へと嫁がせることを繰り返していたのだ。
そんなこととは知らなかったシャロンは恐怖のあまり固まってしまったものの、なんとか彼の手を振り切って逃げ帰ってくる。
しかし彼女を迎えた継母と異母妹の態度は冷たかった。
継母はブレント王子の悪癖を知りつつ、持参金目当てにシャロンを王子の元へと送り出していたのである。
それなのに何故逃げ帰ってきたのかと、継母はシャロンを責めた上、役立たずと罵って、その日から彼女を使用人同然にこき使うようになった。
シャロンはそんな苦境の中でも挫けることなく、耐えていた。
そんなある日、ようやくシャロンを愛してくれる青年、スタンリー・クーパー伯爵と出会う。
彼女はスタンリーを心の支えに、辛い毎日を懸命に生きたが、異母妹はシャロンの幸せを許さなかった。
彼女は、どうにかして2人の仲を引き裂こうと企んでいた。
2人の間の障害はそればかりではなかった。
なんとブレント王子は、いまだにシャロンを諦めていなかったのだ。
彼女の身も心も手に入れたい欲求にかられたブレント王子は、彼女を力づくで自分のものにしようと企んでいたのである。
『やりたくないからやらないだけ 〜自分のために働かない選択をした元貴族令嬢の静かな失踪〜』
鷹 綾
恋愛
「やりたくないから、やらないだけですわ」
婚約破棄をきっかけに、
貴族としての役割も、評価も、期待も、すべてが“面倒”になった令嬢ファーファ・ノクティス。
彼女が選んだのは、復讐でも、成り上がりでもなく――
働かないという選択。
爵位と領地、屋敷を手放し、
領民の未来だけは守る形で名領主と契約を結んだのち、
彼女はひっそりと姿を消す。
山の奥で始まるのは、
誰にも評価されず、誰にも感謝せず、
それでも不自由のない、静かな日々。
陰謀も、追手も、劇的な再会もない。
あるのは、契約に基づいて淡々と届く物資と、
「何者にもならなくていい」という確かな安心だけ。
働かない。
争わない。
名を残さない。
それでも――
自分の人生を、自分のために選び切る。
これは、
頑張らないことを肯定する物語。
静かに失踪した元貴族令嬢が、
誰にも縛られず生きるまでを描いた、
“何もしない”ことを貫いた、静かな完結譚。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる