54 / 71
49 S
しおりを挟む
ついにこの日が来てしまった
俺とラウの結婚式当日である
カイン達の結婚式と同じ感じだと思っていたんだけど、国によって結婚式のやり方が違っていた
まず花嫁側は自宅に居て新郎側の親族が迎えに来て花嫁はその親族に連れられ神殿まで馬車で向かうらしい
神殿に着くと招待客が待ち構えていて、新郎と新婦の結婚に反対の者がこの時に名乗りを上げる
たいていが、新婦側の父や兄弟が名乗りを上げて、新郎は名乗りを上げたものと決闘をし勝たなくてはならない
簡単に言うと、弱い奴に娘はやらん!!という物らしい
これで新郎が負けたらどうなるんだ?と思ったが、基本的に本気の決闘ではないらしく負ける事はめったにないそうだ
しかし俺は異世界の人間だし、現在城に住んでいるし…どうするんだろう?と思っていたらモアとカインが俺の実家扱いになっていて驚いた
確かに、この世界に来た時は白の国だったけど…
と言う事で、ラグ父さんとルカルド兄さんが迎えに来てくれることになっている
この世界に召喚され始めて過ごした懐かしいあの部屋まで
カイン達はすでに青の国に行っているらしく、父さん達を転移魔法で送ってくれるのはモアらしい
ただこっちから青の国に行くのは俺が転移魔法を使わないといけなくて、それが一番緊張している
失敗したら大変なことになるからね…
カインとモアに鬼の訓練を受けたから大丈夫だとは思うんだけど…
いやぁ……あの2人マジで鬼だよ!!
カインは知ってたけどさぁ……モアまで鬼畜だとは思わなかった!!
スパルタとはこの事かと思わされた…
父さんと兄さんが白の広場に到着したらしく、宰相補佐の方が知らせに来てくれた
俺は急いで広場に向かった
あー…転移魔法上手くできるかなぁ………
結婚式よりこっちの方が緊張するとか何の日だよって感じだ
「おはよう、ソウ。一昨日ぶりだな、準備はできてるか?」
「ルカルド兄さん!おはよう!準備は大丈夫、皆さんが完璧に仕上げてくれたから!」
城の入口には昨日からお世話をしてくれた執事さんや従者さん、侍女さん達が見送りに出てきてくれている
「皆さんお世話になりました。また直ぐに遊びに来ると思いますが、その時はよろしくお願いします。」
二泊三日お世話になった皆に挨拶をして、父さん達が乗っている豪華な馬車に乗り込む
「ソウ様、青の国の国王様、王太子様お気をつけて」
執事長さんが俺の長いマントを皺にならないように馬車の座席へ乗せてくれる
足首まであるから座ると地面に着いちゃうんだよなぁ…
婚礼衣装も国によって全然違うのは面白いな
皆に手を振ってから移転魔法を展開させた
一瞬で青の国の砦まで飛んだ
ちゃんと移転できてホッとした
ここからは馬車で青の国の神殿まで向かう
神殿までの道のりは国民の居住地となっているので、道の両側から「結婚おめでとうございます!」の歓声が上がっている
その声に手を振り答える
日本じゃ考えれなかった事だな…
こんなに多くの人に祝福してもらえるだなんて
それに異世界に召喚されて、まさか自分が同性結婚するだなんて…
ここに召喚された時は最悪だと思ったけど、今はすごく幸せだ
馬車は順調にゆっくりと進んでいく
1時間ほど走ると、木々が増えてきた
繁華街の隣は市民の憩いの場になっていて、大きな建物は無くカフェや本屋がポツンポツンとある
そこを抜けると神殿の広場に到着する
広場のその手前から式の参列者が列になっていて、神殿の広場の門の所にレイドが居るらしい
そして神殿の広場で決闘が行われるのだとか
もうすぐレイドに会える
一昨日ぶりなだけなのに、もう何年も会っていないかのように寂しくてたまらない
馬車がもっと速度を落とし始めた
「……そろそろ着くようじゃな」
父さんが外を見ながら言うので、視線を向けると式の参列者が道の両脇に並びフラワーシャワーをしている
「おぉ……凄いな……」
圧巻な景観に言葉が漏れる
「……そう言えば、ラウの決闘相手ってモア王子だって聞いてるけど大丈夫なのか?」
兄さんの言葉に「えぇ!?」と叫んでしまった
「なんでモア!?いくら八百長でもいいのか!?次代の王が他国の王子に負けるとか!」
「八百長って??」
「あー…もともと結果が決まってる試合のこと…」
「なるほど、まぁ…結婚式の古い習わしだから、一種の見世物的な感じで許されるんじゃないか?」
まぁ……習わしだしな?
モアもレイドもパフォーマンス程度にするよな
あの2人が本気でやり合ったら結婚式どころじゃなくなるもんな
にしても2人の手合せって初めて見るなぁ…
ちょっと楽しみだな
こんな事を思っていた俺はまだまだあの2人の事をわかっていなかったと後悔することになる
俺とラウの結婚式当日である
カイン達の結婚式と同じ感じだと思っていたんだけど、国によって結婚式のやり方が違っていた
まず花嫁側は自宅に居て新郎側の親族が迎えに来て花嫁はその親族に連れられ神殿まで馬車で向かうらしい
神殿に着くと招待客が待ち構えていて、新郎と新婦の結婚に反対の者がこの時に名乗りを上げる
たいていが、新婦側の父や兄弟が名乗りを上げて、新郎は名乗りを上げたものと決闘をし勝たなくてはならない
簡単に言うと、弱い奴に娘はやらん!!という物らしい
これで新郎が負けたらどうなるんだ?と思ったが、基本的に本気の決闘ではないらしく負ける事はめったにないそうだ
しかし俺は異世界の人間だし、現在城に住んでいるし…どうするんだろう?と思っていたらモアとカインが俺の実家扱いになっていて驚いた
確かに、この世界に来た時は白の国だったけど…
と言う事で、ラグ父さんとルカルド兄さんが迎えに来てくれることになっている
この世界に召喚され始めて過ごした懐かしいあの部屋まで
カイン達はすでに青の国に行っているらしく、父さん達を転移魔法で送ってくれるのはモアらしい
ただこっちから青の国に行くのは俺が転移魔法を使わないといけなくて、それが一番緊張している
失敗したら大変なことになるからね…
カインとモアに鬼の訓練を受けたから大丈夫だとは思うんだけど…
いやぁ……あの2人マジで鬼だよ!!
カインは知ってたけどさぁ……モアまで鬼畜だとは思わなかった!!
スパルタとはこの事かと思わされた…
父さんと兄さんが白の広場に到着したらしく、宰相補佐の方が知らせに来てくれた
俺は急いで広場に向かった
あー…転移魔法上手くできるかなぁ………
結婚式よりこっちの方が緊張するとか何の日だよって感じだ
「おはよう、ソウ。一昨日ぶりだな、準備はできてるか?」
「ルカルド兄さん!おはよう!準備は大丈夫、皆さんが完璧に仕上げてくれたから!」
城の入口には昨日からお世話をしてくれた執事さんや従者さん、侍女さん達が見送りに出てきてくれている
「皆さんお世話になりました。また直ぐに遊びに来ると思いますが、その時はよろしくお願いします。」
二泊三日お世話になった皆に挨拶をして、父さん達が乗っている豪華な馬車に乗り込む
「ソウ様、青の国の国王様、王太子様お気をつけて」
執事長さんが俺の長いマントを皺にならないように馬車の座席へ乗せてくれる
足首まであるから座ると地面に着いちゃうんだよなぁ…
婚礼衣装も国によって全然違うのは面白いな
皆に手を振ってから移転魔法を展開させた
一瞬で青の国の砦まで飛んだ
ちゃんと移転できてホッとした
ここからは馬車で青の国の神殿まで向かう
神殿までの道のりは国民の居住地となっているので、道の両側から「結婚おめでとうございます!」の歓声が上がっている
その声に手を振り答える
日本じゃ考えれなかった事だな…
こんなに多くの人に祝福してもらえるだなんて
それに異世界に召喚されて、まさか自分が同性結婚するだなんて…
ここに召喚された時は最悪だと思ったけど、今はすごく幸せだ
馬車は順調にゆっくりと進んでいく
1時間ほど走ると、木々が増えてきた
繁華街の隣は市民の憩いの場になっていて、大きな建物は無くカフェや本屋がポツンポツンとある
そこを抜けると神殿の広場に到着する
広場のその手前から式の参列者が列になっていて、神殿の広場の門の所にレイドが居るらしい
そして神殿の広場で決闘が行われるのだとか
もうすぐレイドに会える
一昨日ぶりなだけなのに、もう何年も会っていないかのように寂しくてたまらない
馬車がもっと速度を落とし始めた
「……そろそろ着くようじゃな」
父さんが外を見ながら言うので、視線を向けると式の参列者が道の両脇に並びフラワーシャワーをしている
「おぉ……凄いな……」
圧巻な景観に言葉が漏れる
「……そう言えば、ラウの決闘相手ってモア王子だって聞いてるけど大丈夫なのか?」
兄さんの言葉に「えぇ!?」と叫んでしまった
「なんでモア!?いくら八百長でもいいのか!?次代の王が他国の王子に負けるとか!」
「八百長って??」
「あー…もともと結果が決まってる試合のこと…」
「なるほど、まぁ…結婚式の古い習わしだから、一種の見世物的な感じで許されるんじゃないか?」
まぁ……習わしだしな?
モアもレイドもパフォーマンス程度にするよな
あの2人が本気でやり合ったら結婚式どころじゃなくなるもんな
にしても2人の手合せって初めて見るなぁ…
ちょっと楽しみだな
こんな事を思っていた俺はまだまだあの2人の事をわかっていなかったと後悔することになる
8
あなたにおすすめの小説
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
愛を知らない少年たちの番物語。
あゆみん
BL
親から愛されることなく育った不憫な三兄弟が異世界で番に待ち焦がれた獣たちから愛を注がれ、一途な愛に戸惑いながらも幸せになる物語。
*触れ合いシーンは★マークをつけます。
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
「禍の刻印」で生贄にされた俺を、最強の銀狼王は「ようやく見つけた、俺の運命の番だ」と過保護なほど愛し尽くす
水凪しおん
BL
体に災いを呼ぶ「禍の刻印」を持つがゆえに、生まれた村で虐げられてきた青年アキ。彼はある日、不作に苦しむ村人たちの手によって、伝説の獣人「銀狼王」への贄として森の奥深くに置き去りにされてしまう。
死を覚悟したアキの前に現れたのは、人の姿でありながら圧倒的な威圧感を放つ、銀髪の美しい獣人・カイだった。カイはアキの「禍の刻印」が、実は強大な魔力を秘めた希少な「聖なる刻印」であることを見抜く。そして、自らの魂を安定させるための運命の「番(つがい)」として、アキを己の城へと迎え入れた。
贄としてではなく、唯一無二の存在として注がれる初めての優しさ、温もり、そして底知れぬ独占欲。これまで汚れた存在として扱われてきたアキは、戸惑いながらもその絶対的な愛情に少しずつ心を開いていく。
「お前は、俺だけのものだ」
孤独だった青年が、絶対的支配者に見出され、その身も魂も愛し尽くされる。これは、絶望の淵から始まった、二人の永遠の愛の物語。
竜の生贄になった僕だけど、甘やかされて幸せすぎっ!【完結】
ぬこまる
BL
竜の獣人はスパダリの超絶イケメン!主人公は女の子と間違うほどの美少年。この物語は勘違いから始まるBLです。2人の視点が交互に読めてハラハラドキドキ!面白いと思います。ぜひご覧くださいませ。感想お待ちしております。
宰相閣下の執愛は、平民の俺だけに向いている
飛鷹
BL
旧題:平民のはずの俺が、規格外の獣人に絡め取られて番になるまでの話
アホな貴族の両親から生まれた『俺』。色々あって、俺の身分は平民だけど、まぁそんな人生も悪くない。
無事に成長して、仕事に就くこともできたのに。
ここ最近、夢に魘されている。もう一ヶ月もの間、毎晩毎晩………。
朝起きたときには忘れてしまっている夢に疲弊している平民『レイ』と、彼を手に入れたくてウズウズしている獣人のお話。
連載の形にしていますが、攻め視点もUPするためなので、多分全2〜3話で完結予定です。
※6/20追記。
少しレイの過去と気持ちを追加したくて、『連載中』に戻しました。
今迄のお話で完結はしています。なので以降はレイの心情深堀の形となりますので、章を分けて表示します。
1話目はちょっと暗めですが………。
宜しかったらお付き合い下さいませ。
多分、10話前後で終わる予定。軽く読めるように、私としては1話ずつを短めにしております。
ストックが切れるまで、毎日更新予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる