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女勇者
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「ご、ご飯だ!!」
ミサキの目は、まるでずっと欲しかったものを買ってもらえた子供のように輝いていた。
「私三日ぐらいご飯食べてなかったんだよ!」
まさかこいつ、ご飯のために俺の仲間に入ったんじゃないよな?
「お兄ちゃんのご飯は世界一美味しいんだから!」
ミサキは息を吸う暇もないほどの速さでご飯を口の中にかき込む。
「ゆっくり食べろ。体に悪いぞ」
だめだ。ご飯に夢中で俺の声が聞こえていない。こいつは少々手がかかりそうだ……
「よし!食ったら出発するぞ」
「わかった!」
「わかった~」
▽ ▼ ▽ ▼ ▽
「ここから先は、魔物が出る可能性が高い。二人とも、もし魔物と遭遇しても一人で戦わないこと。いいな?」
「うん!」
二人は口を揃えて返事をした。
「確かこの先に、一つ国があるはず!物資の調達をするならそこがいいと思うよ!」
「そうなのか。わかった。そこの国に向かおう」
俺たちは、国に向かって歩き始めた。
ここから国までの距離はミサキによるとそこまで遠くないらしい。入国の時はアリス達には離れてもらって勇者のコインを提示すればいい。
しばらく歩くと、とても大きな建物がたくさん経った街が見えてきた。
「あれが、その国だ!名前がわからないがとりあえず入ってみよう!」
「あぁ、そうだな。名前は門で聞けばいい」
国の門に向かうと、軽い入国審査のようなものがあった。
「アリスとミサキはここで待っててくれ。入国の許可が降りたらまた呼ぶ」
俺は、門番に話しかけ入国を試みた。
「身分を証明できるものを提示しろ」
「はい。これでお願いします」
「ゆ、勇者様!!大変申し訳ございません。お連れ様とともに入国を許可します!」
「あ、ありがとうございます」
門番の慌てた行動に困惑するも無事許可を取れた。
「アリス!ミサキ!もう来ていいぞ!」
アリスとミサキは急いでこちらに走ってきた。
「どうぞ。こちら足元お気をつけてください」
「なんか対応が丁寧すぎじゃない?」
「いいんだ。気にするな」
不思議そうな顔で周りの対応を怪しんでいるが、なんとかうまくやり過ごすしかないな。
「街の案内行いましょうか?」
「いや大丈夫です」
「そうでしたか。何か気になることがあればいつでもお申し付けください」
「じゃあこの国の名前を教えてほしいです」
「く、国の名前ですか?こちらの国はイールス国と名付けられております。遡ること、おおよそ150年前、ここらの土地にはそれぞれ別の小さな村が沢山ありました。どの村も攻撃的な魔物によって畑などの村が荒らされてしまい、このままではいけないとある村の村長が一つ意見を出したのです。ここら一帯の村、全員で協力して大きな国を立てれば魔物から身を守ることが出来るのではないか。この時立ち上がったのが初代イールス国王のメレン=イールスです。メレンはよりいい国を作るための政策として」
急に喋り出したなこの案内人。名前を聞いただけでそこまでは聞いていないのだが……。
「あぁ、もういいです」
「これはつい喋り過ぎてしまいました。申し訳ございません」
アリスが不機嫌そうに頬を膨らませている。
「お兄ちゃん、この人の話長い!」
「アリス。そうゆうのはこの人がいるとこで言っちゃだめなんだよ。言うんだったらこの人がいないところで言わなきゃ」
ミサキ。それを言うお前もどうかと思うけどな……
その後若干機嫌の悪そうな案内人と別れ、物資の調達をした。
この国は、別の国から来る人が多いのか店ごとに宣伝をしていてとても賑やかな街になっている。客引きみたいなめんどくさい奴にはなるべく関わりたくないが。
すると、向かいから銀色の長髪の女性が歩いてきた。
「すいません。勇者ですか?」
彼女は小声でそう尋ねてきた。その瞬間、俺は心臓が破裂しそうなほどの急な緊張感に体を襲われた。
まだだ。国がバレていなければ、問題ない。
「なんの御用ですか?」
「実は私も勇者で、よければお話を伺いたいなと思いまして」
女勇者か!少し興味がある。
俺は買い物を二人に任せ、話を聞くことにした。
言われるがまま案内されたその場所は、女勇者が寝泊まりしているという建物だった。中に入り案内された先は、大きな机に椅子が10脚以上並んでいる部屋だった。
その椅子の中一人席、いわゆるお誕生日席へと案内され座ると、女はその向かいの席に座った。
「それで、なんの話ですか?」
「いえ!特に話したいことがあるわけじゃないんですけど。勇者が入国してきたという話を聞いてつい……。迷惑でしたか?」
「い、いやそんなことないです」
なんだかこの女といると余計な緊張感がある。
「名前はなんて言うんですか?」
「私は、日向るなです」
苗字?!日本人か?
日本人というのは確実ではないが、苗字のついた名前の人と出会うだけで俺の中の不安が少し解消され、彼女との親近感を感じた。
「お兄さんは名前なんて言うんですか?」
「俺は、雨宮豊晴です」
「苗字があるんですね!珍しい!」
日本人の話は持ちかけてこないのか?なぜだ?必ずと言っていいほど疑っていい状況だと思うのだが。もしかしたら勇者として自分の身を守るために、情報を出し過ぎないようにする暗黙のルールでもあるのだろうか。確信的ではないが、俺も今後気をつけるようにしよう。
「じゃあ私から一つ。どうして旅に出ているんですか?」
「それは……ちょっと言えない事情があって……」
危なかった。ナチュラルに質問してきたから、自然に応えるところだった。ウィルロード国に勇者のコインの情報を提供するためなんて口が滑っても言えない。
「あ、そうなんですね」
「るなさんは旅に出ないんですか?」
「本当は出たいんですけど、魔法もろくに使えないのでやっていけるか心配で……」
「なるほど。よかったらこの魔法書余ってるんで使ってみてください」
俺はルナさんに、最初使って余っていた魔法書を渡した。
「え!ありがとうございます」
「いえいえ、それじゃ僕は用事があるのでここら辺までにさせてもらいますね」
「あ、あの!またどこかで出会ったら、またお話ししてくれますか?」
「わかりました。またどこかの国で会いましょう!」
そうして俺は、建物を出た。
おそらく魔法が使えないあたりから、まだこの世界に召喚されたばかりの勇者だろう。咄嗟に魔法書を渡してしまったがよかったのだろうか。勇者同士ならお互い協力しても問題は無いよな。
そもそもるなさんは、レベル10まで行っているのだろうか。まぁ、魔法書の最初のページに書いてある事だからレベルが足りなくても困惑する事はないだろう。
そんなことよりアリス達はしっかりと買い物を済ませられただろうか。正直あの二人に任せるのは心配だった。二人とも逸れずに無事でいると良いが。
急いでアリス達の元へ向かうと、俺の予想は悪いことに的中していた。
「ここにいるのはミサキだけか?アリスはどこに行った?」
涙目になっているミサキは、道の端っこにしゃがみ込んでいた。
「分からないけど、一瞬だけいなくなる瞬間にアリスの声が聞こえたから誰かに連れて行かれたのかも」
「それはどこら辺で起きた!今すぐ連れてってくれ」
やっぱりだ。こうなることは少しは頭の隅にあった。こうなったらまだめんどくさい客引きであって欲しい。アリスは出会った時から謎が多かった。もしアリスの記憶と関係のあるものに連れて行かれたとしたら、かなりヤバいぞ。
「アリス!! どこだ! 居たら返事をしてくれ!」
頼む! 路地裏で一人ポツンと泣いていてくれ!
「貴方ですか。アリスの面倒を見てくれていたのは」
俺とミサキを囲うように透明の結界が張られる。
声の先へ振り向くと魔力の玉をこちらに向けたキノコ頭の男が浮いていた。
その魔力の玉は次第に大きくなっていく。
「おい! ちょっとまっ!!」
………………
魔力の光により、俺の視界はそのまま失われていった……。
ミサキの目は、まるでずっと欲しかったものを買ってもらえた子供のように輝いていた。
「私三日ぐらいご飯食べてなかったんだよ!」
まさかこいつ、ご飯のために俺の仲間に入ったんじゃないよな?
「お兄ちゃんのご飯は世界一美味しいんだから!」
ミサキは息を吸う暇もないほどの速さでご飯を口の中にかき込む。
「ゆっくり食べろ。体に悪いぞ」
だめだ。ご飯に夢中で俺の声が聞こえていない。こいつは少々手がかかりそうだ……
「よし!食ったら出発するぞ」
「わかった!」
「わかった~」
▽ ▼ ▽ ▼ ▽
「ここから先は、魔物が出る可能性が高い。二人とも、もし魔物と遭遇しても一人で戦わないこと。いいな?」
「うん!」
二人は口を揃えて返事をした。
「確かこの先に、一つ国があるはず!物資の調達をするならそこがいいと思うよ!」
「そうなのか。わかった。そこの国に向かおう」
俺たちは、国に向かって歩き始めた。
ここから国までの距離はミサキによるとそこまで遠くないらしい。入国の時はアリス達には離れてもらって勇者のコインを提示すればいい。
しばらく歩くと、とても大きな建物がたくさん経った街が見えてきた。
「あれが、その国だ!名前がわからないがとりあえず入ってみよう!」
「あぁ、そうだな。名前は門で聞けばいい」
国の門に向かうと、軽い入国審査のようなものがあった。
「アリスとミサキはここで待っててくれ。入国の許可が降りたらまた呼ぶ」
俺は、門番に話しかけ入国を試みた。
「身分を証明できるものを提示しろ」
「はい。これでお願いします」
「ゆ、勇者様!!大変申し訳ございません。お連れ様とともに入国を許可します!」
「あ、ありがとうございます」
門番の慌てた行動に困惑するも無事許可を取れた。
「アリス!ミサキ!もう来ていいぞ!」
アリスとミサキは急いでこちらに走ってきた。
「どうぞ。こちら足元お気をつけてください」
「なんか対応が丁寧すぎじゃない?」
「いいんだ。気にするな」
不思議そうな顔で周りの対応を怪しんでいるが、なんとかうまくやり過ごすしかないな。
「街の案内行いましょうか?」
「いや大丈夫です」
「そうでしたか。何か気になることがあればいつでもお申し付けください」
「じゃあこの国の名前を教えてほしいです」
「く、国の名前ですか?こちらの国はイールス国と名付けられております。遡ること、おおよそ150年前、ここらの土地にはそれぞれ別の小さな村が沢山ありました。どの村も攻撃的な魔物によって畑などの村が荒らされてしまい、このままではいけないとある村の村長が一つ意見を出したのです。ここら一帯の村、全員で協力して大きな国を立てれば魔物から身を守ることが出来るのではないか。この時立ち上がったのが初代イールス国王のメレン=イールスです。メレンはよりいい国を作るための政策として」
急に喋り出したなこの案内人。名前を聞いただけでそこまでは聞いていないのだが……。
「あぁ、もういいです」
「これはつい喋り過ぎてしまいました。申し訳ございません」
アリスが不機嫌そうに頬を膨らませている。
「お兄ちゃん、この人の話長い!」
「アリス。そうゆうのはこの人がいるとこで言っちゃだめなんだよ。言うんだったらこの人がいないところで言わなきゃ」
ミサキ。それを言うお前もどうかと思うけどな……
その後若干機嫌の悪そうな案内人と別れ、物資の調達をした。
この国は、別の国から来る人が多いのか店ごとに宣伝をしていてとても賑やかな街になっている。客引きみたいなめんどくさい奴にはなるべく関わりたくないが。
すると、向かいから銀色の長髪の女性が歩いてきた。
「すいません。勇者ですか?」
彼女は小声でそう尋ねてきた。その瞬間、俺は心臓が破裂しそうなほどの急な緊張感に体を襲われた。
まだだ。国がバレていなければ、問題ない。
「なんの御用ですか?」
「実は私も勇者で、よければお話を伺いたいなと思いまして」
女勇者か!少し興味がある。
俺は買い物を二人に任せ、話を聞くことにした。
言われるがまま案内されたその場所は、女勇者が寝泊まりしているという建物だった。中に入り案内された先は、大きな机に椅子が10脚以上並んでいる部屋だった。
その椅子の中一人席、いわゆるお誕生日席へと案内され座ると、女はその向かいの席に座った。
「それで、なんの話ですか?」
「いえ!特に話したいことがあるわけじゃないんですけど。勇者が入国してきたという話を聞いてつい……。迷惑でしたか?」
「い、いやそんなことないです」
なんだかこの女といると余計な緊張感がある。
「名前はなんて言うんですか?」
「私は、日向るなです」
苗字?!日本人か?
日本人というのは確実ではないが、苗字のついた名前の人と出会うだけで俺の中の不安が少し解消され、彼女との親近感を感じた。
「お兄さんは名前なんて言うんですか?」
「俺は、雨宮豊晴です」
「苗字があるんですね!珍しい!」
日本人の話は持ちかけてこないのか?なぜだ?必ずと言っていいほど疑っていい状況だと思うのだが。もしかしたら勇者として自分の身を守るために、情報を出し過ぎないようにする暗黙のルールでもあるのだろうか。確信的ではないが、俺も今後気をつけるようにしよう。
「じゃあ私から一つ。どうして旅に出ているんですか?」
「それは……ちょっと言えない事情があって……」
危なかった。ナチュラルに質問してきたから、自然に応えるところだった。ウィルロード国に勇者のコインの情報を提供するためなんて口が滑っても言えない。
「あ、そうなんですね」
「るなさんは旅に出ないんですか?」
「本当は出たいんですけど、魔法もろくに使えないのでやっていけるか心配で……」
「なるほど。よかったらこの魔法書余ってるんで使ってみてください」
俺はルナさんに、最初使って余っていた魔法書を渡した。
「え!ありがとうございます」
「いえいえ、それじゃ僕は用事があるのでここら辺までにさせてもらいますね」
「あ、あの!またどこかで出会ったら、またお話ししてくれますか?」
「わかりました。またどこかの国で会いましょう!」
そうして俺は、建物を出た。
おそらく魔法が使えないあたりから、まだこの世界に召喚されたばかりの勇者だろう。咄嗟に魔法書を渡してしまったがよかったのだろうか。勇者同士ならお互い協力しても問題は無いよな。
そもそもるなさんは、レベル10まで行っているのだろうか。まぁ、魔法書の最初のページに書いてある事だからレベルが足りなくても困惑する事はないだろう。
そんなことよりアリス達はしっかりと買い物を済ませられただろうか。正直あの二人に任せるのは心配だった。二人とも逸れずに無事でいると良いが。
急いでアリス達の元へ向かうと、俺の予想は悪いことに的中していた。
「ここにいるのはミサキだけか?アリスはどこに行った?」
涙目になっているミサキは、道の端っこにしゃがみ込んでいた。
「分からないけど、一瞬だけいなくなる瞬間にアリスの声が聞こえたから誰かに連れて行かれたのかも」
「それはどこら辺で起きた!今すぐ連れてってくれ」
やっぱりだ。こうなることは少しは頭の隅にあった。こうなったらまだめんどくさい客引きであって欲しい。アリスは出会った時から謎が多かった。もしアリスの記憶と関係のあるものに連れて行かれたとしたら、かなりヤバいぞ。
「アリス!! どこだ! 居たら返事をしてくれ!」
頼む! 路地裏で一人ポツンと泣いていてくれ!
「貴方ですか。アリスの面倒を見てくれていたのは」
俺とミサキを囲うように透明の結界が張られる。
声の先へ振り向くと魔力の玉をこちらに向けたキノコ頭の男が浮いていた。
その魔力の玉は次第に大きくなっていく。
「おい! ちょっとまっ!!」
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魔力の光により、俺の視界はそのまま失われていった……。
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