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第2部 森と花の国『マナストリア聖華国』 第2章 華都マナストリアにて
24. 謁見準備
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一通り駐機場を回った後、ユニリス様は興奮しすぎて疲れたのか眠ってしまった。
仕方がないのでそのままお付きの人たちに渡し、あたしも今度こそヘファイストスから降り立つ。
するとそこへ、エリスの乗るティターニアもやってきた。
どうやらここはティターニアの駐機場らしいね。
エリスのお客様だからあたしもここに案内されたらしい。
あたしはエリスがティターニアから降りるのを待ち、合流する。
「アウラ様。待っていなくともよろしかったのですよ?」
「待っていたわけじゃないの。ユニリス様のお相手をしていたらエリスが帰ってきたのよ」
「ユニリスの……ああ、あの子またエンシェントフレームに乗りたがって」
「ええ。駐機場の中をぐるっと一周してあげたら興奮しすぎて眠っちゃった」
「それは申し訳ありません。あの子のエンシェントフレーム好きは昔からなもので」
「昔から?」
「はい。それこそ、物心ついたときからエンシェントフレームを目で追いかけ続けていました」
うわー、それは気合いの入ったエンシェントフレーム好きだね。
それならヘファイストスは気になるか。
「ですが、ここで合流できたのもなにかの縁です。今後の予定についてお話しさせていただきます」
「うん、いいよ」
「まず、このあとアウラ様をお部屋へご案内いたします。そこで旅装を解いてください」
「旅装と言ってもあたしはいつもこの恰好なんだけどね」
「そういえば、それもそうですね。次は湯殿へ案内いたしますので汚れを落としてください」
「それはありがたいけれど、次の言葉が怖そう」
「そう恐れるものでもありませんよ。最後は私と一緒にお母様、女王陛下へ謁見をして終了です。今日の予定はこのような流れですね」
女王陛下への謁見か、ドキドキしちゃう。
ともかく、あたしはエリスが普段使っているという離宮へと案内され、その客室で一休みすることに。
さすがにいままで着ていた服じゃなんだから、一応別の服に着替えたよ。
そして少し待つとメイドさんが呼びに来て湯殿へと案内された。
湯殿と言うだけあって立派な浴室だね。
そこでメイドさんたちから徹底的に体を磨かれ綺麗になったあたしは、次にドレス選びをすることになった。
あたしにはヘファイストスが作ってくれたドレスがあるからその中から選んでもらうだけだけど、満足できるものがなかったら別のドレスになるそうな。
とりあえず、今回は空色のドレスでOKということでそれを着付けられ、髪もしっかり整えられて謁見の待合室まで案内された。
「ふう。女王陛下と謁見とか緊張しちゃうな」
『そう緊張するものでもあるまい。いざとなったら助けてやる』
「いざということなんてないと思うよ、ヘファイストス」
ヘファイストスも物騒な。
誰が聞いているのかわからないのに。
そのままヘファイストスとおしゃべりしながら待っていると、エリスもやってきた。
エリスは髪の色に合わせた緑色のドレスを身にまとっている。
「お待たせしました。思いのほかドレス選びに時間がかかってしまい」
「そんなに時間がかかったの?」
「ヘファイストス様に作っていただいたドレスも含めると数百着の中から選ぶのです。事前に今日の場に合わせたドレスを数着だけ選ばれているとは言っても大変なのですよ?」
お姫様って大変だ。
あたしはそこまでドレスを持っていないから助かったね。
「今日のドレスはヘファイストス様からいただいたドレスとなりました。ヘファイストス様の技術を披露するにも絶好の品でしょう」
「そこまでする?」
「もののついでですよ」
そのあとはエリスと一緒に謁見が始まるのを待った。
謁見というのはある程度時間が決まっていても、それ通りに始まることは少なく、待たされることが普通なのだそう。
特に今回のように突発的に予定として入った謁見はいつ始まるかわからないんだって。
まあ、仕方がないよね。
しばらく待っているとようやくお呼びがかかり、あたしたちは謁見の間へと案内された。
謁見の手順はエリスに習ったし、基本的にエリスの真似をしていればいいそうだから安心だね。
でも、謁見の間の扉の前に立つとドキドキし始めた。
うん、やっぱりあたしには向いていない。
「エリクシール殿下、アウラ様、ご入場!」
謁見の間の扉が開かれいよいよ謁見が始まる。
あたしは事前にエリスから学んでいた通りにカーペットの上を進んで跪き、謁見が始まるのを待った。
やがて王族の入場も終わったらしく、いよいよ謁見の開始だ。
うー、やっぱり緊張する!
仕方がないのでそのままお付きの人たちに渡し、あたしも今度こそヘファイストスから降り立つ。
するとそこへ、エリスの乗るティターニアもやってきた。
どうやらここはティターニアの駐機場らしいね。
エリスのお客様だからあたしもここに案内されたらしい。
あたしはエリスがティターニアから降りるのを待ち、合流する。
「アウラ様。待っていなくともよろしかったのですよ?」
「待っていたわけじゃないの。ユニリス様のお相手をしていたらエリスが帰ってきたのよ」
「ユニリスの……ああ、あの子またエンシェントフレームに乗りたがって」
「ええ。駐機場の中をぐるっと一周してあげたら興奮しすぎて眠っちゃった」
「それは申し訳ありません。あの子のエンシェントフレーム好きは昔からなもので」
「昔から?」
「はい。それこそ、物心ついたときからエンシェントフレームを目で追いかけ続けていました」
うわー、それは気合いの入ったエンシェントフレーム好きだね。
それならヘファイストスは気になるか。
「ですが、ここで合流できたのもなにかの縁です。今後の予定についてお話しさせていただきます」
「うん、いいよ」
「まず、このあとアウラ様をお部屋へご案内いたします。そこで旅装を解いてください」
「旅装と言ってもあたしはいつもこの恰好なんだけどね」
「そういえば、それもそうですね。次は湯殿へ案内いたしますので汚れを落としてください」
「それはありがたいけれど、次の言葉が怖そう」
「そう恐れるものでもありませんよ。最後は私と一緒にお母様、女王陛下へ謁見をして終了です。今日の予定はこのような流れですね」
女王陛下への謁見か、ドキドキしちゃう。
ともかく、あたしはエリスが普段使っているという離宮へと案内され、その客室で一休みすることに。
さすがにいままで着ていた服じゃなんだから、一応別の服に着替えたよ。
そして少し待つとメイドさんが呼びに来て湯殿へと案内された。
湯殿と言うだけあって立派な浴室だね。
そこでメイドさんたちから徹底的に体を磨かれ綺麗になったあたしは、次にドレス選びをすることになった。
あたしにはヘファイストスが作ってくれたドレスがあるからその中から選んでもらうだけだけど、満足できるものがなかったら別のドレスになるそうな。
とりあえず、今回は空色のドレスでOKということでそれを着付けられ、髪もしっかり整えられて謁見の待合室まで案内された。
「ふう。女王陛下と謁見とか緊張しちゃうな」
『そう緊張するものでもあるまい。いざとなったら助けてやる』
「いざということなんてないと思うよ、ヘファイストス」
ヘファイストスも物騒な。
誰が聞いているのかわからないのに。
そのままヘファイストスとおしゃべりしながら待っていると、エリスもやってきた。
エリスは髪の色に合わせた緑色のドレスを身にまとっている。
「お待たせしました。思いのほかドレス選びに時間がかかってしまい」
「そんなに時間がかかったの?」
「ヘファイストス様に作っていただいたドレスも含めると数百着の中から選ぶのです。事前に今日の場に合わせたドレスを数着だけ選ばれているとは言っても大変なのですよ?」
お姫様って大変だ。
あたしはそこまでドレスを持っていないから助かったね。
「今日のドレスはヘファイストス様からいただいたドレスとなりました。ヘファイストス様の技術を披露するにも絶好の品でしょう」
「そこまでする?」
「もののついでですよ」
そのあとはエリスと一緒に謁見が始まるのを待った。
謁見というのはある程度時間が決まっていても、それ通りに始まることは少なく、待たされることが普通なのだそう。
特に今回のように突発的に予定として入った謁見はいつ始まるかわからないんだって。
まあ、仕方がないよね。
しばらく待っているとようやくお呼びがかかり、あたしたちは謁見の間へと案内された。
謁見の手順はエリスに習ったし、基本的にエリスの真似をしていればいいそうだから安心だね。
でも、謁見の間の扉の前に立つとドキドキし始めた。
うん、やっぱりあたしには向いていない。
「エリクシール殿下、アウラ様、ご入場!」
謁見の間の扉が開かれいよいよ謁見が始まる。
あたしは事前にエリスから学んでいた通りにカーペットの上を進んで跪き、謁見が始まるのを待った。
やがて王族の入場も終わったらしく、いよいよ謁見の開始だ。
うー、やっぱり緊張する!
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