異世界に無一文投下!?鑑定士ナギの至福拠点作り

花垣 雷

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ルミナスの街

調子に乗るな、危険!

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しばらく歩くと、森の切れ目から巨大な石造りの城壁が見えてきました。

「ほら、見えてきたわよ。あれが『ルミナスの街』。あそこの門をくぐれば、ひとまず安全ね。……あ、そうだ。門番に身分証を求められるけど、あんた記憶喪失なんだっけ。私の『保証人枠』で通してあげるけど、街に入ったらまずはギルドで仮登録しなさいよ?」

エリスはぶっきらぼうですが、意外と面倒見が良いようです。さて、街の入り口に到着しますよ。

「ありがとう、エリス。君がいなかったら今頃どうなっていたか……。本当に助かったよ」

素直に感謝を伝えると、エリスは

「ふんっ、別に。あんたが弱そうだったからよ」

と顔を背けましたが、耳が少し赤くなっています。どうやら悪い気はしていないようです。何かお礼になるものを持ち合わせていないあなた。色々試してみましょう!

実験:『等価交換』の連続発動

あなたは歩きながら、目につくものを片っ端から右手の紋章に触れさせました。

• 石ころ → 銅貨(1枚):価値の低い石は、最小単位の通貨にしかなりませんでした。
• 枯れ枝 → 火打ち石:燃料としての価値が、火を熾す道具に変換されたようです。
• 自分の服のボタン → 角砂糖(1個):プラスチックに近い未知の素材は、この世界では貴重な甘味資源とみなされたのかも?

エリスへの贈り物
あなたは、交換で手に入れた『角砂糖』を

「これ、さっきのナイフと一緒に落ちてたんだ。甘いもの、好きか?」

と言って差し出しました。

「えっ、砂糖!? こんな純度の高い白砂糖、貴族の食べ物よ……。えっ、本当にいいの? 拾い物って……あんた、幸運の加護でも持ってるんじゃない?」

エリスは目を輝かせ、大事そうにそれを受け取りました。彼女との好感度が目に見えて上がったようです!

魔力の過剰消費(魔力枯渇:マナ・ドレイン)

しかし、調子に乗って交換を繰り返していると、急に激しい立ちくらみと吐き気があなたを襲いました。

「……っ、う……」

膝をつきそうになるあなた。ステータスを確認すると、MP(魔力)の項目が真っ赤に点滅しています。

【警告:魔力枯渇状態】

『等価交換』は物質の価値を変換する際、あなたの精神力(魔力)を媒介として消費します。
症状: 強い疲労感、頭痛、意識混濁。さらに使い続けると、寿命を削る、あるいは意識を失い数日間目覚めないリスクがあります。

「ちょっと、ナギ!? 顔色が真っ白よ! 急にどうしたの?」

エリスが慌ててあなたの肩を支えます。するとルミナスの門前に居た兵士たちが、こちらの騒ぎに気づき不審そうに見ています。足がガクガク震え、立っているのがやっとです。

無理な実験の代償が来ましたね。どう切り抜けましょうか?
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