異世界に無一文投下!?鑑定士ナギの至福拠点作り

花垣 雷

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深淵の原生林

聴き込みとスキル実験!

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画面を見ながら(歩きスマホの様だ)必死にエリスについて行くナギ。さて、エリスへの聞き込みをしましょう!

「この世界では、魔法使いってのは珍しいのか?」

ナギは彼女の職業観を聞いてみる。

「魔法か……。まあ、便利っちゃ便利だけどさ」

エリスは肩をすくめながら、腰の剣の重さを確かめるように歩きます。

「あんたみたいな素人が想像するほど万能じゃないわよ。高位の魔導士様ならいざ知らず、一般的には詠唱が長すぎて実戦じゃ使い物にならないしね。でも、街の街灯を灯したり、お湯を沸かしたり…生活の知恵としては欠かせないかな。だからまあ、食いっぱぐれはないだろうけど」

生活魔法のイメージですね。意外と地味な一面もあるようです。
ふと足元を見ると、道端に不思議な光を放つ薬草が生えているのに気づきました。(鑑定スキルって、あの雑草が薬草だという事も教えてくれるのか。)

スキル実験:【等価交換】を試してみる事に。

エリスが前を歩いている隙に、あなたは道端の光る薬草をそっと摘み取り、右手のひらに載せました。
(この薬草を……何か「護身用の武器」に変えられないか?)強く念じると、右手の紋章が熱を帯び、薬草が粒子となって消滅しました。

【システムログ】
供物:ヒールハーブ(低品質)×1
交換成立:『錆びた鉄のナイフ』を生成しました。
注意:現在のランクでは「価値の等しいもの」しか交換できません。

そして手の中に現れたのは、お世辞にも立派とは言えない、少し刃こぼれした小さなナイフ。ですが、ゼロから物質を生み出した事実に、あなたの心臓は高鳴ります。

現在、入手アイテムの錆びた鉄のナイフを、隠し持っている状況だ。するとエリスが

「……? ナギ、今何か光らなかったか?」

と不審そうに振り返ります。

「あ、あぁ。これ……さっき足元に落ちてるのを見つけたんだ」

あなたは手のひらに現れた『錆びた鉄のナイフ』をエリスに見せました。

「えっ、ナイフ?」

エリスは足を止め、あなたの手元をじろじろと覗き込みます。

「……うわ、ボロボロね。誰か冒険者が落としたゴミか、あるいは昔の戦場跡の忘れ物かしら。でも、丸腰よりはマシか。あんた、運がいいわね。私は全然気づかなかったわ」

彼女は特に疑う様子もなく、「拾い物」として納得したようです。どうやら【等価交換】による生成は、音も衝撃もなく、あまりに自然に物質を置き換えたため、魔法の詠唱特有の「派手なマナの揺らぎ」を伴わなかったのが幸いしました。

新たな発見

• 隠密性: 『等価交換』は詠唱も予備動作も不要。他人にバレずに発動できる。
• 価値の基準: 「低品質の薬草」一株が「錆びたナイフ」一本分。この世界の「価値基準」を理解すれば、もっと戦略的に使えそうです。

「さっ、目的地まであと少しよ!」

エリスはどんどん進んでいきます。置いていかれないようにね。
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