異世界に無一文投下!?鑑定士ナギの至福拠点作り

花垣 雷

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安らげる日常を求めて

大金

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ギルドへの帰還と交渉

「まさか……あの『魔力喰らい』を完全に安定化させたというのか!?」

机の上に置かれた白銀のインゴットを見て、ギルドの重鎮たちが騒然となります。あなたは事前にエリスと打ち合わせた通り、「鑑定士としてのハッタリ」と「誠実な報告」を使い分けました。

• 報告の内容: 「この金属は、特定条件下で魔力を暴走させる極めて危険な物質であったこと。しかし、自分の特殊な解析魔法によって、そのエネルギーを周囲の物質に逃がし、無害化に成功したこと」を論理的に説明。

• 要求の提示: 「報酬の金貨は不要です。その代わり、研究材料としてこの金属を『譲渡』していただきたい。これほど危険なものは、扱いを熟知した者が管理すべきです」

ギルド側は、爆発の危険が去った安堵と、ナギという「未知の有能な鑑定士」を繋ぎ止めておきたいという思惑から、その条件を飲むのでした。

【リザルト】

報酬: 大量の銀貨(経費分) + 『安定化した虚空銀の塊』
ギルドの評価: 「信頼できる特異な魔導士」として、ランクが飛び級で上昇。
称号獲得: 【深淵を覗く鑑定士】(解析能力にボーナス)

宿屋での夜:エリスの決意

その夜、二人は祝杯を挙げました。テーブルの上には、鈍い輝きを放つ虚空銀が置かれています。

「ナギ、あんた最高にかっこよかったわよ。あの強欲なギルドの幹部たちを黙らせるなんて!」

エリスは上機嫌でエールを飲み干し、ふと真面目な顔をしてあなたを見つめました。

「ねえ、ナギ。この虚空銀、あんたの技術があれば、私の剣だけじゃなくて『あんたを守るための防具』も作れるんじゃない? 私、決めたわ。あんたがその不思議な力でこの世界を解き明かすなら、私はその隣で、誰にもあんたの指一本触れさせない最強の護衛になってあげる」

手元には、世界を揺るがしうる素材と、信頼できる相棒、そしてギルドという後ろ盾。そして後は…(不意にとあるアイディアをエリスに話すナギ。)


「そういえば…持ち金なら、あの砂糖と今回の報酬、それに裏商売の利益を合わせれば……家一軒、それどころかちょっとした屋敷が買えるくらいにはなってるよ」

あなたが正直に打ち明けると、エリスはジョッキを置いたまま固まりました。

「……えっ、そんなに!? 嘘、私より稼いでるじゃない! ……あ、そうよね。あの虚空銀の価値を考えれば当然か……」

少し複雑そうな顔をしましたが、すぐに「二人で住む拠点」という言葉に耳まで真っ赤にして食いつきました。

「二人で…そ、そうね! 私もあんたを守る護衛なんだから、同じ屋根の下にいた方が効率がいいわ! 賛成よ。でも、街の中でそんな立派な屋敷を買ったら、それこそ目立っちゃうんじゃない?」

「あ、そうだな…」

そこであなたは、現代の「空間効率」の知識と、【等価交換】の応用を組み合わせた驚天動地の建築プランを提案するのだった。
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