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2巻
2-2
しおりを挟むその後、姉妹さん達が作ってくれた朝食を喰い終え、ゴブ吉くんと共に娘さんをエルフの里に送り届けるべく、拠点を出立した。ちなみに俺が訓練に交じらなくなったのと同じく、オーガになったゴブ吉くんはホブゴブリンでも容易く殺せるので訓練にあまり参加しなくなった。現在の訓練は、部隊次席のホブゴブリンが担当している。
遭遇したコガネグモなどを適当に狩りつつ、エルフ達が造った林道や道なき道を三時間程歩き、ようやく到着。道中では打ち解けた娘さんから色んな情報――娘さんの青銀の翅についてや、エルフの力関係などなど――を教えてもらえたのでなかなか有意義だった。
到着すると同時に、俺達は茂みから飛び出したり樹の枝から降ってきたりしたエルフ達に囲まれました。
視界の中に入っている数はざっと二十五以上。そして【気配察知】によると、まだ隠れてコチラの隙を窺っている者もいる。総数四十八名の部隊に囲まれたらしい。
どうも全員がミスラル製の鏃を持つ弓矢で俺とゴブ吉くんの急所を狙っているようではあるが、まあ、大した問題では無い。
この数と強さならアビリティの重複使用で十分殺し尽くせるし、そもそも俺とゴブ吉くんの肉体と装備は、ミスラルの鏃を持つ矢でも数十本程度までなら余裕で耐えられる。オーガの生命力を舐めないでもらいたい。
いや、剥き出しの頭部に何本も直撃を受ければさすがに危ないかもしれないが、至近距離で放たれても避ける自信がある。
といっても、こんな所でエルフ達と争うのは面倒でしかないし、傍には娘さんも居るのだ。
殺意と矢先を向けられて反射的に周囲のエルフを斧で斬殺しかけたゴブ吉くんを諌めるのと、娘さんが仲間達を諌めるのとはほぼ同時だった。
ちなみに斧や盾などは、十二種類の品々を最大二十個まで収納出来るという優れモノの腕輪型のマジックアイテムに収納しているので、必要な時に即座に引き出せる。
しばらく悶着があったが、娘さんの命令を無視する事はできないようだ。妥協案として、護衛という名の監視役達によって周囲を囲まれながら、俺達はエルフの里の中を進んでいった。
初めて足を踏み入れたエルフの里。なんていうか、エルフ達は巨大な樹と共に生活しているのだな、と一目で分かる構造だった。
エルフの里の中心には俺達の拠点付近では見た事も無いような、それこそ以前森で出会ったドライアドさんが宿っている大樹でさえ小さく見えるほどの巨大な一本の樹が生えていた。その周囲に生えた十数本の大樹に、階段などの足場や居住区となる場所が造られ、さらには吊り橋がかけられ他の樹にも行き来出来るようにもなっている。
つまりエルフ達の生活空間は基本的に地面では無く、樹の上であるらしい。
一応、地面には外敵を阻む逆茂木や環濠が造られ、大樹の根元には家畜小屋などもあるので、全てが全て樹の上での生活という訳ではないようだ。
里の造りを観察しつつ、物珍しそうというか見下した感があるというか、あまり居心地のよくないエルフ達の視線に晒されながら階段を上ったり下りたり、軋む吊り橋を渡ったりして案内される事しばし、ようやく目的地と思しき建物に到着した。
そこは周囲の家とは大きさからして違う豪邸だった。立派な門の脇には二人の門番が控え、更に俺達を窺う視線が物陰のそこかしこから向けられてくる。
どうも娘さんの家がココらしい。出てきた使用人達に娘さんが温かく迎えられている。流石、氏族長の娘だけはある。
娘さんに促されるままに豪邸に入り、応接間らしき一室に通され、待っていた娘さんの父親と対面した。
父親エルフは白い口ひげがご立派な、引き締まった肉体を持つダンディーなおじ様エルフ、とでも言えばいいのだろうか。威厳のある顔に慈愛に満ちた微笑みを浮かべて娘さんを抱きしめ、コチラに感謝の言葉を述べて頭を下げた。一つ一つの動作には、氏族を纏める長としての貫録が漂う。
そして背中からは娘さんが驚いた時に出していた青銀の翅が二対、展開されていた。
娘さんに聞いた情報では、青銀の翅は、エルフが【存在進化】した存在である【ハイエルフ】の証拠だという。
ハイエルフは普段翅を体内に隠しているので普通のエルフとは見分けがつかないし、人前で見せる事はあまりない。娘さんはまだ未熟なので、驚いたりすると思わず出てしまうそうだが。
それをあえて見せているのは、威厳を示して交渉を有利に進める為か、純粋に娘を助けた俺達に対して自分の事を偽らずに接したいからか、あるいはその両方かなのだろう。
兎も角、父親エルフに勧められるままに椅子に座ろうとしたが、木造の椅子が嫌な音で軋んだので慎んで辞退し、俺達は床に胡坐をかいた。
使用人らしき女エルフが持ってきた紅茶は良い葉を使っているからか美味しく、お代わりを繰り返しつつ、簡単な世間話のような会話を交え、それから商談に移った。
こちらの要求を分かり易く纏めれば、貴方の大事な娘さんを助けたのだから相応の報酬をくれ、と言う事だ。
報酬の内容などは全て父親エルフに一任した。娘の価値を親に決めさせた訳だ。
こんなやり方は相手から嫌われるかもしれないが、父親エルフが冷静な判断を下せるのかどうか、どういった性格なのか、などを見極められれば、後々の交渉もしやすくなる。
これくらいは必要経費だ。まあ、ダメだったらダメだったでやり方は幾らでもある。
しかし予想外の事に、【遺物】級の【神迷遺産】が一つ、手に入る事になった。
報酬は弓の形状をしたマジックアイテムで、鑑定した所によると【必中の名弓】という名称らしい。これは普通の弓と違って矢を必要とせず、ただ弦を引き絞るだけで空気と魔力で編まれた矢が半物質化するようになっている。つまり、【必中の名弓】には矢切れが無い。
加えて放たれる矢は【必中】――射程距離圏内ならば、盾などで防がれない限りは狙ったポイントに〝必ず当たる〟らしい。その他にも能力はあるが、ひとまず説明は置いといて。
娘さんの驚嘆というか、驚愕というか、かなり大袈裟な反応からしてどうもこの弓、ココの家宝の一つであるらしい。だがしかし、愛娘の命には代えられないそうだ。親馬鹿である。おいおい、と思ったが得する立場なので何も言わない。親子のやり取りに生温かい視線を向けただけだ。
でも流石に家宝を貰ってしまった手前、このままハイさよなら、というのはちょっと気が引ける。だから、俺が持っている情報を与えてみた。父親エルフが個人的には嫌いでない性格だったって事もある。それに、今後の戦争や近所付き合いを考えればお近付きになっておくのに丁度よかった。
あーそういや人間達はどこそこのルートでどのくらいの規模でうんぬん、あと何日以内であれやこれや、そういやこんなトラップの組み合わせは効果的で、こんな戦略とかどうだろうか、的な事を少しだけ漏らしてみたら、報酬を出すから先を続けてくれと言われた。
提示された報酬はミスラル製のチェインシャツ三十着、ミスラル製のショートソードが三十本、ミスラルの鋳塊が二十、それと生活に便利なマジックアイテム数点だ。
いやはや、情報の重要性を知っている人物で助かった。
俺が話す敵の内情やトラップ諸々の情報を父親エルフが紙に書き写すのをボンヤリ見ながら、アイテムボックスの中に入れていた水精石と土精石と風精石を各五つ、それから鍛冶師さんが製造した水・風・土の精霊石のナイフを各十本、取り出して机の上に置く。
あと、ついでに精霊の扱いに長けたエルフに適した【固有】級のスコップ型マジックアイテムを三つ程。
大きな恩も売っておこうかな、という思惑が多少無かった訳ではないが、以前返り討ちにしてやった精鋭エルフ達が抜けた穴をできるだけ埋めてやろうかなとも思ったのだ。
そうして俺達の商談は無事成立し、父親エルフと友好的な笑みを交わしながらガッチリと握手した。
ただ、その精鋭部隊の行方を知らないか? と聞かれた時は、まさか俺達が飼っています、とも言えず、笑いながら知らんと言うしか無かったけどな。
帰り道、父親エルフから『コレはエルフが造った秘薬と名酒です。良かったら、どうぞ』という流れで、お土産まで貰いました。ちなみに酒は樽三つ分もある。
うん、これも幸運の御蔭かね?
酒は大変楽しみです。
父親エルフに、アンタなら格安で助太刀する、とだけ言ってから帰還した。
その夜。折角の酒なので、全員で飲む事にした。
エルフの酒ウマーーーーー!! と思わず叫んだ。
味わい深く、さっぱりとしていて、麻薬ではないが美味過ぎて中毒になりそうなほど。うん、また奢ってもらおう。
父親エルフと仲良くする理由が、もう一つ増えた。
《六十四日目》
今日は非常に色々な事が起こったので、全てを詳細に語るのは面倒だ。
だから順を追って、無駄はできるだけ省いて語ろうと思う。
まず、ホブゴブリンが八ゴブ増えた。レベルが〝100〟になったゴブリンが【存在進化】したのだ。しかもその内メイジ適性を持つのが二ゴブ、クレリックになったのが一ゴブもいた。
クレリックに成ったのは既にクレリックと成っていたゴブ治くんと親しかった個体で、恐らくそれに引っ張られたのだろう。思惑通りの結果にニヤリと黒く微笑んでみる。
その他にも進化した個体は多い。
ホブゴブリンだったゴブ美ちゃんは、今日目が覚めると【半吸血鬼・亜種】と呼ばれる種族になっていた。
その姿の変わりようは、ゴブリンからホブゴブリンになった時の比では無い。というか、比べるまでもない。
一八〇センチ以上はあるすらりと伸びた身長、掌からやや零れる大きさの胸に括れた腰という凹凸のハッキリした魅力的な体型、エルフよりも儚いまるで月のような美貌、ぷっくりとした唇、白銀に煌めく腰まで伸びた髪、きめ細かい肌、赤い瞳に黄金の瞳孔……などが特徴だ。
しかも本人によると【氷原の神の加護】を獲得したらしく、何も無い場所から大量の氷を発生・操作できるようになっていた。
【亜神】よりも一つ格上の存在である【神】の加護は、ゴブ吉くんのような【亜神】二柱の加護持ちよりさらに珍しく強力だ、とは普段通りゴブ爺談。
それにその華奢な見た目からは想像し難い程の膂力や俊敏性といった肉体面のステータスも、全て以前とは段違いだ。恐らく、素の状態の俺以上、ゴブ吉くんといい勝負ではないだろうか。
しかも【亜種】であるが故に、神の力に守られ、日光に弱いという【吸血鬼】系種を含んだアンデッド族の特性は打ち消されているので弱点も無い。これまで通り、昼間でも何の制約も無しに外に出る事ができた。
つまり無駄な情報を省いて要約するとだ、ゴブ美ちゃんはすっごい美人になりました。
それだけ理解できれば問題無しだろう。
ただ個人的に気になるのがその容姿で、俺が以前何処かで見た、いやよく知っている人物を数歳ほど大人にした顔のような気がするのだが……
それが誰だったのかは記憶に靄がかかってハッキリ思い浮かばないので一先ずこの話は置いておくとして、今日一日で変化した事柄をどんどん述べていこう。
今日は本当に多くの事があり過ぎて大変だ。
今度はゴブ江ちゃんについて。
ゴブ江ちゃんが成った種族は【半地雷鬼】と呼ばれる【鬼人】系種族の一つだ。ちなみに亜種では無く、ノーマルである。
二メートル四〇センチ以上と俺に迫る長身で、筋肉質で骨太なガッチリとした体躯、やや尖った黄色い短髪、両側頭部から斜め上に湾曲しながら伸びる二〇センチほどの双角、柘榴石のような双眸、やや黒みがかった土色の頑丈そうでいて女性特有の柔らかい肌、西瓜のような大きさだが形の良い胸部、筋肉の形が見て取れる腹部、そして両肘に埋め込まれた直径五センチ程の二つの黄色い宝珠が特徴的な姿になっている。
宝珠はホブ星さんの額にもあったのと同じようなモノで、鬼人系種には必ず身体の何処かに埋まっている〝鬼珠〟と呼ばれるモノだそうな。鬼人系種の本当の能力はこの〝鬼珠〟を解放する事によって発揮される、らしい。
――この種族の能力は主に地形操作関係のモノで固まっているのだが、その中でも特に採掘に関するモノに特化しているようだ。岩盤の脆いポイントを見抜く【地質看破】をはじめ、ザクザクと岩盤を掘削して多くの鉱石を採掘するためか、肉体面を強化するモノも多くある。
試しに壁を掘ってもらうと、素手だと言うのにまるでドリルのようにザクザクと容易く掘り進めた。これには流石にちょっと引いた。
【固有】級マジックアイテムのピッケルを装備した時よりもサクサク掘るとか、どうなのよと思う。
とはいえ、掘削速度が飛躍的に上昇し、精霊石やその他の鉱石をこれまでにないほど速く、そして多く採掘できるので文句などあるはずもない。
あと若干ながら雷光系統魔術も操れるそうで、採掘時には鉱石探知などに活用しているのだとか。多様な金属を知覚できるのも、その能力があるからこそだ。
採掘技能をひたすら伸ばしてきたゴブ江ちゃんらしいと言うか、何と言うか。一度嵌った事に向かって突き進むと、やがては色々と凄い事が起きるモノだ。趣味でもここまでくると、素晴らしいもんだ。
もちろん戦闘能力も馬鹿にできない。素手で岩をも砕くゴブ江ちゃんの一撃を、柔い生物がもらえばどうなるかなど想像するのは容易い。ミートペーストの様になるに決まってる。怖い怖い。
次はホブ里さんについて。
ホブ里さんは以前からソード系武器の扱いが上手かったからか、【鬼人】系種族の一つである【半血剣鬼】になった。
こちらもゴブ江ちゃんと同じく亜種では無くノーマルだ。加護は無い。
二メートル程度の身長、筋肉の形がハッキリと分かるが、細く女性らしい柔らかさを感じさせる体、少々慎ましい胸、額の中心から伸びる十五センチ程のルビーのような一本角、紅玉髄のような瞳、やや赤みを帯びた肌、血の色のような赤いロングヘアーをポニーテールに縛り、チラチラとうなじが色っぽく見える。両手の甲には直径五センチ程度の紅色の〝鬼珠〟がそれぞれ一つずつ埋まっている。
新しく加わった能力に魔法関係のものは無いそうだが、以前と比べると肉体面が、つまりは近接戦闘能力が飛躍的に上昇していた。
どうやら【血剣鬼】系種は接近戦に秀でた種族のようだ。
それに〝血剣〟と種族名にあるように、自他の血液を条件付きで操れる異能を持っているそうなので、魔術が使えなくても相当強い。血が多く流れる戦場では、無類の強さを発揮するに違いない。
近接戦闘能力だけで言えば俺とゴブ吉くんに次いで三番目か四番目には入るだろう。肉体能力面では種族的にゴブ吉くんやゴブ美ちゃんにやや負けてはいるようだが、接近戦で役に立つ【見切り】や【先読み】、【直感】などがあるのでいい勝負になると予測している。
それにしても不思議なのは、ホブ星さんの時のように、皆の身体の一部に必ず俺のと似ているが微妙に違う黒い刺青が刻まれていることだ。
ゴブ美ちゃんは背中に、ゴブ江ちゃんとホブ里さんは腕に、ホブゴブリン達は首だったり腕だったり足だったりとバラバラではあるが。
まあ、何だかそこから力が湧く様な感じがするそうなので、今の所気にせずともいいのだろう。コレについての解明は今後に期待という事で。
ランクアップしたお祝いとして、ホブゴブリンにはそれぞれ二つずつマジックアイテムを渡した。
ゴブ美ちゃんには蒼と白の魔鋼糸に黒紫の魔骸布などで造られたドレスタイプのマジックアイテム【不死妃の霞衣】と、種族的特徴として獲得した【魅了の魔眼】をむやみやたらに使用しない為の【魔眼封じの眼鏡】、永久凍土から採取された魔氷結晶で造られた刀身を持つ、芸術品のようなクレイモア型の魔剣【月光の雫】をプレゼント。
ゴブ江ちゃんにはその大きな体躯に適した大きさと種族的能力に見合った頑丈さを有する【大地母神の戦鎚】と【大地母神の円匙】をセットで。大きさの関係で着れる服が無くなったそうなので灰色のツナギ型マジックアイテムを着替え分も含めて三つと、本人が汗を拭く何かが欲しいと言ったので、俺の糸を編んで更に強化エンチャントを施したタオルモドキを贈った。
ホブ里さんには対物理・対魔力を有する赤鉄製の全身鎧と赤いマント型のマジックアイテムをセットで渡し、それに加えて、吸血能力を持つ深紅のロングソード型の魔剣【鮮血皇女】をプレゼントした。鬼珠を解放すれば実剣はあまり必要ないそうだが一応保険って事で。
ちなみにホブゴブリン以上の種族になった三名には、ゴブ吉くんとホブ星さんにも渡している腕輪型の収納能力があるマジックアイテムを基本装備として支給しています。
しかし、うむ。
ドレスを着た事によってどこぞの貴族令嬢のようになったゴブ美ちゃん、ツナギの前側のチャックを開放して、一応胸には灰色の胸帯――サラシのようなモノだ――を巻いて隠しているが臍とか鎖骨とか剥き出しのゴブ江ちゃん、全身赤に染まってどこか危険な雰囲気を放つ鋼鉄の騎士となっているホブ里さんが並んでいる構図は、色々と凄いな。
自分でプレゼントしておいて何だが、それぞれがハマり役である。
それにしても、ココまでランクアップしてもまだゴブ朗とかゴブ吉くんとか、以前のままの名前を使い続けるというのも違和感がある。だって既に『ゴブリン』じゃ無いし。ホブゴブリンでもないし。
そんな訳でゴブ爺に相談してみたら、こうなった。
俺ことゴブ朗→オガ朗。
ゴブ吉くん→オガ吉くん。
ゴブ美ちゃん→ダム美ちゃん。
ゴブ江ちゃん→アス江ちゃん。
ホブ星さん→スぺ星さん。
ホブ里さん→ブラ里さん。
ゴブ治くん→ホブ治くん。
ゴブ浮ちゃん→ホブ浮ちゃん。
エトセトラ……
ランクアップした個体はそれぞれ新しい名を授かりました。
うん、ゴブ爺にセンス云々など期待してなかったが、コレは酷い。
まあ、個人が区別できればそれでいいんだし、そもそも名前なんてモノは本人が率先して決められる事でもないので諦めた。
あと、簡単にだが各種族の平均的な強さで序列を作ると、こうなる。
半吸血鬼≧半魔導鬼=半地雷鬼=半血剣鬼≧大鬼≧エルフ>足軽コボルド>コボルド=中鬼=人間>小鬼。
これはあくまでも種族の平均から割り出したモノで、武装や技量を含んだものではない。
例えばオーガは肉体能力面では半鬼人達よりも勝っているのだが、如何せん知能が低いので戦法が単純になり、知性と強靭な肉体を併せ持った半鬼人種にはやや劣る事になるのだ。
個人別のランキングはまた次の機会にという事で。
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