Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――

金斬 児狐

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外伝

外伝-13

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 避ける事が不可能ならば、黒杭を叩き落とすまで。

「ッァァァァアアアアア!!」

 ルークはまだ無事だった右手に持つ十字型の聖剣【不治の傷を刻む聖剣フランガラック】を、今一度強く握り締める。その鋼の意思に反応するように刃は黒い光を宿し、鎧から噴き出す金色の燐光は爆発と錯覚するほど大量に舞い散った。
 ――戦技アーツ舞光の剣奉アーク・バース
 三度、眼にも止まらぬ速さで振るわれた聖剣が空間を刻む。
 限界まで強化された肉体と、戦技によって自動的に動く身体が相乗効果を発揮し、通常では考えられないほどの剣速で、殆ど同時に三本の黒杭が真っ二つに両断された。
 勢いを失った黒杭の残骸は地面に落ちて弾み、金属質の音が鳴る。
 もう少し遅れれば手遅れだった、攻撃を防いだ、仲間コライユを護ったのだ――という思考に生まれた僅かな心の隙間。
 そんな意識の死角を縫うようにして、三本目の陰に狡猾に隠されていた四本目の黒杭が、ルークの脇腹に突き刺さった。

「ッガァ!!」

 意識外から加えられた攻撃の衝撃によってルークは思わず前屈みになり、小さな悲鳴を漏らした。
 腹部に鎧ごと穴を穿たれ、パラパラと残骸が足元に落ちて広がり、金属音を響かせた。傷口から流れた血によって腹部が赤く染まっていく。
 だが黒杭は鎧によって威力が減じ、その上強靭なルークの腹筋によって阻まれて内臓までは達していない。血は流れているが、重傷にはなっていなかった。手で押さえれば、十分止血できる。

(大丈夫だ、この程度なら、まだ死にはしない)

 怪我の度合いを感覚と経験から一瞬で正確に診断し、ルークは新しい黒杭を再度手にした大鬼に向かって駆け出そうとした。投げられる前に距離を詰め、その巨躯を両断する為だ。
 しかしその意志に反して何故かルークの身体は動かず、再度一本の黒杭が射出された後も、指一本動かせずにただそれを茫然と見る事しかできなかった。
 黒杭がマジックアイテムの一種であり、その効果によって身体を動かせないのだ、と気が付いた時にはもう遅かった。
 先の四本とは異なり、尖端が紫色の液体に濡れた黒杭は、ルークの脇腹をかすめて、その背後で座り込んでいたコライユの胸に深く深く突き刺さる。

「え……? ゴバッ」

 何が起きたのだろうか? という顔をした次の瞬間、コライユの口から大量の血が吐き出された。
 自分が吐き出した血に濡れた両手を不思議そうに見てから、コライユはゆっくりと前のめりに倒れる。その身体は地面に降り積もった血雪に埋もれ、ゆっくりと眠るようにその生命活動を停止した。
 眼からは光が消失し、口からは血が流れ続け、身体の熱は周囲の環境によって急速に奪われていく。
 胸に突き刺さった黒杭がコライユの心臓を正確に穿ち、塗布された毒が痛みを感じる間もなく命を奪おうとしている。

「なぁ、な、なん、で」

 そうして、マジックアイテムの効力が切れたのか、ルークは身体の自由を取り戻した。と同時に黒杭を抜き、腹筋の力だけで傷口を塞いで止血する。腹の傷の処置を無意識のうちに行いつつ、ふらふらとよろめきながらコライユに近づいて、その心臓に刺さった黒杭を抜いた。
 黒杭を抜いた事で血が胸の穴から溢れ出し、抱きかかえるルークを濡らす。それにも構わずコライユの腰にあるポーチから取り出した小瓶の蓋を開け、中に僅かながら入っていた青色の液体を彼女の傷口に垂らした。
 小瓶の中身は【エクシルク】と呼ばれる霊薬だった。
 万病を癒し、死者すら蘇らせるとされる神の万能薬【エリクシール】。それを作ろうと、長年研究し続けたとある【錬金術師アルケミスト】の一族が、数十代数百年にも及ぶ妄執の末、必然とも言える奇跡によって生み出した劣化版万能薬である。
 劣化版とはいえ三滴も口に含めば大抵の病や傷は癒え、失われた肉体もある程度なら元に戻る。大量に使えば、欠損した四肢すら新しく生えてしまうほどにその効果は絶大だ。
 製作に使用される素材の全てが滅多に手に入らない為、非常に高価で希少価値が高いものの、生死を懸けて戦う者達にとって喉から手が出るほどに欲しい逸品。ルーク達からしても、おいそれと使える額の薬品ではない。
 バロール戦では使う隙すら無かったが、コライユという回復役が倒れた今こそ使うべき時だった。
 ルークは小瓶に残っている【エクシルク】を、惜しげもなく使用する。
 ――だが。

「なんで、なんで治らないッ!」

 コライユの胸にある空洞は治らない。血すら止まる事無く流れ続けている。
 なぜなら、劣化版の万能薬である【エクシルク】は、死んだ者には効果を発揮しないからだ。
 霊薬を使っても治らない。つまりそれは、コライユが死んだという証明に他ならない。
 戦いの最前線から離れた場所に居る事が多い後衛職とはいえ、バロールの猛撃の中最後まで立っていた彼女が、呆気なく死んだ。
 ルークの頭がそれを理解した時、その背後にはコライユを殺した大鬼が立っていた。足元に伸びた影から、大鬼が銀色の左腕を振り上げている事をルークは知る。
 咄嗟とっさにコライユの遺体を離し、何も考えないままルークは即座に反転、と同時に聖剣を頭上に掲げた。
 掲げた次の瞬間に加えられた一撃。強烈な衝撃がルークを襲い、眼も眩みそうなほど大量の火花が散った。
 まるで天から降ってきた巨岩を受け止めたような衝撃は、不完全な姿勢だった事に加え、左腕をバロールに折られて右腕しか使えなくなっていたルークが耐えられる限度を、大きく超えるモノだった。
 聖剣を傾けて何とか力の流れを逸らすのが精一杯。攻撃が外れたと見るや否や大鬼が繰り出した蹴りに反応する事など、とてもではないが不可能だった。

「ガッ……!!」

 ルークの身体はまるで小石のように飛び、激しく地面を転がった。蹴られた場所から軽く四〇メートルは離れた地点にまで転がった事が、大鬼の蹴りの一撃がどれほど凄まじいモノだったのかを物語っている。
 この一撃で、ルークの鎧は完全に砕け散った。その下にはまだ頑丈な衣服が残っているが、これもこれまでの戦いによる損傷が激しく、大鬼の攻撃を防ぐにはあまりにも心許こころもとない。いつの間にか大鬼の手に握られているハルバードの直撃を受ければ、いくらルークといえども斬り殺されてしまうだろう。

「く……そ。骨が何本か、完全に砕けた、か。はは、本当に、最後の最後に、こんな奴が、出てくるなんて。ちく、しょう」

 地面に転がり、ルークの口から血とほんが吐き出される。呼吸する事すら困難な状態であるのは一目瞭然であり、激痛がルークの身体を蝕んでいた。

「だけ、ど。お前、だけは。お前だけは、絶対に、殺して、みせ」

 ルークの五指が土を掴む。転がった聖剣の柄を目指して、必死にその手を伸ばしていく。口から血を吐き出そうと、痛みでもう動けないと全身が訴えていようとも、決めた事を成し遂げる為に、その圧倒的精神力が動く事を止めさせない。
 僅かずつだが距離は埋まり、もう少しで聖剣に手が届きそうになる。
 だが当然、ルークを殺そうとしている大鬼がそれを許さない。
 大鬼はルークの傍まで歩み寄り、まだ動いている右肘を踏み砕いた。そのダメージは折れ曲がった左腕よりも尚酷かった。筋肉は潰され骨は砕かれ、薄く平らになった関節はギリギリつながっているというだけの状態だ。

「――ぎぃがぁぁぁぁああああああああああああああああああああ!!」

 絶叫。腹の底から、心の奥底から吐き出されたような絶叫だった。
 ルークはかつて、強敵との戦闘中に鋭利な刃物で斬られた事も、鋭い牙によって骨肉を強引に食い千切られた事もある。身体の三分の一近くを魔術によって焼かれたりと、本当に死にそうになった経験も多々あった。そしてその度にルークは強い精神力で痛みや恐怖を乗り越えてきた。
 だが、腕が無くなるのではなく、ただその姿を無残なものに変えられた経験は無かった。
 折られるでもなく切断されるのでもない、ただ踏み潰された部分が砕けて薄く平らになった自分の腕。本来あり得ない姿にされてしまった肉体を見た事で、湧き上がる怖気おぞけ
 そしてそれを実行し、苦しがる自分ルークをまるで虫のように見る大鬼の冷たい目にこそ、ルークは本当に恐怖した。

「なん、ぁ、ダメ、だ。負ける、訳に、はいか、ないの、に」

 大鬼が、再度足を上げた。それを何とか見上げながら、ルークは血と土と汗に塗れた顔を悔しそうに歪め、最後まで命乞いだけはしないと歯を食いしばり――
 視界の外から大鬼の頭部に飛来した矢を目撃した。

「――フン」

 確実に頭部をえぐると見えた矢はしかし、事も無げに大鬼の口にくわえられてしまったが、誰がそれを放ったのか、ルークには心当たりがあった。
 愛用の大盾を壊され、岩壁に吹き飛ばされた盾戦士――アイオラ。ルークの幼馴染にして親友の男だ。
 アイオラが吹き飛ばされた方向に苦労して頭を向ければ、血塗ちまみれの上半身を起こし、苦悶に顔を歪めながらクロスボウ型マジックアイテム【矢尽きぬ弩トトクロアック】を手にした彼の姿が見える。気絶から目覚めたアイオラがルークを助ける為に矢を撃ったのだ。
 そして再度飛来する矢。名称の通りに引金を絞る限り無限に現れる矢の速射が大鬼を襲い続けた。矢の数は数秒で十を超え、更に増えていく。
 だが無数の矢は大鬼の銀腕によって、あるいはハルバードによって呆気なく叩き落とされ、有効な攻撃とは成りえていない。
 ただ、それを迎撃する為か右肘を踏んでいた足が退かれた事で、ルークは何とか動けるようになった。
 そして、アイオラが口を動かすのを見た。遠すぎて声は聞こえないが、何を言っているのかは唇の動きで理解できた。

「――――」

 お前だけでも早く逃げろ、と訴える仲間の姿に奮起され、ルークは湧き上がる恐怖心を呑み込んだ。そして壊された身体を少しでも動けるようにする為、小瓶の中に数滴だけ残る【エクシルク】を飲み干す。
 飲んだ瞬間から効果は発揮され、右肘の肉はボコリと盛り上がり、全身に負っていた怪我が塞がっていく。失われた体力も僅かだが戻り、また戦えるようになった。
 と同時に、側面の死角から迫ったハルバードの石突きによって顎が砕かれる。そしてテコの原理によって激しく揺さぶられた脳は、頭蓋骨に打ちつけられた。
 四肢からは力が抜け、グルグルと回って天地が分からなくなる感覚に、立つ事すらままならない。
 気絶しなかった事自体が奇跡と言えるほどの一撃だった。
 霊薬ですら回復し難いダメージを与えて一時的にルークを封じた大鬼は、尚も矢を放ち続けていたアイオラに向けて、疾走していく。
 一歩踏み出す毎に十数メートルもの距離を移動し、数秒後にはアイオラの眼前にまで到達。高速で振るわれたハルバードによってクロスボウを持つ腕は切断され、宙を舞う。アイオラが悲鳴を上げる前に、頸部を狙った横一閃が走った。
 コトリと落ちる頭部、断末魔を上げる間際で止まった苦悶の表情、天高く噴出する鮮血、地に倒れる胴体、痙攣によってまだ動くしかばね
 揺れる視界の中で、ルークは仲間の死を再び眼にした。殺されたアイオラの頭部が大鬼に喰われていくのも、確かに見た。
 噛み砕かれ、飛び出した眼球がルークを見つめる。無念そうに、何かを訴えるように。

(なんで、私はこんなにも弱い)

 大鬼はアイオラを殺しただけでは飽き足らないのか、もしくは不確定要素を取り除きたいのか、〝魔力欠乏症〟により気絶していたクレリアのところにまで走り、無防備な背中をハルバードの穂先で突き刺した。
 突き刺さった穂先からは雷光が迸り、クレリアの肉体は内部から焼かれていく。数秒程度差し込まれていた穂先が引き抜かれると、電光は止んだ。クレリアの死体からは煙と、肉の焼ける臭いが発生している。
 それに満足したのか、大鬼は引き抜いたハルバードの穂先に刺さっていた、焼けた心臓を口に含む。
 轟々と氷雪混じりの風が吹き荒れる中、心臓を咀嚼そしゃくする音をルークは聞いた気がした。

(なんで、私はこんなところで見ているだけなんだ)

 大切なモノが次々と奪われていく、絶望で満ちた悪夢のような現実。残っている仲間は猫人ワーキャットのチェロアイトと、兎人ワーラビットのセレスの二人だけ。
 その二人は同じ場所で、抱き合うような形で気絶している。
 そんな二人の下に、大鬼は向かった。

(動け、動けよッ)

 歯を食いしばり、もがく。だが身体はその意思に反応してはくれず、世界はまだ揺れていた。
 打開策を考えている間に大鬼は二人の傍まで到達してしまった。二人はまだ目覚める予兆は無く、あらがう事もできそうにない。
 クレリア同様、何が起こったのか理解する事も無く殺されようとしている。

(ただ、見ているだけだなんて……)

 右腕一本で振り上げられるハルバード。そのとうはアイオラの血に濡れて、穂先の根元には僅かにクレリアの心臓の欠片が付着している。そこに二人の肉片が加わろうとしているのを、何もせずに見て居られるはずもない。

(そんな事は……)

 本来ならばまだ回復するはずがないのだが、〝何か〟の作用によるものか、ルークの視界は徐々に正常なモノとなっていった。四肢には力が戻り、砕かれた顎も修復が完了している。
 一度は大鬼によって砕かれかけた心も、【勇者】特有の精神力によって再構築されていた。恐怖はせ、不屈の闘志だけが胸にある。
 不甲斐ない先ほどまでの自分を殺し、せめて二人だけでも助けなくてはと、ルークの心が激しく燃え上がる。
 熱く、熱く、身も心も灰にしてしまいそうなほどに熱く。

「もう嫌だッ!!」

 地面から力強く立ち上がり、ルークは駆けた。聖剣を手に、大鬼へと風のような速さで疾駆する。
 だが、遠い。回復したとて全快ではなく、ルークが大鬼を斬り殺せる距離にまで接近するよりも、ハルバードを振るわれる方が圧倒的に速い。だからルークは惜しまず、コレを使う事に決めた。

[ルーク・イルダーナ・エドモンドは戦技アーツ我が身は光となりてイシュルーラ・バルトゥーラ】を繰り出した]

 戦技が発動した瞬間、身体全体から白い光を発したルークの身体は、圧倒的な加速を得た。世界がゆっくりと動くように感じられ、大鬼との距離が一気に縮まる。

(これなら間にあ……ガッ!)

 だがもう数歩で攻撃が届く距離になろうとしたその時、突如ルークの目の前に虹色の光で出来た壁が発生した。七色の光彩が流動し、発せられる光熱が周囲を僅かに歪めている。
 加速した状態故それを回避する事ができず、顔面から突っ込む事になったルークは思わずうめいた。幸い壁は薄く、またルークは加護によって【極光完全耐性パーフェクトトレランス・フォトン】を有していたのでダメージは大きく減退し、深刻なモノとはなり得ない。
 速度を僅かに落としただけで虹色の光壁を突破。
 だが、その一瞬の遅れが致命的だった。
 大鬼のハルバードが振り下ろされる。
 まるで断頭台ギロチンの刃のように、とうは二人の首を正確に狙っている。
 戦技アーツを使用してももはや間に合わないタイミング。攻撃するにも間合いが遠すぎる。僅か数歩ながら、その数歩は果てしなく遠かった。

(間に、合え、よッ)

 それを頭では理解しながらも、血が出るほど歯を食いしばり、ルークは悲痛な願いを胸に駆けた。何も出来ないまま、これ以上大切な者を失う訳にはいかないという思いを抱いて。
 そしてルークの中で、何かが覚醒した。

[ルーク・イルダーナ・エドモンド【光の勇者】は規定限界値を突破しました]
[身体能力・加護能力・運命干渉率・■■■■が変動します]
[特殊条件クリアに伴い、【光衣ノ輝望フォル・ラティオ】が解放されました]

 脳内でそんな声が弾けた次の瞬間、【光の勇者】たるルークの全身を眩い光が覆い尽くし、次第に収束していく。
 収束した光は砕けた鎧の代わりに、光の衣となってルークを覆った。
 まるでロングコートのようなこの光の収束体は、生体防具の一種にも見えるが、実際は全くの別物である。

(不思議だ。身体が、今までにないくらいに軽い。これなら……)

 ルークは急に軽くなった身体に戸惑いながらも、思考速度が速過ぎる為かほとんど止まったように感じられる色褪いろあせた世界の中を突き進む。
 戦技【我が身は光となりて】を使用した時よりも速く駆け抜ける。到底間に合わないはずの、近いのに遠かった距離は消え、ルークの眼前に大鬼の背中が迫る。
 手に持つ愛剣の存在を確かめるように柄を握り締め、弾け飛びそうなほどに加速した思考の中で彼は咆哮を上げた。

(間に、合ったッ!)

 かつて万全の体調でも出す事ができなかったであろう最高速度に達したルークは、二人の首を切り落とす寸前だったハルバードを持つ大鬼の右腕に向けて、聖剣を振るった。
 オーガの太く硬い右腕は魔法金属の剣すら弾きそうだったが、しかし世界諸共もろともに断たんばかりの気合が込められた聖剣の切れ味と圧倒的な速度によって、呆気なく切断される。
 支えを失ったハルバードは軌道を逸らし、深々と地面に突き刺さった。ゴッ、と土石が弾けて獣人二人の身体を打ち、当たった個所からは血が滲むが、ハルバードが直撃するよりは遥かに軽傷だ。
 まだ気絶の眠りの中で呻きながらも、二人は生きている。


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