Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――

金斬 児狐

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4巻

4-16

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《百八十二日目》

 早朝、奇妙な寒気がして意識が覚醒した。
 寝たままの状態で【早期索敵警戒網フェーズドアレイレーダー】を使うと、誰も使っていない隣の部屋に、何故か行方不明なはずの第一王妃と闇勇の反応がある。
 更に詳しく気配を窺い、もぞもぞと何をしているのか探ってみると、どうやら闇勇の力を使って俺達の部屋を覗き見しているようだと分かった。
 俺の隣でまだ寝ているカナ美ちゃんや赤髪ショートには意識すら向けず、ただ俺だけを見つめている。
 それに薄ら寒いモノを感じた。
 何やらなまめかしく、興奮状態で鼻息を荒らげる第一王妃。
 普段通り気配は小さくて動きも少ないが、王妃と似たような雰囲気を纏う闇勇。
 小言で何かを囁き合っているようだが、その内容は流石さすがの俺でも分からない。闇勇が能力で隠蔽しているからだ。
 だが、良い事では無いだろう。少なくとも、俺にとっては。
 時が経つにつれて増大していく寒気が、それを証明している。
 とりあえず、俺は身を起こした。寝起きですよ、という演技と共に。
 何故かそれだけで隣室の二人の興奮度が増して、寒気も増大する。
 ブルリと小さく身体が震えたので、愛用の特製ポンチョを羽織った。するとやけに残念そうな気配に変わる。
 うん、とりあえず今日は、朝風呂は止めておこう。昨日の夜に流した汗で湿った身体はやや不快だが、何となく入らない方がいい気がする、精神衛生的に。
 といった感じの事が発生した今日、今後も王都で働いてもらう少数の団員を除いたほぼ全員が、それぞれのルートで拠点へとゆっくり帰還する。
 これは王都にこれだけの団員を一度に入れるのはいささか面倒だからというのもあるが、大森林以外の世界をまだ見ていない者が居るので、見識を広めるのに丁度いいと思ったからだ。
 ただ誰かに尾行されて拠点の場所を知られても面白くないので、ミノ吉くんやブラ里さんなどをリーダーにした十のグループに振り分け、様々な地点を経由させる。
 一グループの人数は数十名にもなるが、まあ、集団での行軍訓練にはなる。それに骸骨百足は既に団員全員を運べる数が確保されているので、運搬も特に問題ない。
 ちなみに通るルートは各自の戦果によって分けられ、戦果をより多く上げた者は温泉や観光地など特典が多いルートを。あまり活躍できなかった者には地力を上げる為にやや厳しく危険なルートを、という具合にしている。
 差をつける事で、やる気も出るだろう。
 やる気にならなくても、そいつが損をするだけだ。

 王都に帰ってから、お転婆姫から報酬を受け取った。
 衛兵達の鍛錬指導による報酬額もそれなりに多いが、戦争に参加した事の報酬は桁が違う。
 まあ、今回のクーデターに立ち向かうお転婆姫の手駒として重要な任務を担ったのだから、妥当な金額ではある。
 ただ後々の事を考えて、金貨や金板といった金銭だけでなく、王都内の土地やちょっとした権利なども特別に貰う。
 そして今日は報酬の一つとして貰った、処刑が決まったとある貴族の屋敷で寛ぐ事にした。
 この屋敷は城下街と貴族街が交わる一角にあって、どちらにも行きやすい都合のいい立地条件なのだ。敷地も広く、屋敷の一部は小さいながら店舗として使われていて、俺の目的に即していた。
 貴族が雇っていたメイドや執事などはそのままいるので、このまま働きたいと言う者は雇い、辞める者はお転婆姫に仕事先を紹介してもらった。
 この屋敷は今計画している事業の拠点として活用する予定なので、色々と改築したいのだが、まあ、それはまた後日。
 とりあえず今日は屋敷にあるモノを必要なモノと不要なモノに仕分け、それが終われば子供達と一緒に隠された財宝を発掘して過ごした。


《百八十三日目》

 今日は朝から王都の裏街道や地下で暮らす、日々の飯にも困っている子供達を、男女関係なく適当に拉致らちっていく。
 貧しさから捨てられた、戦争によって両親を失ったなど理由は様々だが、保護者のいない子供なんてのは前世でもこの世界でも数えきれないほど存在している。
 一応、王国の【異界の賢者】が自腹を切って保護施設を幾つか造っているのだが、そこからあぶれた子供はかなりの数が存在する。もろもろの理由で異世界の知識を持ち、豊富な体内魔力を保有している【異界の賢者】といえども、それが個人の限界だ。
 あぶれた子供達の多くは飢えや寒さなどによって死んでいくのだが、しぶとく生き残る者もいる。
 そしてそんな子供達が生きる為に徒党を組んで盗みを働くのは、別に珍しい事ではない。
 この街で暮らしていれば、そんな子供達の盗みの現場を見る事も少なくない。
 そして盗みを働いた子供達が捕まると、殴られたり蹴られたりしてボロボロの状態で路地裏に放置され、運が悪ければそのまま死んでいく。
 旅人の道案内や靴磨きなどで小銭を稼ぐのはともかく、盗みなどの悪事を働くこいつらは住民から疎まれている。
 住民も自分達の生活がかかっているので、完全に悪いとも言い難いのだが、それは置いといて。
 だからそんな子供達がいつの間にか消えても、住民はあまり気にしない。
 死んだか、あるいは誰かに連れ去られたか、とにかく消えて良かった、と思うくらいだろう。
 実は報酬の一つとして、お転婆姫を通して王様から直々に連れ去る許可を貰っているし、問答無用で屋敷に集めていく。
 そうして昼頃には拉致った子供は五十名にもなり、今は俺の前で整列している。
 皆同年代の平均よりも細く、全体的に汚れて表現し難い臭いを放ち、中には病気で弱っている者も居る。しかしどいつも、目には生きたいという強い意思を宿していた。
 俺が目の前に立てば大半は自然と視線を地面に向けるが、一人だけ睨み返してくる根性のある者が居た。
 最年長の少年なので、とりあえずガキ大将としよう。
 幼い子を守ろうと、ガキ大将は俺に色々と質問を浴びせてきたが、とりあえず全員に食べ物を振る舞う。
 迷宮都市で手に入れたマジックアイテムの中に、食材を入れると自動的に料理が出来る大鍋が幾つかある。それ等を有効活用して、すぐさま五十人分の料理を揃えた。
 大鍋にホーンラビットやタートルスネークなどの肉を入れ、王都の市場で買った野菜をタップリと放り込み、牛乳やチーズなどを注ぎ込む。出来上がったのは、クリームシチューのような何かだった。
 濃厚な香りに、食欲が刺激される。味見してみると確かに美味い。あんなに適当な方法でこれだけの味を出せるとは驚きだ。
 そんな感じに出来上がったそれを皿に盛り、子供達に配給した。皆スプーンも使わず手でガツガツと一心不乱に料理を口に運び、鬼気迫る雰囲気で一滴残らず嚥下えんかする。
 子供達の飢えは、俺の予想以上だったらしい。満足するまで追加で新しいのをどんどん作る。
 飯を喰い終えた後、子供達は不思議そうにコチラを見てくる。
 小首を傾げて『なんで自分達にこんなに美味しいモノをくれたの?』と言いたげだ。
 それに答えず、次は全員を風呂に入れさせた。
 流石さすがは貴族の中でも金持ちだった者が建てた屋敷だけあって、数十人が一度に入れるほど巨大な浴室がある。
 まだ残っているメイド達には、子供達の身体を洗うように指示を出す。
 そして大森林で採取できる素材を使用した石鹸せっけんで、子供達の溜まりに溜まった垢や汚れがこそぎ落とされた。浴室はかなり汚くなっていたが、子供達の汚れや体臭が消えたので良しとしておく。浴室はまた掃除すればいい。
 それが終わると、今度は病気持ちの子供を治していく。
 傷口が膿んでいようが、破傷風になりかけていようが、寄生虫がいようが、重度の火傷で片腕片足が動き難くなっていようが、回復技能ヒーリングスキルと【秘薬の血潮】を併用すれば治すのは簡単だ。
 流石さすがに眼球や指などを失っている子供を完璧に治す事は出来ないが、痛みを和らげて我慢してもらう。
 そうして食事と風呂と治療が終わり、再び俺の前に整列させた時には、それぞれの心境に変化があるようだった。警戒心はかなり薄れ、俺に好意的な視線を向けてくる。
 特に長く過酷な世界で生きてきた少年少女達は警戒心を緩めないが、なぜこんなに良くしてくれているのか、答えが出ずに困惑している。
 それを見つつ、ようやく俺は何故拉致ったのか説明した。
 慈善事業の一環である――訳が無い。
 俺の狙いは単純明快、未来の為の戦力を育てよう、と言うものだ。
 そりゃゴブリンのように繁殖力旺盛で、使い方次第で重要な戦力になる存在は他にも大勢いる。【職業】を得た人間よりも強い人外など、それこそ数えきれないほどだ。
 だけど人間には他種族にはない可能性がある。面白い成長を遂げる者も出てくるだろう。
 多様性という点で、人間は非常に優秀だ。
 いずれは、幼い頃から鍛えた人間の団員も必要になってくる。
 人間の団員の子供も生まれているが、それではあまりに遅すぎる。
 そこで、手っ取り早い手段として、ある程度の年齢に達している子供達を拉致った訳だ。
 これはどちらにとっても、決して悪い話ではない。
 突然居なくなっても特に問題にならない子供達を拾って、一人でも生きていけるくらいには鍛えて、最低限死なない程度には喰わせてやるというのだから。
 まあそんな訳で、この五十名は、今日この日をもって新しい団員として加わる事になった。
 そうだな、ガキ大将を一先ずのトップに置いて、育て方や新兵器の運用について実験する為の部隊として扱おう。
 年少実験部隊《ソルチュード》の誕生である。


《百八十四日目》

 朝から《ソルチュード》の子供達を鍛えている――ドーピングエンチャントって凄いよなと実感――と、昼頃にお転婆姫が屋敷にやって来た。
 お転婆姫の傍らにいつも控えている少年騎士はともかくとして、何故か第一王妃と闇勇も一緒にやって来ているのはどういう事だろうか。
 お転婆姫の二、三歩後ろに佇む第一王妃と闇勇からの視線に再び表現し難い感情を抱きつつ、下手に触れては駄目な予感がしたので、エルフから貰った紅茶を出してもてなす。
 どこの紅茶なのか世間話を交わしつつ、今回の訪問の理由を訊いた。
 話は簡単で、継続的にお転婆姫の私兵として働いて欲しい、というものだ。
 契約内容は、基本的な契約金が一ヶ月につき金板二枚=二百万ゴルド――約二千万円。年間で金板二十四枚だから、二億四千万円になる。
 そして何かしらの働きがあれば相応の追加金が支払われ、任務遂行の為に生じた経費は、お転婆姫が全額負担してくれる。
 その他王国内に限定されるが、色々と融通して貰える特典が多数。
 もちろん相応の危険が伴う訳だが、下級貴族や中級貴族を軽く上回るほどの年収であり、これ以上ない好条件だ。
 だが断った。
 その時のお転婆姫達と、同席していた赤髪ショートの呆気にとられた顔は爆笑モノだった。
 カナ美ちゃんだけはニコニコと微笑んでいたが、多分皆の反応を楽しんでいたのだろう。嗜虐的なところがあるからな。
 契約を断ったのにもそれなりに事情がある。
 この世界をもっと知る為には、自由に動ける傭兵という立場は勝手がいい。
【勇者】や【英雄】達だけでなく、恐らく専用の詩篇を持つ【魔王】や【魔帝】、【獣王】や【獣帝】といった存在と戦うには、この契約は足枷になる可能性が高い。
 大体王族の、それも女王になる可能性の高いお転婆姫の私兵とか、精神的な面倒事が多すぎる。物理的な面倒事なら歓迎だが、鬱陶うっとうしい粘着質な嫌がらせとか、あえて仕掛けられたいとは思わない。
 そう言った事も説明したのだが、お転婆姫があまりにも必死に説得してくるので、とある契約を交わした。
 契約内容は、月に金板一枚を俺に支払い、王国内で少々優遇してもらう事を対価に、『お転婆姫に敵対するような依頼を受けない』というもの。
 要するに、『敵にすると恐いから敵対それだけは止めてね、対価を支払うから』という訳だ。
 ま、これくらいなら良いだろう。
 お転婆姫の話はこれで終わった――のだが、その後第一王妃と闇勇のせいで色々とあった。
 あまりの威圧感と熱意に負けたが、詳しくは語るまい。
 しばらくの間、熱狂的過ぎるファンに囲まれた、と言えばいいのだろうか。
 色々ありながら四人は夕方には帰ったが、その時の俺は疲れ果てていた。
 疲れた精神を癒す為、夜は温かく柔らかいベッドで寝た訳だが、その直前に脳裏表示されたそれを見て俺は驚いた。

[世界詩篇〔黒蝕鬼物語〕第四章【王国革命のススメ】の最終節【統率の姫ルービリア・マウクス】の隠し条件《束縛の拒絶》がクリアされました]
[隠し条件《交わされぬ契約》は残念ながらクリアされませんでした]
[成功報酬【グレート宝箱[最上級]】が贈られます]
[成功報酬【鬼種限定・潜在能力上昇薬】が贈られます]
[成功報酬【鬼酒・銘[尽きぬ夜桜の一滴]】が贈られます]
[成功報酬【鬼酒・銘[鬼酔殺・無尽]】が贈られます]
[成功報酬【指し示す古代の石版】が贈られます]
[成功報酬【■■■■】は条件未達成の為、贈られませんでした]

 なん……だと。
 最後の契約は失敗だったかもしれないと思いつつ、これはもう仕方ないと諦めて寝た。
 最後の取れなかった報酬は非常に気になるが、酒があるので大丈夫。


《百八十五日目》

 今日は《ソルチュード》の訓練を赤髪ショート、オーロ、アルジェントに任せ、俺は新型のイヤーカフス製作に専念した。
 ちなみにカナ美ちゃんは俺の隣でお転婆姫から貰った小説を読みつつ紅茶を飲んだりと、優雅に過ごしている。
 まず、これまでのイヤーカフスには【持続再生キュソワ】【下級筋力増大レッサー・ストレングス】【下級俊敏力増大レッサー・デクスタリティ】と言う三つの能力がエンチャントされていた。
 前作が肉体性能の向上を目的としているのに対し、新作のイヤーカフスには【隠蔽率上昇ハイディング・レートアップ】【下級精神防御マインド・プロテクション】【下級属性防御レッサー・プロテクションエナジー】の三つがエンチャントされている。
 これで精神的な攻撃にも、ある程度は対抗できるだろう。
 ちなみに最初のイヤーカフスに追加でエンチャントしないのは、これ以上は成功する確率が低いから。ならば二個目を付ければいいだけだ、という訳だ。
 二個目には分体を付けていないのでよりシンプルな形に仕上がっているが、団員全員に支給するとなると一苦労なので、正直これで十分だ。外見が気に入らなければ各自で何かしら装飾するだろう。
 夕方には何とか団員全員に支給できる数が仕上がった。以前よりも俺のレベルが上がっているので、エンチャントする速度が上昇していたおかげだ。
【職業】系のアビリティも高レベルになってきているので満足である。

 そして夜、拠点に残っている鍛冶師さん達から、ゴブ爺が死んだ、と報告が入った。
 病気や外的要因ではなく、老衰だそうだ。
 確かに、その予兆はあった。
 そもそもゴブリンとしての寿命の限界近くに達していたし、最近では特に身体の動きが悪くなり、日々寝込む時間が増えていた。色々とハッスルしていたのも最近は落ち着いていたので、そろそろだろうとは思っていたから、衝撃は少ない。
 だがこうしてゴブ爺が死んで、思うのは……エロ爺だった、という事だろうか。
 世話にはなった。この世界について色々と教えてもらったし、感謝している。だがエロ爺だったのは間違いない。多分俺が生まれてから、奴隷達に一番子供をはらませたのがゴブ爺だろう。
 全くエロ爺め、と苦笑を洩らしつつ、俺はゴブ爺の冥福を祈った。
 今日の夜空は、やけに星が輝いている。

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