Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――

金斬 児狐

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4巻

4-15

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 土石流の大蛇に呑まれても怪我を負った様子は無く、血の一滴すら流していない。
 まるで何事も無かったかのような立ち姿で、ジッとフリード達を見据えている。

「あれで無傷とは、なんと罪深き亜人かッ」

 怒れるゴッツバルンが金属魔杖を振り上げた。それに伴い発生する、無数の呪水弾と岩石弾。軽く百を超えるそれ等が、一斉に射出される。
 呪水弾は各種多数の状態異常バッドステータスを誘発し、高速回転する岩石弾は高威力にして命中精度も高い。
 殺到する水と岩の弾丸に対して黒鬼は、ただ銀腕を掲げただけだ。

「馬鹿がッ! 今更何をした……ところ、で?」

 ゴッツバルンは黒鬼の行動を嘲笑しようとして、続く言葉を失った。
 何故か呪水弾と岩石弾は黒鬼に当たる事無く、勢いそのままにその周囲を回り始めたからだ。それはまるで、惑星を取り巻く衛星の様相を呈している。

「もう少し増やすか……」

 ゴッツバルンを無視し、黒鬼はその場で一度震脚し、強く地面を踏み砕いた。
 残っていた魔氷の残骸や土石が宙に浮かび上がり、新たな衛星となって周囲を旋回する。
 現在の黒鬼を取り巻く衛星の数は、いまや大小合わせて千を超えているだろう。
 嫌な予感がしたフリードが声を上げる――しかし僅かに遅かった。

「全員たい――」
「行け」

 衛星となった呪水弾が、岩石弾が、魔氷の塊が高速で射出され、流星弾となってフリード達に襲いかかる。
 流星弾の軌道は全くの出鱈目でたらめだ。だがその数と、何より射出速度が驚異的である。

「フンッフンフンフンフンンン! フン、シャァァァアアアッ!!」

 スーラーンは巧みなステップを刻みつつ、高速ダッキング、連続パリィ、小刻みなウェービングで流星弾を回避していくが、それでも完全に避けきる事はできず、一発を肩に受けた。大きく体勢が崩れるが、強靭な足腰と驚異的な反射神経で即座に立て直し、続く流星弾を避けていく。
 肩に直撃した流星弾は本来なら肉体を貫通していただろうが、その代わり、シーゼロッテの肩に孔が空いていた。

「ハンァァァンッ! たま、たまらないですねぇぇん! 腕が肩から千切れてしまいそうですよぅ」

 シーゼロッテが、快楽に痙攣けいれんする。
 肩の孔では既に肉がうごめき、塞がろうとしていた。

「おお、おお! 亜人の癖に生意気なッ!! 生意気な、生意気なッ!!」

 ゴッツバルンは眼前に分厚い岩の壁を無数に生み出して、流星弾と拮抗していた。
 流星弾が衝突する度に無数の破片が飛び散り、突破されるそばから新しい壁を生み出す。だがそれと引き換えに、ゴッツバルンは大量の体内魔力を失った。

「ッチ! 鬱陶うっとうしいッ」

 フリードは大量の水を生み出し、流星弾の流れを僅かに逸らして後方に流していく。
 流れ弾が建造物を破壊したり、兵士達に直撃して肉片に変えているが、そこまで気にしている余裕は無かった。

「しかし、どうすれば……」

 フリードの身体に満ちる魔力は未だ膨大で、体力も申し分なく、ダメージもシーゼロッテが肩代わりしてくれている。
 だが彼には黒鬼を倒す道筋が見えなかった。
 何しろ黒鬼が、戦闘開始から一歩たりとも動いていないという、その事実に気づいてしまったからである。
 苦虫を噛み潰したような顔になるフリードの横を、吹き飛ばされて〝く〟の字に折れ曲がったアルンが高速で通り過ぎ、数回バウンドしながら地面を転がっていく。

「ハアアァァアアアア! この内臓が飛び出そうな快感が、快感がッ」

 背後から聞こえる嬌声を無視しつつチラリと横を見れば、身体から煙を立ち昇らせる四人の男達を背後に控えさせて、イルンをクレイモアで攻め立てる吸血鬼の姿があった。
 シーゼロッテの言を読み解く限り、アルンは吸血鬼の美脚によって蹴り飛ばされたのだろう。吸血鬼は種族的に怪力である。巨大なクレイモアを木の枝のように軽やかに振るい、イルンを攻め立てる姿からも、想像する事は容易い。
 だが吸血鬼の背後に居る四人の男は何なのか。訝しんだのは一瞬だけで、フリードの脳内に蓄積された知識がその正体を看破する。
 ニワトリの鶏冠のように立派な紫色のモヒカンに、身体に撒きつけられた鎖と革の前衛的過ぎる衣装。耳だけでなく唇やへそにまでピアスがあり、手にはスパイクの付いた金属棍棒、腰には分厚いナイフを装備している。

反抗する紫死食鬼パープルパンクグール

 一部のダンジョンに出没する死食鬼グールの一種であり、外見からは想像できないほどの高い知性と戦闘能力を有する油断ならない存在だ。そして『ファッシング』『ケンナラー』『アアアォン?』など意味不明な発言を繰り返す事でも有名なモンスターである。
 本来ならこんな場所に居ない筈だが、それ故導き出される答えに、フリードは思わず叫んだ。

「あっちは【生成】持ちかッ」

 極稀ごくまれに、魔力を代償にして自分より下位の存在を生み出す能力を持つ者がいる。事前に契約した存在を呼び寄せる【召喚術師サモナー】と異なり、自前の魔力だけを必要とする為、彼等は魔力が尽きない限り、理論上延々と【生成】し続ける事が可能だ。
【生成】持ちはボス級モンスターである場合が多く、本体だけでさえ強力な存在が配下の数を簡単に揃えられるとなると、敵対者からすれば厄介どころではない。
 乾いた笑みが零れても、仕方のない事だろう。

「お前は考え過ぎなんだよ、フリード」

 そう言って肩を叩いてきたのは、小難しい事などどうでもいい、流星弾を乗り越えたのなら今度はコチラの番だ、という雰囲気を纏うスーラーンだった。

「殴って蹴ってぶっ殺せばいいだけだぜいッ」

 単純明快な答えと脳筋的な思考回路に、フリードは思わず苦笑した。そんな頼りがいのある仲間に力を貰い、フリードは流水のように、スーラーンは躍るようにして黒鬼に向かった。
 背後には、ゴッツバルンから立ち昇る魔力の奔流が感じられる。
 吸血鬼の方を見れば、復活したアルンとイルンが連携して攻撃を仕掛けている。
 戦況は芳しくないが、仲間を信じ、全力で敵を打倒しなければならない状況だ。
 フリードは蒼剣の柄を今一度握り締め、再度の攻撃を開始した。少しでも早く、戦況を覆すのだと決意して。

「ハァァァァアアアッ!!」

 朱槍を持つ銀腕の方から攻めるのはフリード。繰り出される朱槍の連続突きを蒼剣で受け、あるいは流し、必死に前進しようとする。
 だが朱槍と蒼剣では、リーチの差は歴然であり、その上技量は同等以上である。進む事すら困難だ。
 攻めあぐね、時間が経てば経つほどフリードの全身から血が流れ、赤く染まっていく。シーゼロッテが肩代わりしない程度のダメージなのでまだまだ戦えるが、何故かその血が止まらない。本来なら即座に治癒する程度の掠り傷なのに、である。
 もしや朱槍に出血を強いる呪いでも宿っているのか、という考えに至るが、既に遅かった。この類の呪いは行使者を倒すか、あるいは行使者が解除するしか消え去る事は無い。
 今この場で倒さねば、いずれフリードは出血過多で死んでしまうだろう。だが、朱槍の一撃一撃は受けただけで骨が砕けそうなほど重く、稲妻のように速く、回避困難な軌道で繰り出される。
 進むのは困難。引けば死ぬ。
 本来の力を見せ始めた黒鬼の前に【水震の勇者】フリードは、防戦一方となった。
 なんとか戦技を使い、弾けると衝撃波を発する泡を無数に浴びせたり、膨大な水で押し流そうとした。だが全てフリードには理解できない異能で防がれ、あるいは力技で突破される。
 無数の冷や汗を流しながら、それでも朱槍と蒼剣の衝突は一時たりとも止まらない。

「シャァらっせいッ」

 黒銀のガントレットを装備し、鉄腕と化した黒鬼の右腕側から攻めるのはスーラーン。
 岩さえ穿つ右ストレート、じりえぐるような左フック、目にも止まらぬ音速のジャブ、高速突進からの前蹴り、殺人的ローキック、頭上高くから振り下ろされる斧のようなかかと落とし。
 一撃一撃が驚異的な威力を宿す、流れるような連続攻撃だ。
 一撃でも与えれば後はなし崩し的に最後までコンボを決められる強烈かつ高速なスーラーンの攻撃だったが、それも黒鬼の右腕一本で防がれていく。
 渾身の右ストレートは、小さな円を描くように内から外に動かされた手の甲によって逸らされた。
 全力の左フックは、外側から添えられた手に軌道を逸らされ、空振り。
 自慢のジャブは、事もなげに掌で受け止められて炸裂音を響かせるだけ。
 前蹴りは下からすくい上げられ、ローキックは大腿を押さえられて勢いを失い、踵落としは掴まれて再度身体を地面に叩きつけられた。
 他の攻撃の合間にも細かく、それでいて甚大なダメージを与える拳を無数に浴びせられた。シーゼロッテが居なければスーラーンの眼球は潰され、頬骨と鼻骨は砕け、下顎は毟り取られ、四肢は引き千切られ、内臓はグチャグチャに掻き乱されていただろう。
 このままではシーゼロッテとて持たないとは感じながらも、スーラーンは我武者羅がむしゃらに攻撃を続けていた。そうする事しかできなかったからだ。

「呪いのろいて慈悲を乞えいッ」

 左右から攻め立てる二人を援護するように正面から攻める、狂気に満ちたゴッツバルン。
 高速回転する岩石弾に呪水を纏わせて生み出した岩石呪水弾の直径は、軽く五〇センチを超える。その数、十二。
 フリードとスーラーンがいるので乱射はできないが、代わりに命中精度を高められたこの十二発は、二人の攻撃の合間を縫うように射出される。
 直撃すれば黒鬼のような鬼人ロードといえども、重大なダメージを負う事は必至。そうでなくとも呪水による状態異常を引き起こすはずのそれ等は、黒鬼に直撃するどころか、フリードやスーラーン達の手前で地面に墜落してつぶてを発生させるだけに終わった。
 まるで突如重量が増加したような、不自然な軌道であった。
 それに驚きながらもゴッツバルンは攻撃を続けるが、結果は似たようなモノだった。

「んぁあぁあぁああ……もう、駄目ぇ……」

 やがて度重なる致命的なダメージを肩代わりした代償に、シーゼロッテの四肢は引き千切られ、頭蓋骨以外の骨は全て砕けて粉状となり、内臓の大半が外に飛び出た。こうして彼女の意識が恍惚と共に消失したのと同時に、何とか続いていた戦いの勝敗は決した。
 スーラーンの顎が鉄腕によって綺麗に打ち抜かれる。綺麗に決まったそれによって身体からは力が抜け、彼は魂を失ったように気絶する。
 アルンとイルンは顔面と胴体を激しく殴打され、耐えきれずに意識を失った。パープルパンクグール達と彼等を【生成】した吸血鬼によって包囲され、袋叩きにあったのだ。
 ゴッツバルンは黒鬼が行使した終焉系統魔術によって吹き飛ばされ、立つ事ができない。そして黒鬼が爪から放出した黒い液体に触れた瞬間に身体から生気を抜かれ、絶叫を上げて失神。
 そして最後に残ったフリードに対して、無手となった黒鬼が連続攻撃を浴びせかけた。
 黒鬼の位置を最後になってようやく動かせた訳だが、今のフリードからすれば最早どうでもいい事だった。
 黒鬼の銀腕によるボディブローは肉を潰してめり込み、肋骨を砕いた。
 黒鬼の鉄腕による肘打ちは側頭部に決まり、意識が消し飛びそうになる。
 黒鬼の膝蹴りが鳩尾みぞおちに決まり、強制的呼吸困難。
 黒鬼の掌底打ちが顎を打ち上げ、フリードの身体を縦に三回転させる。


 流れるような四連撃に、フリードは最早指一本も動かす事ができない。全身をさいなむ激痛によって意識が薄れては覚醒し、覚醒しては薄れを繰り返す。
 うめく事も困難な状態で、フリードにできたのは、ただ睨む事だけだった。
 身体は壊されても、心までは壊されてなるものか――それがフリードに許された、最後の抵抗だった。

「さっさと眠れ」

 だが無慈悲に振り下ろされるとどめの一撃。
 その衝撃に今度こそ限界を超え、フリードは意識を手放した。


==================


 戦い始めて、十数分近い時間が過ぎただろうか。
 周囲の建造物の多くは戦いの余波で瓦解がかいし、地面には亀裂が無数に走っている。
 そしてそれなりに怪我をして血を流す俺とカナ美ちゃんの足元には、ボロボロの水勇パーティが転がっている。
 五人の仲間は既に意識を失っているが、唯一憎悪の瞳を向けてくる水勇が鬱陶うっとうしいので、朱槍の石突きで殴って意識を刈り取った。
 それと同時に、再びアナウンスが脳内で流れた。

[決着がつきました]
[特殊能力【異教天罰】は解除されます]
[夜天童子は《異教徒/詩篇覚醒者》との【終末論・征服戦争】に勝利した為、報酬が与えられます]
[夜天童子は【水震之魂剣ネイレティス】を手に入れた!!]
[夜天童子及び月蝕神醒による《異教徒/詩篇覚醒者》の《共闘者/副要人物》の全撃破を確認しました]
[成功ボーナス報酬として【ランダム宝箱[最上級]】が贈られます]

 そして復讐者戦後と同じく、俺は新しい戦利品を手に入れた。
 どこからともなく現れたのは、金銀で彩られた縦横高さが二〇センチほどの宝箱が二つと、今は復讐者に貸し出している【陽光之魂剣ヒスペリオール】と明らかに同格の剣が一振り。
 青い剣身は一見すると水のようだが、一定の形が維持され、何より硬い。水のような特性を持つ金属なのだろうか。
 とりあえず噛む。
 今なら喰えそうな気がしたのだが、どうやら気のせいだったらしい。
 僅かに欠ける事すらない。
 本当に、なんで喰えないんだ。いつになればこのレベルの品を喰えるのだろうか。
 気を取り直して、【水震之魂剣】の情報を読み取ってみる。


 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 名称:【水震之魂剣ネイレティス
 分類:【■■/刀剣】
 等級:【■■■■】級
 能力:【水震之魂剣ネイレティス】【異教天罰】【水震爆発】【水精の卵】【震水浸透】【能力増設】【未解放】【未解放】【未解放】【未解放】
 備考:夜天童子が《異教徒/詩篇覚醒者/主要人物メインキャスト》との【終末論・征服戦争】に勝利して得た■■■■級の■剣。世界に存在する神々がとる三形態《■■/■■/■■》の一つである■■であり、その刃は清水をそのまま鍛えたように透き通り、常に揺れ動いている。これに触れる事ができるのは夜天童子本人か夜天童子の許しを得た者のみであり、許しなく触れた者には想像を絶する災いが降りかかる事だろう。■■である為、破壊は例外を除き、絶対に不可能。


    さらに情報を閲覧しますか?

   《YES》《NO》

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 大部分はヒスペリオールと同じような説明文だが、細部が違う。能力の違いはあれど、有用なのには変わりない。
 ただ俺は剣より朱槍のような長物が好きなので、しばらくはアイテムボックスの肥やしになるだろう。下手に誰かに渡すのは気が引けるレベルの品だし。
 宝箱は、また後で中身を確認する事にする。
 お転婆姫の手前、水勇は復讐者のように気軽に支配下に置いて詩篇に取り込む訳にはいかないのでこのまま放置するとして、次は屋敷に乗り込んでサクサク進んでいく。
 ついには大孫達を屋敷の奥にまで追い詰めた訳だが、やっぱり【勇者】以外の奥の手を隠しており、最後の抵抗をしてきた。
 まあ、ジャダルワイバーンなどを使ったキメラだったので、そこまで苦戦するものでもなかったのだが。
 キメラは竜肉団子とでも表現するのが適切な造形をしていた。
 竜肉を固めたような丸く巨大な胴体には竜鱗が何重にも重なるように縫い付けられ、八つの竜頭からは苦悶と竜毒が吐息に混じって噴き出している。また魔法金属で加工された十四枚の翼と長い爪牙は、下手な刀剣とは比べ物にならないくらいに鋭く太い。
 結構グロテスクな外見なのだが、非常に美味かった。こんなサプライズを用意してくれていた大孫達にはむしろ感謝してもいいくらいだろう。
 丸焼きにして、皆で美味しく頂いた。
 ついでに最後まで抵抗してきた精鋭も何人か一緒に喰ってみる。

[能力名【肉亜竜にくありゅう慟哭どうこく】のラーニング完了]
[能力名【舞踏の亜神の加護】のラーニング完了]
[能力名【造形の亜神の加護】のラーニング完了]

 さて、今回の仕事はこれで大方終了だ。
 首謀者である大孫達は全員捕まり、クーデターに参加した者達もその殆どが捕縛された。彼等の処遇がどうなるかはお転婆姫達が決める事で、俺達には関係ないし興味もない。
 全てが終わった時には既に暗く、今から王都に戻るのも面倒だ、という訳でここ《セングレイ》にて一泊する事となった。
 動員した団員の数が数だけに、全員を引き連れて王都に戻る訳にもいかないので、それは丁度良かった。
 それなりの疲れもあって、色々ヤってからベッドに寝転がると、途端に睡魔が襲ってきた。
 今日はグッスリと寝られそうだ。

[世界詩篇〔黒蝕鬼物語〕第四章【王国革命のススメ】の第十一節【哭滅の鬼】の隠し条件《敵勇撃破》《不殺全倒》《暴食蹂躙》がクリアされました]

 順調に隠し条件がクリアされている訳だが、これ、本当に隠し条件なのだろうか、と眠りに落ちる寸前に疑問に思った。
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