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mami

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────ある夏の日のこと。

「涼ってさ...好きなやつとかいんの?恋愛対象として」

「別に。いないけど」

「じゃあさ、俺と付き合って」

この16年間、彼女なしの俺、柴田 涼は中学からの付き合いになる小澤 悠にプロポーズされた。

それから1年の月日が流れ 高2の冬

プロポーズされたとき
好きになるのは付き合ってからでいいと言われたが...俺は正直あの告白が冗談かも分からないまま「OK」の返事をしてしまった。
悠と過ごす日々は楽しい。
しかし、あの日悠が言った「恋愛対象として」という言葉が心のどこかで引っかかっていた。

「はぁ...何か罪悪感 半端ない」

「へ?」

「あ、いや 何でも」

思わず言葉に出してしまっていた...
はやくあの告白に素直に返事ができるようにならないと

「もう少しでクリスマスだなー。去年は涼の家に行ったから、今年は俺の家に来ないか?」

もうそんな時期か

うん、まぁ答えは

「行く」

「よし、決まりだな」

嬉しそうに話をしてくれる悠を見るのが俺にとっての幸せだったりする...なんてな

「あ、そういえば悠って今何か欲しいものとかないの?」

「欲しいもの?何でまたそんなことを?」

「んー、何となく?」

実はクリスマス・イヴ
つまり12月24日は悠の誕生日なのだ...となればプレゼントを渡す。それが付き合ってる者同士やってあげたい、やってもらいたい最大イベントと勝手に思っている。

「俺は涼さえ居てくれれば、それで十分だよ」

「いや嬉しいけど何かないの?物で」

「そうだなー...じゃあ超ロングのマフラー」

「何だそれ」

優しいのに、いつも俺が想像もしないことを言うから自然と笑いが起きる。
今まさにそれ

「あとさ...24日って空いてる?」

「あぁ、空いてる」

「じゃあ、その日いつも行くファミレス行かないか?奢るぞ!」

「もちろん。奢らんでもいいが...!」

てかその日何かあんの?
この質問は想像の範囲内
人の誕生日は忘れないくせに、自分の誕生日は忘れる。
俺はどちらかというと、というか絶対に人のよりも自分のを覚えているだろう。

優しさ...も あるかもしれないが、それ+天然って感じか?

そんなことを考えているうち、十字路に辿り着いた俺達は「また明日」と別れを告げた。


12月4日
超ロングのマフラーを作るため毛糸を買いに近所の店に行った。
男も女も毎年賑わうそこは今までの俺には全く縁のない所だったのに、悠と付き合ってからは、イベントや記念日があるごとに通うようになった。で、さっそく毛糸を買うわけだが色は...やっぱり紺か黒か白か?あ、赤もいいかも
毛糸の色選びに1時間...悩んだすえ紺色にした。


12月5日
超ロングのマフラー制作開始
つくづく女子ってのはすごいと思った。手編みというものを初めてやるけど、ものすごい難しいし、時間がかかる。
今日改めて女子を尊敬した。


12月10日
や、やっぱり超って付くくらいだから3mは必要だと思い...頑張ってます
今1m

こんな感じでマフラーを編みながら、日課である日記を書く

そして、とうとう12月23日早朝
マフラーは完成した。

~♪
着信?誰からだ?

「もしもし」

「もしもーし、おはよう!今日何時にお前ん家行けばいんだっけ?忘れちゃってさー」

電話の主は幼馴染みのまさとからであった。ていうか

「今日?」

「あれ約束今日じゃなかったっけ?」

今日...?あ、そうだった!

「そうそう今日だ!10時でいい?」

「おう!じゃ、また後で」

まさとは俺と悠が付き合っていることを唯一知るやつだ
悠と体格が似ているまさとに例のマフラーを着けてみてほしいと頼んだらOKしてくれた。そして、今日がその日なのだ
まぁ、マフラーは俺が着けてもかわりはないだろうが、できれば体格が似ていた方がなんというか安心感というか...よし、成功だ!って感じがする

10時
インターホンが鳴り、まさとが家へとやって来た。
2階にある俺の部屋へと案内し、さっそくマフラーを着けてもらった。

「ながっ!」

俺は、3mあるからなとドヤ顔して見せた。

おぉ...と反応は微妙だが
「彼喜んでくれるよ、絶対」と褒めてくれた。

「昼飯食いに行く?久しぶりにさ」

「あぁ」

俺達は駅前の近くにあるファミレスに入った。久しぶりに会った幼馴染みとする会話は楽しくどんどん盛り上がっていき、時間は刻刻と過ぎていった。

「あ、俺そろそろ帰んねーと」

「もうこんな時間か...送ってくよ」

帰り道
昼には付いていなかった大きなクリスマスツリーの光を見た。
とても綺麗で、このツリーを今度は悠と一緒に見たいと思った。

街中は人がいっぱいで賑わっていたが、まさとの家に帰る途中の道は人気が少なかった。

「涼は彼氏さんとはどうなの?上手くいってる?」

「うん。おかげさまでね」

「そっか!よかったよかった」

心配してくれてたのかな?やっぱ...男同士だから
別に悪いことをしているわけじゃない
ただ...不安になるんだ



「...っ涼!!!」

急に大きな声が聞こえた
まさとの声
声が聞こえたと同時に俺は後ろからまさとの腕の中にすっぽりと収まっていることに気がついた

「...え?」

前を見ると車が止まっていて、そこから運転手が急いで降りてきたのが見えた。

その運転手が俺に心配そうな顔で「怪我はないか、大丈夫か」と聞いてきた。

俺は今、自分の身に何がおきたのか分からず戸惑っていたが、まさとが「大丈夫です!本当にすみませんでした」と言っているのが聞こえた。

運転手が去り、俺とまさとの2人きりになった。

「何やってんだよ!危ないだろうが!」

「ご...ごめん」

強引にまさとと向き合う態勢にされ少し驚いたが、さっきまさとが助けてくれなければ俺は車に轢かれていた。

「まさと、さっきはその...ありが」

言い終える前に俺は、今度は向き合った状態でまさとに抱きしめられた。

「本当に良かった」

優しい声が俺の耳元で響いた。

「涼...俺、本当はお前のこと好きなんだ」

いつもとは違う少し低めのトーンがまた耳元で響く。

「それ...どういう意味?」

「はは...分かってんだろ。俺小さいときからずっとお前が好きだったの。なのに...急に彼氏ができましたって?...ふざけんな」

そう言うと同時にまさとは俺の頬に手を添え
「お前を手離したくない」

そう言い唇と唇が触れ合いそうになったとき
暗闇の中、大きな手が俺の手を握り光がさす方向へと走り出していた。

頭がこの道は知っていると訴え
体がこの道を覚えていると言っている。

「悠」

ここは俺が何度も通った悠の家

「今日、母さん達仕事で帰ってこないんだ。あがって」

「うん」

2階に上がり、悠の部屋へと案内された俺は明かりのついていない部屋の中でキスされた。

「さっき、あの男と何やってたの?」

冷たい声が静かな部屋の中に響く。

「車に轢かれそうになって...助けてもらった」

「その後は?」

その後...俺どうなった?
まさとに...キスされそうに...なってた?

「もしかしてキスとかした?」

「してない...!」

だってまさとはただの幼馴染み
...あれ?じゃあ、なんでされそうになってたんだ

「はっ...本当かよ。よく分かんねぇみてーな顔しやがって...むかつく」

いつもとは違う悠に恐怖心が湧いた。
謝らないと...

「ごめん、悠。俺...」

と言いかけ、また唇を塞がれた。

「本当は涼のはじめて クリスマスに優しく奪ってやろうと思ってたけど...これはお仕置きが必要だよな?涼」

そう言い悠は強引に服を脱がせたかと思うと、引き出しの中から液の入ったボトルと棒状のものを取り出した。

「それ...何?」

恐る恐る悠に聞いてみた。

「尿道プラグ。尿道責めって知ってるか?最初は痛いらしいけど…お仕置きなら何の問題もない」

ボトルの蓋を開けヌルヌルしたものが俺のにかかる

「ローション。傷ついたら大変だから」

気を遣ってくれるんだ...こんな俺に

「じゃあ、入れるよ」

さっきのが...入ってくる

「やっ、あぁああ!いた...い...痛い...抜い...て」

「抜かない」

痛い...てか、ここに入るとか...ありえない

「はぁ...っ、やだっ、やめ...やめて...ああああ!」

「...前立腺。痛みだけじゃなく快感というのも、もう感じてるだろ、涼」

やめてと何度言っても悠が、手を止めることはなかった。むしろ、さっきよりも手の動きが速いことに気がついた

「もう...むりぃ...イキたい...イかせてくだ...さ...」

「別にイくなとは言ってないよ?イけばいい。ただしこのまま、な」

「んなこと...むり!でき...ない...あっ」

「できるよ、ほらイけ!」

「ひっ...はぁああ...っ!」

プラグを挿したまま俺は絶頂をむかえた。

「こういうのドライって言うんだけど知ってた?俺、ずっと涼とこういうことしたいって思ってたんだよ...引いた?」

悠が...俺と?
こういうことしたいって思ってたんだ
今まで俺、何を心配してたんだ...
恋愛対象...あれは男同士だから引っかかってたんだ...でもそれを気にしてたのは俺だけで、悠は違った。
...俺は...俺は

「ふぅ...ごめ...悠」

いきなり泣き出した俺を見て悠がぎょっとする

「ど、どうした涼、やっぱ痛かったのか?」

「ちが...う、ちがう。俺...悠の気持ち素直に受けとめて...やれてなくて、でも今、何か分かったっていうか...っ本当に...ごめん」

最後まで言い終えたとき、悠は俺を抱きしめてくれた。
その大きな手はとてもあたたかくて、すごく心地いいものだと思った。
だから俺は「好き」と初めて心から言った気がする。

「俺も」

好きで、大好きでたまらなくなる。

「続きしていい?」

「...うん」

悠のそれは服からでも分かるくらいに大きくなっていた

「なめてもいい?」

今のこの溢れんばかりの好きを態度で表したい

「じゃあ...なめて」

初めて触れた悠のそれは、とても熱くて硬かった
あと俺のよりデカイ

「ん...はぁ...っふ...ん」

「咥えてるときの声...たまんねーわ。てか...うまっ...」

そう言い悠は俺の口の中に愛を注いだ。

「悠...これ、取って」

プラグを挿したままだと正直ツライ

「だめだよ。忘れた?これはお仕置きなんだって」

次の瞬間、俺はベッドに押し倒され、悠の指が俺の秘部に触れ、本来入るはずのないそこに1本目が入る。

「んっ...」

3本目が入ったとき今までとは違う快感の波が押し寄せた。

「やっ...ゆ、うぅ...やだ...」

「はは...そればっかだな」

そう言い悠の指は俺から離れた。

「...え?」

もしかして終わり?そう思ったときだった
さっきのよりも太い何かが俺の秘部に触れ、中へどんどん肉を押し拡げていった。

「いっ...あ...きもち...ぃ」

奥を何度も突かれイキそうになる。

けど

「ゆ、う!これ...これ...とってぇ...!」

イキたい...けどこれだと、イけない...!
くるしい...

「これ...つけながらでも、涼ならイけるだろ」

「い、や...むり...あっ...だしたい」

「じゃあ、もう俺以外に気を許さないって約束できる?」

「でき、る...もう絶対しない...からぁ」

「良い子」

それを抜かれた瞬間、俺は絶頂をむかえた。



朝を迎え、新しいシーツになったであろうベッドで悠に抱きしめられながら眠っていた。

5時か...起きよう

「いっ......?!」

ベッドから起き上がろうとしたとき、腰に激しい痛みを感じた。
昨日何回ヤったかは覚えてないけど、これは結構ヤっちゃった感じか?

「...起きた?腰、やっぱ痛む?」

「あ、あぁ...おはよう!少しだけな!」

「昨日は...ごめん。無理やりあんなこと」

悠があんな風になるの初めて見た。
でもそれが、ちょっとカッコイイなって思ったりしたのも事実。
今はこんな優しい声で...ギャップ萌えが半端ないです。

「で、結局あの男は誰で一体何をしてたの?」

「あ、えっと俺の幼馴染み。車に轢かれそうになったところを助けてもらった」

「へー。昨日も言ったけど、俺はその後のことを聞きたいんだよなー」

その後...キ、キスされそうになって、た?

「まぁいいか。次あんなことしたら本当許さないからな!それと」

悠が俺の目線に合わせ

「俺はお前のこと手離す気はないし、今よりもっと好きにさせてやるから」

そう言い軽く口づけをした。



数時間後
「はい!誕生日おめでとう」

俺は白色の紙袋を悠に手渡した。

「え、これ...マフラー?」

3週間くらい前から編んでいた超ロングのマフラー

もしかして手編み?と聞かれ、うん、と頷いて見せる。

「すごっ...紺色か!めっちゃ柔らかい!この線のやつどうやったんだ?」

「企業秘密」

悠が俺の首にもマフラーを巻く

「...?」

「超ロングなら2人余裕で できるし、それにあったかいだろ」

もしかすると、超ロングのマフラーにこだわっていたのは、このためだったりして...?

「ありがとう、嬉しいよ」

俺もだよ

そう言いたかったけど、言葉にできなかった。


12月25日
雪が降る中、あの大きなクリスマスツリーを2人で見た。
男女のカップルがあちこちにいて、みんな幸せそうに笑っていて、天候とは逆にあたたかそうだった。
俺も今年のクリスマスは今までで1番あたたかかった。
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