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第6章:聖女の使命
第53話 仕立師ミケレット
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年が明けて二月、お母様から提案があった。
「ねぇシトラス、また夜会に出てみる気はないかしら」
私は思いっきり眉をひそめて、おずおずと応える。
「夜会、ですか? どこの夜会でしょうか」
「あなたの十三歳の誕生日が四月に来るでしょう?
その日に夜会を開こうかと思っているの。
呼ぶのは領内の厳選した人たちになるから、少しは安心できるはずよ」
つまり、私に悪意を向けるような人は呼ばない、という意味かな。
それならまぁ……たぶん大丈夫だろう。
「ええ、そういうことでしたら構いませんわ。
ですが、私の誕生日の夜会なんて初めて開きますわね。
どういうことでしょうか」
お母様が困ったような微笑みで私を見つめた。
「年末以来、あなたは度々アンリに添い寝をしてもらっているでしょう?
でも十三歳ともなれば、さすがに兄妹でも悪い噂になるわ。
あなたがこのままアンリと婚姻したいと言うのであれば、今のままでも構わないと思うのだけれど、まだそこまでは思っていないのでしょう?」
私はためらいながら頷いた。
十三歳はティーンに変わる年齢、一つの区切りだ。
ほとんどの貴族がこの年齢から社交界に顔を出し、婚約者を作り始める。
つまるところ、私の婚約者探しということなのだろう。
今まで満足に露出してこなかった私は、貴族の顔見知りが極端に少ない。
そんな私の交友関係を少しでも広げて、他の男性と顔合わせをさせたいようだった。
「ドレスはどうするのですか?」
「あなたの体型はまだ成長を続けてるし、それを見越してすぐに採寸しなおして発注するわ。
今度のも前回と同じ仕立師に頼もうかと思うの」
私はあわてて声を上げる。
「お母様?! 私、前回のようなドレスは嫌ですわよ?!」
お母様が私を諭すように応える。
「夜会の意図は理解できたのでしょう?
あなたが男性を射止められなければ、夜会を開く意味もないのよ。
だから今回も、きちんと攻撃力の高いドレスを頼もうと思うの。
でもあなたの気持ちも伝えておくわ。それで配慮はしてくれるんじゃないかしら」
つまり、攻撃力は高いけど前回ほど過激ではないドレスになるということ?
「……わかりました」
私は渋々、お母様の言うことに従うことにした。
****
採寸をしていた侍女たちが、すんとした表情で数値を書きこんでいく。
「ええっと……あなたたち、どうしたの? なぜそんなに無感情になっているのかしら」
レイチェルが苦笑を浮かべながら応える。
「半月前に採寸した時から、さらに伸びて驚いているだけだと思います」
「私は成長期よ? 伸び続けても不思議ではないでしょう?」
「ですが、ハイティーンのご令嬢でもふくよかな方のサイズに近づきつつあります。
このペースならお嬢様が予想した通りのサイズにお育ちになるのでしょうね……」
レイチェルの言葉をざっくり意訳すると、この場に居る侍女たちのバストサイズを超えたということだ。
周囲を見渡しても、私より豊かな胸を持った人はいなさそうだった。
もうじき十三歳になる程度の女児にバストサイズで抜かされてしまい、女子のプライドが傷付いたのかもしれない。
前回の人生ではこういう状況にならなかったから、周囲のこんな反応も初めてで、どうしたらいいかわからないや。
ここで下手に慰めを言っても、それは余計に彼女たちのプライドを傷つけるだけだろう。
レイチェルがしみじみとつぶやく。
「なんでこのトップでこのアンダーなのかしら……」
それは私が聞きたいところだ。
****
採寸を終えた私は、応接間に向かった。
レイチェルが応接間で待機していた男性にメモを手渡す。
「採寸が終わりました」
待機していた男性は目を丸くして驚いていた。
私はおずおずと男性に尋ねる。
「えっと……あなたはどなたでしょうか」
「――ああ、失礼しました。私は仕立師のミケレットと申します。
前回のドレスを作った男だ、と言えばおわかりでしょうか」
私は眉をひそめて男性を見つめた。
「あなたが、あのドレスを?
……私、男性の不躾な視線は好みませんの。
お母様の希望も理解はするのですけれど、私への配慮も踏まえたデザインをお願いできるかしら」
男性は私の顔を見ると、今度は恍惚として見つめてきた。
そして私の全身をなめるように見ていく。
いくら仕立師だからって、これは失礼じゃない?
「おお……これほど清純な少女だというのに、身体は凶悪なほどなまめかしいのですね……これはもう、神の奇跡です」
うわぁ、これは不安になる一言だ。
私はミケレットさんの手を両手で包みこみ、傍に近寄って顔を見上げ、心から頼み込む。
「本当に、本当にお願いしますわね?
私は男性の視線が怖いのです。ですから、それを考慮したデザインをお願いします」
私の顔を赤くなって見つめていたミケレットさんが、急に眼に力を取り戻して意気込み始めた。
「なんと可憐な! あなたのような存在が目の前に居ることを、聖神様に感謝いたします!
これはインスピレーションが刺激されます! 次のドレスも、是非楽しみにしていてください!
では失礼いたします!」
ミケレットさんは疾風のように応接間から居なくなり、私は呆然としていた。
「……本当に大丈夫なのかしら」
「あとは聖神様に祈るしかないでしょう」
私はレイチェルの言葉でがっくりと肩を落とし、とぼとぼと部屋へ戻っていった。
****
宮廷でお茶会を開くダヴィデ王子の耳に、ひとつの噂話が届いていた。
「お聞きになりましたか、エルメーテ公爵令嬢の誕生祝賀会が開かれるそうですよ。
今度はどのようなドレスになるのか、興味がありますね」
「あれから半年、十二歳であれほど凶悪な体つきをしていた彼女がどれほど化けているのか、実に楽しみですな。
金で招待状が手に入るものなら、いくらでも金を積むのですがな」
「エルメーテ公爵がそう簡単に招待するとは思えませんな。
彼はガードが堅い。そんなプレミアムチケットを手に入れられる幸運な家は、限られるでしょう」
ダヴィデ王子は少し思案し、控えている年老いた侍従を呼び寄せて小声で命じる。
「爺、シトラス様の誕生祝賀会の招待状を手に入れてくれるか」
「かしこまりました」
侍従は恭しく頭を下げ、すぐにその権限を持つ者の元へ向かっていった。
それを見送ったダヴィデ王子は小さくため息をつき、あの日、目に焼き付けたシトラスの姿を思い出していた。
「シトラス様……もう一度お会いしたく思います」
小声でつぶやいた少年の願いを、真昼の月だけが聞いていた。
****
四月に入り、新しいドレスが到着した。
私は侍女たちが包みから取り出して広げたドレスを、恐る恐る視界に入れる。
「……前と大差ないじゃない」
愕然としている私と対照的に、お母様は大喜びだ。
「まぁ! 今回のも攻撃力が高そうね! ちょっと合わせてみて――うん! いいわ! 前回と違って春らしい青を基調にして清純さを押し出したデザインね!」
「お母様、今回もまたマーメイドドレスなのですわね……」
「あなたの年齢でこのドレスを着こなせる令嬢は珍しいのよ?
この武器は是非生かさなければ駄目よ!
――さぁ、着替えて見せて頂戴」
着替え終わった私は、姿見の前で呆然としていた。
さっきは気づかなかったが、このドレスはあちこちに小さく透け素材が仕込まれていて私の肌が見え隠れしている。
背中も大きく開いているバックレスタイプだ。
これ、絶対十三歳が着るドレスじゃないでしょ?!
大人が着るドレスだよ!
お母様が唸っていた。
「これほど攻撃的なドレスは初めて見るわね……清純そうに思わせて、実際にはあなたの凶悪な魅力で相手を殴り倒すデザインよ。
あなたが矯正下着なんて使っていないことが透けて見えるデザインだもの、これは男性だけじゃなく、見ている女性も打ちのめされるわ……」
そんなこといっても、採寸した通りのデザインにするんだから、矯正下着なんて必要ないのが普通じゃないの?
私が小首を傾げていると、レイチェルがそっと教えてくれる。
「より美しいボディラインを演出するため、矯正下着を使うのが普通なのです。
特にマーメイドドレスはボディラインが命。
そんなドレスを矯正せずに着こなすお嬢様は、見ている女性に衝撃を与えるでしょう」
……このドレスのどこら辺に、私への配慮があるんだろう。
一人で落ち込んでいると、レイチェルがドレスの包みからショールを取り出してきた。
「どうしても視線に耐えられない時は、これで体をお隠しください。
少しはマシになるのではないでしょうか」
「……このショールも透け素材じゃない!」
「シフォンのショールですが、少しは肌を隠せるはずです。
ミケレット氏は、お嬢様の魅力をできるだけ隠したくないのでしょうね……」
レイチェルがショールを私の肩にかけ、腰にストールを巻き付けてくれた。
確かに『ないよりはマシ』にはなった。
だが依然として、私のボディラインは遠目にも明らかだ。
私は涙目になってお母様を見上げる。
「お母様、どうしてもこのドレスでなくてはいけませんか」
「あなたの婚約者探しですもの、手は抜けないの。
あなただって、自分の幸福を得たいと願うのでしょう?
令嬢にとって婚約者探しの社交場は戦場よ! 他の令嬢を圧倒するぐらいで丁度いいと思って頂戴!」
お母様はすっかり燃え上がっているようだ。
これはもう、私の言葉は届きそうにない。
今回も諦めよう。
がっくりと肩を落としながら、私はドレスを脱いでいった。
「ねぇシトラス、また夜会に出てみる気はないかしら」
私は思いっきり眉をひそめて、おずおずと応える。
「夜会、ですか? どこの夜会でしょうか」
「あなたの十三歳の誕生日が四月に来るでしょう?
その日に夜会を開こうかと思っているの。
呼ぶのは領内の厳選した人たちになるから、少しは安心できるはずよ」
つまり、私に悪意を向けるような人は呼ばない、という意味かな。
それならまぁ……たぶん大丈夫だろう。
「ええ、そういうことでしたら構いませんわ。
ですが、私の誕生日の夜会なんて初めて開きますわね。
どういうことでしょうか」
お母様が困ったような微笑みで私を見つめた。
「年末以来、あなたは度々アンリに添い寝をしてもらっているでしょう?
でも十三歳ともなれば、さすがに兄妹でも悪い噂になるわ。
あなたがこのままアンリと婚姻したいと言うのであれば、今のままでも構わないと思うのだけれど、まだそこまでは思っていないのでしょう?」
私はためらいながら頷いた。
十三歳はティーンに変わる年齢、一つの区切りだ。
ほとんどの貴族がこの年齢から社交界に顔を出し、婚約者を作り始める。
つまるところ、私の婚約者探しということなのだろう。
今まで満足に露出してこなかった私は、貴族の顔見知りが極端に少ない。
そんな私の交友関係を少しでも広げて、他の男性と顔合わせをさせたいようだった。
「ドレスはどうするのですか?」
「あなたの体型はまだ成長を続けてるし、それを見越してすぐに採寸しなおして発注するわ。
今度のも前回と同じ仕立師に頼もうかと思うの」
私はあわてて声を上げる。
「お母様?! 私、前回のようなドレスは嫌ですわよ?!」
お母様が私を諭すように応える。
「夜会の意図は理解できたのでしょう?
あなたが男性を射止められなければ、夜会を開く意味もないのよ。
だから今回も、きちんと攻撃力の高いドレスを頼もうと思うの。
でもあなたの気持ちも伝えておくわ。それで配慮はしてくれるんじゃないかしら」
つまり、攻撃力は高いけど前回ほど過激ではないドレスになるということ?
「……わかりました」
私は渋々、お母様の言うことに従うことにした。
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採寸をしていた侍女たちが、すんとした表情で数値を書きこんでいく。
「ええっと……あなたたち、どうしたの? なぜそんなに無感情になっているのかしら」
レイチェルが苦笑を浮かべながら応える。
「半月前に採寸した時から、さらに伸びて驚いているだけだと思います」
「私は成長期よ? 伸び続けても不思議ではないでしょう?」
「ですが、ハイティーンのご令嬢でもふくよかな方のサイズに近づきつつあります。
このペースならお嬢様が予想した通りのサイズにお育ちになるのでしょうね……」
レイチェルの言葉をざっくり意訳すると、この場に居る侍女たちのバストサイズを超えたということだ。
周囲を見渡しても、私より豊かな胸を持った人はいなさそうだった。
もうじき十三歳になる程度の女児にバストサイズで抜かされてしまい、女子のプライドが傷付いたのかもしれない。
前回の人生ではこういう状況にならなかったから、周囲のこんな反応も初めてで、どうしたらいいかわからないや。
ここで下手に慰めを言っても、それは余計に彼女たちのプライドを傷つけるだけだろう。
レイチェルがしみじみとつぶやく。
「なんでこのトップでこのアンダーなのかしら……」
それは私が聞きたいところだ。
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採寸を終えた私は、応接間に向かった。
レイチェルが応接間で待機していた男性にメモを手渡す。
「採寸が終わりました」
待機していた男性は目を丸くして驚いていた。
私はおずおずと男性に尋ねる。
「えっと……あなたはどなたでしょうか」
「――ああ、失礼しました。私は仕立師のミケレットと申します。
前回のドレスを作った男だ、と言えばおわかりでしょうか」
私は眉をひそめて男性を見つめた。
「あなたが、あのドレスを?
……私、男性の不躾な視線は好みませんの。
お母様の希望も理解はするのですけれど、私への配慮も踏まえたデザインをお願いできるかしら」
男性は私の顔を見ると、今度は恍惚として見つめてきた。
そして私の全身をなめるように見ていく。
いくら仕立師だからって、これは失礼じゃない?
「おお……これほど清純な少女だというのに、身体は凶悪なほどなまめかしいのですね……これはもう、神の奇跡です」
うわぁ、これは不安になる一言だ。
私はミケレットさんの手を両手で包みこみ、傍に近寄って顔を見上げ、心から頼み込む。
「本当に、本当にお願いしますわね?
私は男性の視線が怖いのです。ですから、それを考慮したデザインをお願いします」
私の顔を赤くなって見つめていたミケレットさんが、急に眼に力を取り戻して意気込み始めた。
「なんと可憐な! あなたのような存在が目の前に居ることを、聖神様に感謝いたします!
これはインスピレーションが刺激されます! 次のドレスも、是非楽しみにしていてください!
では失礼いたします!」
ミケレットさんは疾風のように応接間から居なくなり、私は呆然としていた。
「……本当に大丈夫なのかしら」
「あとは聖神様に祈るしかないでしょう」
私はレイチェルの言葉でがっくりと肩を落とし、とぼとぼと部屋へ戻っていった。
****
宮廷でお茶会を開くダヴィデ王子の耳に、ひとつの噂話が届いていた。
「お聞きになりましたか、エルメーテ公爵令嬢の誕生祝賀会が開かれるそうですよ。
今度はどのようなドレスになるのか、興味がありますね」
「あれから半年、十二歳であれほど凶悪な体つきをしていた彼女がどれほど化けているのか、実に楽しみですな。
金で招待状が手に入るものなら、いくらでも金を積むのですがな」
「エルメーテ公爵がそう簡単に招待するとは思えませんな。
彼はガードが堅い。そんなプレミアムチケットを手に入れられる幸運な家は、限られるでしょう」
ダヴィデ王子は少し思案し、控えている年老いた侍従を呼び寄せて小声で命じる。
「爺、シトラス様の誕生祝賀会の招待状を手に入れてくれるか」
「かしこまりました」
侍従は恭しく頭を下げ、すぐにその権限を持つ者の元へ向かっていった。
それを見送ったダヴィデ王子は小さくため息をつき、あの日、目に焼き付けたシトラスの姿を思い出していた。
「シトラス様……もう一度お会いしたく思います」
小声でつぶやいた少年の願いを、真昼の月だけが聞いていた。
****
四月に入り、新しいドレスが到着した。
私は侍女たちが包みから取り出して広げたドレスを、恐る恐る視界に入れる。
「……前と大差ないじゃない」
愕然としている私と対照的に、お母様は大喜びだ。
「まぁ! 今回のも攻撃力が高そうね! ちょっと合わせてみて――うん! いいわ! 前回と違って春らしい青を基調にして清純さを押し出したデザインね!」
「お母様、今回もまたマーメイドドレスなのですわね……」
「あなたの年齢でこのドレスを着こなせる令嬢は珍しいのよ?
この武器は是非生かさなければ駄目よ!
――さぁ、着替えて見せて頂戴」
着替え終わった私は、姿見の前で呆然としていた。
さっきは気づかなかったが、このドレスはあちこちに小さく透け素材が仕込まれていて私の肌が見え隠れしている。
背中も大きく開いているバックレスタイプだ。
これ、絶対十三歳が着るドレスじゃないでしょ?!
大人が着るドレスだよ!
お母様が唸っていた。
「これほど攻撃的なドレスは初めて見るわね……清純そうに思わせて、実際にはあなたの凶悪な魅力で相手を殴り倒すデザインよ。
あなたが矯正下着なんて使っていないことが透けて見えるデザインだもの、これは男性だけじゃなく、見ている女性も打ちのめされるわ……」
そんなこといっても、採寸した通りのデザインにするんだから、矯正下着なんて必要ないのが普通じゃないの?
私が小首を傾げていると、レイチェルがそっと教えてくれる。
「より美しいボディラインを演出するため、矯正下着を使うのが普通なのです。
特にマーメイドドレスはボディラインが命。
そんなドレスを矯正せずに着こなすお嬢様は、見ている女性に衝撃を与えるでしょう」
……このドレスのどこら辺に、私への配慮があるんだろう。
一人で落ち込んでいると、レイチェルがドレスの包みからショールを取り出してきた。
「どうしても視線に耐えられない時は、これで体をお隠しください。
少しはマシになるのではないでしょうか」
「……このショールも透け素材じゃない!」
「シフォンのショールですが、少しは肌を隠せるはずです。
ミケレット氏は、お嬢様の魅力をできるだけ隠したくないのでしょうね……」
レイチェルがショールを私の肩にかけ、腰にストールを巻き付けてくれた。
確かに『ないよりはマシ』にはなった。
だが依然として、私のボディラインは遠目にも明らかだ。
私は涙目になってお母様を見上げる。
「お母様、どうしてもこのドレスでなくてはいけませんか」
「あなたの婚約者探しですもの、手は抜けないの。
あなただって、自分の幸福を得たいと願うのでしょう?
令嬢にとって婚約者探しの社交場は戦場よ! 他の令嬢を圧倒するぐらいで丁度いいと思って頂戴!」
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