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第2章:星の少年と炎の少女
第46話 神の加護
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現在のウェルバット王国がアルトゲイル皇国から受けている支援は手厚い。
無利子無期限での経済支援。
無条件での平等軍事同盟と、一個師団の派遣と駐屯。
現在、ウェルバット王国の領土を守っているのはアルトゲイル皇国の名前と、その軍だ。
対してウェルバット王国は一切アルトゲイル皇国に利益を返せていない。
将来的にも、それが可能になる目はない。
今もすでに、アルトゲイル皇国内部で不満が燻っているのは想像に難くない。
不満が表面化し問題となれば、テスティア女皇は選択を迫られることになる。
反対の声を押し切って支援を続けるか。支援を全て打ち切るか。
支援を打ち切れば、即座に元の苦境に戻されるだろう。
ウェルバット王国の軍事力は、以前と何も変わっていない。
反対の声を押し切って支援を継続すれば、遠くないうちに不満が爆発する。
アルトゲイル皇国の内部で混乱が起こるだろう。
そうなれば一個師団をウェルバット王国に駐屯させている余裕もなくなるかもしれない。
結果は支援を打ち切るのと変わらなくなる。
いや、アルトゲイル皇国と確執が生まれる分、状況は悪化すると言っていい。
つまり残されたわずかな時間で、ウェルバット王国は何らかの手を打たねばならない。
軍事力を強化し、周辺の敵対国家を叩き、“エウセリアの財布”に戻らない手を。
ノヴァが言っているのは、そういうことなのだ。
リストリットが苦悩しながら告げる。
「……お前は、どうしたらいいと思う?」
『それを考えるのも、決めるのも、王であるお前の仕事だ。
俺はお前に大きな恩義が二つある。
お前の兄を救ってやれなかった借りもある。
三つの敵対国を滅ぼす手伝いくらいはしてやる』
三つ――ミドロアル王国、エウルゲーク王国、そしてエグザム帝国。
この三国をウェルバット王国が降せば、ウェルバットは弱小国家から脱出できる。
今までウェルバットを財布のように扱ってきた国家たちに、良心が咎《とが》めることもない。
その為には準備が必要だ。
これだけの国家を降した後、その領土を管理する必要がある。
だがそんな人材も軍備もウェルバット王国にはない。
短期間でそれをそろえる力もない。
ならば滅ぼしてはならないだろう。
攻め込み、決定打を与えつつ、瀕死の所で手を緩め、不平等条約を結ぶ。
不可侵条約を締結し、こちらに攻め込ませないようにする――属国化だ。
ウェルバットの国力を踏まえれば、これが最善手だろう。
急に戦争の準備を行えば、国民に大きな負担を強いる。
時間をかけて準備を行い、それから攻撃を仕掛ける。
アルトゲイル皇国の不満を抑えられる期限――長く見積もって三年。速ければ一年だ。
ならば一年かけて出兵準備を整え、敵対する三国を畳みかけるように降していく。
時間をかけてはいられない。速攻出方を付ける必要がある。
弱兵であるウェルバット王国軍だけでは不可能だ。
その為にはノヴァとアイリーンの助力が必要だ。
二人ならばウェルバット王国軍が三国を降したように見せかけながら力を貸せる。
リストリットがノヴァの目を見つめて告げる。
「……俺に、ウェルバット王国に、お前とアイリーンの力を貸してくれ」
ノヴァが楽し気に笑った。
『ようやく言えたな。そう、それでいい。
俺たちはお前の懇願を聞き届けよう。
俺たちは神だ。お前が身を案じるような存在ではない。
――では、やるべき準備を進めるが良い』
****
リストリットはそれから一年をかけて兵を増強し、糧食を蓄えた。
アルトゲイル皇国の経済支援を利用し、国外から食料品を買い集めていった。
また、アルトゲイル皇国軍の駐屯期間に限定した現前も実施した。
ウェルバット王国軍は総兵力を一万五千にまで増やし、兵たちは訓練に明け暮れた。
さらに追加で傭兵部隊を新設し、兵を募った。
アルトゲイル皇国への軍事技術供与要請は打ち切り、代わりに合同軍事訓練を要請。
テスティア女皇はこれを承諾した。
戦い慣れたアルトゲイル皇国軍によって、ウェルバット王国軍は見違えるほど練度を上げた。
その間、アルトゲイル皇国がウェルバット王国の内外から周辺に睨みを利かせていた。
周辺各国がウェルバット王国にに手を出すことを許さなかったのだ。
軍事同盟をウェルバット王国と結ぼうとする国もあった。
だが、リストリットは首を縦に振らなかった。
またアルトゲイル皇国も、ウェルバット周辺国との同盟を拒絶し続けた。
ウェルバット王国がしているのは、露骨な開戦準備だ。
兵を増強し練度を上げ、アルトゲイル皇国軍との連携訓練まで行っている。
糧食も充分に蓄え、いつどこに牙を向けてもおかしくなかった。
標的となるのはどこになるのか予想が付かず、どの国も不安に怯えていた。
弱小国家を狙い領土を広げるのか。
大物食いで強国に襲い掛かるのか。
アルトゲイル皇国軍との同時侵攻も考慮すれば、どの国も標的になり得た。
大物食いならば、今までウェルバット王国を財布扱いしてきた三国が最も可能性が高い。
エウルゲーク王国とエグザム帝国は災害復興が足枷となり、充分な対応が取れずにいた。
いつ、どこと開戦するかわからない――そんな空気がウェルバット内外に満ちていた。
ウェルバット国内では、戦争に怯える空気はない。
守りはアルトゲイル皇国軍がいる以上、攻められることはないからだ。
逆に周辺各国は、国内の不安を抑えるのに苦心していた。
災害の爪痕が残るエウルゲーク王国とエグザム帝国は、ここでも苦しめられていた。
****
諜報部からの報告に目を通したリストリットは、予想通りの展開に笑みを浮かべた。
これでウェルバット王国が単独で三国を降せば、アルトゲイル皇国軍が引き上げても安泰だ。
もう簡単に攻め込まれることはなくなるだろう。
“エウセリアの財布”から脱却することができるのだ。
そうして国力を蓄え、アルトゲイルに返済を行っていく。
同時に兵士たちをさらに増強し、強い国に生まれ変わらせるのだ。
ウェルバット王国は元から豊かな国だ。献上金がなければ、難しい話ではない。
おそらくリストリットが在位中に終わるだろう。
『どうした? リストリット。顔が緩んでいるぞ』
開け放たれた執務室のドアの前に、ノヴァとアイリーンの姿があった。
一年が経ち、二人は十五歳になっている。
背が伸び、ノヴァは男性らしさを、アイリーンは女性らしさを増していた。
アイリーンは『間もなく十六歳だ』と言い張っていたが。
十五歳を迎えたノヴァとアイリーンは婚姻し、二人は夫婦となっている。
名実ともに伴侶となったのだ。
リストリットが微笑んで答える。
「ん? なんだ、そんなに緩んでたか」
『ああ、お前とニア、俺とアイリーンの挙式以来のにやけっぷりだ。
そんなに思い通りに事が運んだか?』
リストリットが苦笑を浮かべた。
「そんなにか……まぁその通りなんだが。
そろそろ、どこかの国を攻め落とす頃合いだ。
お前たちも準備をしておいてくれ」
『その心配は不要だ。俺たちはいつでも応じてやれる。
お前はただ、その時に頼めば良い。“今から攻め落として来てくれ”とな』
「俺の考えは前にも伝えたが、決してやり過ぎるなよ?
属国化して自治を任せるんだ。あまり軍事力や国力を削り過ぎるな。
――やはり心配だな。俺が陣頭指揮を執ったほうがいいかもしれん。
兵たちもお前たちに怯えるだろうしな」
ノヴァが笑みを浮かべて尋ねる。
『どうした、体が疼くか? “竜殺しのリスナー”にも、最近なっていないようだしな。
腕が鈍ってないか心配か?』
リストリットが明るい声で笑った。
「お見通しか! その通り、政務ばかりで肩が凝る。
久しぶりに大暴れしたい気分だ」
ノヴァが不敵な笑みで告げる。
『ならばお前もニアと共に戦場に出るが良い。
お前たちのことは俺たちが守ろう。思う存分に暴れるが良い。
ウェルバット王国軍は一人の死者も出すことなく、敵国を降すだろう』
「頼もしいな。まさに神の加護だ。では、近いうちに出兵する。その時に声をかける」
『ああ、それで構わん。いつでも良い。好きな時に言え』
アイリーンが微笑んで告げる。
『私たちの力、きっちりその目に焼き付けるといいわ!』
いつものように優しく柔らかい笑顔でアイリーンは笑った。
かつて“人を殺したこともなければ、殺したくもない”と言った少女。
それが今や、喜んで戦場へ赴き力を貸してくれるという。
葛藤を覚えないといえば嘘になる。
だがノヴァもアイリーンも、慈愛に満ちた神だと思うことにする。
それが、リストリットなりの落としどころだった。
神に逆らえば死が待っている。それだけなのだ。
無利子無期限での経済支援。
無条件での平等軍事同盟と、一個師団の派遣と駐屯。
現在、ウェルバット王国の領土を守っているのはアルトゲイル皇国の名前と、その軍だ。
対してウェルバット王国は一切アルトゲイル皇国に利益を返せていない。
将来的にも、それが可能になる目はない。
今もすでに、アルトゲイル皇国内部で不満が燻っているのは想像に難くない。
不満が表面化し問題となれば、テスティア女皇は選択を迫られることになる。
反対の声を押し切って支援を続けるか。支援を全て打ち切るか。
支援を打ち切れば、即座に元の苦境に戻されるだろう。
ウェルバット王国の軍事力は、以前と何も変わっていない。
反対の声を押し切って支援を継続すれば、遠くないうちに不満が爆発する。
アルトゲイル皇国の内部で混乱が起こるだろう。
そうなれば一個師団をウェルバット王国に駐屯させている余裕もなくなるかもしれない。
結果は支援を打ち切るのと変わらなくなる。
いや、アルトゲイル皇国と確執が生まれる分、状況は悪化すると言っていい。
つまり残されたわずかな時間で、ウェルバット王国は何らかの手を打たねばならない。
軍事力を強化し、周辺の敵対国家を叩き、“エウセリアの財布”に戻らない手を。
ノヴァが言っているのは、そういうことなのだ。
リストリットが苦悩しながら告げる。
「……お前は、どうしたらいいと思う?」
『それを考えるのも、決めるのも、王であるお前の仕事だ。
俺はお前に大きな恩義が二つある。
お前の兄を救ってやれなかった借りもある。
三つの敵対国を滅ぼす手伝いくらいはしてやる』
三つ――ミドロアル王国、エウルゲーク王国、そしてエグザム帝国。
この三国をウェルバット王国が降せば、ウェルバットは弱小国家から脱出できる。
今までウェルバットを財布のように扱ってきた国家たちに、良心が咎《とが》めることもない。
その為には準備が必要だ。
これだけの国家を降した後、その領土を管理する必要がある。
だがそんな人材も軍備もウェルバット王国にはない。
短期間でそれをそろえる力もない。
ならば滅ぼしてはならないだろう。
攻め込み、決定打を与えつつ、瀕死の所で手を緩め、不平等条約を結ぶ。
不可侵条約を締結し、こちらに攻め込ませないようにする――属国化だ。
ウェルバットの国力を踏まえれば、これが最善手だろう。
急に戦争の準備を行えば、国民に大きな負担を強いる。
時間をかけて準備を行い、それから攻撃を仕掛ける。
アルトゲイル皇国の不満を抑えられる期限――長く見積もって三年。速ければ一年だ。
ならば一年かけて出兵準備を整え、敵対する三国を畳みかけるように降していく。
時間をかけてはいられない。速攻出方を付ける必要がある。
弱兵であるウェルバット王国軍だけでは不可能だ。
その為にはノヴァとアイリーンの助力が必要だ。
二人ならばウェルバット王国軍が三国を降したように見せかけながら力を貸せる。
リストリットがノヴァの目を見つめて告げる。
「……俺に、ウェルバット王国に、お前とアイリーンの力を貸してくれ」
ノヴァが楽し気に笑った。
『ようやく言えたな。そう、それでいい。
俺たちはお前の懇願を聞き届けよう。
俺たちは神だ。お前が身を案じるような存在ではない。
――では、やるべき準備を進めるが良い』
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リストリットはそれから一年をかけて兵を増強し、糧食を蓄えた。
アルトゲイル皇国の経済支援を利用し、国外から食料品を買い集めていった。
また、アルトゲイル皇国軍の駐屯期間に限定した現前も実施した。
ウェルバット王国軍は総兵力を一万五千にまで増やし、兵たちは訓練に明け暮れた。
さらに追加で傭兵部隊を新設し、兵を募った。
アルトゲイル皇国への軍事技術供与要請は打ち切り、代わりに合同軍事訓練を要請。
テスティア女皇はこれを承諾した。
戦い慣れたアルトゲイル皇国軍によって、ウェルバット王国軍は見違えるほど練度を上げた。
その間、アルトゲイル皇国がウェルバット王国の内外から周辺に睨みを利かせていた。
周辺各国がウェルバット王国にに手を出すことを許さなかったのだ。
軍事同盟をウェルバット王国と結ぼうとする国もあった。
だが、リストリットは首を縦に振らなかった。
またアルトゲイル皇国も、ウェルバット周辺国との同盟を拒絶し続けた。
ウェルバット王国がしているのは、露骨な開戦準備だ。
兵を増強し練度を上げ、アルトゲイル皇国軍との連携訓練まで行っている。
糧食も充分に蓄え、いつどこに牙を向けてもおかしくなかった。
標的となるのはどこになるのか予想が付かず、どの国も不安に怯えていた。
弱小国家を狙い領土を広げるのか。
大物食いで強国に襲い掛かるのか。
アルトゲイル皇国軍との同時侵攻も考慮すれば、どの国も標的になり得た。
大物食いならば、今までウェルバット王国を財布扱いしてきた三国が最も可能性が高い。
エウルゲーク王国とエグザム帝国は災害復興が足枷となり、充分な対応が取れずにいた。
いつ、どこと開戦するかわからない――そんな空気がウェルバット内外に満ちていた。
ウェルバット国内では、戦争に怯える空気はない。
守りはアルトゲイル皇国軍がいる以上、攻められることはないからだ。
逆に周辺各国は、国内の不安を抑えるのに苦心していた。
災害の爪痕が残るエウルゲーク王国とエグザム帝国は、ここでも苦しめられていた。
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諜報部からの報告に目を通したリストリットは、予想通りの展開に笑みを浮かべた。
これでウェルバット王国が単独で三国を降せば、アルトゲイル皇国軍が引き上げても安泰だ。
もう簡単に攻め込まれることはなくなるだろう。
“エウセリアの財布”から脱却することができるのだ。
そうして国力を蓄え、アルトゲイルに返済を行っていく。
同時に兵士たちをさらに増強し、強い国に生まれ変わらせるのだ。
ウェルバット王国は元から豊かな国だ。献上金がなければ、難しい話ではない。
おそらくリストリットが在位中に終わるだろう。
『どうした? リストリット。顔が緩んでいるぞ』
開け放たれた執務室のドアの前に、ノヴァとアイリーンの姿があった。
一年が経ち、二人は十五歳になっている。
背が伸び、ノヴァは男性らしさを、アイリーンは女性らしさを増していた。
アイリーンは『間もなく十六歳だ』と言い張っていたが。
十五歳を迎えたノヴァとアイリーンは婚姻し、二人は夫婦となっている。
名実ともに伴侶となったのだ。
リストリットが微笑んで答える。
「ん? なんだ、そんなに緩んでたか」
『ああ、お前とニア、俺とアイリーンの挙式以来のにやけっぷりだ。
そんなに思い通りに事が運んだか?』
リストリットが苦笑を浮かべた。
「そんなにか……まぁその通りなんだが。
そろそろ、どこかの国を攻め落とす頃合いだ。
お前たちも準備をしておいてくれ」
『その心配は不要だ。俺たちはいつでも応じてやれる。
お前はただ、その時に頼めば良い。“今から攻め落として来てくれ”とな』
「俺の考えは前にも伝えたが、決してやり過ぎるなよ?
属国化して自治を任せるんだ。あまり軍事力や国力を削り過ぎるな。
――やはり心配だな。俺が陣頭指揮を執ったほうがいいかもしれん。
兵たちもお前たちに怯えるだろうしな」
ノヴァが笑みを浮かべて尋ねる。
『どうした、体が疼くか? “竜殺しのリスナー”にも、最近なっていないようだしな。
腕が鈍ってないか心配か?』
リストリットが明るい声で笑った。
「お見通しか! その通り、政務ばかりで肩が凝る。
久しぶりに大暴れしたい気分だ」
ノヴァが不敵な笑みで告げる。
『ならばお前もニアと共に戦場に出るが良い。
お前たちのことは俺たちが守ろう。思う存分に暴れるが良い。
ウェルバット王国軍は一人の死者も出すことなく、敵国を降すだろう』
「頼もしいな。まさに神の加護だ。では、近いうちに出兵する。その時に声をかける」
『ああ、それで構わん。いつでも良い。好きな時に言え』
アイリーンが微笑んで告げる。
『私たちの力、きっちりその目に焼き付けるといいわ!』
いつものように優しく柔らかい笑顔でアイリーンは笑った。
かつて“人を殺したこともなければ、殺したくもない”と言った少女。
それが今や、喜んで戦場へ赴き力を貸してくれるという。
葛藤を覚えないといえば嘘になる。
だがノヴァもアイリーンも、慈愛に満ちた神だと思うことにする。
それが、リストリットなりの落としどころだった。
神に逆らえば死が待っている。それだけなのだ。
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