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第2章
33.新しい傍仕え
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ヴァルターとクラウスがリビングを去った後、キューブは脱力して安堵のためいきをついていた。
「……死ぬかと思った。
普通、いきなり殺す気で拳を振り抜いてくるかよ。
いくら元傭兵でも、限度があるだろ」
あの拳には殺意がこもっていた。
おそらく、戦場で何人もの命を奪ってきた拳だ。
アヤメは不機嫌を隠す様子もなく告げる。
『大人しゅう殺められておればよかったものを。
せっかく久しぶりに、食後にヴァルターとの時間を楽しめるかと思うておったのに、台無しじゃ。
最近のあやつは、少々妾をないがしろにし過ぎではないか?
妻をもそっと構おうとは思わぬのか』
フランチェスカが眉をひそめ、困りながら告げる。
『姫様、我慢なさってください。
それにまだ、夫婦にはなっておられませんよ?』
『ヴァルターは白狼月華を使いこなしてみせたのじゃぞ?
もはや祝言を上げたも同然じゃ。
あとは稚児を作るのみ。
……早速今夜、ヴァルターの寝室に忍び込もうかのう』
『姫様! どうかご自重なさってください!』
キューブが呆れた顔で告げる。
「十歳で子供を作るとか、正気ですか?
作れるわけが無いでしょう」
アヤメがきょとんとした顔でキューブの顔を見つめた。
『……おんし、青嵐語がわかるのかえ?』
キューブがニコリと微笑んで応える。
「少しだけですが、船の中で覚えましたから」
アヤメの目がスゥっと細くなる。
『ほぅ……愚昧ではない、ということかえ。
じゃが心配は無用じゃ。
青嵐国では、十二で嫁ぎ、稚児を作った姫がおる。
他の姫にできて、妾にできぬ道理もなし。
この身体が女になる前は、予行練習と思っておけばよいのじゃ』
キューブが笑顔のまま応える。
「半分くらいしかわかりませんが、十二と十では二歳も差がありますよ。
第一、今のアヤメ殿下相手に『子供を作れ』なんて、旦那様が対応できません。
少女愛好者のような変態ならまだしも、そういう話は伺ったことがありませんからね」
『妾の夫が変態じゃと申したのか?!』
「いえいえ、旦那様は変態ではないと申し上げたのですよ」
『ヴァルターは我が夫、それは事実じゃろうが!』
「婚姻の事実など、どこにあるというのですか?
法的にあなたは未成年、旦那様の妻となる資格を得る前です」
『”白狼月華”がその証じゃ!
月夜見様に奉納されし神剣が、ヴァルターを主と認めたのじゃ!
それは月夜見様がヴァルターを妾の夫と認めたに等しい!
人の世の法など、神の法の前には無力と知るがよい!』
キューブが困惑した笑顔でフランチェスカに振り向いた。
「……殿下は、なんと言ってるんですか?
さすがにまだ、難しい単語はわからないので」
フランチェスカが大きく息をついて応える。
「あなたが知る必要のないことです。
ヴァルターさんと殿下は既に夫婦――少なくとも、殿下の中ではそうなってます。
月夜見様の巫女として、殿下には論拠があるのです」
キューブがジト目でフランチェスカを見た。
「なんですか、その無茶苦茶な理屈は。
あなたは大陸出身者ですよね?
そのあなたなら、大陸では国家の法が全てなのも理解してますよね?
きちんと殿下を説得なさってください」
フランチェスカが憂鬱なため息をついた。
「説得できればとっくにしています。
この半年間、なんど御心を変えようとしたかわかりません。
頼みの綱の我が陛下も、ヴァルターさんとの婚姻を認めてしまった。
もう殿下を止める手段はありません」
アヤメが見下すような視線をキューブに投げつけた。
『少しは見どころがあるかと思えば、やはり愚昧の類じゃったか。
じゃがわずかな期間でここまで青嵐語を修得した努力と才覚は認めてやろうぞ。
あとは分を弁え、小人らしく妾に従っておれ』
キューブが頭を押さえてため息をついた。
「……少しは公用語を使う努力、しませんか?
私を馬鹿にしてるのはわかりますが、何を言ってるのか伝わりませんよ?」
アヤメがニコリと微笑んで告げる。
「キューブは私のいう事を聞いておけばいいって話だよ!」
「それが命じられた任務ではありますが、法を犯す真似は看過できません。
婚姻は成人である十五歳になってから――これは、この国で守られるべきものです。
少なくとも領主である旦那様には、それを守る義務があります。
領主が法を守らないようでは、領民が法を守るわけがありませんからね」
アヤメがフッと鼻で笑って応える
『己を律せぬ愚昧共は、力で躾ければよい。
丁度ここは港町じゃ。島の一つや二つ、消し飛ばしてやれば分を弁えるじゃろうて』
キューブは眉根を寄せ、アヤメを黙って見つめた。
単語はだいたい聞き取れた。だが意味するところがわからない。
『島を消し飛ばす』という言葉が指す意味を、想像することが出来なかった。
困惑するキューブに、フランチェスカが告げる。
「殿下にその『当たり前』の理屈は通用しないのです。
巫女として強大な力を持つ、殿下には」
アヤメが勝ち誇った顔でキューブを見つめながら告げる。
『では妾はヴァルターの元へ行って来ようかの。
おんしらはここに居れ。妾とヴァルターの時間を邪魔するでないぞ』
ソファから立ち上がり、歩いて行くアヤメを、キューブもフランチェスカも止めることが出来ず、彼女がリビングから去っていくのを見つめていた。
****
キューブがため息をついてフランチェスカに告げる。
「なんなんですか、あのわがままなお姫様は。
自分の意志を通して当然、そんな態度です。
王族があのような姿では、民に示しがつかないのでは?」
フランチェスカが苦笑を浮かべて応える。
「殿下はセイラン国でも特別なお力を持って生まれたお方。
国が祀る神の加護を受けて生まれた、特別な巫女。
元々、大陸にやってくることになった原因も、自分の言うことを聞かない国民の前で無人島を一つ、消し飛ばしたからです。
我が陛下がそれを叱りつけ、『自分の世界を広げて来い』とおっしゃり、見聞を広めるために来たのですから」
キューブが困惑して尋ねる。
「まさか、島を本当に消し飛ばせるというのですか? 人間が? どうやって?」
「アイゼンハイン王国軍の話をご存じありませんか?」
「……『旦那様が三万の軍隊を、町ごと消し飛ばした』という噂なら耳にしています。
ですが町の者でも、そんなでたらめな話を本気で信じている人間はいませんよ」
フランチェスカが憂鬱そうにため息をついた。
「その場に居れば、あなたも信じられたのでしょうね。
ケーテンの町が三万の軍勢ごと消し飛んだ、あの瞬間を」
キューブが困惑を極めて眉をひそめた。
「馬鹿な……人間にそんなこと、できるわけがない」
「できてしまうのだから、仕方ありません。
疑うならケーテンの町跡でも見に行ったらどうですか?
もしかすると復興作業で埋め立てが進んでいるかもしれませんが、大地に穿たれた大穴が見られるかもしれませんよ」
キューブは、フランチェスカが嘘や誇張を言っているわけが無いと理解した。
それほど危険な人間、いや兵器を『護衛し、わがままを聞いてやれ』という命令の理不尽さを、ようやく理解した。
「……つまり、私が受けた任務が本来意味するところは、『殿下にその力を使わせるな』ということですか」
「そちらの意味合いが強いでしょうね。
ヴァルターさんが付きっ切りなら、自分でそれを管理したのでしょう。
ですが近頃はヴァルターさんが忙しく、殿下のお傍に居られない時間が増えた。
代わりになる監視役が欲しかったのでしょう」
キューブが諦めたように息をついた。
「なんて理不尽な命令だ。
私の命など、どうなっても構わないと言うんですかね」
「ゲッカがそばに居なければ、殿下の力は恐れるほどではありません。
その間は言葉通り、殿下を護衛する役目を果たせばよいのです」
キューブが真面目な顔でフランチェスカを見て告げる。
「殿下が帰国する可能性は?」
「ありません。ヴァルターさんがセイラン国に移住するのであれば、あるいは」
二人の傍仕えは、そのありえない未来に希望を託し、深いため息をついた。
「……死ぬかと思った。
普通、いきなり殺す気で拳を振り抜いてくるかよ。
いくら元傭兵でも、限度があるだろ」
あの拳には殺意がこもっていた。
おそらく、戦場で何人もの命を奪ってきた拳だ。
アヤメは不機嫌を隠す様子もなく告げる。
『大人しゅう殺められておればよかったものを。
せっかく久しぶりに、食後にヴァルターとの時間を楽しめるかと思うておったのに、台無しじゃ。
最近のあやつは、少々妾をないがしろにし過ぎではないか?
妻をもそっと構おうとは思わぬのか』
フランチェスカが眉をひそめ、困りながら告げる。
『姫様、我慢なさってください。
それにまだ、夫婦にはなっておられませんよ?』
『ヴァルターは白狼月華を使いこなしてみせたのじゃぞ?
もはや祝言を上げたも同然じゃ。
あとは稚児を作るのみ。
……早速今夜、ヴァルターの寝室に忍び込もうかのう』
『姫様! どうかご自重なさってください!』
キューブが呆れた顔で告げる。
「十歳で子供を作るとか、正気ですか?
作れるわけが無いでしょう」
アヤメがきょとんとした顔でキューブの顔を見つめた。
『……おんし、青嵐語がわかるのかえ?』
キューブがニコリと微笑んで応える。
「少しだけですが、船の中で覚えましたから」
アヤメの目がスゥっと細くなる。
『ほぅ……愚昧ではない、ということかえ。
じゃが心配は無用じゃ。
青嵐国では、十二で嫁ぎ、稚児を作った姫がおる。
他の姫にできて、妾にできぬ道理もなし。
この身体が女になる前は、予行練習と思っておけばよいのじゃ』
キューブが笑顔のまま応える。
「半分くらいしかわかりませんが、十二と十では二歳も差がありますよ。
第一、今のアヤメ殿下相手に『子供を作れ』なんて、旦那様が対応できません。
少女愛好者のような変態ならまだしも、そういう話は伺ったことがありませんからね」
『妾の夫が変態じゃと申したのか?!』
「いえいえ、旦那様は変態ではないと申し上げたのですよ」
『ヴァルターは我が夫、それは事実じゃろうが!』
「婚姻の事実など、どこにあるというのですか?
法的にあなたは未成年、旦那様の妻となる資格を得る前です」
『”白狼月華”がその証じゃ!
月夜見様に奉納されし神剣が、ヴァルターを主と認めたのじゃ!
それは月夜見様がヴァルターを妾の夫と認めたに等しい!
人の世の法など、神の法の前には無力と知るがよい!』
キューブが困惑した笑顔でフランチェスカに振り向いた。
「……殿下は、なんと言ってるんですか?
さすがにまだ、難しい単語はわからないので」
フランチェスカが大きく息をついて応える。
「あなたが知る必要のないことです。
ヴァルターさんと殿下は既に夫婦――少なくとも、殿下の中ではそうなってます。
月夜見様の巫女として、殿下には論拠があるのです」
キューブがジト目でフランチェスカを見た。
「なんですか、その無茶苦茶な理屈は。
あなたは大陸出身者ですよね?
そのあなたなら、大陸では国家の法が全てなのも理解してますよね?
きちんと殿下を説得なさってください」
フランチェスカが憂鬱なため息をついた。
「説得できればとっくにしています。
この半年間、なんど御心を変えようとしたかわかりません。
頼みの綱の我が陛下も、ヴァルターさんとの婚姻を認めてしまった。
もう殿下を止める手段はありません」
アヤメが見下すような視線をキューブに投げつけた。
『少しは見どころがあるかと思えば、やはり愚昧の類じゃったか。
じゃがわずかな期間でここまで青嵐語を修得した努力と才覚は認めてやろうぞ。
あとは分を弁え、小人らしく妾に従っておれ』
キューブが頭を押さえてため息をついた。
「……少しは公用語を使う努力、しませんか?
私を馬鹿にしてるのはわかりますが、何を言ってるのか伝わりませんよ?」
アヤメがニコリと微笑んで告げる。
「キューブは私のいう事を聞いておけばいいって話だよ!」
「それが命じられた任務ではありますが、法を犯す真似は看過できません。
婚姻は成人である十五歳になってから――これは、この国で守られるべきものです。
少なくとも領主である旦那様には、それを守る義務があります。
領主が法を守らないようでは、領民が法を守るわけがありませんからね」
アヤメがフッと鼻で笑って応える
『己を律せぬ愚昧共は、力で躾ければよい。
丁度ここは港町じゃ。島の一つや二つ、消し飛ばしてやれば分を弁えるじゃろうて』
キューブは眉根を寄せ、アヤメを黙って見つめた。
単語はだいたい聞き取れた。だが意味するところがわからない。
『島を消し飛ばす』という言葉が指す意味を、想像することが出来なかった。
困惑するキューブに、フランチェスカが告げる。
「殿下にその『当たり前』の理屈は通用しないのです。
巫女として強大な力を持つ、殿下には」
アヤメが勝ち誇った顔でキューブを見つめながら告げる。
『では妾はヴァルターの元へ行って来ようかの。
おんしらはここに居れ。妾とヴァルターの時間を邪魔するでないぞ』
ソファから立ち上がり、歩いて行くアヤメを、キューブもフランチェスカも止めることが出来ず、彼女がリビングから去っていくのを見つめていた。
****
キューブがため息をついてフランチェスカに告げる。
「なんなんですか、あのわがままなお姫様は。
自分の意志を通して当然、そんな態度です。
王族があのような姿では、民に示しがつかないのでは?」
フランチェスカが苦笑を浮かべて応える。
「殿下はセイラン国でも特別なお力を持って生まれたお方。
国が祀る神の加護を受けて生まれた、特別な巫女。
元々、大陸にやってくることになった原因も、自分の言うことを聞かない国民の前で無人島を一つ、消し飛ばしたからです。
我が陛下がそれを叱りつけ、『自分の世界を広げて来い』とおっしゃり、見聞を広めるために来たのですから」
キューブが困惑して尋ねる。
「まさか、島を本当に消し飛ばせるというのですか? 人間が? どうやって?」
「アイゼンハイン王国軍の話をご存じありませんか?」
「……『旦那様が三万の軍隊を、町ごと消し飛ばした』という噂なら耳にしています。
ですが町の者でも、そんなでたらめな話を本気で信じている人間はいませんよ」
フランチェスカが憂鬱そうにため息をついた。
「その場に居れば、あなたも信じられたのでしょうね。
ケーテンの町が三万の軍勢ごと消し飛んだ、あの瞬間を」
キューブが困惑を極めて眉をひそめた。
「馬鹿な……人間にそんなこと、できるわけがない」
「できてしまうのだから、仕方ありません。
疑うならケーテンの町跡でも見に行ったらどうですか?
もしかすると復興作業で埋め立てが進んでいるかもしれませんが、大地に穿たれた大穴が見られるかもしれませんよ」
キューブは、フランチェスカが嘘や誇張を言っているわけが無いと理解した。
それほど危険な人間、いや兵器を『護衛し、わがままを聞いてやれ』という命令の理不尽さを、ようやく理解した。
「……つまり、私が受けた任務が本来意味するところは、『殿下にその力を使わせるな』ということですか」
「そちらの意味合いが強いでしょうね。
ヴァルターさんが付きっ切りなら、自分でそれを管理したのでしょう。
ですが近頃はヴァルターさんが忙しく、殿下のお傍に居られない時間が増えた。
代わりになる監視役が欲しかったのでしょう」
キューブが諦めたように息をついた。
「なんて理不尽な命令だ。
私の命など、どうなっても構わないと言うんですかね」
「ゲッカがそばに居なければ、殿下の力は恐れるほどではありません。
その間は言葉通り、殿下を護衛する役目を果たせばよいのです」
キューブが真面目な顔でフランチェスカを見て告げる。
「殿下が帰国する可能性は?」
「ありません。ヴァルターさんがセイラン国に移住するのであれば、あるいは」
二人の傍仕えは、そのありえない未来に希望を託し、深いため息をついた。
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