睡恋―sui ren―

桜 詩

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14,翻弄 ☽

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 隠し扉が閉まると、道は真っ暗なのにジョエルは迷いなく進んでいく。いくつか曲がり、階段を上がるとフィリスの部屋の隠し扉から出てきた。

ジョエルは上着を脱ぎ、タイを外し椅子に掛けた。
続いてフィリスのドレスを脱がせ、コルセットの紐を外して床に落とす。

シュミーズ一枚の姿は無防備で、頼りない。
暖炉のオレンジ色の火が、ゆらゆらと生き物のように揺らめき、それが薄い布を透けさせて裸体を顕にしていた。

 ジョエルはベッドの横の椅子に座ると、いかにも貴族らしく足を組んでさっきフィリスが舐めた指をフィリスの口許に近づけると、指先で唇を辿った。
彼の持つ、高貴な貴族らしい存在感は不思議と人を当然のように従わせてしまう。少なくともフィリスはそうだった。

 まるでもっと味わうように命じられているみたいで、その仕草に操られるかのように、フィリスは椅子の傍らに膝をつくと、彼の指を舌先で触れ、そしてまだ葡萄の味の残る指を口を含み、そしてまるで指と口で交わるみたいに、吸ってそして舌を蠢かして顔を前後に動かした。

彼の指が口腔を犯し、淫らな気分はどんどん高まり、まるで同じことを、蜜壺なかにもされている………、とそんな気持ちがしてしまう。

フィリスの口腔と敏感な舌を、彼の爪や関節の骨の感触が擦り、その感触が気持ちよくて動きは次第に大胆になる。

ちゅぽっと音をたてて、指が引き抜かれてフィリスはぼんやりと彼の顔を見つめた。

椅子を立った彼は、フィリスをベッドの方へと向かせるとうつ伏せに寝かせ、横に寝そべると背の窪みをゆっくりと辿り、ヒップの割れ目に指をそのまま這わせて、フィリスの花弁でそれを止めた。

シュミーズが濡れてぴったりとそこへ貼り付く。
「濡れてる」
彼の手の平がとシュミーズ越しにそこに触れ、フィリスに甘い吐息を出させ、それから裾をまくり、膝裏からゆっくりと太股に触れていく。

「ここも、ぬるぬるしてる」

太股から手を離した彼は、指を濡らし糸を引いているのを見せつけた。

「上の口にされてる事を、下にもして欲しいと感じた?」
フィリスは頬を染めて、軽く頷いた。

「ええ、そう」

「それで、こんなに濡らして。可愛いねフィリス」

ジョエルは、半身を浮かせたフィリスの上に覆い被さり、キスをしながら舌をきつく絡めとり、そして呼吸をまるで止めるみたいなくらい濃厚なキスを繰り返した。

キスで、感じてまたさらに閉じた太股をもじもじとさせると、合間を愛液でぬるぬるとしていて、湿った感覚が広がる。
唾液でくちゅくちゅと音をならし、ジョエルはさらに口腔を責める。濡れて充血した花弁がもどかしくて、自然と腰を揺らして、もっとそこに刺激が欲しくておかしくなりそうになる。

「………っん………」
「淫らだな、フィリス。こんなにも感じやすい体で………どうやって一人身でいられる?」

ジョエルはシャツを脱ぎ、そして放り投げてズボンの前を開けた。それからフィリスのシュミーズを脱がせて、ベッドの外へ落とした。

脱いだジョエルの裸体を、物欲しそうに見ていたのか、
「味わってみる?」
とジョエルはベッドに座り、見事な体を見せつけた。
この前見た時よりも、より一層大きく見えるのは、フィリスが欲しくて堪らないからだろうか。

雄々しくそそりたつジョエルの屹立はやはり、どこか凶器じみて怖くてそして……それはつまり、女の本能が官能と結び付いて強烈に惹き付けられる。

唇は考える間もなくすべらかな先端へキスをして、そして膨らみを舌で愛撫した。
しょっぱいような味は、ムスクの香りとさらに合わさってフィリスの興奮を高めていく。

口一杯に彼を含むと口腔を犯す質量は指の比ではなく、そして唾液がたらりと根元まで滴っていく。
それと同じように、花弁からも滴っていく気がしてフィリスは恍惚となって唇と舌を動かし自ら彼の屹立を喉の方まで受け入れ、顔を動かして舌で愛撫し続けた。

「……っ……も、ういい。フィリス」

息を荒くして、フィリスは唇を離して、そして濡れた唇を舌で舐めた。

「脚を開いて」
フィリスは座ったまま、大きく脚を開いた。
ぱっくりと開いた花弁は、濡れて光り淫らな物を花開かせていた。

フィリスが舐めた指をそこへ近づけ、ジンジンしている花芯をそっと一撫ですると、フィリスは声を高く上げた。

「……っあ………!」

羽みたいに柔らかな手つきで、花芯をなぶられフィリスはがくがくと震えた。爪先は丸まり、仰け反らせ体を支える腕がブルブルと崩れ落ちそうになる。

「や…………っあああっ!」

声を上げて、フィリスはベッドに崩れ落ちた。
びっしょりとしとどに濡れた蜜壺は、指の侵入をすんなりと許してしまう。くちゅくちゅとかき混ぜる音がして、さっき口腔を犯していた動きがそこでもまた始まる。

ちゃぷちゃぷと溢れる音が激しくなり、フィリスはまた喘ぎを漏らす。
「ああっ…………だめっ……!」

もう達しそうなギリギリの限界で、舌が花芯を捉えるとフィリスは脳裏が真っ白になり、全身から汗が吹き出しまたどっと、愛液が溢れた。

はあはあと、荒く息をつくフィリスに、ジョエルは微笑みを向けると、膝を体の横に大きく開かせ、猛った物を突き立てた。

ずん!と圧倒的な質量が体を貫き背筋を走って脳裏がまた染め上げられる。
「フィリス」

呼ばれて視線を向けると、大きく開いた太股の間に、ジョエルの大きな男の証が突き立ち、そしてそれが彼の腰の動きでじゅぼじゅぼと音をさせながら抜き差ししている。

淡い金の繁みの毛が濡れて光り彼の褐色の毛と擦られて、花芯を刺激する。フィリスの粘膜は全て開いて彼を受け入れているみたいに一つになろうとしていた。

「気持ちいい?フィリス」

「んっ………気持ち……い………っ……!」
「俺もいい。凄く」

花弁が彼の屹立に、まとわりつき貪欲に食べようとしているみたいだとフィリスはぼんやりとそう思えて、彼の動きに合わせて波のように蠢く腰はまるで、うねうねとしていて大蛇のようだった。

「………っ……ずっと…………」

終わらなければ良いのに……。

喘ぎ、そして浅くなる呼吸と、そして制御をなくす体がクライマックスが近いとサインを送ってくる。

「………っあ…………もっと…、………きてっ………!」

フィリスの言葉にジョエルは薄く笑い、凶悪に突き立て始めた。白く染まる意識に、激しく体を翻弄されそしてやって来る小さな死を、フィリスは嬉々として迎え、歓喜の声を震わせた。
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