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16,紳士からの誘い
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ジョエルがベッドにいたのを見られてしまった。
ウェンディ、と名乗ったメイドは年頃はフィリスよりも少し年下か……。目がくりっと大きくて、可愛らしい顔立ちだった。
例え直接仕える事の許されない下級メイドでも、ジョエルの顔は知っているに違いない。だからこそ、すんなり彼の言葉を聞いたのだろうから。
午前のプリントドレスにエプロン姿でフィリスを見ないように暖炉の掃除を続けていた。そんな彼女の側に立ち
「ウェンディ」
と彼女を呼び、その若い顔を見つめた。
「これを受け取ってちょうだい」
あまりに大きな金額は、誰かに見つかれば余計に彼女の口を滑らせてしまうかも知れない。フィリスは、銀貨を数枚ハンカチに包み渡した。銀貨ならばメイドが持っていてもおかしくないだろう。
「いけません」
「いいえ、受け取らないといけないわ………そうしなさい」
フィリスは、ウェンディに乱れたベッドを見られた事を恥ずかしく感じた。それに彼女は二人が裸でいたのをはっきり見たはずだ。
リスクはあったというのに、実際に誰かに見られる事は激しく心を動揺させた。
夫婦であった時にはこんなこと思いもしなかったし、痕跡のあるような行為もなかったからだ。
「誰にも言いません、大丈夫です」
若いが、何がここで行われていたか分かるらしい。そういえば、メイドたちは若く見えても色んな事を見聞きしている。つまりこんな事を……。
「ありがとう……」
ウェンディはぴょこんとお辞儀をして、掃除道具を持って部屋から出ていった。
フィリスは、ジョエルの言うように再びベッドに入ったが、寝返りを打つばかりでなかなか眠れそうにはなかった。
一つにはさっきまでの温もりが消えていたから。
もう一つには、他人に知られてしまったことだ。
ウェンディは他人に話はしないだろう。
それでも、敏い人は気づいてしまうかも知れない。
いつだって、こうなった時………身の破滅をもたらすのは女で、男はさほどの影響はない。
せっかく見つけた居場所なのに……。
大切な公爵家の子息を、誘惑した悪女として追い出されたら?
今度こそ、どこにも行き場がない。
離婚したことは………その離婚理由ゆえに再婚の望みはないし、フィリス自身も望まないとはいえ、世間はどこか哀れな女を嘲笑いながらも、フィリスの方に同情的だった。
でも、これは違う。
デビュタントの付き添い夫人としてここにおりながら、エスコート役を務める青年に手を出した。しかも、次の公爵で王位継承権すらある高貴な相手に。
ジョエルは、王太子エリアルド、第二王子ギルセルド、王弟 アルベルトに次ぐ王位に近い人だ。
眠れないフィリスは、部屋の隣にある最新式のバスルームへ向かった。朝からお風呂なんて贅沢だが、それはこの屋敷ゆえに、だ。
鬱々となりそうな気分を、せめて身綺麗にすることでまぎらわせようと、ネグリジェを脱ぎバスタブに入りコックをひねる。
温かいお湯が出て、ジョエルの残り香を消してくれる。
何もなかったと、そんな風に振る舞わないといけない。それでも、きれいさっぱり無くしたくもない。
ローズのソープの香りがフィリスを纏った頃には、メイドがやって来てバスローブを広げた。
「ありがとう」
「今朝も朝食はお部屋でご用意させますか?」
「ええ………いいえ、今朝は朝食室で」
ジョエルは、フィリスの食を気にしてる。
それに、何も問題などない事を、普通であることを確認しないといけない。
朝食室には、フェリクス、それからジョエルとそれにトリクシー、そしてルナが席に着いていた。
既婚女性は、ベッドで朝食を摂ることの多いこの国でルナが席に着いている事が意外に思えた。
「おはよう、フィリス」
ルナがにこりと微笑んで自分の隣を示した。
フィリスは、ジョエルに言われた通り、卵料理とパンを皿に取り彼が立ちあがり引いてくれた椅子に座った。
オレンジジュースを飲み、それからパンを一口食べた。
それから約束通り卵を食べ………それらをゆっくりと、ゆっくりと食べていると、新聞越しに彼が微笑むのを見た。
ジョエルが泰然自若としている事が、頼もしくそして、安心させられた。
彼の指が葡萄を口に運び、その指をフィリスは味わった。
こんな、明るい朝食の席で思い返せばひどく淫らな行為に思え、ゆっくりと咀嚼していたパンをこくりと飲み込んだ。
「そうだ、フィリス。ちょうど良かった」
フェリクスが読んでいた手紙を横に置いて話しかけてくる。
「はい」
「ソールズベリからだ。今日の午後、君を美術館に誘いたいと」
フェリクスは、手紙をフィリスの方へと伸ばし恐る恐るそれを手にした。
手紙はまるでお手本みたいなお定まりの挨拶に始まり、フィリスと過ごしたい旨をきちんとした文脈で綴られていた。
「いい返事を出していいね?」
「ですがわたしは付き添いで……」
「大丈夫よ、フィリス。トリクシーなら今日は私が付いているわ。何も求婚という訳じゃないわ、気晴らし、くらいの気持ちで行ってきても良いのじゃないかしら?」
「ええ……公爵夫人……。では、行かせて頂きます。そのようにお返事を、お願い出来ますか?」
「分かった。フィリス、ソールズベリは悪いやつではない。すぐに断ったりせず、ゆっくりと知り合って判断してやってくれ」
「はい、公爵さま」
フィリスは微笑んで、卵を少し切り口に運んだ。
白い便箋の、定規を引いたみたいに並ぶ文字に、きちんと正確に折られた跡が残るそれは、エメルソン・トワイニングの真面目で誠実な人柄をそっくり表している気がした。
微笑んでいるルナと、それからフェリクスにフィリスはもう一度にこりと微笑んだ。
これはきっと、二人のお節介なのだ。
例えソールズベリと結婚にまで至らずとも、フィリスに求愛者が現れたと、そんな噂……多分、すぐに誰かが流してくれるだろう。そうすれば、他の男性も続く。
これは二人からのフィリスへの思いやり、だ。
有り難いけれど………それは、分かるけれど。
でも、
こんな気持ちでは、
「お昼過ぎにメイドを部屋に向かわせるわ」
「ありがとうございます」
「美術館というと、フルーレイスの画家のベジャールの新作が飾られていて、あれは見事だった」
ジョエルが言った。
「タイトルは?」
「睡蓮、大きな絵だからすぐに分かる」
「睡蓮……」
そういえば………。
幼い頃に、睡蓮の咲く池を見たことがあった。
水の上に花を咲かせ、その花の影が水面に鏡のように映る優美で幻想的な光景。
まるで眠るように閉じる花は、秋にはその花を終わらせても次の年にはまた美しく咲く。
水の中で、根をはりそしてまた水上に、花を咲かせる。
「それは楽しみだわ」
フィリスは、カトラリーを置き、それから紅茶を淹れて一口飲んだ。
「もう食べないのか?」
少しだけ咎められている気がするのは、気のせいではない。
「朝だもの。これくらいで充分だわ」
「他にも美味しいものがあるのに、残念だ」
フィリスはさらに紅茶を口にして、紙面を読む彼を見て
「じゃあ、明日はまた別の物を食べるようにするわ」
これで明日の朝も、きちんと食べなくてはいけなくなった。
「それがいい。うちのコックは腕がいいから」
「フィリスが出掛けるなら、トリクシーとルナはどこへ行くんだ?」
「トリクシーのドレスを新調しに行くわ。せっかくだし街に出掛けたいわよね?」
「ええ!それがいいわ、楽しみ!」
トリクシーが明るく言った。そして、若い娘にしては珍しく旺盛な食欲を見せていた。
「トリクシーは少し、量を控えた方がいいんじゃないか?」
フェリクスが言うと、
「育ち盛りなの。お腹ペコペコ、家族じゃない方が同席しているときは、ちゃんとお嬢様らしく小鳥くらいにするわ。でも今はダメ」
にこっと笑うとパクり、とパンを齧った。
可愛らしくてフィリスはクスクス笑った。
「だって、あの夜のコルセットときたら!あばら骨が折れるかと思うわよ!だから、今食べるの」
「そうね、でも慣れれば平気になってくるわ」
ルナがトリクシーに慰めの言葉をかけた。
そんなやり取りをほほえましく皆が見ていた。
なんて、穏やかな朝。
フィリスの心中を除けば、本当になんてことない朝の風景だった。
ウェンディ、と名乗ったメイドは年頃はフィリスよりも少し年下か……。目がくりっと大きくて、可愛らしい顔立ちだった。
例え直接仕える事の許されない下級メイドでも、ジョエルの顔は知っているに違いない。だからこそ、すんなり彼の言葉を聞いたのだろうから。
午前のプリントドレスにエプロン姿でフィリスを見ないように暖炉の掃除を続けていた。そんな彼女の側に立ち
「ウェンディ」
と彼女を呼び、その若い顔を見つめた。
「これを受け取ってちょうだい」
あまりに大きな金額は、誰かに見つかれば余計に彼女の口を滑らせてしまうかも知れない。フィリスは、銀貨を数枚ハンカチに包み渡した。銀貨ならばメイドが持っていてもおかしくないだろう。
「いけません」
「いいえ、受け取らないといけないわ………そうしなさい」
フィリスは、ウェンディに乱れたベッドを見られた事を恥ずかしく感じた。それに彼女は二人が裸でいたのをはっきり見たはずだ。
リスクはあったというのに、実際に誰かに見られる事は激しく心を動揺させた。
夫婦であった時にはこんなこと思いもしなかったし、痕跡のあるような行為もなかったからだ。
「誰にも言いません、大丈夫です」
若いが、何がここで行われていたか分かるらしい。そういえば、メイドたちは若く見えても色んな事を見聞きしている。つまりこんな事を……。
「ありがとう……」
ウェンディはぴょこんとお辞儀をして、掃除道具を持って部屋から出ていった。
フィリスは、ジョエルの言うように再びベッドに入ったが、寝返りを打つばかりでなかなか眠れそうにはなかった。
一つにはさっきまでの温もりが消えていたから。
もう一つには、他人に知られてしまったことだ。
ウェンディは他人に話はしないだろう。
それでも、敏い人は気づいてしまうかも知れない。
いつだって、こうなった時………身の破滅をもたらすのは女で、男はさほどの影響はない。
せっかく見つけた居場所なのに……。
大切な公爵家の子息を、誘惑した悪女として追い出されたら?
今度こそ、どこにも行き場がない。
離婚したことは………その離婚理由ゆえに再婚の望みはないし、フィリス自身も望まないとはいえ、世間はどこか哀れな女を嘲笑いながらも、フィリスの方に同情的だった。
でも、これは違う。
デビュタントの付き添い夫人としてここにおりながら、エスコート役を務める青年に手を出した。しかも、次の公爵で王位継承権すらある高貴な相手に。
ジョエルは、王太子エリアルド、第二王子ギルセルド、王弟 アルベルトに次ぐ王位に近い人だ。
眠れないフィリスは、部屋の隣にある最新式のバスルームへ向かった。朝からお風呂なんて贅沢だが、それはこの屋敷ゆえに、だ。
鬱々となりそうな気分を、せめて身綺麗にすることでまぎらわせようと、ネグリジェを脱ぎバスタブに入りコックをひねる。
温かいお湯が出て、ジョエルの残り香を消してくれる。
何もなかったと、そんな風に振る舞わないといけない。それでも、きれいさっぱり無くしたくもない。
ローズのソープの香りがフィリスを纏った頃には、メイドがやって来てバスローブを広げた。
「ありがとう」
「今朝も朝食はお部屋でご用意させますか?」
「ええ………いいえ、今朝は朝食室で」
ジョエルは、フィリスの食を気にしてる。
それに、何も問題などない事を、普通であることを確認しないといけない。
朝食室には、フェリクス、それからジョエルとそれにトリクシー、そしてルナが席に着いていた。
既婚女性は、ベッドで朝食を摂ることの多いこの国でルナが席に着いている事が意外に思えた。
「おはよう、フィリス」
ルナがにこりと微笑んで自分の隣を示した。
フィリスは、ジョエルに言われた通り、卵料理とパンを皿に取り彼が立ちあがり引いてくれた椅子に座った。
オレンジジュースを飲み、それからパンを一口食べた。
それから約束通り卵を食べ………それらをゆっくりと、ゆっくりと食べていると、新聞越しに彼が微笑むのを見た。
ジョエルが泰然自若としている事が、頼もしくそして、安心させられた。
彼の指が葡萄を口に運び、その指をフィリスは味わった。
こんな、明るい朝食の席で思い返せばひどく淫らな行為に思え、ゆっくりと咀嚼していたパンをこくりと飲み込んだ。
「そうだ、フィリス。ちょうど良かった」
フェリクスが読んでいた手紙を横に置いて話しかけてくる。
「はい」
「ソールズベリからだ。今日の午後、君を美術館に誘いたいと」
フェリクスは、手紙をフィリスの方へと伸ばし恐る恐るそれを手にした。
手紙はまるでお手本みたいなお定まりの挨拶に始まり、フィリスと過ごしたい旨をきちんとした文脈で綴られていた。
「いい返事を出していいね?」
「ですがわたしは付き添いで……」
「大丈夫よ、フィリス。トリクシーなら今日は私が付いているわ。何も求婚という訳じゃないわ、気晴らし、くらいの気持ちで行ってきても良いのじゃないかしら?」
「ええ……公爵夫人……。では、行かせて頂きます。そのようにお返事を、お願い出来ますか?」
「分かった。フィリス、ソールズベリは悪いやつではない。すぐに断ったりせず、ゆっくりと知り合って判断してやってくれ」
「はい、公爵さま」
フィリスは微笑んで、卵を少し切り口に運んだ。
白い便箋の、定規を引いたみたいに並ぶ文字に、きちんと正確に折られた跡が残るそれは、エメルソン・トワイニングの真面目で誠実な人柄をそっくり表している気がした。
微笑んでいるルナと、それからフェリクスにフィリスはもう一度にこりと微笑んだ。
これはきっと、二人のお節介なのだ。
例えソールズベリと結婚にまで至らずとも、フィリスに求愛者が現れたと、そんな噂……多分、すぐに誰かが流してくれるだろう。そうすれば、他の男性も続く。
これは二人からのフィリスへの思いやり、だ。
有り難いけれど………それは、分かるけれど。
でも、
こんな気持ちでは、
「お昼過ぎにメイドを部屋に向かわせるわ」
「ありがとうございます」
「美術館というと、フルーレイスの画家のベジャールの新作が飾られていて、あれは見事だった」
ジョエルが言った。
「タイトルは?」
「睡蓮、大きな絵だからすぐに分かる」
「睡蓮……」
そういえば………。
幼い頃に、睡蓮の咲く池を見たことがあった。
水の上に花を咲かせ、その花の影が水面に鏡のように映る優美で幻想的な光景。
まるで眠るように閉じる花は、秋にはその花を終わらせても次の年にはまた美しく咲く。
水の中で、根をはりそしてまた水上に、花を咲かせる。
「それは楽しみだわ」
フィリスは、カトラリーを置き、それから紅茶を淹れて一口飲んだ。
「もう食べないのか?」
少しだけ咎められている気がするのは、気のせいではない。
「朝だもの。これくらいで充分だわ」
「他にも美味しいものがあるのに、残念だ」
フィリスはさらに紅茶を口にして、紙面を読む彼を見て
「じゃあ、明日はまた別の物を食べるようにするわ」
これで明日の朝も、きちんと食べなくてはいけなくなった。
「それがいい。うちのコックは腕がいいから」
「フィリスが出掛けるなら、トリクシーとルナはどこへ行くんだ?」
「トリクシーのドレスを新調しに行くわ。せっかくだし街に出掛けたいわよね?」
「ええ!それがいいわ、楽しみ!」
トリクシーが明るく言った。そして、若い娘にしては珍しく旺盛な食欲を見せていた。
「トリクシーは少し、量を控えた方がいいんじゃないか?」
フェリクスが言うと、
「育ち盛りなの。お腹ペコペコ、家族じゃない方が同席しているときは、ちゃんとお嬢様らしく小鳥くらいにするわ。でも今はダメ」
にこっと笑うとパクり、とパンを齧った。
可愛らしくてフィリスはクスクス笑った。
「だって、あの夜のコルセットときたら!あばら骨が折れるかと思うわよ!だから、今食べるの」
「そうね、でも慣れれば平気になってくるわ」
ルナがトリクシーに慰めの言葉をかけた。
そんなやり取りをほほえましく皆が見ていた。
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