睡恋―sui ren―

桜 詩

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19, 熱い夜 ☽

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 フィリスがバスルームを使い、ネグリジェの上にナイトガウンを羽織り部屋へ戻る。

自室のソファに、ジョエルの姿があり、フィリスを驚かせた。トリクシーを連れていったから、来ないと思って、少しがっかりしていたから………。

「今夜、俺が来ないと思ってた?」

「ええ、そうかも知れない」

部屋にあった女性向けの雑誌を読んでいる彼は、そこから目を上げる事はなかった。こちらを向かずにいる彼をそのままにして、フィリスはドレッサーに座り、洗って濡れた髪をタオルで包みそれからブラシを通した。
お互いを見てはいなくても、フィリスはジョエルの存在をずっと気にしていた。

 なかなか乾かない髪を緩く編んだ所で、フィリスはジョエルを振り返った。気配に気づいた彼は顔を上げて
「こっちに座って」
と、雑誌を閉じてテーブルに置いた。
側に行くことは、つまり………その先も、とつい考えずにはいられない。

 近づいたフィリスの腰を捕らえ、ジョエルは彼の立てた膝に背を当てさせ、股の上に座らせてしまった。
「今夜はチョコレートだ」
雑誌を置いたテーブルには、綺麗なブルーの箱があり、中には可愛らしい形のチョコレートが並んでいた。

まるでフィリスは、彼の世話を受けなければ、食べられないみたいだ。
それでも、つい抵抗なく大人しく唇を開き、ジョエルの手からそれを食べる。
噛むと中からトロリとした舌触りがあって、口の中にお酒が広がる。

「どう?」
「美味しい……とても」

甘さの後にお酒の苦味が来るのが、とても癖になる。
数個食べた所で、ジョエルは手を止めた。

「昼の約束、覚えてる?」
「約束?」

そうぼんやりと言った所で、瞬間的にあの淫らな約束を思い出す。
「それで期待して、お風呂を使った?」

ネグリジェの裾から手を入れたジョエルは、フィリスの花弁に軽く触れた。

「さすがにもう………、……ああ、そうでもない」
ジョエルは花弁の奥へ指を一本くっといれるとぐちゅっと水音が鳴った。
「あれからずっと、夜はイかせてあげるっていう約束を、期待してたんだな?ここをこんな風にして」
ジョエルが指を滑らせる度に、ぐちゅっ、ぐちゅっ、と濡れて愛液が溢れてくる音がして、それが次第に大きくなっていく。

「ぐしょぐしょだ。こんな音させてたら、部屋の外まで聞こえそうだ」 
指摘されて、音が更に恥じらいを呼び、そのせいでよりあふれでる。まるで水遊びしてるみたいに、じゃぷじゃぷと音がさらに激しくなっていく。

「…………っ………っやあ………!」
フィリスは体を震わせ、彼の肩に唇を押し当てた。

「溢れてる……。手首まで」
フィリスの間から手を抜いたジョエルの手は、愛液で濡れ指と指の間には透明な糸を引いている。
「立って」
フィリスを目の前に立たせると、ジョエルはネグリジェの裾を上げてフィリスに持たせて晒された下肢を目の前にしている。

「今日、ソールズベリと居た時、歩きながらここをこうされるのを思い出してた?」
ジョエルは指を蜜壺なかへ滑りこませて、ぐちゅっ、ぐちゅっ、と音を立てながらそう尋ねる。

「………っ……ぁ…ん、んっ………んっ………」
「それとも………俺以外の事を思い出してた?」
きゅっ、と花芯を花弁ごしに摘ままれてしまう。
「………っあっ!」

「言えない?」
「………っ………やぁ……ま……っ…あっ…て」
蜜壺の中を、増やされた指がバラバラに動いてかき混ぜ、水音はさっきよりも激しくて、どんどん溢れてきてしまっている。

「ま………って、…………あ、あ、あ、あ、も、とめてぇ………!」

体を震わせながらも、噴き出した潮が床を濡らしていく。その濡らす音も派手に重なり、水溜まりが広がっていく。
「………やぁ…………とめ、………て」

手を止めようと伸ばすが、さらに激しくなる指に、止まるどころかびちゃびちゃと恥ずかしく音を立てながら続く。
震えながら膝をついたフィリスに、ジョエルは顎をつかんで上向かせた。
「ずいぶん派手に出したね」

恥ずかしくて、本当に涙ぐむフィリスに耳元に唇を寄せながら
「ヴィヴァースに会ったって?」
不意にその名を出されて、ぼやけた意識に飛び込む。
「えっ………?」
「目の前をうろうろと…………。目障りだよな?上手く処理してやろうか、フィリス」

耳の形に舌を這わされ、産毛までがまるで彼を感じてしまっているかのようにゾクゾクが止まらない。

「ああ、―――それともこうやって、他の男をちらつかせて………その事をなじられたくて、わざとしてるのか?―――元夫の存在をぷんぷん匂わせながら、明け方まで俺と淫らな事をして、そしてその日の内に、ソールズベリとブレイクに求愛されて」
ネグリジェ越しに乳房を包まれ、そしてぎゅっと掴まれる。

「や……ちが、……う」
「どう違う?言っただろ?君は俺のものだと言ったのに、じゃあ、どうして明日はソールズベリと約束をしてきた?」

目の前のテーブルに、手をついてお尻を付き出す体勢をとらされたフィリスは、濡れそぼった蜜壺に指を抽挿されて喘いでる。

息は荒く乱れ、すでに何度も達している体は容易くまた達してガクガクと震えながら何とか体勢を保つ。
「また溢れてくる。凄いな」

「………っはぁ……あ、あ、あ、…………んんっ………」
再び、溢れるものが脚を伝って滴り水溜まりがさらに広がる。
脚が崩れ、そのフィリスの腰を支えて座らせるとジョエルは服を脱ぎ、見事な裸体を晒した。
そして、フィリスのネグリジェをあっさりと奪う。

ジョエルの体の、その下肢にある屹立は真上にそそり勃ち、見事な弧を描き力がみなぎっていた。
彼はそれを自らの手で一度擦る。フィリスがそれを見ているのを見て、近づきどうする?とばかりに、もう一度擦って先端をフィリスに向けた。

フィリスは、目の前のそれを伸ばした舌先で触れそれから、括れをなぞり血管をたどった。わずかな変化一つ一つを確かめるみたいに、舌を這わせそして、唇を開いて口腔に含んだ。
口に含みそれからねっとりと舌で味わい、ゆっくりとスライドする。

生理的な涙が一筋頬を伝い、顎を通り唾液と混じる。
くちゅくちゅと受け入れた所から音がなり、フィリスの動きは次第にさらに大胆になっていく。

ジョエルの情欲に掠れて甘く響く声に、そして荒くなる息が、フィリスの悦びを生む。
喉の奥を彼のものが突く度に、息の苦しさの先に官能があった。

「でも、そこまでだ……」
ジョエルはフィリスの隣に座り、フィリスを立たせてそして膝に座らせながらゆっくりと蜜壺を貫いた。
濡れてぬるついたそこは、あっさりと侵入を許す。フィリスの蜜壺は悦びに震え、耐えきれず脚を広げ自ら腰を動かそうとしたところで、ジョエルの手が腰を掴み動きを止めさせる。

「動かない。じっとして……」

動きを止めると、蜜壺はうねり、ジョエルの男根にまとわりつき、きつく締めて緩めてうねうね繰り返す。まるで貪欲に食べようとするかのように意思を持って動いているかのよう。

「……や……」
止められていても、腰は小刻みに動き、勝手に更なる快楽を求めている。

「俺の形をここで覚えて。君は俺の物だと、分からないといけない」

じっとしていても、奥からじわぁっと愛液が溢れ、そして蠢くと結合部からたらたらと滴る。ひくひく蜜壺が痙攣する。
「覚える………もうっ……じゅ、ぅぶ、、んっ……、わかっ………た、の……、だから………はや……く」

太股が堪えきれずふるふると震える。
「きちんと覚えて」
ジョエルは、フィリスの膝裏に手を入れてそのまま上へと持ち上げそして、一気に下ろす。
「……っやぁ!」

動きを封じられ好き勝手に、体が上下させられそして揺らされそして、フィリスが再び、ガクガクさせるとようやく膝裏から手を放した。放した手を花弁を愛撫してそして、ぷっくりとした花芯を押し潰すみたいに小刻みに震わされ、ぷしゃぁっと音をさせて潮がまた噴き出した。

「っ……ぁ――――――っ!」

息を荒くして震えながら寄りかかるフィリスを、抱き上げるとベッドへと運んだ。
うつぶせのフィリスの腰を高くさせ、ジョエルは濡れたヒップを手で愛撫した。柔らかなヒップが愛液で光り、花弁から後孔まではくはくと開いていた。

「ここも、触れて欲しそうだ」
「……え……?」

つぷ、後孔の入り口を指で刺激されフィリスは甘い吐息を出した。ゆるゆると弄られ、フィリスはまた喘いだ。
「気持ちいい?」
「ん………」

「また……垂れてきてる」
指摘されて、フィリスはなりふり構わず腰を揺らしねだるように、息を荒くした。
「ね……ジョエル。お願い………、もう………もう………ねぇ………」

恥ずかしくてたまらないはずなのに、フィリスはジョエルを向いて彼の男の証を握りそして擦り自分の蜜口へと導いた。
「俺は誰?」

「ジョエルよ」
「そう、俺は君の………」
ジョエルは一気に奥の奥まで貫いて、フィリスの背骨から脳まで響かせた。
「支配者だ」
フィリスはガクガク震えながらそれを聞き、最奥を穿つ彼のもので、子宮口が開くくらいの彼の甘い責め苦を受けた。
「分かった?」

フィリスは啜り泣きながら、分かったと言った。
「聞こえない………ちゃんと言って」

「わ……か、っ………たわ………!……ジョエ……ル」
彼は満足そうにフィリスのヒップを撫で、そして数度突いて動きを止めた。

座った彼は、太股に乗せてキスを……、それも打って変わった優しいキスをして、舌を絡めた。やわやわと胸を揉み、そして腰を寄せて再び二人を結びつけると、ぺニスで蜜壺をゆっくりと撫でるみたいに、腰を動かす。
「………んっ………はぁ……んっ………あっ……ああ………んっ……」
「気持ちいい?」
「きもち……い……」

揺れる腰、気づけばジョエルの指は後孔を弄び、フィリスにはそれも堪らなく官能をより高めていた。

「……っあ、あ、あっ………」
動きが激しくなったフィリスを上に乗せ、ジョエルは揺れる胸の飾りを指で愛撫しながらその眺めを楽しんだ。

「フィリス、この体勢を何て言うか知ってる?」
「………っえ……んっんっ………?しら………ない」

「騎乗位っていうそうだ。馬に乗ってるみたいだからな?………フィリスの事だから明日、乗馬の時に思い出しそうだな」

ジョエルはそう言いながら、腰を突き上げ、フィリスの動きに合わせた。

「馬に乗りながら、今日みたいに、こうして俺に貫かれてる所を思い出したら………君はどんな顔で馬に乗ってる?」
「………んっ…………そんな、の………しらな、い………」

「きっと今みたいに、すごく、いやらしい顔をしてる」
ジョエルは半身を起こすと、フィリスの開いたままの唇を塞ぎ、舌をきつく吸い、濃厚なキスをした。

「いくらソールズベリがくそ真面目なつまらない男でも、………スカートの下にか、胸の膨らみに興味を持ってしまうかも知れない」

「や……っ」

のけ反ったフィリスの腰を持ち、ジョエルは速度を上げて腰を打ち付ける。
全身を戦慄かせ、激しいクライマックスを迎えるフィリスから、引き抜くと喘ぐフィリスを起こして、唇に最初よりも一層固く大きくなった昂りのその先端でキスをさせる。

意図を悟ったフィリスの唇は淫らに怒張したそれを受け入れ、彼と自分のものの混じった、エロティックな味に襲われる。そんな行為は喉でさえなぜか気持ちいいと感じてしまう。口腔を犯す彼は何度か貫いて、喉の奥へと白濁を放った。

むせそうになるのを堪え、嚥下した所で、どくんどくんと脈打つ彼の証を舌で丁寧に舐めとった。
それを上から見下ろし、ジョエルは息を荒くしながらも微笑んだ。

「可愛いねフィリス」
キスを交わし、胸に抱かれフィリスはうっとりとした。

「あつい……」
「そうだな」
胸元に頬を寄せ、彼の早い鼓動を聞きながら、フィリスはようやく、存在してもいい所を見つけられた気がした。

――支配者

支配し、支配される事は………。
お互いにとって、必要な事なのかも知れないとフィリスは思った。少なくとも今は………。

明日の事すら考えたくなかった。
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