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44, 貴婦人の訪問
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フィリスは、すっかり秋めいたリヴィングストンの領地を、バスケットを持ってゆっくりと歩いていた。
風は冷たくなり、すっかり秋も深まった。それでも敷地内のベンチに座りお茶のセットを広げてフィリスは本を広げた。
わざわざ外に出てきたのは、なんだか一人きりになりたかったからだ。
どのくらいそうしていたのか、人の近づく気配がしてフィリスはふと、視線を本から外した。近くに立っていたのは母と同じくらいの女性、どこかで会ったか?とその美しい顔立ちを見つめ返してしまった。
「こんにちは、レディ フィリス。はじめましてね」
にっこりと、微笑むその顔にフィリスは、あっ!と思い出した。
エレナ・ウィンスレット、ジョエルの母である。ウィンスレット邸の家族の肖像画で見たことがあったのだ。フィリスは立ち上がり、
「はじめまして、レディ ウィンスレット」
と、お辞儀をした。
「エレナでいいわ。お隣、いいかしら?」
エレナは、軽く笑みを返してそしてフィリスの隣を見た。
「ええ……、お茶もいかがですか?」
「頂くわ」
フィリスは予備のカップを出し、紅茶を注いだ。
「今日はいいお天気ね、風も心地いいわ。でも、ずっとここに居ては体が冷えてしまうわね」
「そうですね」
何故、ここに彼女は来たのか……。
フィリスは、それが何の為なのか知りたくはなかった。
軽く深呼吸をして、フィリスはカップとソーサーを手渡した。
「少し、温くなってしまっているかも知れませんが」
「予告なくお邪魔したのだもの。お気遣いありがとう」
ふんわりと微笑むその顔に、フィリスは思わず見惚れてしまう。
ジョエルの母親だけあり、とても美人だと感心してしまう。年の頃は40代半ば位だったと思うが、若々しく年齢を感じさせない。
「綺麗な所ね」
「いえ、ウィンスレット邸に比べますと比較になりません」
フィリスは苦笑した。
「何を読んでいたの?」
「小説なんです……」
持っていた小説の表紙を示した。
「ああ、それね。どう?面白いの?」
「正直に言いますと、あまり」
フィリスがそう言うと、エレナは笑った。
「実は私もなの。話題だから読んでみたのだけれど、あくびが出て仕方なかったわ」
エレナは紅茶を口にして、それを膝に乗せた。
「この一年、大変だったでしょう?」
不意にそう言われてフィリスは戸惑った。
「それは……」
「いいの。答えなくて大丈夫よ、私も一度目の結婚はとても大変な結果に終わったわ。子供共々追い出されたの……、こんな事を明かすのは恥だけれど不貞の罪を捏造されたの」
フィリスは息を飲んだ。それは何と酷い話なんだろうと……。
「ちょうど、貴方と同じ17歳で結婚してね。仕方なく結婚したとはいえ大失敗よ」
暖かい微笑みを向けられてフィリスは戸惑った。
「だから……全く同じ気持ちが理解できる訳じゃないけれど、あなたの気持ちを……想像することは出来るの」
フィリスはなんと言っていいのか分からずただ、軽く目を伏せた。
膝に置いた手を、ふんわりと両手で包み込まれた。
「大丈夫よ、これからは……貴女はきっと正しい道を選べるから」
「レディ エレナ」
なんて……素敵に微笑む人なのだろう。少し聞いただけでも、壮絶な経験をしたことが伺い知れるのに今はとても、幸せだとそんな風な笑顔なのだ。
フィリスはほんの数分で、エレナに対して好意を抱いていた。そして心を許しそうになっていた。
「貴女を抱きしめたいわ、嫌じゃない?」
フィリスは子供じみていて恥ずかしい気がしたけれど、なぜかそうされたくなった。
「はい、レディ エレナ」
エレナの腕に抱きしめられたフィリスは、その柔らかな感触にただ酔いしれた。まるで小さな子供が慰められるみたいな抱擁だった。
「私には娘が居ないけれど、もしも居たらこんな感じかしら?」
そっと背を撫で、二の腕を撫でてそして両頬をそっと包み込んだ。
「あら、やっぱり……頬が冷たいわ。邸に戻った方が良いわね。レディ リヴィングストンに熱いお茶をお願いしましょう」
抗い難い誘いにフィリスは頷いて、茶器を片付けてバスケットを持った。なぜ抗い難いかと言えば……やはりどこか、ジョエルを感じるからかも知れない。
フィリスと同じ金髪にそれから紫の瞳が、もしかしたら親近感を持たせるのもあるかもしれない。
さぁ、と腕を絡めるのは、戸惑いよりもなんだか気恥ずかしかった。
この時にはすでに、エレナが別れさせる為に来たのではないかと疑った事はすでに、片隅に追いやっていた。邸に戻るとデリアがお茶の準備をしていて、暖かい室内にホッとさせられた。
「レディ エレナ、フィリスと会えていて良かったわ。さぁ、二人ともこちらでお茶にしましょう」
湯気の立つポットに、並んだお茶菓子とサンドイッチなどの軽食。
焼きたてのスコーンの香りが、食欲をそそる。
「まぁ、美味しそうね」
エレナがにこりと微笑んで、デリアの隣に座った。そしてフィリスもその隣に座る。
テーブルには、新しい品種の濃いピンクの薔薇が飾られ、それに合わせて薔薇のジャムがスコーンと共に用意されていた。
和やかに会話をする二人に、フィリスはときどき投げかけられる問いに返事をしたり相槌を打って過ごしていた。
そしてあらかた、お茶をお代わりした頃、
「……デリアはもしかしたら、分かるかも知れないけれど……年と共に、女性特有の悩みってあるでしょう?」
「ええ、そうですわね。本当に……皆さんよく聞きます」
「それで……最近、女性のお医者様を紹介して頂いたの」
「まぁ、女性の?」
「ええ、珍しいでしょう?それで、やはり女性の悩みは女性にしか話したく無いこともあるわ。それで、私も行ってみて……すごく良かったものだから」
エレナはそうそう、とレティキュールから名刺を取り出した。
「ガブリエル・フォンテーン」
フィリスは手渡された名刺を読んだ。
「そう。ドクター ガブリエル、ご夫婦共にお医者様。まだお若いけれど、とても頼りになる先生よ。……フィリスも、何でも相談すると良いわよ」
「ありがとうございます、レディ エレナ」
フィリスはその名刺を、まじまじと見つめた。
もしかしたら、これを渡すためにエレナは来たのではないかと……。
「そうそう!ここへ来た目的はこれなの、クリスマスの招待よ……ぜひ揃って、今年はお祝いをしましょう」
エレナはもう一度、レティキュールから招待状を取り出した。
どうやら今年は、家族揃ってウィンスレット家へと招待されたようだ。
「去年は夫が……もう、年寄りがしゃしゃりでない方がいいとか言ったのだけれど、だからこそあと何回も会えるかどうか分からないなから、会っておきましょうって説得をしたのよ」
くすくす軽く声を上げてエレナは笑った。それにつられてデリアも笑っていた。
フィリスも、軽く微笑んだけれど名刺の意味が気になって仕方がなかった。
「楽しい時はあっという間ね……そろそろ発たないといけないわ。今日は楽しかったわ、デリア、それにフィリス。またクリスマスに会いましょうね」
「ええ、楽しみにしています」
デリアがにこやかに返した。
フィリスは、微笑んでそして広間から歩きがてら小さくお礼を言った。
「わざわざ、来てくださってありがとうございました」
「……いいえ、貴女に会えて良かったわ」
エレナはフィリスに向き直ると、
「貴女の未来が明るいものになれば、私も嬉しいのよ。悪い事があった後に、新しい事を始めるのは勇気がいることよ、それでも……貴女にならきっとその勇気が備わっているわ」
そう言って抱擁とキスをして、エレナはリヴィングストンを発った。
エレナがどういう真意で、ここへ来たかは正確には分からなかった。ただ……フィリスがここにいるから、来たのだということは難しく考えずとも理解できた。
風は冷たくなり、すっかり秋も深まった。それでも敷地内のベンチに座りお茶のセットを広げてフィリスは本を広げた。
わざわざ外に出てきたのは、なんだか一人きりになりたかったからだ。
どのくらいそうしていたのか、人の近づく気配がしてフィリスはふと、視線を本から外した。近くに立っていたのは母と同じくらいの女性、どこかで会ったか?とその美しい顔立ちを見つめ返してしまった。
「こんにちは、レディ フィリス。はじめましてね」
にっこりと、微笑むその顔にフィリスは、あっ!と思い出した。
エレナ・ウィンスレット、ジョエルの母である。ウィンスレット邸の家族の肖像画で見たことがあったのだ。フィリスは立ち上がり、
「はじめまして、レディ ウィンスレット」
と、お辞儀をした。
「エレナでいいわ。お隣、いいかしら?」
エレナは、軽く笑みを返してそしてフィリスの隣を見た。
「ええ……、お茶もいかがですか?」
「頂くわ」
フィリスは予備のカップを出し、紅茶を注いだ。
「今日はいいお天気ね、風も心地いいわ。でも、ずっとここに居ては体が冷えてしまうわね」
「そうですね」
何故、ここに彼女は来たのか……。
フィリスは、それが何の為なのか知りたくはなかった。
軽く深呼吸をして、フィリスはカップとソーサーを手渡した。
「少し、温くなってしまっているかも知れませんが」
「予告なくお邪魔したのだもの。お気遣いありがとう」
ふんわりと微笑むその顔に、フィリスは思わず見惚れてしまう。
ジョエルの母親だけあり、とても美人だと感心してしまう。年の頃は40代半ば位だったと思うが、若々しく年齢を感じさせない。
「綺麗な所ね」
「いえ、ウィンスレット邸に比べますと比較になりません」
フィリスは苦笑した。
「何を読んでいたの?」
「小説なんです……」
持っていた小説の表紙を示した。
「ああ、それね。どう?面白いの?」
「正直に言いますと、あまり」
フィリスがそう言うと、エレナは笑った。
「実は私もなの。話題だから読んでみたのだけれど、あくびが出て仕方なかったわ」
エレナは紅茶を口にして、それを膝に乗せた。
「この一年、大変だったでしょう?」
不意にそう言われてフィリスは戸惑った。
「それは……」
「いいの。答えなくて大丈夫よ、私も一度目の結婚はとても大変な結果に終わったわ。子供共々追い出されたの……、こんな事を明かすのは恥だけれど不貞の罪を捏造されたの」
フィリスは息を飲んだ。それは何と酷い話なんだろうと……。
「ちょうど、貴方と同じ17歳で結婚してね。仕方なく結婚したとはいえ大失敗よ」
暖かい微笑みを向けられてフィリスは戸惑った。
「だから……全く同じ気持ちが理解できる訳じゃないけれど、あなたの気持ちを……想像することは出来るの」
フィリスはなんと言っていいのか分からずただ、軽く目を伏せた。
膝に置いた手を、ふんわりと両手で包み込まれた。
「大丈夫よ、これからは……貴女はきっと正しい道を選べるから」
「レディ エレナ」
なんて……素敵に微笑む人なのだろう。少し聞いただけでも、壮絶な経験をしたことが伺い知れるのに今はとても、幸せだとそんな風な笑顔なのだ。
フィリスはほんの数分で、エレナに対して好意を抱いていた。そして心を許しそうになっていた。
「貴女を抱きしめたいわ、嫌じゃない?」
フィリスは子供じみていて恥ずかしい気がしたけれど、なぜかそうされたくなった。
「はい、レディ エレナ」
エレナの腕に抱きしめられたフィリスは、その柔らかな感触にただ酔いしれた。まるで小さな子供が慰められるみたいな抱擁だった。
「私には娘が居ないけれど、もしも居たらこんな感じかしら?」
そっと背を撫で、二の腕を撫でてそして両頬をそっと包み込んだ。
「あら、やっぱり……頬が冷たいわ。邸に戻った方が良いわね。レディ リヴィングストンに熱いお茶をお願いしましょう」
抗い難い誘いにフィリスは頷いて、茶器を片付けてバスケットを持った。なぜ抗い難いかと言えば……やはりどこか、ジョエルを感じるからかも知れない。
フィリスと同じ金髪にそれから紫の瞳が、もしかしたら親近感を持たせるのもあるかもしれない。
さぁ、と腕を絡めるのは、戸惑いよりもなんだか気恥ずかしかった。
この時にはすでに、エレナが別れさせる為に来たのではないかと疑った事はすでに、片隅に追いやっていた。邸に戻るとデリアがお茶の準備をしていて、暖かい室内にホッとさせられた。
「レディ エレナ、フィリスと会えていて良かったわ。さぁ、二人ともこちらでお茶にしましょう」
湯気の立つポットに、並んだお茶菓子とサンドイッチなどの軽食。
焼きたてのスコーンの香りが、食欲をそそる。
「まぁ、美味しそうね」
エレナがにこりと微笑んで、デリアの隣に座った。そしてフィリスもその隣に座る。
テーブルには、新しい品種の濃いピンクの薔薇が飾られ、それに合わせて薔薇のジャムがスコーンと共に用意されていた。
和やかに会話をする二人に、フィリスはときどき投げかけられる問いに返事をしたり相槌を打って過ごしていた。
そしてあらかた、お茶をお代わりした頃、
「……デリアはもしかしたら、分かるかも知れないけれど……年と共に、女性特有の悩みってあるでしょう?」
「ええ、そうですわね。本当に……皆さんよく聞きます」
「それで……最近、女性のお医者様を紹介して頂いたの」
「まぁ、女性の?」
「ええ、珍しいでしょう?それで、やはり女性の悩みは女性にしか話したく無いこともあるわ。それで、私も行ってみて……すごく良かったものだから」
エレナはそうそう、とレティキュールから名刺を取り出した。
「ガブリエル・フォンテーン」
フィリスは手渡された名刺を読んだ。
「そう。ドクター ガブリエル、ご夫婦共にお医者様。まだお若いけれど、とても頼りになる先生よ。……フィリスも、何でも相談すると良いわよ」
「ありがとうございます、レディ エレナ」
フィリスはその名刺を、まじまじと見つめた。
もしかしたら、これを渡すためにエレナは来たのではないかと……。
「そうそう!ここへ来た目的はこれなの、クリスマスの招待よ……ぜひ揃って、今年はお祝いをしましょう」
エレナはもう一度、レティキュールから招待状を取り出した。
どうやら今年は、家族揃ってウィンスレット家へと招待されたようだ。
「去年は夫が……もう、年寄りがしゃしゃりでない方がいいとか言ったのだけれど、だからこそあと何回も会えるかどうか分からないなから、会っておきましょうって説得をしたのよ」
くすくす軽く声を上げてエレナは笑った。それにつられてデリアも笑っていた。
フィリスも、軽く微笑んだけれど名刺の意味が気になって仕方がなかった。
「楽しい時はあっという間ね……そろそろ発たないといけないわ。今日は楽しかったわ、デリア、それにフィリス。またクリスマスに会いましょうね」
「ええ、楽しみにしています」
デリアがにこやかに返した。
フィリスは、微笑んでそして広間から歩きがてら小さくお礼を言った。
「わざわざ、来てくださってありがとうございました」
「……いいえ、貴女に会えて良かったわ」
エレナはフィリスに向き直ると、
「貴女の未来が明るいものになれば、私も嬉しいのよ。悪い事があった後に、新しい事を始めるのは勇気がいることよ、それでも……貴女にならきっとその勇気が備わっているわ」
そう言って抱擁とキスをして、エレナはリヴィングストンを発った。
エレナがどういう真意で、ここへ来たかは正確には分からなかった。ただ……フィリスがここにいるから、来たのだということは難しく考えずとも理解できた。
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