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出会い編
レイラ・ガーランド 4
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翌日の午前中、昨日に引き続いてレイラ様が駐屯地に姿を見せた。
一応昨日のレイラ様との一件については母さんに伝えており、目を丸くして僕の話を何度も確認するようにして聞いきた母さんは、「ちょっと確認してくるから」と言って何処かに行ってしまったかと思うと、夜になって難しい顔をしながら帰ってきた。
帰ってきた母さんに対して、僕は明日以降どうしたらいいのか聞いたのだが、「とりあえず殿下の好きにさせて構わないらしいから、ジールは粗相の無いように気を付けなさい」という投げやりのようにも聞こえる返答しか貰えなかった。
そして、昨日のように駐屯地の隅っこで鍛練していた時とは打って変わって、そこそこの広さのある修練場を借りて鍛練を行うことになった。僕一人の為に大きなお屋敷4つ分はありそうな広さの修練場を使わせてもらうのはとても申し訳ない気がするが、僕の指導が龍人族のお姫様ということもあって、下手な対応が出来ないという事情も影響しているのだろう。
現に、この修練場の周りには人族との外交で来ているのだろう、龍人族のクルセイダーの人達もチラホラと見受けられ、結構な人達から注目を浴びてしまっていることが伺えた。
「それではジール、あまり周りの視線は気にせずに鍛練をしましょうか」
「は、はい!お願いしますレイラ様!」
レイラ様の声に、僕は背筋を伸ばして返事をすると、彼女は嬉しそうに微笑んでいた。母さんからも忠告を受けたように、何か失礼があっては外交問題に発展しかねないので、僕は自分の一挙手一投足に細心の注意を払いながらレイラ様へ対応しなければならない。
「そんなに緊張されると、上達するものもしなくなってしまうますわ。人族の方で色々と忠告を受けたんでしょうけど、もっと肩の力を抜いて気軽に接してくれても良いのですよ?所詮これは私の暇潰し・・・いえ、ちょっとした興味からの申し出なのですから」
「ぜ、善処します」
「もぅ・・・まぁ、良いわ。昨日はあなた自身のアルマエナジーを感じとることが出来ていたようだし、今日の目標は顕在化ね」
僕の対応に少し唇を尖らせるレイラ様だったが、気を取り直したように昨日の感想と今日の目標を伝えてきた。昨日母さんから聞いた話だが、どうやらレイラ様は12歳にして既に龍人族でもアルマエナジーの制御に長けている方らしく、その実力から周りからの評価は歴代最高の天才だと言わしめている程らしい。そんな方に鍛練をつけてもらえるのは嬉しいのだが、僕にとってはそれが逆にプレッシャーとなってしまっていた。
「レイラ様のお陰で少しは前進できた気もしますが、さすがに昨日の今日ですぐに顕在化が出来るようになるとは・・・」
既にここに来て、鍛練を始めてから一月近くが経過していたが、昨日までの僕は顕在化はおろか内包されているはずのアルマエナジーを感じることさえも出来なかったのだ。そんな僕がいくらアルマエナジーの存在を感じる事が出来たといっても、すぐに顕在化することは難しいだろうと思っている。そんな弱気な僕の言葉に、レイラ様は苛立ちを含んだ声をあげた。
「ジール!何事もやる前から弱気な考えをするのは止めなさい!実際に行動を起こし、問題点が生じたなら解決策を模索し、試行錯誤の末に不可能だと判断しても、全く別の手段から目的を達成できないか更に思考する。私はそうやって己を鍛えてきましたわ!」
レイラ様は胸を反らし、凛とした表情をして僕に語り掛けてきた。その様子や考え方は、まさに王族に相応しい尊敬の念を抱かせるものだった。そんな気高くも芯の強いレイラ様に、僕は憧れを抱かずにはいられなかった。
「ジール、あなたがアルマエナジーの制御を習得する上で、目標は何ですか?」
「も、目標ですか?」
「そうですわ。何事も明確な目標があれば、そこに向かって努力をするもの・・・ジールは力を手にしたとして、何をしたいのかしら?」
値踏みをするようなレイラ様の視線に、僕は少し考え込む。正直に言えば僕が力を欲しているのは、女性に襲われないようにするためなのだが、レイラ様の話を聞いていると、もっと先の事まで考えないといけないような気持ちになってくる。
「・・・正直、先の事はまだ何も考えていないのですが、もし僕に叶えたい夢が出来たなら、その夢が実現できるだけの力が欲しいと思います。アルマエナジーの制御が出来れば、選択肢が広がりますから」
もし僕がアルマエナジーを具現化することができれば、2級国民として認定される可能性がある。男性としては異例とも言える扱いになるかもしれないが、国から男性としての生き方をほとんど決められている現状から、自由な未来を少しだけ想像してしまった。
「ふ~ん、なるほどね。行動原理としては弱いかもしれないけれど、これから決めていけば良いことですわね。じゃあ、その選択肢を広げるために、今日中に顕在化まで出来るようになりますわよ!」
「が、頑張ります!」
かなり無茶なレイラ様の要求に、僕は顔を強張らせながらも決意に満ちた想いで返答した。
レイラ様の教え方は、厳しくも優しいものだった。何故そんな相反する感想を抱いたのかといえば、レイラ様は顕在化するまでの小さな目標を細かく設定し、順々に乗り越えさせようとして下さるのだが、同じ間違いを犯すと烈火のごとく怒声が飛んできる。しかし、ちゃんと目標が達成できれば、これでもかと甘やかすように褒めて下さるのだ。
その為、怒られたくないという思いと、褒めて欲しいという感情がない交ぜになりながらも、なんとか挫けずにレイラ様の指示する水準まで近づいてこれたような気がする。こんなにも手取り足取り指導してくれるとは思わなかったので、失望されないように必死だったともいえる。
まだ顕在化には至らないながらも、兆しが見え始めてきた頃には太陽は真上に昇っており、そろそろ昼食の時間というところで、レイラ様が質問してきた。
「もうそろそろ昼食ね。ジールはいつもどうしているのかしら?」
「ぼ、僕はいつもお弁当を持ってきていますので、気にせずレイラ様はお昼を頂いてきて下さい」
確かこの駐屯地では、腕の立つ料理人が食堂を経営していると聞くので、レイラ様もそこで昼食を摂るのだろうと考えた僕は、そう提案した。
「やっぱり男の子だけあって料理は出来るのね。ちょっと見せてもらっても良いかしら?」
「え?その、自分で食べようと思って作ったので、あまり見映えは良くないのですが・・・」
「そんなこと気にしないわ!少し興味があるのよ。人族の男の子のお手製弁当に!」
ワクワクしたような笑みを浮かべて言い募るレイラ様に、これは拒否できないと感じた。僕は荷物を置いている部屋に戻って急いでお弁当を持ってくると、言われるがままに蓋を開けて中身を見せた。
「まぁ・・・凄いわ・・・」
僕のお弁当を見て感嘆の声をあげるレイラ様に、少なからず恥ずかしさを覚えて顔が熱くなった。少し大きめの二段箱になっているお弁当の一段目は、鳥の唐揚げをメインに甘めに味付けをした卵焼き、プチトマトとかいわれ大根のサラダ、そして二段目には俵型のお握りを敷き詰めている。
男性としては量が多めだが、鍛練をするからという考えもあって、これだけの量を作ってきている。
「ありがとうございます。でも、これくらい男性なら普通に作れますから・・・」
男性として求められているのは、家事能力の高さだ。当然僕も幼い頃から台所に立って、料理の練習をしている。最近ではようやく母さんから味を認められつつあるが、それでも父さんの味付けにはまだまだ及ばないと言われている。
「ジール?良ければ私にも、あなたの作ったお弁当を食べさせてもらっても良いかしら?」
「えぇ!?」
予想だにしていなかったレイラ様の言葉に、恥ずかしながら変な声をあげてしまった。
「ダメかしら?」
上目使いに懇願してくるレイラ様に困惑しながらも、その申し出を拒否など出来るわけもなく、遠慮がちに頷く。
「いえ、全然大丈夫ですが・・・自分用に作ったので、レイラ様のお口に合うかどうか・・・」
「そんな事気にしなくていいわよ。じゃあ、あちらの木陰にあるテーブルで頂きましょうか?」
レイラ様が指し示した先には、修練場の隅に設けられている休憩用のテーブルがある。僕達はそこに移動して対面に座ると、テーブルの上にお弁当を広げた。そしてレイラ様におしぼりとフォークを渡すと、固唾を飲んで食べる様子を見守った。
「・・・美味しいわ」
「よ、良かったです」
さすが王女殿下だけあって、食べ方一つにも優雅な気品が感じられる。そんなレイラ様から美味しいという評価が頂けたことに、僕は胸を撫で下ろした。安堵した僕に向かって、レイラ様は口数多くも料理の批評を始めた。
「まずこの唐揚げ、しっかり味を染み込ませ、冷えても美味しく食べられるように濃いめの味付けをしているわね。卵焼きも甘めに仕上げつつもミルクを加えてクリーミーな味わいね。そして、濃いめのおかずの味付けでおにぎりが進み、トマトとかいわれ大根のサラダが舌をリセットしてくれますのね」
思いがけず饒舌なレイラ様の批評に、僕はしばらく目をしばたたかせる事になった。
一応昨日のレイラ様との一件については母さんに伝えており、目を丸くして僕の話を何度も確認するようにして聞いきた母さんは、「ちょっと確認してくるから」と言って何処かに行ってしまったかと思うと、夜になって難しい顔をしながら帰ってきた。
帰ってきた母さんに対して、僕は明日以降どうしたらいいのか聞いたのだが、「とりあえず殿下の好きにさせて構わないらしいから、ジールは粗相の無いように気を付けなさい」という投げやりのようにも聞こえる返答しか貰えなかった。
そして、昨日のように駐屯地の隅っこで鍛練していた時とは打って変わって、そこそこの広さのある修練場を借りて鍛練を行うことになった。僕一人の為に大きなお屋敷4つ分はありそうな広さの修練場を使わせてもらうのはとても申し訳ない気がするが、僕の指導が龍人族のお姫様ということもあって、下手な対応が出来ないという事情も影響しているのだろう。
現に、この修練場の周りには人族との外交で来ているのだろう、龍人族のクルセイダーの人達もチラホラと見受けられ、結構な人達から注目を浴びてしまっていることが伺えた。
「それではジール、あまり周りの視線は気にせずに鍛練をしましょうか」
「は、はい!お願いしますレイラ様!」
レイラ様の声に、僕は背筋を伸ばして返事をすると、彼女は嬉しそうに微笑んでいた。母さんからも忠告を受けたように、何か失礼があっては外交問題に発展しかねないので、僕は自分の一挙手一投足に細心の注意を払いながらレイラ様へ対応しなければならない。
「そんなに緊張されると、上達するものもしなくなってしまうますわ。人族の方で色々と忠告を受けたんでしょうけど、もっと肩の力を抜いて気軽に接してくれても良いのですよ?所詮これは私の暇潰し・・・いえ、ちょっとした興味からの申し出なのですから」
「ぜ、善処します」
「もぅ・・・まぁ、良いわ。昨日はあなた自身のアルマエナジーを感じとることが出来ていたようだし、今日の目標は顕在化ね」
僕の対応に少し唇を尖らせるレイラ様だったが、気を取り直したように昨日の感想と今日の目標を伝えてきた。昨日母さんから聞いた話だが、どうやらレイラ様は12歳にして既に龍人族でもアルマエナジーの制御に長けている方らしく、その実力から周りからの評価は歴代最高の天才だと言わしめている程らしい。そんな方に鍛練をつけてもらえるのは嬉しいのだが、僕にとってはそれが逆にプレッシャーとなってしまっていた。
「レイラ様のお陰で少しは前進できた気もしますが、さすがに昨日の今日ですぐに顕在化が出来るようになるとは・・・」
既にここに来て、鍛練を始めてから一月近くが経過していたが、昨日までの僕は顕在化はおろか内包されているはずのアルマエナジーを感じることさえも出来なかったのだ。そんな僕がいくらアルマエナジーの存在を感じる事が出来たといっても、すぐに顕在化することは難しいだろうと思っている。そんな弱気な僕の言葉に、レイラ様は苛立ちを含んだ声をあげた。
「ジール!何事もやる前から弱気な考えをするのは止めなさい!実際に行動を起こし、問題点が生じたなら解決策を模索し、試行錯誤の末に不可能だと判断しても、全く別の手段から目的を達成できないか更に思考する。私はそうやって己を鍛えてきましたわ!」
レイラ様は胸を反らし、凛とした表情をして僕に語り掛けてきた。その様子や考え方は、まさに王族に相応しい尊敬の念を抱かせるものだった。そんな気高くも芯の強いレイラ様に、僕は憧れを抱かずにはいられなかった。
「ジール、あなたがアルマエナジーの制御を習得する上で、目標は何ですか?」
「も、目標ですか?」
「そうですわ。何事も明確な目標があれば、そこに向かって努力をするもの・・・ジールは力を手にしたとして、何をしたいのかしら?」
値踏みをするようなレイラ様の視線に、僕は少し考え込む。正直に言えば僕が力を欲しているのは、女性に襲われないようにするためなのだが、レイラ様の話を聞いていると、もっと先の事まで考えないといけないような気持ちになってくる。
「・・・正直、先の事はまだ何も考えていないのですが、もし僕に叶えたい夢が出来たなら、その夢が実現できるだけの力が欲しいと思います。アルマエナジーの制御が出来れば、選択肢が広がりますから」
もし僕がアルマエナジーを具現化することができれば、2級国民として認定される可能性がある。男性としては異例とも言える扱いになるかもしれないが、国から男性としての生き方をほとんど決められている現状から、自由な未来を少しだけ想像してしまった。
「ふ~ん、なるほどね。行動原理としては弱いかもしれないけれど、これから決めていけば良いことですわね。じゃあ、その選択肢を広げるために、今日中に顕在化まで出来るようになりますわよ!」
「が、頑張ります!」
かなり無茶なレイラ様の要求に、僕は顔を強張らせながらも決意に満ちた想いで返答した。
レイラ様の教え方は、厳しくも優しいものだった。何故そんな相反する感想を抱いたのかといえば、レイラ様は顕在化するまでの小さな目標を細かく設定し、順々に乗り越えさせようとして下さるのだが、同じ間違いを犯すと烈火のごとく怒声が飛んできる。しかし、ちゃんと目標が達成できれば、これでもかと甘やかすように褒めて下さるのだ。
その為、怒られたくないという思いと、褒めて欲しいという感情がない交ぜになりながらも、なんとか挫けずにレイラ様の指示する水準まで近づいてこれたような気がする。こんなにも手取り足取り指導してくれるとは思わなかったので、失望されないように必死だったともいえる。
まだ顕在化には至らないながらも、兆しが見え始めてきた頃には太陽は真上に昇っており、そろそろ昼食の時間というところで、レイラ様が質問してきた。
「もうそろそろ昼食ね。ジールはいつもどうしているのかしら?」
「ぼ、僕はいつもお弁当を持ってきていますので、気にせずレイラ様はお昼を頂いてきて下さい」
確かこの駐屯地では、腕の立つ料理人が食堂を経営していると聞くので、レイラ様もそこで昼食を摂るのだろうと考えた僕は、そう提案した。
「やっぱり男の子だけあって料理は出来るのね。ちょっと見せてもらっても良いかしら?」
「え?その、自分で食べようと思って作ったので、あまり見映えは良くないのですが・・・」
「そんなこと気にしないわ!少し興味があるのよ。人族の男の子のお手製弁当に!」
ワクワクしたような笑みを浮かべて言い募るレイラ様に、これは拒否できないと感じた。僕は荷物を置いている部屋に戻って急いでお弁当を持ってくると、言われるがままに蓋を開けて中身を見せた。
「まぁ・・・凄いわ・・・」
僕のお弁当を見て感嘆の声をあげるレイラ様に、少なからず恥ずかしさを覚えて顔が熱くなった。少し大きめの二段箱になっているお弁当の一段目は、鳥の唐揚げをメインに甘めに味付けをした卵焼き、プチトマトとかいわれ大根のサラダ、そして二段目には俵型のお握りを敷き詰めている。
男性としては量が多めだが、鍛練をするからという考えもあって、これだけの量を作ってきている。
「ありがとうございます。でも、これくらい男性なら普通に作れますから・・・」
男性として求められているのは、家事能力の高さだ。当然僕も幼い頃から台所に立って、料理の練習をしている。最近ではようやく母さんから味を認められつつあるが、それでも父さんの味付けにはまだまだ及ばないと言われている。
「ジール?良ければ私にも、あなたの作ったお弁当を食べさせてもらっても良いかしら?」
「えぇ!?」
予想だにしていなかったレイラ様の言葉に、恥ずかしながら変な声をあげてしまった。
「ダメかしら?」
上目使いに懇願してくるレイラ様に困惑しながらも、その申し出を拒否など出来るわけもなく、遠慮がちに頷く。
「いえ、全然大丈夫ですが・・・自分用に作ったので、レイラ様のお口に合うかどうか・・・」
「そんな事気にしなくていいわよ。じゃあ、あちらの木陰にあるテーブルで頂きましょうか?」
レイラ様が指し示した先には、修練場の隅に設けられている休憩用のテーブルがある。僕達はそこに移動して対面に座ると、テーブルの上にお弁当を広げた。そしてレイラ様におしぼりとフォークを渡すと、固唾を飲んで食べる様子を見守った。
「・・・美味しいわ」
「よ、良かったです」
さすが王女殿下だけあって、食べ方一つにも優雅な気品が感じられる。そんなレイラ様から美味しいという評価が頂けたことに、僕は胸を撫で下ろした。安堵した僕に向かって、レイラ様は口数多くも料理の批評を始めた。
「まずこの唐揚げ、しっかり味を染み込ませ、冷えても美味しく食べられるように濃いめの味付けをしているわね。卵焼きも甘めに仕上げつつもミルクを加えてクリーミーな味わいね。そして、濃いめのおかずの味付けでおにぎりが進み、トマトとかいわれ大根のサラダが舌をリセットしてくれますのね」
思いがけず饒舌なレイラ様の批評に、僕はしばらく目をしばたたかせる事になった。
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