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メシア
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確かに、ここだよね。
リリアはウェアラブル端末の画面を確認する。
随分静かだなぁ。
総会議室の前で待機していた。制服のままだが、結った髪は解いている。
ゆっくりと言うより、力無くドアが開いた。
「お疲れ様です。あっ、こっちだった」
室内から出て来た福田司令官と横田隊長に、癖でお辞儀をしてしまい、慌ててリリアは挙手の敬礼をした。
「リリア様っ! 急ぎ、結城君を追って下さい!」
「どうか、結城君を説得して下さい! あなたなら命令出来るっ」
訪れたリリアに、二人は希望を見た。
「えっ、えっ⁉︎ あ、あの、訳を聞かせて下さいませんか?」
全く話しが見えず、リリアは戸惑う。
「大変な事になってしまったんです。相良の所為でっ!」
明らかに自身の非だったが、横田隊長は責任転嫁をする。
「リリア様っ、実は——」
二人は訪れた希望に縋り、泣き付く様に事情を説明した。
リリアはウェアラブル端末の画面を確認する。
随分静かだなぁ。
総会議室の前で待機していた。制服のままだが、結った髪は解いている。
ゆっくりと言うより、力無くドアが開いた。
「お疲れ様です。あっ、こっちだった」
室内から出て来た福田司令官と横田隊長に、癖でお辞儀をしてしまい、慌ててリリアは挙手の敬礼をした。
「リリア様っ! 急ぎ、結城君を追って下さい!」
「どうか、結城君を説得して下さい! あなたなら命令出来るっ」
訪れたリリアに、二人は希望を見た。
「えっ、えっ⁉︎ あ、あの、訳を聞かせて下さいませんか?」
全く話しが見えず、リリアは戸惑う。
「大変な事になってしまったんです。相良の所為でっ!」
明らかに自身の非だったが、横田隊長は責任転嫁をする。
「リリア様っ、実は——」
二人は訪れた希望に縋り、泣き付く様に事情を説明した。
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