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送り狼になるなよ
狼は自宅で
英吏を送り届けた後、飛虎は独り暮らしの小さなアパートに着いた。
鍵を差し込んで開錠し、ギギギっという音と共にドアを開ける。心情と相まっているのか、いつもよりドアが重たく感じる。自室の窓から差し込む月明かりが、部屋に広がっていた。飛虎は玄関の扉を閉め、重い足取りで部屋へと向かう。
(はぁ……今日は色々疲れた……)
部屋の電気をつけることもなく、そのままベッドへと倒れ込んだ。
バサリ……
月明かりでぼんやりと照らされた部屋の天井を眺める。すぐに眠たくなるどころか、今日一日の出来事が頭の中で繰り返される。
飛虎は、神幹の卓越した手技を改めて思い出す。
目の前で繰り広げられたマッサージは、手順を習って練習したら習得できるようなものなのか不安になった。
先日、無事にテストをクリアして、見習いとはいえプレジャータイムに正式採用されたから浮かれていた。
(性感マッサージは、性感帯へマッサージすれば良い……ってちょっと思ってた。でもそんな簡単なものじゃないんだ。あんなに最初は緊張していた英吏さんが、最後は何もかも解放して乱れていた……)
普段の英吏からは考えられない乱れっぷりが、飛虎の脳内で蘇る。劣情を煽る英吏の嬌声が自然と再生される。
___ンンっ……!ひぁんっ
___やっぁぁん!はずかしいぃっ
___いやぁ、…ひぁやぁぁぁんっ…あぁ、あぁ
ずくり……
飛虎の下半身が熱くなり始める。
神幹の手技や、自分自身の今後の方向を考えるべきなのに、どうしても頭から離れないのは英吏のことだ。無意識のうちに今日の英吏のことが心の奥底で膨らみ、飛虎の身体に熱をもたらす。
(ダメだ……英吏さんに悪い……)
右手が下半身に伸びようとするのを、なんとか堪える。
眠ろうと、目をぎゅっと閉じてベッドに身を沈めるが、心や体はどんどんざわつく。目を閉じても、英吏の乱れた表情や痴態が鮮明に蘇る。もう自分自身をコントロールできない。
身をよじりながら、自分の感情に抗えず静かに自慰行為を始める。
(こんなことでいいのか……でも、どうしても止められない……っ)
下着を軽く下ろし、もたげているモノに触れた。
ビクッ
そして思い出すのは英吏の熱さや紅潮する肌だ。本来であれば神幹の手技によるものだが、都合よく改変して自分の手技によって英吏が乱れている映像が脳内で流れる。
___んっ!あぁぁ……、やぁぁ……っ!健くんっ
(英吏さん、気持ちいいですかっ、はぁっ、んぐっ)
飛虎の脳内の英吏は、強くうなずいて喘ぎ続ける。
飛虎の呼吸は次第に荒くなる。
___んふぅ、あぁ……、ぁぁん……、んひぁ、あぁぁ、あぁぁ
___もうっぅ、あああっん、おねがぁあ、んんぅっぅ、ぁ…ぁああッ、ぁ…ああ、ほしいっ
___ひやぁぁぁぁあんんんっっ、健くんっ!いっちゃう、いっちゃう!
ビクビクっ
「んぐっ!はぁっぅ……んっ…………」
行為を終えたあと、飛虎は大きく息を吐きしばらく天井を見つめていた。胸の奥に残るざわめきも、身体に広がる火照りも、次第にゆっくりと落ち着いていく。
ティッシュを手に取り後始末を済ませると、再びベッドに身を沈めた。
まぶたを閉じると、今日の出来事が遠くへ引いていく。残ったのは、心地よい疲労と、胸の奥に小さく灯る決意だけだった。
(技術を磨きたい……英吏さんに胸を張れるように)
飛虎の意識はふっとほどけるように静かに沈んでいった。
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鍵を差し込んで開錠し、ギギギっという音と共にドアを開ける。心情と相まっているのか、いつもよりドアが重たく感じる。自室の窓から差し込む月明かりが、部屋に広がっていた。飛虎は玄関の扉を閉め、重い足取りで部屋へと向かう。
(はぁ……今日は色々疲れた……)
部屋の電気をつけることもなく、そのままベッドへと倒れ込んだ。
バサリ……
月明かりでぼんやりと照らされた部屋の天井を眺める。すぐに眠たくなるどころか、今日一日の出来事が頭の中で繰り返される。
飛虎は、神幹の卓越した手技を改めて思い出す。
目の前で繰り広げられたマッサージは、手順を習って練習したら習得できるようなものなのか不安になった。
先日、無事にテストをクリアして、見習いとはいえプレジャータイムに正式採用されたから浮かれていた。
(性感マッサージは、性感帯へマッサージすれば良い……ってちょっと思ってた。でもそんな簡単なものじゃないんだ。あんなに最初は緊張していた英吏さんが、最後は何もかも解放して乱れていた……)
普段の英吏からは考えられない乱れっぷりが、飛虎の脳内で蘇る。劣情を煽る英吏の嬌声が自然と再生される。
___ンンっ……!ひぁんっ
___やっぁぁん!はずかしいぃっ
___いやぁ、…ひぁやぁぁぁんっ…あぁ、あぁ
ずくり……
飛虎の下半身が熱くなり始める。
神幹の手技や、自分自身の今後の方向を考えるべきなのに、どうしても頭から離れないのは英吏のことだ。無意識のうちに今日の英吏のことが心の奥底で膨らみ、飛虎の身体に熱をもたらす。
(ダメだ……英吏さんに悪い……)
右手が下半身に伸びようとするのを、なんとか堪える。
眠ろうと、目をぎゅっと閉じてベッドに身を沈めるが、心や体はどんどんざわつく。目を閉じても、英吏の乱れた表情や痴態が鮮明に蘇る。もう自分自身をコントロールできない。
身をよじりながら、自分の感情に抗えず静かに自慰行為を始める。
(こんなことでいいのか……でも、どうしても止められない……っ)
下着を軽く下ろし、もたげているモノに触れた。
ビクッ
そして思い出すのは英吏の熱さや紅潮する肌だ。本来であれば神幹の手技によるものだが、都合よく改変して自分の手技によって英吏が乱れている映像が脳内で流れる。
___んっ!あぁぁ……、やぁぁ……っ!健くんっ
(英吏さん、気持ちいいですかっ、はぁっ、んぐっ)
飛虎の脳内の英吏は、強くうなずいて喘ぎ続ける。
飛虎の呼吸は次第に荒くなる。
___んふぅ、あぁ……、ぁぁん……、んひぁ、あぁぁ、あぁぁ
___もうっぅ、あああっん、おねがぁあ、んんぅっぅ、ぁ…ぁああッ、ぁ…ああ、ほしいっ
___ひやぁぁぁぁあんんんっっ、健くんっ!いっちゃう、いっちゃう!
ビクビクっ
「んぐっ!はぁっぅ……んっ…………」
行為を終えたあと、飛虎は大きく息を吐きしばらく天井を見つめていた。胸の奥に残るざわめきも、身体に広がる火照りも、次第にゆっくりと落ち着いていく。
ティッシュを手に取り後始末を済ませると、再びベッドに身を沈めた。
まぶたを閉じると、今日の出来事が遠くへ引いていく。残ったのは、心地よい疲労と、胸の奥に小さく灯る決意だけだった。
(技術を磨きたい……英吏さんに胸を張れるように)
飛虎の意識はふっとほどけるように静かに沈んでいった。
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