25歳のキミへ

陽紫葵

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中学生

25歳のキミへ

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秋、体育祭の実行委員に選ばれた。
クラスから男女1人ずつの計6人だった。
3年の男子は航くんだった。
「たぁちゃんも選ばれたんだ?」
「うん」
実行委員はプログラムを決めたり、ポスターを作ったり、色々やった。
3班に分かれて行動する中、私は航くんと一緒になった。3年と1年だから自然な流れではあった。
航くんたち3年は、既に部活は引退していて、時間はあるようだった。
「帰ったら勉強しなきゃだけどな」
と、笑いながら言った。
ある程度決まった後、私はポスター作りを任された。
航くんは
「俺は助手だな」
と言った。
絵を描いたりするのも楽しかったし、航くんと一緒なのも楽しく感じた。
委員の仕事も準備までに2週間、そして体育祭当日を迎えた。
当日は、裏方の仕事があった。
その間も、航くんと一緒だった。
体育祭は滞りなく終わった。
「お疲れさん」
「お疲れ様」
終わってホッとした思いと、少し寂しさも感じていた。
体育祭が終わり、1週間が経った頃、部活に行く前、私の教室に航くんが来た。
克也くんに用があったからだった。
今では克也くんもサボり癖は直り、1年から唯一メンバー入りしたようだ。
引退してからも気になって、声かけに来たらしい。
そうやって、度々来るようになり、私にも声をかけてくれた。
10月25日は私の誕生日。
前日、教室のカレンダーの書き込みを見て、
「たぁちゃん、明日、誕生日なの?」
と言った。
「うん、祝ってくれるの?」
と言ってみたが、
「考えとく」
と言って教室を出て行った。
次の日、昼休みに一人で教室にいる時に、航くんが来て、
「たぁちゃん、両手出して」
と言われたので、両手を前に出すと、袋に入ったものを私の手の上に。
見ると、飴やお菓子だった。
多分、量り売りで売ってるやつだ。
「誕生日おめでとう」
「ありがとう」
「じゃあ、な」
と言って、出て行った。
クラスの女子何人かからはプレゼントをもらった。
でも、航くんからは特別な感じがした。
みんなに見られない内に鞄に隠した。
航くんの誕生日は6月で、知った時には過ぎていた。
来年はもう、卒業しちゃうから、会うこともないだろう。
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