4 / 16
中学生
25歳のキミへ
しおりを挟む
私たちの学校は、入学時に学校から小さな箱を一人一つづつ貰い、3年間の想い出と、25歳の自分への手紙などを入れ、25歳になった時に個々で開けよう、って風習がある。大抵の人は、それ用の手帳を用意し、メッセージしあう。箱は、個人で自宅などに保管してあるため、自己責任になるし、忘れてしまう人もいるだろう。
3月、航くんたちの卒業式の日、式の後、部活の先輩などにメッセージを頼まれた。
教室に戻ろうとした時、航くんに声をかけられ、
「たぁちゃん、絵描いて」
「絵?」
「似顔絵でも何でもいいから」
「うん、わかった」
少しだけ考え、最初に描いたサッカーのしてる航くんを思い出し、描いた。
「お、いいね、サンキュ」
「ううん」
「たぁちゃんにはこれあげる」
と、渡されたのは、手のひらサイズの封筒だった。『25歳のキミへ』と書いてあった。
「今開けたらダメだよ。たぁちゃんの箱に入れて、25歳になったら、一緒に見るんだよ」
「え、なんか気になるんだけど、何て書いてあるの?」
「ヒミツ」
と、口の前に人差し指を立てた。
「じゃあな」
「うん」
「元気でいろよ」
「航くんも」
「おぉ」
後ろ向きで手を振りながら去って行った。
心の中で、サヨナラと言った。
3月、航くんたちの卒業式の日、式の後、部活の先輩などにメッセージを頼まれた。
教室に戻ろうとした時、航くんに声をかけられ、
「たぁちゃん、絵描いて」
「絵?」
「似顔絵でも何でもいいから」
「うん、わかった」
少しだけ考え、最初に描いたサッカーのしてる航くんを思い出し、描いた。
「お、いいね、サンキュ」
「ううん」
「たぁちゃんにはこれあげる」
と、渡されたのは、手のひらサイズの封筒だった。『25歳のキミへ』と書いてあった。
「今開けたらダメだよ。たぁちゃんの箱に入れて、25歳になったら、一緒に見るんだよ」
「え、なんか気になるんだけど、何て書いてあるの?」
「ヒミツ」
と、口の前に人差し指を立てた。
「じゃあな」
「うん」
「元気でいろよ」
「航くんも」
「おぉ」
後ろ向きで手を振りながら去って行った。
心の中で、サヨナラと言った。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
佳子の恋路 ― 45歳 スマホの向こうに溺れ
MisakiNonagase
恋愛
新塚佳子(よしこ)45歳。夫と二人の子供に恵まれ、どこから見ても「幸せな主婦」として生きてきた。毎日のルーチンを淡々とこなし、自分という個性を消して「母」であり「妻」であることに徹してきた彼女の日常は、ある日、19歳の娘と訪れたショッピングモールで一変する。
若者からの予期せぬナンパ。そして、息子と同世代の少年から投げかけられた「可愛らしいお母さん」という言葉。それらは、佳子の中で眠っていた「女」の芽を、残酷なほど鮮やかに目覚めさせてしまった。
不倫なんて、他人事だと思っていた。家庭を壊すつもりなんて、微塵もなかった。 しかし、スマホの画面に映り込んだ「マッチングアプリ」の広告が、彼女の運命を狂わせていく。
これは、平凡な主婦が足を踏み外した「恋」という名の地獄。 傷ついた心に「上書き」は可能なのか。それとも、失った自尊心は二度と戻らないのか。 出口のない孤独の中で、佳子が選ぶ次の「一歩」とは――。 現代社会の隙間に潜む、45歳のリアルな情愛と再生を描く、衝撃の心理ドラマ。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)その後
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合つまた。
その後、大学を卒業した祐輔(ユウスケ)の新たなストーリーが始まった。
全15話を予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる