25歳のキミへ

陽紫葵

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その後

25歳のキミへ

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就職して、社屋ビル内での仕事が主だった。
最初は、倉庫内での包装作業を飽きるほどやった。
夏休み、バイトに行っていたのと同じテーマパークの助っ人に行った。田辺さんも一緒だった。
秋からは、商品開発のチームに参加した。
仕事は一つだけじゃない。
覚えることも多くて、やりがいがあった。
4年が経ち、私と同い年の人も大学を卒業する年だ。
少し不安だった。
大学卒の人と、比べられるんじゃないかと。
その事を、田辺さんに話すと、
「気にすることないわよ。私だって、高卒なのよ」
「え、そうなの?」
「うちの会社は、学歴なんて関係ないから。逆にさぁ、藤澤さんは、4年多く経験してるのよ。プラスに考えた方がいいわよ」
と言ってくれて、気持ちが楽になった。
そうだ、人は人。
私なりに頑張るしかないんだ。
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