25歳のキミへ

陽紫葵

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その後

25歳のキミへ

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25歳を目前とした、10月24日。
中学の時の箱を開けて見ようと思った。
部屋の奥の方に仕舞ってあった。
机の上に置き、独り言のように、
「オープン」
と呟いて、開けてみた。
上には手帳があった。同級、後輩、先生など、色んな人にメッセージを貰ってた。
自分でも絵を描いたりしてた。思い出の写真やシールなども入ってた。
そして、一番底には封筒が。あ、航くんに貰ったやつだ。忘れてた。
ドキドキしながら封を開けた。
中には便箋が入ってて、
『たぁちゃん、25歳の誕生日おめでとう。元気かな?もう、大人だろうな。きっと、俺より大人だろうな。。。なんてな。     
P.S 今日、午後6時、駅前タワーの展望台で待ってる』
と書いてあった。
今日?ってことは、明日?
え?待ってる?
駅前タワーって、確か、2年前に出来た、よね。
中学の頃はなかったよ。なのに、何で?予知能あるの?
わからないけど、行かない選択肢はなかった。
次の日は休みだった。
朝からドキドキしていて、落ち着かなかった。
少しだけおしゃれして出かけた。
駅前には5時半に着いた。
ゆっくり歩き、展望台へのエレベーターに乗った。
早く着き過ぎたかなぁ。
人はまばらだった。
少し、薄暗くなってきてた。
あまり動き回りたくはない。
外を見ながら待ってた。
でも、本当に航くん、来るのだろうか?
時間も55分になってた。
不安になってきた。
「たぁちゃん」
「え、航くん?」
「あぁ、よかった、来てくれて」
「あの、」
航くんは何も言わずに、私の手を握り、歩き出した。
少し歩いたところで止まり、
「あれ、俺らの中学の辺りだよ」
「あ、ホントだ」
「懐かしいよな」
「うん」
しばらく外を眺めてた。
その間も、手を繋いだままだった。
航くんの手、温かい。
「ねぇ、何で?」
「何が?」
「だから・・・」
「あの手紙見て、ここに来たんだろ?」
「うん。航くん、予知能力あるの?」
「は?」
「だって、あの頃、ここなかったよ」
「だな。でも、建設予定になってた。毎日駅前通る度、気になってた。展望台出来たら、絶対行きたいって。建設予定の2年後なら、確実に出来てるって思った。だから、未来デートの誘いだな」
「デートって、何で私を?」
「それは、たぁちゃんとデートしたかったから」
「でも、航くんは、私の事は・・・」
「う~ん、中学の頃はさ、照れくさくてさ」
「高校の時だって」
「あ、偶然会ったよな。たぁちゃんもデートしてたじゃん」
「それは・・・」
「ごめん。声かけられなかった」
「私も」
「うん」
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