25歳のキミへ

陽紫葵

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その後

25歳のキミへ

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木曜日の夜、航くんから電話があった。
「土曜日、デートしない?」
「うん」
「じゃあ、時間だけど、昼前。今度はランチしようよ」
「うん」
「うん、しか言わないんだ?」
「うん」
「ほら」
「ごめん」
「大丈夫?」
「大丈夫って?」
「だから、」
「だって、電話だと喋りにくいんだもん」
「そっか。じゃあ、会ったら、いっぱい喋ってくれよ」
「うん、わかった」
航くんとデート。楽しみ過ぎる。
土曜日、11時に駅前ロータリーで待ち合わせた。
「食べるとこ、俺が決めてもいい?」
「うん」
「ちょっとだけ、走るんだけど・・・」
と、30分程走って止まった。
街中華の店で、ランチセットがあった。
車に戻ってから、
「今さ、俺、一人暮らししてるんだ」
「そうなの?」
「でさ、俺ん家でゆっくり話さないかなって思って」
え、航くんの部屋?どんなだろう?
「たぁちゃん?」
「あ、ごめん」
「行くよ」
「うん。航くん」
「何?」
「呼んだだけ」
「何だよ、変なの」
食事した店からは、航くんの部屋はすぐだった。
よく行っている見せなんだろう。
航くんの部屋は、マンションの5階だった。
「さ、入って」
「おじゃまします」
広めのリビングがあって、奥に一部屋あるようだった。寝室?
「そんなにじろじろ見るなよ」
「だって、興味があるんだもん」
「いいから、そこ座ってて」
そう言って、航くんはキッチンの方に行き、飲み物を入れてくれた。
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