10番目の同級生

ジャメヴ

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謎の中年男性

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  中年男性は俺の目の前に裸の1万円を持ってきた。俺は少しビックリしたが、お金を受け取らず店の外を指差しジェスチャーで男性を店の外に出るよう促した。店内ではうるさ過ぎて会話がし難い。
  変な人に声を掛けられたなと思いながら、俺は店を出る。中年男性も後に続く。
  普通に考えて怪し過ぎる。1万円というフレーズで、俺は詐欺を疑いながら振り返り中年男性を見る。50半ばぐらいだろうか?  俺は180センチの高身長だが、中年男性も中々背が高い。175センチぐらいあるように見える。俺は歩くのをやめ、耳栓を外しながら振り返り男に質問した。
「どういう事ですか?」
「いつも、勝ってらっしゃいますよね?  お話が聞きたいなと思って……」
「必勝法なんて無いですよ?」
「言える範囲で結構ですよ。30分で1万円お渡しします」
「胡散臭いですね」
「別にあなたのガタイなら、おじさん1人ぐらい何でも無いでしょう?」
俺は、それもそうだなと思いながら続けて話す。
「仲間がいるとか?」
「適当にお店を選んで頂いて結構ですよ。1万円とは別に食事のお金も持ちますから」
奢ってくれるなら超高級店に入るぞ!  と思ったが、生憎、パチンコ屋の周りに高級店が有る訳も無く、個室があるという理由で近くの居酒屋を選んだ。未成年だが……。
「じゃあ、10分程待っていてください。換金してきます」
「承知いたしました」
俺は再度、耳栓をつけ五木へ伝えに行く。五木は違う島の端で大量の出玉を積み上げ打っている。俺は五木の左肩を右手で2回叩いた。五木は振り向いて叫ぶ。
「どうした?!」
「先に終わる!」
「まだ7時じゃないか!  どうした?!」
「ちょっと急用ができた!」
「分かった!」
五木は特に気にした様子もなく打ち続ける。
  俺は出玉を換金した。75,000円。最初に1,000円使っているので74,000円の勝ちだ。持ちきれない量の景品を箱に入れてもらい、換金を終え足早に中年男性の所へ戻った。
「お待たせしました。そこに見えている居酒屋にしましょう。個室があるので」
「承知しました」
看板の横に大きく1つ電飾がある居酒屋『北極星』に入る。
「いらっしゃいませ、お2人様ですか?」
威勢の良い声で店員が対応した。俺と中年男性は
4人掛けの個室に通される。土曜日なので客で賑わっているようだ。店員が去ると中年男性は早速話し出す。
「では、先にお金渡します」
中年男性は先程と同じように1万円を出したので、俺は「どうも」と言って、それを名刺交換のように両手で丁寧に受け取った。中年男性は真っ直ぐ背筋を伸ばしたまま話す。
「私は川島と申します」
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